ジェイコ・アルウラーがパスカル・アッカーマン(ドイツ、イスラエル・プレミアテック)の獲得を発表した。2019年ジロ・デ・イタリアでマリアチクラミーノ(ポイント賞)を獲得した31歳で、ここ2年連続でツール・ド・フランスに出場し、エーススプリンターを務めた。



2019年ジロでマリアチクラミーノを獲得したパスカル・アッカーマン(ドイツ) photo:Kei Tsuji

「ジェイコ・アルウラーは偉大な歴史を持つチームで、若い頃からずっと憧れていた。僕にとって勝利という夢を追い続ける最高の環境だ。2026年に向けてもう一度トップを目指していきたい」と、アッカーマンはプレスリリースで喜びを語った。

ジェイコは2022年からエーススプリンターを担ってきたディラン・フルーネウェーヘン(オランダ)が、2026年よりユニベット・ティテマ・ロケッツへ移籍。23歳のスプリンターであるダニエル・ドナルドソン(イギリス)がいるものの、まだプロ未勝利のため、経験豊富なスプリンターを補強した形だ。チームには同じドイツ出身のヤシャ・ズッタリンや、37歳のベテランリードアウトであるルカ・メズゲッツ(スロベニア)がアッカーマンを支える。

2023年ジロで4年ぶりとなる区間優勝を挙げたパスカル・アッカーマン(ドイツ、当時UAEチームエミレーツ) photo:CorVos

2017年にボーラ・ハンスグローエでプロデビューしたアッカーマンは31歳。2019年のジロ・デ・イタリアでは区間2勝でマリアチクラミーノ(ポイント賞)を獲得し、シーズン13勝と世界のトップスプリンターの仲間入りを果たした。その後、2020年にはブエルタ・ア・エスパーニャで区間2勝、UAEチーム・エミレーツの一員として臨んだ2023年のジロでも1勝を挙げた。

2024年はイスラエル・プレミアテックのエーススプリンターとして悲願のツール・ド・フランスに初出場。3度の3位と惜しくも勝利に届かなかったが存在感を示し、2025年も第8ステージで4位と、引き続きスプリント力を発揮している。

ブレント・コープランドGMは「パスカルはこれまで、グランツールでの複数の区間優勝を含む最高レベルで勝利を重ねてきた。チームの確立されたリードアウトトレインにもすぐに馴染むと確信している」と自信を語った。

text:Sotaro.Arakawa
photo:Team Jayco AlUla

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