雨に見舞われたレネウィ・ツアー初日。世界のトップスプリンターが争った集団スプリントでジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック)が写真判定の僅差でオラフ・コーイ(オランダ、デカトロンCMA CGM)を退け、勝利した。

トップスプリンターが集結したレネウィ・ツアー photo:CorVos
ブエルタ・ア・エスパーニャが開幕する3日前の8月19日、ベルギーのベネルクス地域を舞台とする5日間のステージレース、レネウィ・ツアーが開幕した。今年で21回目を迎えた本大会はエネコ・ツアーやビンクバンク・ツアーなど名称を変えながら、ベルギーで行われるステージレースとして唯一、UCIワールドツアーに属する大会だ。
コースは大きな山岳こそないものの、ベルギーらしい細かいアップダウンや石畳、短い急坂を織り交ぜたレイアウト。そのためベルギーを代表するスプリンターであるティム・メルリール(スーダル・クイックステップ)とヤスペル・フィリプセン(アルペシン・プレミアテック)が揃い、また前年の総合優勝者で、チューダープロサイクリングへの移籍が発表されたばかりのアルノー・ドゥリー(ベルギー、ロット・アンテルマルシェ)も出場した。
初日はベルギー・フランデレン地方のディーストを巡る191.3km。いくつもの短い丘を通るが、ピュアスプリンターらを退ける難易度はない。終盤は登坂距離500mのグラスボスの丘を含む周回コースを4周するレイアウトで、153名の選手たちがスタートした。

ティモ・キーリッヒ(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク)ら5名による逃げ集団 photo:CorVos
雨のレースとなった初日に逃げたのは、ドリース・デボント(ジェイコ・アルウラー)らベルギー人4名にカールフレデリク・ベヴォート(デンマーク、ウノエックス・モビリティ)を加えた5名。メイン集団はジョナタン・ミラン(イタリア)を擁するリドル・トレックやアルペシン・プレミアテックなどが中心となって牽引する。しかし、逃げ集団とのタイム差を縮めるのに苦労した。
プロトンでは総合優勝候補の1人でもあったヨナス・アブラハムセン(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)が落車する。アブラハムセンはレースに戻りフィニッシュしたものの、大きくタイムを失った。そしてグラスボスの丘を含む周回コースに突入し、残り16km地点で最終ラップの鐘を聞く頃には、逃げとプロトンの差は1分を切っていた。
最後のグラスボスの丘ではフロリアン・フェルミールス(ベルギー、UAEチームエミレーツXRG)がアタックを仕掛け、フェルミールスら5名が一時先行する。だが決定的な差には至らず、残り2kmを切るとプロトンが先頭グループを飲み込み、勝負は雨の集団スプリントへ。そしてスプリンターとクラシックレーサーが入り乱れるなか、最終ストレートに入った直後に先頭に立ったのはミランだった。

ハンドル投げの僅差で制したジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック) photo:CorVos
イタリア王者は頭を上下に揺らすいつものスタイルでスピードを伸ばし、その背後からオラフ・コーイ(オランダ、デカトロンCMA CGM)が迫る。そして両者がハンドルを投げ合う僅差の勝負は写真判定に持ち込まれ、しばらくしてミランに勝利が告げられた。
直近のツール・ド・ポローニュでは3連勝を決め、シーズン後半戦も好調を示したミラン。「残り200mでスプリントをはじめ、このまま持ちこたえようと踏み続けた。でもコーイがものすごい速さで追い上げ、フィニッシュラインを越えた直後に彼の方が少し前にいたから、どちらが勝ったのかわからなかった。それでもこの勝利は本当に嬉しいよ。厳しいコンディションだったし、レース自体もハードだったからね」とレースを振り返った。
3位はメルリール、4位はフィリプセン。その他、トップ10には各チームのエーススプリンターが名を連ね、豪華な初日スプリントとなった。

初日勝者に輝いたジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック) photo:CorVos

ブエルタ・ア・エスパーニャが開幕する3日前の8月19日、ベルギーのベネルクス地域を舞台とする5日間のステージレース、レネウィ・ツアーが開幕した。今年で21回目を迎えた本大会はエネコ・ツアーやビンクバンク・ツアーなど名称を変えながら、ベルギーで行われるステージレースとして唯一、UCIワールドツアーに属する大会だ。
コースは大きな山岳こそないものの、ベルギーらしい細かいアップダウンや石畳、短い急坂を織り交ぜたレイアウト。そのためベルギーを代表するスプリンターであるティム・メルリール(スーダル・クイックステップ)とヤスペル・フィリプセン(アルペシン・プレミアテック)が揃い、また前年の総合優勝者で、チューダープロサイクリングへの移籍が発表されたばかりのアルノー・ドゥリー(ベルギー、ロット・アンテルマルシェ)も出場した。
初日はベルギー・フランデレン地方のディーストを巡る191.3km。いくつもの短い丘を通るが、ピュアスプリンターらを退ける難易度はない。終盤は登坂距離500mのグラスボスの丘を含む周回コースを4周するレイアウトで、153名の選手たちがスタートした。

雨のレースとなった初日に逃げたのは、ドリース・デボント(ジェイコ・アルウラー)らベルギー人4名にカールフレデリク・ベヴォート(デンマーク、ウノエックス・モビリティ)を加えた5名。メイン集団はジョナタン・ミラン(イタリア)を擁するリドル・トレックやアルペシン・プレミアテックなどが中心となって牽引する。しかし、逃げ集団とのタイム差を縮めるのに苦労した。
プロトンでは総合優勝候補の1人でもあったヨナス・アブラハムセン(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)が落車する。アブラハムセンはレースに戻りフィニッシュしたものの、大きくタイムを失った。そしてグラスボスの丘を含む周回コースに突入し、残り16km地点で最終ラップの鐘を聞く頃には、逃げとプロトンの差は1分を切っていた。
最後のグラスボスの丘ではフロリアン・フェルミールス(ベルギー、UAEチームエミレーツXRG)がアタックを仕掛け、フェルミールスら5名が一時先行する。だが決定的な差には至らず、残り2kmを切るとプロトンが先頭グループを飲み込み、勝負は雨の集団スプリントへ。そしてスプリンターとクラシックレーサーが入り乱れるなか、最終ストレートに入った直後に先頭に立ったのはミランだった。

イタリア王者は頭を上下に揺らすいつものスタイルでスピードを伸ばし、その背後からオラフ・コーイ(オランダ、デカトロンCMA CGM)が迫る。そして両者がハンドルを投げ合う僅差の勝負は写真判定に持ち込まれ、しばらくしてミランに勝利が告げられた。
直近のツール・ド・ポローニュでは3連勝を決め、シーズン後半戦も好調を示したミラン。「残り200mでスプリントをはじめ、このまま持ちこたえようと踏み続けた。でもコーイがものすごい速さで追い上げ、フィニッシュラインを越えた直後に彼の方が少し前にいたから、どちらが勝ったのかわからなかった。それでもこの勝利は本当に嬉しいよ。厳しいコンディションだったし、レース自体もハードだったからね」とレースを振り返った。
3位はメルリール、4位はフィリプセン。その他、トップ10には各チームのエーススプリンターが名を連ね、豪華な初日スプリントとなった。

レネウィ・ツアー2026第1ステージ結果
| 1位 | ジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック) | 4:04:18 |
| 2位 | オラフ・コーイ(オランダ、デカトロンCMA CGM) | |
| 3位 | ティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | |
| 4位 | ヤスペル・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・プレミアテック) | |
| 5位 | サム・ベネット(アイルランド、ピナレロQ36.5プロサイクリング) | |
| 6位 | サム・ウェルスフォード(オーストラリア、ネットカンパニー・イネオス) | |
| 7位 | パヴェル・ビットネル(チェコ、ピクニック・ポストNL) | |
| 8位 | ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ユニベット・ローズ・ロケッツ) | |
| 9位 | アルノー・ドゥリー(ベルギー、ロット・アンテルマルシェ) | |
| 10位 | マイク・トゥーニッセン(オランダ、XDSアスタナ) |
個人総合成績
| 1位 | ジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック) | 4:04:08 |
| 2位 | オラフ・コーイ(オランダ、デカトロンCMA CGM) | +0:04 |
| 3位 | ドリース・デボント(ベルギー、ジェイコ・アルウラー) | |
| 4位 | クインテン・ヘルマンス(ベルギー、ピナレロQ36.5プロサイクリング) | +0:05 |
| 5位 | ティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | +0:06 |
| 6位 | ティモ・キーリッヒ(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク) | +0:07 |
| 7位 | リオネル・タミニオー(ベルギー、ロット・アンテルマルシェ) | +0:08 |
| 8位 | ヤスペル・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・プレミアテック) | |
| 9位 | カールフレデリク・ベヴォート(デンマーク、ウノエックス・モビリティ) | +0:10 |
| 10位 | サム・ベネット(アイルランド、ピナレロQ36.5プロサイクリング) |
その他の特別賞
| ポイント賞 | ジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック) |
| ヤングライダー賞 | フラット・ファンミヘレン(ベルギー、バーレーン・ヴィクトリアス) |
| チーム総合成績 | バーレーン・ヴィクトリアス |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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