ジョルダン・ジェガットが黒潮ロードKOMで飛び出した、がんばろう熊本 マイナビ ツール・ド・九州2026の最終日。自ら追走し、アタックを潰したイヴォ・オリヴェイラ(ポルトガル、UAEチームエミレーツXRG)が宮崎日南ステージで2日連続の勝利を決め、総合優勝に輝いた。



左からみやざき犬、イヴォ・オリヴェイラ、みやねこ、にちなんぢゃ様 photo:ツール・ド・九州2026実行委員会

がんばろう熊本 マイナビ ツール・ド・九州2026は10月12日、最終日の第3ステージを迎えた。123.6kmで争われる宮崎日南ステージは、宮崎市南部のひなた宮崎県総合運動公園を出発し、日向灘に沿って南下。日南市内では14.9kmのコースを2周し、1級山岳に設定された「黒潮ロードKOM」と「大戸野越KOM」をクリアする。フィニッシュ地点は下りと平坦路の先にある宮崎県庁だ。

前日勝者で青色の総合リーダージャージを着るイヴォ・オリヴェイラ(ポルトガル、UAEチームエミレーツXRG)を先頭にレースはスタートした。激しいアタック合戦の末、小石祐馬(キナンレーシングチーム)を含む7名が逃げ集団を形成。一方のメイン集団は、UAEチームエミレーツXRGが総合リーダーを擁する責任を果たすべく牽引した。

ひなた宮崎県総合運動公園を出発した95名の選手たち photo:ツール・ド・九州2026実行委員会

日向灘に沿って南下する、小石祐馬(キナンレーシングチーム)を含む7名が逃げ集団 photo:ツール・ド・九州2026実行委員会

このまま最初の1級山岳、黒潮ロードKOMに突入すると思われたが、残り約65km地点からトタルエネルジーがプロトンの前方に人数を集め、牽引を開始する。ツール・ド・フランスで2年連続総合10位に入り、来年はリドル・トレックへの加入を決めているジョルダン・ジェガット(フランス)の総合優勝を狙うべく、逃げとのタイム差は一気に縮まった。3級山岳楠原を越えた残り60km地点で、トタルエネルジーは早くも逃げグループを吸収した。

星倉に設定された中間スプリントでは、オリヴェイラがアレッシオ・デッレヴェドーヴェ(イタリア、XDSアスタナ)を退けてトップ通過した。ボーナスタイム3秒を獲得し、第1ステージで日本人最高位の6位に入った本多晴飛(VC福岡)が3位通過。その後もトタルエネルジーが集団を牽引するなか、レースは1級山岳の「黒潮ロードKOM」に入った。

黒潮の登りで組織的にペースを上げたトタルエネルジー photo:ツール・ド・九州2026実行委員会

黒潮の登りでアタックし、単独先頭に立ったジョルダン・ジェガット(フランス、トタルエネルジー) (c)tour de kyushu

自らジェガットを追いかけるイヴォ・オリヴェイラ(ポルトガル、UAEチームエミレーツXRG) photo:ツール・ド・九州2026実行委員会

トタルエネルジーの高速牽引によってプロトンは約20名まで絞られ、ジェガットがアタックして単独で先行する。後続に38秒差をつけて頂上を通過し、下りを経て、今大会最後の登坂区間となる1級山岳「大戸野越KOM」に入った。追走集団はUAEチームエミレーツXRGを中心とし、中国のコンチネンタルチームであるリーニン・スターも牽引に加わった。

ジェガットは大戸野越KOMも先頭で通過し、そのリードを1分15秒に広げる。一方、UAEチームエミレーツXRGはアシストを使い果たし、オリヴェイラは単独となった。それでもフェデリコ・イアコモーニ(イタリア、チーム右京)やマルコ・シュレットル(オーストリア、XDSアスタナ)も積極的に牽引した結果、下り区間、そしてフィニッシュへと続く平坦区間でジェガットとの差は一気に縮まった。

横一線のスプリントで先頭に立ったイヴォ・オリヴェイラ(ポルトガル、UAEチームエミレーツXRG) photo:ツール・ド・九州2026実行委員会

2日連続の勝利を掴んだイヴォ・オリヴェイラ(ポルトガル、UAEチームエミレーツXRG) photo:ツール・ド・九州2026実行委員会

その結果、残り11km地点でジェガットが吸収された。その後、バティスト・ヴァディク(フランス、トタルエネルジー)によるアタックはオリヴェイラが自ら潰し、約20名の集団が宮崎県庁前の最終ストレートに突入。そして横並びのスプリント勝負を、リーダージャージを着るオリヴェイラが制した。

初日にマルコス・フレイレを失い、序盤から4名のアシストでプロトンを先導し、レース後半はジェガットの独走を追いかけたUAEチームエミレーツXRG。終盤はアタックを自ら潰し、スプリント勝負に持ち込んだオリヴェイラが、執念の走りで2日連続の勝利を手に入れた。

執念の勝利を喜ぶイヴォ・オリヴェイラ(ポルトガル、UAEチームエミレーツXRG) (c)tour de kyushu

総合優勝したイヴォ・オリヴェイラ(ポルトガル、UAEチームエミレーツXRG) photo:ツール・ド・九州2026実行委員会

日本人最上位となる6位でフィニッシュした岡篤志(Astemo宇都宮ブリッツェン) photo:ツール・ド・九州2026実行委員会

フィニッシュ直後に雄叫びを上げながら倒れ込んだオリヴェイラ。「本当に嬉しい。ロードレースでは選手キャリア最高の勝利だろう。これまでステージレースで総合優勝したことがなかった。日本で2つのステージを勝ち、総合優勝できたなんて最高の気分だよ。チームメイトの走りは本当に素晴らしく、言葉がないくらいだ」と、喜びと共に仲間への感謝を述べた。

2位にはアレクサンドル・ドゥレトル(フランス、トタルエネルジー)が入り、初日2位、2日目は3位だったルーク・マッジウェイ(ニュージーランド、リーニン・スター)が3位に入った。また、日本人最高位の6位には岡篤志(Astemo宇都宮ブリッツェン)がフィニッシュしている。

この結果、リーダージャージを守ったオリヴェイラが総合優勝。2位はマッジウェイで、3位はドゥレトル。日本人では小石が最高位の総合8位で大会を終えた。
がんばろう熊本 マイナビ ツール・ド・九州2026 宮崎日南ステージ結果
1位 イヴォ・オリヴェイラ(ポルトガル、UAEチームエミレーツXRG) 2:34:46
2位 アレクサンドル・ドゥレトル(フランス、トタルエネルジー)
3位 ルーク・マッジウェイ(ニュージーランド、リーニン・スター)
4位 マッテオ・レニャンティ(イタリア、ソリューションテックNIPPOラーリ)
5位 アレッシオ・デッレヴェドーヴェ(イタリア、XDSアスタナ)
6位 岡篤志(Astemo宇都宮ブリッツェン)
7位 エドゥアルド・セプルベダ(アルゼンチン、リーニン・スター)
8位 バティスト・ヴァディク(フランス、トタルエネルジー)
9位 ジョルダン・ジェガット(フランス、トタルエネルジー)
10位 ベン・グランジャー(イギリス、ソリューションテックNIPPOラーリ)
個人総合成績
1位 イヴォ・オリヴェイラ(ポルトガル、UAEチームエミレーツXRG) 8:47:36
2位 ルーク・マッジウェイ(ニュージーランド、リーニン・スター) +0:16
3位 アレクサンドル・ドゥレトル(フランス、トタルエネルジー) +0:26
4位 アレッシオ・デッレヴェドーヴェ(イタリア、XDSアスタナ)
5位 アレッサンドロ・イアッキ(イタリア、ソリューションテックNIPPOラーリ) +0:28
6位 ジョルダン・ジェガット(フランス、トタルエネルジー) +0:29
7位 マティアス・ブレンホイ(デンマーク、トレンガヌ・サイクリングチーム)
8位 小石祐馬(キナンレーシングチーム) +0:30
9位 マッテオ・レニャンティ(イタリア、ソリューションテックNIPPOラーリ) +0:31
10位 ベン・グランジャー(イギリス、ソリューションテックNIPPOラーリ)
その他の特別賞
ポイント賞 イヴォ・オリヴェイラ(ポルトガル、UAEチームエミレーツXRG)
山岳賞 ジェラルド ・レデスマ(スペイン、VC福岡)
ベストジャパニーズ賞 岡篤志(Astemo宇都宮ブリッツェン)
チーム総合成績 トタルエネルジー
text:Sotaro.Arakawa
photo:ツール・ド・九州2026実行委員会
Amazon.co.jp

GREEN DA・KA・RA(グリーンダカラ) サン�…

サントリー
Amazonプライス:¥2,000

Suntory サントリー 天然水 特製レモン�…

サントリー
Amazonプライス:¥2,136
参考価格:¥4,899

サントリー天然水 グレフル SPARKLING �…

サントリー
Amazonプライス:¥2,255

最新ニュース(全ジャンル)