オーストラリアのナンナップで行なわれたUCIグラベル世界選手権。女子エリートはマリアンヌ・フォス(オランダ)が制し、男子はマウヌス・バク・クラリス(デンマーク)が初優勝した。日本人最高位は46位の沢田時だった。

オーストラリア西部のナンナップで行なわれたUCIグラベル世界選手権 photo:UCI
2022年にイタリア・ヴェネト州で初開催されたUCIグラベル世界選手権は、今年で5回目を迎えた。今年はオーストラリア西部、州都パースから南へ約220kmに位置する小さな町、ナンナップに、世界各国のトップグラベルライダーが集結した。
ロードで不振だったフォスが王座奪還

終盤に先頭集団を形成したローザマリア・クレーザー(ドイツ)とマリアンヌ・フォス(オランダ) photo:UCI
総距離125.6km、獲得標高3,180mのコースで争われた女子エリートを制したのは、2024年大会の覇者でもあるマリアンヌ・フォス(オランダ)だった。終盤、先頭に立ったのはフォスと、キャニオン・スラムでロードレースにも出場するローザマリア・クレーザー(ドイツ)の2名。残り3.6km地点でフォスはアタックしたものの、クレーザーを引き離せなかった。しかし直後の右コーナーでクレーザーはタイヤを滑らせて落車した。
その後、フォスは舗装路を単独で駆け抜け、クレーザーに27秒差をつけて優勝した。

2年ぶり2度目のアルカンシエルを獲得したマリアンヌ・フォス(オランダ) photo:UCI
5月に鎖骨を骨折したフォスは、6月中旬のボルタ・ア・カタルーニャで復帰。8月にはツール・ド・フランス・ファムにも出場した。今年の出場レースはわずか20にとどまったが、ここ一番のグラベル世界選手権にコンディションを合わせ、39歳にして衰えぬ力を示した。「この勝利は本当に大きな意味を持つ。予想していたよりも泥が多く、滑りやすい区間もあったので、ときには注意が必要だった。ローザ(マリア・クレーザー)は本当に強く、特に登りでは、彼女についていくためにかなり力を振り絞らなければならなかった」と、フォスは喜びとともにライバルを称えた。
グラベルのスペシャリスト、クラリスが男子初制覇

未舗装路を進む精鋭集団 photo:UCI
一方、男子エリートは距離144km、獲得標高3,713mのコースで虹色のジャージを懸けて争われた。大会連覇を目指すフロリアン・フェルミールス(ベルギー)ら79名が出場。日本からは沢田時を筆頭に、阿部嵩之、片岡崇、白川幸希、松本一成ら5名が参戦した。
終盤、フェルミールスを含む4名の先頭集団が形成され、その中にデンマーク勢のマウヌス・バク・クラリスとマッズ・ヴュルツ・シュミットも入った。残り4km地点でシュミットが飛び出し、コナー・スウィフト(イギリス)が反応。ペースを崩さずフェルミールスが追いつき、クラリスもその後方につけて再び4名の先頭集団となった。残り3.3km地点ではシュミットが落車する場面もあったが、4名は再び合流し、先頭を保ったまま未舗装路を終えてフィニッシュまで続く舗装路に入った。
その後、散発的なアタックが繰り返され、ロード選手として最も経験豊富なスウィフトが真っ先にスプリントを開始。しかし他の3名はその背後にぴったりとつき、横一線のスプリント勝負をクラリスが制した。

4名スプリントを制したマウヌス・バク・クラリス(デンマーク) photo:UCI

ロード選手たちをスプリントで退けたマウヌス・バク・クラリス(デンマーク) photo:UCI
2023年と2025年にデンマークのグラベル選手権を制したクラリスは、9月のUCIグラベルワールドシリーズ最終戦でも優勝したグラベルのスペシャリスト。2022年の第1回大会以来、ロードレースを主戦場とする選手たちが優勝を重ねてきた男子エリートで、ついにグラベルのスペシャリストが頂点に立った。「僕は自分で遠征費用を払い、出場資格を得てここに来た。最後はスウィフトの背後につき、少しだけ加速した」とクラリスは振り返った。
日本人最高位は、29分3秒遅れでフィニッシュした沢田だった。

2022年にイタリア・ヴェネト州で初開催されたUCIグラベル世界選手権は、今年で5回目を迎えた。今年はオーストラリア西部、州都パースから南へ約220kmに位置する小さな町、ナンナップに、世界各国のトップグラベルライダーが集結した。
ロードで不振だったフォスが王座奪還

総距離125.6km、獲得標高3,180mのコースで争われた女子エリートを制したのは、2024年大会の覇者でもあるマリアンヌ・フォス(オランダ)だった。終盤、先頭に立ったのはフォスと、キャニオン・スラムでロードレースにも出場するローザマリア・クレーザー(ドイツ)の2名。残り3.6km地点でフォスはアタックしたものの、クレーザーを引き離せなかった。しかし直後の右コーナーでクレーザーはタイヤを滑らせて落車した。
その後、フォスは舗装路を単独で駆け抜け、クレーザーに27秒差をつけて優勝した。

5月に鎖骨を骨折したフォスは、6月中旬のボルタ・ア・カタルーニャで復帰。8月にはツール・ド・フランス・ファムにも出場した。今年の出場レースはわずか20にとどまったが、ここ一番のグラベル世界選手権にコンディションを合わせ、39歳にして衰えぬ力を示した。「この勝利は本当に大きな意味を持つ。予想していたよりも泥が多く、滑りやすい区間もあったので、ときには注意が必要だった。ローザ(マリア・クレーザー)は本当に強く、特に登りでは、彼女についていくためにかなり力を振り絞らなければならなかった」と、フォスは喜びとともにライバルを称えた。
グラベルのスペシャリスト、クラリスが男子初制覇

一方、男子エリートは距離144km、獲得標高3,713mのコースで虹色のジャージを懸けて争われた。大会連覇を目指すフロリアン・フェルミールス(ベルギー)ら79名が出場。日本からは沢田時を筆頭に、阿部嵩之、片岡崇、白川幸希、松本一成ら5名が参戦した。
終盤、フェルミールスを含む4名の先頭集団が形成され、その中にデンマーク勢のマウヌス・バク・クラリスとマッズ・ヴュルツ・シュミットも入った。残り4km地点でシュミットが飛び出し、コナー・スウィフト(イギリス)が反応。ペースを崩さずフェルミールスが追いつき、クラリスもその後方につけて再び4名の先頭集団となった。残り3.3km地点ではシュミットが落車する場面もあったが、4名は再び合流し、先頭を保ったまま未舗装路を終えてフィニッシュまで続く舗装路に入った。
その後、散発的なアタックが繰り返され、ロード選手として最も経験豊富なスウィフトが真っ先にスプリントを開始。しかし他の3名はその背後にぴったりとつき、横一線のスプリント勝負をクラリスが制した。


2023年と2025年にデンマークのグラベル選手権を制したクラリスは、9月のUCIグラベルワールドシリーズ最終戦でも優勝したグラベルのスペシャリスト。2022年の第1回大会以来、ロードレースを主戦場とする選手たちが優勝を重ねてきた男子エリートで、ついにグラベルのスペシャリストが頂点に立った。「僕は自分で遠征費用を払い、出場資格を得てここに来た。最後はスウィフトの背後につき、少しだけ加速した」とクラリスは振り返った。
日本人最高位は、29分3秒遅れでフィニッシュした沢田だった。
グラベル世界選手権2026 女子エリート結果
| 1位 | マリアンヌ・フォス(オランダ) | 4:30:04 |
| 2位 | ローザマリア・クレーザー(ドイツ) | +0:27 |
| 3位 | ラリッサ・ハルトッホ(オランダ) | +2:15 |
| 4位 | ネレ・ライング(ドイツ) | |
| 5位 | エリカ・マニャルディ(イタリア) | +4:17 |
| 6位 | ソフィア・ゴメス(アルゼンチン) | +5:15 |
| 7位 | イリーナ・リュッツェルシュヴァープ(スイス) | +5:28 |
| 8位 | ティファニー・クロムウェル(オーストラリア) | +7:15 |
| 9位 | エリーサ・セルネー(オランダ) | |
| 10位 | ヘイリー・スミス(カナダ) | +8:55 |
グラベル世界選手権2026 男子エリート結果
| 1位 | マウヌス・バク・クラリス(デンマーク) | 4:09:05 |
| 2位 | フロリアン・フェルミールス(ベルギー) | |
| 3位 | コナー・スウィフト(イギリス) | |
| 4位 | マッズ・ヴュルツ・シュミット(デンマーク) | |
| 5位 | パウル・フォス(ドイツ) | +0:07 |
| 6位 | キーガン・スウェンソン(アメリカ) | |
| 7位 | マルティン・ストシェク(チェコ) | +0:08 |
| 8位 | スタン・デウルフ(ベルギー) | +0:40 |
| 9位 | マシュー・ビアーズ(南アフリカ) | +0:42 |
| 10位 | ペーテル・スフルティング(オランダ) | +1:22 |
| 46位 | 沢田時 | +29:03 |
| 59位 | 白川幸希 | +42:28 |
| 64位 | 松本一成 | +51:12 |
| 66位 | 阿部嵩之 | +52:56 |
| 79位 | 片岡崇 | +1:32:24 |
text:Sotaro.Arakawa
photo:UCI
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