カステリのウィンターウェアから、Perfetto 4 JacketとEspresso 2 Jacketをピックアップ。新素材Polartec AirCoreを採用しながら、細部の設計で作り分けたアウターウェアをテスト。Sorpasso Pro BibtightやEspresso 2 Bibtight、Perfetto RoS 2 Gloveと合わせて紹介しよう。

カステリ Perfetto 4 Jacket + Sorpasso Pro Bibtight 
カステリ Espresso 2 Jacket + Espresso 2 Bibtight
カステリは、イタリアを拠点に長くロードレースの現場とともに歩んできたサイクルウェアブランドだ。レースで求められる性能を突き詰めたRosso Corsaシリーズはフラッグシップモデルとしてラインアップされ、その知見をホビーサイクリストに合わせて再構築したシリーズとしてEspressoシリーズを揃えている。今回はそれらのジャケットをメインに紹介しよう。
今回取り上げるジャケットの核となっているのが、Polartec AirCoreという素材だ。この素材の開発は、現代のサイクリストが寒い日に最高の力を発揮するために本当に必要なものは何かという、カステリの問いから始まった。その答えは、PFASフリーのメンブレンを使う新素材をPolartecと共同開発したことで結実した。肌寒い日や小雨の中でも体を守りつつ、内側の湿気は逃がす。走る強度が上がるほど、その通気の利点が生きてくる設計になっている。

Polartecとの共同開発生地、AirCoreを使用する

AirCoreは撥水性にも優れている
今回のジャケットは、いずれも219g仕様のAirCoreを用い、適応気温もともに4℃から12℃に設定されている。同じ素材と同じ気温帯を持ちながら、どこまで作り込むか、どのような体型と用途を想定するかによって、二つの製品は分かれる。
Perfetto 4 Jacketは、カステリが冬のレースやハードなトレーニングを想定したコレクションの1着で、体に沿うテイラードフィットを採用する1着だ。第4世代となる今作では、従来のベンチレーションジッパーは素材の通気性能によって不要となり、あえてオミットされた。象徴的な存在であるショルダーテーピングは透明なカメレオンテープに変わり、見た目への変化をもたらしつつ風雨の侵入を抑えるという機能は維持された。
後ろ裾には路面からの跳ね上げを防ぐスプラッシュテールや上下どちらからも開閉できるファスナーはこれまでどおり。リアポケットの金属製ドレインホールは、初代Gabbaへのオマージュとなっている。また、襟の内側にはメッシュ生地をあしらい、汗をかいた状態でも快適さは失われないような細かい作り込みまで行われている。

カステリ Perfetto 4 Jacket

Perfettoはこれまで通り止水テープが施されている。今作は透明になっている 
薄手ながら防風性に優れる生地が採用される

カステリ Espresso 2 Jacket

Espresso Jacketは縫い目のシームテープは施されていない 
裏地は吸汗速乾性に優れる
一方のEspressoは、毎日のウィンターライドに気負いなく袖を通せることを目指したシリーズだ。Espresso 2 JacketはAirCoreを初めてこのシリーズに取り入れたモデルで、ハイエンドと同じ性能を手に入れた。タイトめのPerfettoに対してレギュラーフィットを採用し、胴回りのパネリングはシンプルな設計となっている。裾の仕上げもフラップはあえて備えられていないが、目立ちやすい反射ディテールが装備された。バックポケットは荷物を収納した状態でも暴れにくく設計されているなど、実用的なジャケットに仕上げられている。
Sorpasso Pro Bibtightは、膝や腰の動きに合わせた立体パターンと、適度なコンプレッション感をもつ素材で筋肉を包み込む構成になっている。シームレスのビブストラップは体に沿って安定し、背面の反射素材が薄暗い環境での視認性を高める。適応気温は2℃から14℃。

カステリ Sorpasso Pro Bibtight

ふくらはぎ部分に反射ディテールが備えられている 
コンプレッション性に優れる肩紐が備えられている

カステリ Espresso 2 Bibtight

お腹周りもしっかりと保護してくれる 
肩紐はメッシュ生地とされている
Espresso 2 Bibtightは、柔らかな肌触りで保温性とストレッチ性を両立するThermoflexを全面に採用する。縫い目の位置は肌当たりを抑えるよう配慮され、ビブには通気性の高いメッシュストラップを使う。適応気温は4℃から15℃。
両者に共通するのが、足首にファスナーを持たない仕様と、長距離向けのProgetto X2 Airシームレスシートパッドだ。足首まわりがすっきりするため、シューズカバーと重ねてもかさばりにくい。つまり、パッドの快適性と足元の収まりは両モデルで同等で、違いは生地の性格、フィット、そして悪天候への強さに集約される。

カステリ Perfetto RoS 2 Glove

PFASフリーePEメンブレンのWINDSTOPPERが採用されている 
内側は起毛素材とされている

撥水性に優れる点も魅力だ
Perfetto RoS 2 Gloveは、WINDSTOPPER by GORE-TEX LABSの素材を用い、縫い目を減らした構造で防風性と快適性を高めたグローブになる。PFASを使わないePEメンブレンが雨や水の侵入を防ぎ、フリースライニングが保温を受け持つ。手のひらにはCastelli Damping Systemを備え、手のひらの正中神経にかかる圧力を和らげる。厚みを抑えた設計はブレーキやシフターの繊細な操作を妨げず、指先はタッチスクリーンにも対応する。適応気温は4℃から14℃に設定されている。
インプレッション by 高木三千成(シクロワイアード編集部)
ジャケット:Perfetto 4とEspresso 2

カステリ Perfetto 4 Jacket
Perfetto 4 Jacketに袖を通して最初に印象に残るのは、しっかりとした質感。Espresso 2より生地が硬く、ジャケットらしい着心地だ。普段からメンブレン系防風ジャケットを着慣れている方であれば、馴染みのある着用感になっている。近年のジャケットの進化は著しく、一昔前のジャケットよりは生地は薄く、しなやかになっているため、生地は硬めと言っても、ゴワゴワして動きにくいなどの不快感は一切ない。
実際に走ってみると熱がジャケット内にとどまる印象があり、暖かさは抜群だった。上下どちらからも開けられるダブルジッパーで風を入れることもできるので、使い勝手も悪くない。個人的には朝の冷え込みが厳しい時間帯に走る時はPerfettoをチョイスしたい。昼前から気温が上がっていく予報であれば、ジッパーでの調整やインナー、グローブの合わせで対応しやすく、着まわせる気温の幅が広がるように感じた。昼間も冷えてくるアーリーウィンターでもこの暖かさがあれば、心配せずに外出できそう。もちろんネックウォーマーとの組み合わせを検討すれば、冬本番にも対応できそうだ。

カステリ Perfetto 4 Jacket
フィットは肩周りが若干タイトな印象を受けた。ただ、胴回りや腕回りには余る部分もあったので、インナーなどで調整したい方は購入前には試着して決めたい。夏物よりサイズ選びがシビアで、薄手のアンダーを合わせるなら小さめ、寒がりならワンサイズ上げる、という考え方になるだろう。175cm、58kgの自分はSサイズが良さそうだ。

カステリ Espresso 2 Jacket
Espresso 2 Jacketは、全体的に柔らかく、しなやかさが際立つ。Perfettoと厚みはそれほど変わらないのに、着ると感触がはっきり異なる。同じSサイズでもPerfettoよりゆとりがあり、Perfettoから着替えるとゆったりめに感じるほど。サイズ選びでは夏用ジャージと同じサイジングで問題なさそうだ。
同じAirCoreを使いながら走行中の印象が若干異なる。縫い目にテープが貼られたPerfettoに対し、Espressoは縫い目が塞がれておらず、同じインナーで走るとEspressoのほうが熱がわずかに抜ける感覚があった。風を最も受ける面だけに、風が入らないことの影響は少なからずあるのだろう。同じインナーで着比べてみた印象としては、熱が抜けるEspressoの方が、気温がまだ高めの秋や初冬にマッチしそうだ。
この2着は適応気温が同じで、違いは熱の逃げ方にある。Perfettoは熱を逃がしにくく、Espressoは熱が適度に抜ける。どちらが合うかは、走り方による発熱量と寒がりの度合い、そして組み合わせるインナーで変わってくる。
Perfettoが活きるのは、冷え込みの厳しい朝や真冬、そして寒がりな人だ。高強度で体温が上がりがちな人でも、薄いインナーで常に暖かさを確保でき、寒さを感じたらより暖かいインナーに替えることで、カバーできるシーズンが広がる。ペースがゆっくりな人や寒がりな人は、発熱が少ないぶんPerfettoの保温性がより頼りになり、高強度の人よりも早い、まだ暖かい秋のうちから出番がくる。

泥はねが腰につきにくいフラップ、体にぴたりとフィットするパネリングが採用されている

前傾しやすいパネリングが採用されている
対してEspressoは、体の熱を逃がしたい場面で活躍する。高強度で走る人でも、熱が適度に抜けるEspressoの方がちょうど良く感じられる場面があり、峠の頂上付近やダウンヒルでは寒いけれど、登っている最中は通気性が欲しい、という時に向く。暑がりな人であれば、ある程度の冬まではカバーしてくれそうだ。ペースがゆっくりな人でも、寒がりでなければ秋のメインとして重宝し、冬の冷風が気になり始めたらウィンドブレーカーなどで対策すれば、冬もカバーできそうだ。
Perfettoはややタイトめのフィットで、Espressoはゆったりと着られるフィットで作り分けられているが、レーサーがEspressoを選んでも良さそう。そう思うほどフィット感は良好で、着た時にダボっとしている感覚が小さいのは好印象だった。
ビブタイツ:Sorpasso ProとEspresso 2

Sorpasso Pro Bibtightはふくらはぎ部分に反射ディテールが備えられている
Sorpasso Pro Bibtightも、ジャケットと同じく張りのある生地感だ。前ももパネルは厚みがしっかりしていて、プロテクション性能を感じさせる。部分的に裏起毛で、前もも以外は比較的伸縮性が高く、前面のパネルだけが異なるレイヤー構成の生地で組まれている。履き替えた瞬間に風が来ないと分かったのが前ももパネルで、防風性は明確にSorpassoが上だった。
フィットはコンプレッション寄り。しっかりと脚全体を覆っている感覚が強く、タイツらしい履き心地だが、ペダリングしている時はそのコンプレッション感はほとんど気にならなかった。足首のジッパーがなくなったことも好印象。ジッパーのゴワゴワ感がなく、ふくらはぎ部分は快適。丈は短めな印象があり、シューズカバーと組み合わせることで、しっかりと冷風をシャットアウトできそうだ。

Espresso 2 Bibtightは膝周りには縫い目がなく動きやすい
Espresso 2 Bibtightは、驚くほど伸縮性が高い。夏用のビブを履いているような感覚で、筋肉が膨らむ動きにも突っ張るところがなく、タイツを履いていることを忘れるほど。昔の冬用タイツにあったウェットスーツのようなギシギシした感覚がなく、Espressoの着用感には驚かされた。動きやすさは、これまで履いた冬用タイツよりも好印象が残った。
ビブタイツの選び分け方はより明確だ。Sorpasso Proは冷え込みが厳しい時や、守られている感覚が欲しい時に選びたい。対してEspresso 2は日中の気温が穏やかな時や、柔らかな着心地を求める時にピッタリだ。
Perfetto RoS 2 Gloveは定番の冬用グローブシリーズだ。Perfettoグローブシリーズには薄手のモデルも用意されているが、今作は裏起毛があしらわれているモデルだ。高機能生地による防風性能は非常に優れていて薄手モデルでも冬を越せるほど。裏起毛モデルは冬の冷風が堪える方や指先がかじかみやすい方におすすめだ。
カステリ Perfetto 4 Jacket
フィット:テイラード
素材:Polartec AirCore(219g)
適応気温:4℃〜12℃
価格:42,350円(税込)
カステリ Espresso 2 Jacket
フィット:レギュラー
素材:Polartec AirCore(219g)
適応気温:4℃〜12℃
価格:38,500円(税込)
カステリ Sorpasso Pro Bibtight
フィット:テイラード
適応気温:2℃〜14℃
特徴:Progetto X2 Airシームレスシートパッド
価格:34,100円(税込)
カステリ Espresso 2 Bibtight
適応気温:4℃〜15℃
素材:Thermoflex
特徴:Progetto X2 Airシームレスシートパッド
価格:29,700円(税込)
カステリ Perfetto RoS 2 Glove
適応気温:4℃〜14℃
素材:WINDSTOPPER by GORE-TEX LABS、PFASフリーePEメンブレン、フリースライニング
価格:12,980円(税込)


カステリは、イタリアを拠点に長くロードレースの現場とともに歩んできたサイクルウェアブランドだ。レースで求められる性能を突き詰めたRosso Corsaシリーズはフラッグシップモデルとしてラインアップされ、その知見をホビーサイクリストに合わせて再構築したシリーズとしてEspressoシリーズを揃えている。今回はそれらのジャケットをメインに紹介しよう。
今回取り上げるジャケットの核となっているのが、Polartec AirCoreという素材だ。この素材の開発は、現代のサイクリストが寒い日に最高の力を発揮するために本当に必要なものは何かという、カステリの問いから始まった。その答えは、PFASフリーのメンブレンを使う新素材をPolartecと共同開発したことで結実した。肌寒い日や小雨の中でも体を守りつつ、内側の湿気は逃がす。走る強度が上がるほど、その通気の利点が生きてくる設計になっている。


今回のジャケットは、いずれも219g仕様のAirCoreを用い、適応気温もともに4℃から12℃に設定されている。同じ素材と同じ気温帯を持ちながら、どこまで作り込むか、どのような体型と用途を想定するかによって、二つの製品は分かれる。
Perfetto 4 Jacketは、カステリが冬のレースやハードなトレーニングを想定したコレクションの1着で、体に沿うテイラードフィットを採用する1着だ。第4世代となる今作では、従来のベンチレーションジッパーは素材の通気性能によって不要となり、あえてオミットされた。象徴的な存在であるショルダーテーピングは透明なカメレオンテープに変わり、見た目への変化をもたらしつつ風雨の侵入を抑えるという機能は維持された。
後ろ裾には路面からの跳ね上げを防ぐスプラッシュテールや上下どちらからも開閉できるファスナーはこれまでどおり。リアポケットの金属製ドレインホールは、初代Gabbaへのオマージュとなっている。また、襟の内側にはメッシュ生地をあしらい、汗をかいた状態でも快適さは失われないような細かい作り込みまで行われている。






一方のEspressoは、毎日のウィンターライドに気負いなく袖を通せることを目指したシリーズだ。Espresso 2 JacketはAirCoreを初めてこのシリーズに取り入れたモデルで、ハイエンドと同じ性能を手に入れた。タイトめのPerfettoに対してレギュラーフィットを採用し、胴回りのパネリングはシンプルな設計となっている。裾の仕上げもフラップはあえて備えられていないが、目立ちやすい反射ディテールが装備された。バックポケットは荷物を収納した状態でも暴れにくく設計されているなど、実用的なジャケットに仕上げられている。
Sorpasso Pro Bibtightは、膝や腰の動きに合わせた立体パターンと、適度なコンプレッション感をもつ素材で筋肉を包み込む構成になっている。シームレスのビブストラップは体に沿って安定し、背面の反射素材が薄暗い環境での視認性を高める。適応気温は2℃から14℃。






Espresso 2 Bibtightは、柔らかな肌触りで保温性とストレッチ性を両立するThermoflexを全面に採用する。縫い目の位置は肌当たりを抑えるよう配慮され、ビブには通気性の高いメッシュストラップを使う。適応気温は4℃から15℃。
両者に共通するのが、足首にファスナーを持たない仕様と、長距離向けのProgetto X2 Airシームレスシートパッドだ。足首まわりがすっきりするため、シューズカバーと重ねてもかさばりにくい。つまり、パッドの快適性と足元の収まりは両モデルで同等で、違いは生地の性格、フィット、そして悪天候への強さに集約される。




Perfetto RoS 2 Gloveは、WINDSTOPPER by GORE-TEX LABSの素材を用い、縫い目を減らした構造で防風性と快適性を高めたグローブになる。PFASを使わないePEメンブレンが雨や水の侵入を防ぎ、フリースライニングが保温を受け持つ。手のひらにはCastelli Damping Systemを備え、手のひらの正中神経にかかる圧力を和らげる。厚みを抑えた設計はブレーキやシフターの繊細な操作を妨げず、指先はタッチスクリーンにも対応する。適応気温は4℃から14℃に設定されている。
インプレッション by 高木三千成(シクロワイアード編集部)
ジャケット:Perfetto 4とEspresso 2

Perfetto 4 Jacketに袖を通して最初に印象に残るのは、しっかりとした質感。Espresso 2より生地が硬く、ジャケットらしい着心地だ。普段からメンブレン系防風ジャケットを着慣れている方であれば、馴染みのある着用感になっている。近年のジャケットの進化は著しく、一昔前のジャケットよりは生地は薄く、しなやかになっているため、生地は硬めと言っても、ゴワゴワして動きにくいなどの不快感は一切ない。
実際に走ってみると熱がジャケット内にとどまる印象があり、暖かさは抜群だった。上下どちらからも開けられるダブルジッパーで風を入れることもできるので、使い勝手も悪くない。個人的には朝の冷え込みが厳しい時間帯に走る時はPerfettoをチョイスしたい。昼前から気温が上がっていく予報であれば、ジッパーでの調整やインナー、グローブの合わせで対応しやすく、着まわせる気温の幅が広がるように感じた。昼間も冷えてくるアーリーウィンターでもこの暖かさがあれば、心配せずに外出できそう。もちろんネックウォーマーとの組み合わせを検討すれば、冬本番にも対応できそうだ。

フィットは肩周りが若干タイトな印象を受けた。ただ、胴回りや腕回りには余る部分もあったので、インナーなどで調整したい方は購入前には試着して決めたい。夏物よりサイズ選びがシビアで、薄手のアンダーを合わせるなら小さめ、寒がりならワンサイズ上げる、という考え方になるだろう。175cm、58kgの自分はSサイズが良さそうだ。

Espresso 2 Jacketは、全体的に柔らかく、しなやかさが際立つ。Perfettoと厚みはそれほど変わらないのに、着ると感触がはっきり異なる。同じSサイズでもPerfettoよりゆとりがあり、Perfettoから着替えるとゆったりめに感じるほど。サイズ選びでは夏用ジャージと同じサイジングで問題なさそうだ。
同じAirCoreを使いながら走行中の印象が若干異なる。縫い目にテープが貼られたPerfettoに対し、Espressoは縫い目が塞がれておらず、同じインナーで走るとEspressoのほうが熱がわずかに抜ける感覚があった。風を最も受ける面だけに、風が入らないことの影響は少なからずあるのだろう。同じインナーで着比べてみた印象としては、熱が抜けるEspressoの方が、気温がまだ高めの秋や初冬にマッチしそうだ。
この2着は適応気温が同じで、違いは熱の逃げ方にある。Perfettoは熱を逃がしにくく、Espressoは熱が適度に抜ける。どちらが合うかは、走り方による発熱量と寒がりの度合い、そして組み合わせるインナーで変わってくる。
Perfettoが活きるのは、冷え込みの厳しい朝や真冬、そして寒がりな人だ。高強度で体温が上がりがちな人でも、薄いインナーで常に暖かさを確保でき、寒さを感じたらより暖かいインナーに替えることで、カバーできるシーズンが広がる。ペースがゆっくりな人や寒がりな人は、発熱が少ないぶんPerfettoの保温性がより頼りになり、高強度の人よりも早い、まだ暖かい秋のうちから出番がくる。


対してEspressoは、体の熱を逃がしたい場面で活躍する。高強度で走る人でも、熱が適度に抜けるEspressoの方がちょうど良く感じられる場面があり、峠の頂上付近やダウンヒルでは寒いけれど、登っている最中は通気性が欲しい、という時に向く。暑がりな人であれば、ある程度の冬まではカバーしてくれそうだ。ペースがゆっくりな人でも、寒がりでなければ秋のメインとして重宝し、冬の冷風が気になり始めたらウィンドブレーカーなどで対策すれば、冬もカバーできそうだ。
Perfettoはややタイトめのフィットで、Espressoはゆったりと着られるフィットで作り分けられているが、レーサーがEspressoを選んでも良さそう。そう思うほどフィット感は良好で、着た時にダボっとしている感覚が小さいのは好印象だった。
ビブタイツ:Sorpasso ProとEspresso 2

Sorpasso Pro Bibtightも、ジャケットと同じく張りのある生地感だ。前ももパネルは厚みがしっかりしていて、プロテクション性能を感じさせる。部分的に裏起毛で、前もも以外は比較的伸縮性が高く、前面のパネルだけが異なるレイヤー構成の生地で組まれている。履き替えた瞬間に風が来ないと分かったのが前ももパネルで、防風性は明確にSorpassoが上だった。
フィットはコンプレッション寄り。しっかりと脚全体を覆っている感覚が強く、タイツらしい履き心地だが、ペダリングしている時はそのコンプレッション感はほとんど気にならなかった。足首のジッパーがなくなったことも好印象。ジッパーのゴワゴワ感がなく、ふくらはぎ部分は快適。丈は短めな印象があり、シューズカバーと組み合わせることで、しっかりと冷風をシャットアウトできそうだ。

Espresso 2 Bibtightは、驚くほど伸縮性が高い。夏用のビブを履いているような感覚で、筋肉が膨らむ動きにも突っ張るところがなく、タイツを履いていることを忘れるほど。昔の冬用タイツにあったウェットスーツのようなギシギシした感覚がなく、Espressoの着用感には驚かされた。動きやすさは、これまで履いた冬用タイツよりも好印象が残った。
ビブタイツの選び分け方はより明確だ。Sorpasso Proは冷え込みが厳しい時や、守られている感覚が欲しい時に選びたい。対してEspresso 2は日中の気温が穏やかな時や、柔らかな着心地を求める時にピッタリだ。
Perfetto RoS 2 Gloveは定番の冬用グローブシリーズだ。Perfettoグローブシリーズには薄手のモデルも用意されているが、今作は裏起毛があしらわれているモデルだ。高機能生地による防風性能は非常に優れていて薄手モデルでも冬を越せるほど。裏起毛モデルは冬の冷風が堪える方や指先がかじかみやすい方におすすめだ。
カステリ Perfetto 4 Jacket
フィット:テイラード
素材:Polartec AirCore(219g)
適応気温:4℃〜12℃
価格:42,350円(税込)
カステリ Espresso 2 Jacket
フィット:レギュラー
素材:Polartec AirCore(219g)
適応気温:4℃〜12℃
価格:38,500円(税込)
カステリ Sorpasso Pro Bibtight
フィット:テイラード
適応気温:2℃〜14℃
特徴:Progetto X2 Airシームレスシートパッド
価格:34,100円(税込)
カステリ Espresso 2 Bibtight
適応気温:4℃〜15℃
素材:Thermoflex
特徴:Progetto X2 Airシームレスシートパッド
価格:29,700円(税込)
カステリ Perfetto RoS 2 Glove
適応気温:4℃〜14℃
素材:WINDSTOPPER by GORE-TEX LABS、PFASフリーePEメンブレン、フリースライニング
価格:12,980円(税込)
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