終盤に1級山岳を駆け上がったツアー・オブ・グワンシー最終日。フィニッシュ手前でアタックしたピドコックに20歳のヤルノ・ウィダー(ベルギー、ロット・アンテルマルシェ)が追従。その後ピドコックを引き離し、勝利と共に総合優勝を決めた。

34歳にして引退するアレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、NSNサイクリングチーム) photo:CorVos
1月20日、オーストラリアのサントス・ツアー・ダウンアンダーで始まった2026年のUCIワールドツアー。最終戦となったツアー・オブ・グワンシーは10月18日、最終日となる第6ステージを迎えた。コースの大半は平坦路だが、終盤に1級山岳が待ち受けるため、5日連続の集団スプリントから一転、クライマーが活躍する展開となった。
スタート前、これが現役ラストレースとなるアレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、NSNサイクリングチーム)とマルティン・ウーリエンスタッド(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)のために車輪の花道が作られた。ルツェンコは今年9月に行なわれたアジア競技大会でロードとタイムトライアルの2冠を達成した34歳で、プロ通算43勝、ツール・ド・フランスに10度出場し、2020年には勝利も挙げたアジアを代表する選手だ。
アクチュアルスタートの直後から選手たちが代わる代わるアタックを繰り返し、引退するウーリエンスタッドを含む5名が逃げ集団を形成した。一方のメイン集団ではUAEチームエミレーツXRGなどワールドチームが中心に牽引し、終盤はチームメイトであるティム・ウェレンスからベルギー王者ジャージを引き継いだルネ・ヘレホーツがハイペースを刻んだ。

トーマス・ピドコック(イギリス、ピナレロQ36.5プロサイクリング)を引き離したヤルノ・ウィダー(ベルギー、ロット・アンテルマルシェ) photo:CorVos
プロトンは最終1級山岳に入り、逃げを捉えたメイン集団では、各チームの総合エースが仕掛け合った。しかし、集団を抜け出す選手は現れず、1級山岳をペーター・オクセンベア(デンマーク、ネットカンパニー・イネオス)が先頭で通過。その後も登りが続くなか、トーマス・ピドコック(イギリス、ピナレロQ36.5プロサイクリング)が人数を絞られた精鋭集団の先頭に立った。
残り250mでアタックしたピドコックには、唯一ヤルノ・ウィダー(ベルギー、ロット・アンテルマルシェ)が追従した。ウィダーはピドコックに並びかけると、そのまま抜き去ってフィニッシュに飛び込んだ。

ワールドツアー初勝利を飾ったヤルノ・ウィダー(ベルギー、ロット・アンテルマルシェ) photo:CorVos

自身初となるステージレース総合優勝を手に入れたヤルノ・ウィダー(ベルギー、ロット・アンテルマルシェ) photo:CorVos
今年、育成チームから昇格した20歳のウィダーにとってこれがワールドツアー初勝利。「この登りは僕にピッタリだった。残り300mあたりからピドコックが仕掛けることは分かっており、残り150mで彼を抜かなければ勝利はないと感じた」とレースを振り返ったウィダーは、総合優勝にも輝いた。
「まだ夢を見ていて、誰かに起こされるのを待っているような気分だ。プロ選手になるのが夢で、1週間半の間にレースで2勝するなんて現実とは思えない」と語る通り、ウィダーは10月6日にイタリアで行なわれたトレ・ヴァッリ・ヴァレジーネ(UCI1.Pro)でプロ初勝利を挙げ、時差のある中国でも勢いを維持した。

1月20日、オーストラリアのサントス・ツアー・ダウンアンダーで始まった2026年のUCIワールドツアー。最終戦となったツアー・オブ・グワンシーは10月18日、最終日となる第6ステージを迎えた。コースの大半は平坦路だが、終盤に1級山岳が待ち受けるため、5日連続の集団スプリントから一転、クライマーが活躍する展開となった。
スタート前、これが現役ラストレースとなるアレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、NSNサイクリングチーム)とマルティン・ウーリエンスタッド(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)のために車輪の花道が作られた。ルツェンコは今年9月に行なわれたアジア競技大会でロードとタイムトライアルの2冠を達成した34歳で、プロ通算43勝、ツール・ド・フランスに10度出場し、2020年には勝利も挙げたアジアを代表する選手だ。
アクチュアルスタートの直後から選手たちが代わる代わるアタックを繰り返し、引退するウーリエンスタッドを含む5名が逃げ集団を形成した。一方のメイン集団ではUAEチームエミレーツXRGなどワールドチームが中心に牽引し、終盤はチームメイトであるティム・ウェレンスからベルギー王者ジャージを引き継いだルネ・ヘレホーツがハイペースを刻んだ。

プロトンは最終1級山岳に入り、逃げを捉えたメイン集団では、各チームの総合エースが仕掛け合った。しかし、集団を抜け出す選手は現れず、1級山岳をペーター・オクセンベア(デンマーク、ネットカンパニー・イネオス)が先頭で通過。その後も登りが続くなか、トーマス・ピドコック(イギリス、ピナレロQ36.5プロサイクリング)が人数を絞られた精鋭集団の先頭に立った。
残り250mでアタックしたピドコックには、唯一ヤルノ・ウィダー(ベルギー、ロット・アンテルマルシェ)が追従した。ウィダーはピドコックに並びかけると、そのまま抜き去ってフィニッシュに飛び込んだ。


今年、育成チームから昇格した20歳のウィダーにとってこれがワールドツアー初勝利。「この登りは僕にピッタリだった。残り300mあたりからピドコックが仕掛けることは分かっており、残り150mで彼を抜かなければ勝利はないと感じた」とレースを振り返ったウィダーは、総合優勝にも輝いた。
「まだ夢を見ていて、誰かに起こされるのを待っているような気分だ。プロ選手になるのが夢で、1週間半の間にレースで2勝するなんて現実とは思えない」と語る通り、ウィダーは10月6日にイタリアで行なわれたトレ・ヴァッリ・ヴァレジーネ(UCI1.Pro)でプロ初勝利を挙げ、時差のある中国でも勢いを維持した。
ツアー・オブ・グワンシー2026第6ステージ結果
| 1位 | ヤルノ・ウィダー(ベルギー、ロット・アンテルマルシェ) | 3:39:05 |
| 2位 | トーマス・ピドコック(イギリス、ピナレロQ36.5プロサイクリング) | +0:06 |
| 3位 | ルイ・バレ(フランス、ヴィスマ・リースアバイク) | +0:10 |
| 4位 | マルコ・ブレンナー(ドイツ、チューダープロサイクリング) | +0:11 |
| 5位 | マルティン・チョッタ(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ) | +0:15 |
個人総合成績
| 1位 | ヤルノ・ウィダー(ベルギー、ロット・アンテルマルシェ) | 22:22:45 |
| 2位 | トーマス・ピドコック(イギリス、ピナレロQ36.5プロサイクリング) | +0:09 |
| 3位 | ルイ・バレ(フランス、ヴィスマ・リースアバイク) | +0:16 |
| 4位 | マルコ・ブレンナー(ドイツ、チューダープロサイクリング) | +0:21 |
| 5位 | マルティン・チョッタ(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ) | +0:22 |
その他の特別賞
| ポイント賞 | ポール・マニエ(フランス、スーダル・クイックステップ) |
| 山岳賞 | バティスト・ヴェストロフール(フランス、ロット・アンテルマルシェ) |
| ヤングライダー賞 | ヤルノ・ウィダー(ベルギー、ロット・アンテルマルシェ) |
| チーム総合成績 | ネットカンパニー・イネオス |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
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