圧巻のスプリントを見せたマッズ・ピーダスン（デンマーク、リドル・トレック）と2位に終わったファンアールト、マリアローザを着ながら3位に入ったデルトロなど、ジロ第13ステージを選手たちの言葉で振り返ります。
ステージ優勝＆マリアチクラミーノ（ポイント賞） マッズ・ピーダスン（デンマーク、リドル・トレック）
ファンアールトを退けたマッズ・ピーダスン（デンマーク、リドル・トレック） photo:CorVos
フェンスに近い右側でスプリントをしなければならなかったので、少し早めの仕掛けとなった。だけど今日のような過酷な日に、最後がこのようなレイアウトかつ、皆の脚がパンパンになる中、早めに仕掛けるのも悪くない。また、1度（コースレイアウトを）見ておくことにより、自分がどこに向かっているのか、最終コーナーで集団がどう動くのかが分かったから良かった。
ヴァチェクがステージ優勝を狙いアタックした。彼は勝者にふさわしい選手だ。集団がもう少し躊躇してくれれば、あと25〜30秒ほどのリードを得られただろうし、彼らはフィニッシュまで逃げ切れたはずだ。ヴァチェクがステージ優勝のチャンスを追い、僕らは集団内で控える。そして他のチームにとても速いペースで牽引させることができた。これは僕らにとって理想的な状況だった。
この勝利が嬉しいのはもちろん、マリアチクラミーノのポイントを50点積み上げることができた。ローマまでの道のりは長いが、いまはこの勝利の感動に浸っている。
ステージ2位 ワウト・ファンアールト（ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク）
フィニッシュ後、ファンアールトに声を掛けるデルトロ photo:RCS Sport
とてもクールなフィニッシュだった。また僕の脚質に適したレイアウトだった。だがマッズ（ピーダスン）の方がほんの少しだけ強かった。残り約50km（4級山岳）でコーナーでミスをした数名の選手の影響を受け、集団から遅れてしまった。追走のために力を使ってしまったのが最後のスプリントに響いたのだろう。
いまの彼（ピーダスン）に勝つのは難しい。だが彼を相手に2度も勝利に迫ったんだ。この後もチャンスは巡ってくるだろうから挑み続けたい。（勝利に迫った僕を見て）皆は僕が「戻ってきた」と言うが、僕はどこかに行った覚えはない（笑）。
ステージ3位＆マリアローザ イサーク・デルトロ（メキシコ、UAEチームエミレーツXRG）
この日も笑顔で登場したマリアローザのイサーク・デルトロ（メキシコ、UAEチームエミレーツXRG） photo:CorVos
今日はスプリントできる脚がなかった。マッズとワウトは速く、彼らについていこうとしたのだが脚がなかった。彼らには脱帽だよ。
今日のプランは冷静にライバルをマークし、このジャージを守ること。それは完璧に遂行できたし、脚の調子も悪くなかった。それ以上にチームメイトによる素晴らしいサポートがあった。このジャージを着る特別な喜びを噛み締め、誇りと共に戦い続けたい。
ステージ10位 エガン・ベルナル（コロンビア、イネオス・グレナディアーズ）
好調ぶりを見せるベルナル photo:CorVos
とても厳しく、重要なステージだった。疲れているが満足いく走りができた。結果とは別に、個人的に僕は良い感覚を掴むために走っている。その証拠にステージが終わり、チームバスに戻る時に自分の順位は確認しないんだ。どれだけ自転車競技を楽しむことができるかが、最も大事にしていること。そして今日はレースを楽しむことができた。
僕らチームの目標はレース展開を動かし、誰が仕掛けてくるか様子を見ることだった。もちろん（ペースアップした4級山岳は）フィニッシュまで距離があったけどね。いずれにせよこうした動きはこの先、皆の脚に影響を与えるだろう。
テイメン・アレンスマン（オランダ、イネオス・グレナディアーズ）による牽引でプロトンの動きが落ち着く photo:CorVos
僕は自分にマリアローザを争う力があると信じている。ジロでは皆が数秒を争うためにスプリントするが、結局最終週になれば総合争いは分単位の差になる。僕たちはそれまで辛抱強く戦い続ける。
終盤にアタックを見せたマティアス・ヴァチェク（チェコ、リドル・トレック）
計画していたものではなかった。下りで飛び出したバルデを追いかけたまで。そうしたら平坦路でリードを得て、また無線で許可が出たので、そのまま行ったんだ。平坦では彼（バルデ）は僕のようなスピードがなかったので、前を引き続けたら力が使い過ぎてしまった。吸収される瞬間、良い位置につけるマッズの姿が見えたので、彼の勝利を願った。素晴らしいチームワークだし、チームが勝利を掴んで本当に嬉しいよ。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos, RCS Sport
ステージ優勝＆マリアチクラミーノ（ポイント賞） マッズ・ピーダスン（デンマーク、リドル・トレック）
フェンスに近い右側でスプリントをしなければならなかったので、少し早めの仕掛けとなった。だけど今日のような過酷な日に、最後がこのようなレイアウトかつ、皆の脚がパンパンになる中、早めに仕掛けるのも悪くない。また、1度（コースレイアウトを）見ておくことにより、自分がどこに向かっているのか、最終コーナーで集団がどう動くのかが分かったから良かった。
ヴァチェクがステージ優勝を狙いアタックした。彼は勝者にふさわしい選手だ。集団がもう少し躊躇してくれれば、あと25〜30秒ほどのリードを得られただろうし、彼らはフィニッシュまで逃げ切れたはずだ。ヴァチェクがステージ優勝のチャンスを追い、僕らは集団内で控える。そして他のチームにとても速いペースで牽引させることができた。これは僕らにとって理想的な状況だった。
この勝利が嬉しいのはもちろん、マリアチクラミーノのポイントを50点積み上げることができた。ローマまでの道のりは長いが、いまはこの勝利の感動に浸っている。
ステージ2位 ワウト・ファンアールト（ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク）
とてもクールなフィニッシュだった。また僕の脚質に適したレイアウトだった。だがマッズ（ピーダスン）の方がほんの少しだけ強かった。残り約50km（4級山岳）でコーナーでミスをした数名の選手の影響を受け、集団から遅れてしまった。追走のために力を使ってしまったのが最後のスプリントに響いたのだろう。
いまの彼（ピーダスン）に勝つのは難しい。だが彼を相手に2度も勝利に迫ったんだ。この後もチャンスは巡ってくるだろうから挑み続けたい。（勝利に迫った僕を見て）皆は僕が「戻ってきた」と言うが、僕はどこかに行った覚えはない（笑）。
ステージ3位＆マリアローザ イサーク・デルトロ（メキシコ、UAEチームエミレーツXRG）
今日はスプリントできる脚がなかった。マッズとワウトは速く、彼らについていこうとしたのだが脚がなかった。彼らには脱帽だよ。
今日のプランは冷静にライバルをマークし、このジャージを守ること。それは完璧に遂行できたし、脚の調子も悪くなかった。それ以上にチームメイトによる素晴らしいサポートがあった。このジャージを着る特別な喜びを噛み締め、誇りと共に戦い続けたい。
ステージ10位 エガン・ベルナル（コロンビア、イネオス・グレナディアーズ）
とても厳しく、重要なステージだった。疲れているが満足いく走りができた。結果とは別に、個人的に僕は良い感覚を掴むために走っている。その証拠にステージが終わり、チームバスに戻る時に自分の順位は確認しないんだ。どれだけ自転車競技を楽しむことができるかが、最も大事にしていること。そして今日はレースを楽しむことができた。
僕らチームの目標はレース展開を動かし、誰が仕掛けてくるか様子を見ることだった。もちろん（ペースアップした4級山岳は）フィニッシュまで距離があったけどね。いずれにせよこうした動きはこの先、皆の脚に影響を与えるだろう。
僕は自分にマリアローザを争う力があると信じている。ジロでは皆が数秒を争うためにスプリントするが、結局最終週になれば総合争いは分単位の差になる。僕たちはそれまで辛抱強く戦い続ける。
終盤にアタックを見せたマティアス・ヴァチェク（チェコ、リドル・トレック）
計画していたものではなかった。下りで飛び出したバルデを追いかけたまで。そうしたら平坦路でリードを得て、また無線で許可が出たので、そのまま行ったんだ。平坦では彼（バルデ）は僕のようなスピードがなかったので、前を引き続けたら力が使い過ぎてしまった。吸収される瞬間、良い位置につけるマッズの姿が見えたので、彼の勝利を願った。素晴らしいチームワークだし、チームが勝利を掴んで本当に嬉しいよ。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos, RCS Sport
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