シマノが誇るマウンテンバイクコンポーネンツの最上位モデル「XTR」が、7年ぶりにフルモデルチェンジを果たす。M9200系へと進化を遂げた最高峰はついに電動ワイヤレス変速を手に入れ、同時に激しさが増すMTBレースシーンで信頼できる扱いやすさとタフさを実現した。

シマノがMTBの最高峰コンポーネンツXTRをモデルチェンジ (c)シマノ
日進月歩で進化を続けるマウンテンバイク用機材。特にエンデューロやクロスカントリー(XC)のレースで年々激化し続けるコースに適応するため、フレームやサスペンション、タイヤに至るまでハードなセクションで安定してパフォーマンスを発揮する性能が求められるようになっている。
ついに発表されたシマノのMTBハイエンドコンポーネンツのXTR M9200では、どのような状況でも正確かつ素早く変速でき、不測の事態が発生しても走り続けられるタフさ、思い通りにバイクを操れるコントロール性の全てを追求。アグレッシブにMTBを楽しむライダーがライドに集中できるコンポーネンツを実現した。
フルワイヤレスを実現した新型リアディレイラー

電動ワイヤレス変速を実現したM9200系XTR (c)シマノ
M9200系XTRでは、ついに電動ワイヤレス変速を採用した。ケーブルレスの変速システムを実現するため、バッテリーをディレイラー中心の内部にインストール。リンケージの間にバッテリーを配置し、アクシデントからバッテリーを守ることで信頼性を獲得。DI2の高速で正確な変速性能をそのままに、スマートな最新鋭のリアディレイラーを実現している。
そして新しいリアディレイラーでは、アグレッシブなライドでも走り続けられるタフさを求めた。そのためシマノはスタビライザーを小型化し、ディレイラーの前方に配置。前面の表面積を減らしつつ、滑らかなボディに作り上げるSHIMANO SHADOW ESというテクノロジーを採用することで、岩や木の根に引っかかりにくくし、トラブルの発生を防いでいる。

スタビライザーの設計を一新することで、滑らかなボディシェイプを実現している (c)シマノ

ディレイラーの形状によって障害物にヒットした時の力を逃す (c)シマノ
またスタビライザーの小型化により、リンケージ間の距離を拡大することに成功し、バッテリー配置の実現や強度向上に大きく貢献している。加えてカーボンプレートやスキッドプレートデザイン、頑丈なプーリーを採用することで、耐久性に優れたディレイラーに仕上げられている。
一方で激しいエンデューロやXCのレースでは、想像以上の衝撃がディレイラーに加わることもある。万が一、岩にヒットさせてしまっても走りつつづけられるように、シマノはオートマチックインパクトリカバリーというテクノロジーを採用した。

電動ワイヤレス変速を実現したRD-M9250。SGSとGSが用意されている (c)シマノ
これはディレイラーに前方から衝撃が加わると、ハンガーとの接点を中心にディレイラーが後ろにスリップするという機械的な技術。その後すぐにディレイラーは元の位置に戻るため、ライダーはそのままライドを続けられるという。同時にハンガー式とされており、力が加わる方向によっては、ハンガーが壊れることでディレイラーとフレームを守るように作られている。
RD-M9250はSGS(ロングケージ)とGS(ミドルケージ)の2種類が用意され、カセットスプロケットCS-M9200-12もその2つに対応する2種類で展開される。新型ではGSの最小カセットスプロケット(トップ側)が9Tとなっており(ギア構成は9-45T)、地面からのクリアランスを確保。ディレイラーが障害物に当たることを未然に防ぎつつ、万が一のヒットでも壊れにくいという万全な体制を実現している。SGSは10-51Tに対応している。

GSと9-45Tのスプロケットを組み合わせると、SGSよりも地面とのクリアランスが拡大する (c)シマノ
エンデューロとXC用で作り分けられたクランクセット
「タフ」なドライブトレインへの追求はクランクセットにも反映されており、エンデューロ用とクロスカントリー用の2種類を作り分けた。よりタフさが求められるエンデューロモデルではスピンドルを肉厚に、対して軽量性が求められるXCモデルではこれまで通り薄く作られている。

M9200系のクランクセットはXC用とエンデューロ用が用意された (c)シマノ

スピンドルの厚みがXCとエンデューロで異なる。写真はXC用 (c)シマノ 
スピンドルを厚くすることで耐久性を高めている (c)シマノ
クランク自体の基本設計はシマノが誇るHOLLOWTECH IIで、中空アルミクランクによる強度と軽さを高次元でバランスさせた。チェーンリングはデザインを一新するとともに、右足を前にしたスタンスの時に路面の岩などにヒットすることを考慮し、耐久性を高める設計が行われた。
エンデューロ用クランク”FC-M9220”はQファクターが176mm。クランク長は160mm、165mm、170mm、175mmの4種類が展開される。クロスカントリー用クランク”FC-M9200”はQファクターが168mm。クランク長は165mm、170mm、175mmの3種類だ。
ワンストローク・ダブルクリックを実現したワイヤレスのシフター

I-SPEC EVを採用するシフター (c)シマノ
ワイヤレス変速を担うシフターはゼロから設計が行われた。最大の特徴は機械式変速のようなワンストローク・ダブルクリックの2段変速を可能としたこと。慣れ親しんだ変速方法やフィーリングを受け継ぐことで、直感的な操作を実現している。もちろんシングルクリックで1段変速/長押しで多段変速のモードも選べるようになっており、好みやシチュエーションで選択可能だ。
シフト用のパドルは親指の位置に合わせて、前後と上下の4方向に角度の調節が行える。シフター本体の位置や角度も合わせて調節を行えば非常に自由にシフターの位置を決めることができる。自然な位置にシフターを配置することで、ライダーは前方だけに集中できるはずだ。

電動ワイヤレス変速用シフターにはバンド式も用意されている (c)シマノ 
ボタンの角度は上下左右どちらにも調整可能だ (c)シマノ
また変速用のパドルだけではなく第3のボタンも備えられている。これには様々な機能を割り当てることができ、例えばリアディレイラーの調整も可能だ。I-SPEC EVとクランプバンド仕様の2種類がラインアップされる。
ハイスピード走行でもコントロールしやすい新型ブレーキシステム

ブレーキレバーもXC用は非常にシンプル、エンデューロ用はエルゴノミック性を高めている (c)シマノ
シマノはブレーキも一新。コースの激化とともに走行スピードも増加しており、ライダーが自信を持ってコントロールできる制動力、長時間ブレーキを握り続けても疲れにくいブレーキシステムを目指した。
新型では低粘度のミネラルオイルを採用。高い制動力を備えつつも、外気温に左右されない安定した操作性を実現している。ピストンも樹脂製とするなど改良が全体に施されている。

XC用ブレーキレバーは軽量性を求め非常にシンプルになっている (c)シマノ 
低粘度のミネラルオイルを採用した新しいブレーキシステム (c)シマノ
ブレーキもエンデューロモデルとXCモデルの2種類が作り分けられており、エンデューロモデルはコントロール性を求め、XCモデルは洗練されたシンプルなモデルが揃う。
エンデューロモデルのブレーキレバーはERGO FLOWというテクノロジーを採用。ピボット位置を手前に移動し、自然なレバーの動きを実現。さらにレバーは指が自然な角度となるアップスイープした形状とされており、これまで以上にコントロールが行いやすくなっている。他にもリーチアジャスト機能も搭載され、ライダーが扱いやすいレバーを実現した。

シンプルな2ピストンのブレーキキャリパー (c)シマノ 
高い制動力とコントロール性を高めた4ピストンのキャリパー (c)シマノ
また対向4ピストン式エンデューロモデルのブレーキキャリパーは、軽量かつ耐久性の高いワンピース構造が採用された。パッドの形状なども煮詰めることで、振動による音鳴りを防いでいる。ピストンリングは復元スピードが安定するものを搭載しており、不具合の発生を抑えた。
XCモデルのブレーキレバーはカーボン製(エンデューロ用はアルミ)、マスターシリンダーはマグネシウム製という軽量性を追求していることが特徴。ブレーキキャリパーは2ピストン仕様で、高い制動力とコントロール性、軽量性をバランスさせている。

どのような状況でも安定したコントロール性を実現するXTRのブレーキキャリパー (c)シマノ
エンデューロ用はフックレス、XC用はチタンスポークを採用したホイールシステム
XTR M9200シリーズではカーボンホイールもラインアップ。搭載される新型のハブ”M9210”は、メンテナンスを容易にしつつ、性能を向上させるためにベアリングとシールをアップデート。シールは転がり抵抗を低減しながらも、水や埃の侵入を防ぐような設計を採用した。

クロスカントリー用のWH-M9200 (c)シマノ

エンデューロ/トレイル用のWH-M9220 (c)シマノ
リアハブのFH-M9210は3.5度の嵌合角度を備えるダイレクトエンゲージメントを採用。空走中には低抵抗になるように設計されており、また軽量な構造がアドバンテージだ。
これらのハブを搭載したホイールがエンデューロモデルとXCモデルの2種類で登場した。エンデューロモデルは内幅30mmのフックレスリムを採用し、タイヤのパフォーマンスを引き出しつつ、パンクリスクを低減できるホイールを実現している。スポークはステンレススポークを28本で組み上げる。

内幅30mmのフックレスリムを採用する (c)シマノ 
扱いやすいJベンドスポークが採用される (c)シマノ

内幅29.6mmのフックドリムを採用 (c)シマノ 
ストレートプルのチタンスポークを採用している (c)シマノ
XCモデルは内幅29.6mmのフックドリムを採用。レースで1秒でも速く走るため、信頼と性能に優れる設計をしつつ、トレンドのワイドなタイヤの性能を引き出すホイールを実現した。スポークは軽量なチタン製ストレートプル仕様で、24本で組み上げられる。
ロープロファイル、高安定性を実現するペダル

シマノ PD-M9200 (c)シマノ
ペダルのアップデートはXCレースやグラベル用のケージレスモデル”PD-M9200”で行われた。効率の良いパワー伝達を求めるレーサーのために、スピード、安定性、耐久性を追求したモデルとなっている。
PD-M9200は低いスタックハイトと、ベアリングの間隔を広くすることで、シマノらしい安定性とパワー伝達性を実現。またスピンドルのハウジングをスリムにすることで泥が詰まりにくく、どのような状況でもクリップインすることが可能だ。
またスピンドルがレギュラーと3mm短い仕様の2種類が用意されており、短いモデルはQファクターが狭くなるため、ロードサイクリストがグラベルへと乗り換えるのにぴったり。スピンドルはクロモリ製で、カップ&コーン式のベアリングが搭載されており、最低限のメンテナンスで長い期間に渡り使い続けられる。重量はペアで314g。
新型XTRの発表を祝う限定シューズ

新型XTRの発表を祝う限定シューズ S-PHYRE XC930が登場 (c)シマノ
新型XTRの発表を祝い、シマノはフラッグシップMTBシューズの限定モデル”S-PHYRE XC930”を発表。メインカラーに採用されたシルバーは、シマノのオフロード系パーツに代々引き継がれてきた色であり、新型XTRとの相性もバッチリだ。
この限定モデルは日本での販売は予定されていないが、サポートライダーの沢田時(宇都宮ブリッツェン、XC)と畠山紗英(BMX)に供給される。煌めく銀色のシューズをレースの現場でチェックしてみてほしい。
もちろんレギュラーカラーは引き続きラインアップされているため、そちらもチェックしてもらいたい。

アグレッシブなトレイルライドでも安心して攻められる最高峰コンポーネンツとなったXTR (c)シマノ

日進月歩で進化を続けるマウンテンバイク用機材。特にエンデューロやクロスカントリー(XC)のレースで年々激化し続けるコースに適応するため、フレームやサスペンション、タイヤに至るまでハードなセクションで安定してパフォーマンスを発揮する性能が求められるようになっている。
ついに発表されたシマノのMTBハイエンドコンポーネンツのXTR M9200では、どのような状況でも正確かつ素早く変速でき、不測の事態が発生しても走り続けられるタフさ、思い通りにバイクを操れるコントロール性の全てを追求。アグレッシブにMTBを楽しむライダーがライドに集中できるコンポーネンツを実現した。
フルワイヤレスを実現した新型リアディレイラー

M9200系XTRでは、ついに電動ワイヤレス変速を採用した。ケーブルレスの変速システムを実現するため、バッテリーをディレイラー中心の内部にインストール。リンケージの間にバッテリーを配置し、アクシデントからバッテリーを守ることで信頼性を獲得。DI2の高速で正確な変速性能をそのままに、スマートな最新鋭のリアディレイラーを実現している。
そして新しいリアディレイラーでは、アグレッシブなライドでも走り続けられるタフさを求めた。そのためシマノはスタビライザーを小型化し、ディレイラーの前方に配置。前面の表面積を減らしつつ、滑らかなボディに作り上げるSHIMANO SHADOW ESというテクノロジーを採用することで、岩や木の根に引っかかりにくくし、トラブルの発生を防いでいる。


またスタビライザーの小型化により、リンケージ間の距離を拡大することに成功し、バッテリー配置の実現や強度向上に大きく貢献している。加えてカーボンプレートやスキッドプレートデザイン、頑丈なプーリーを採用することで、耐久性に優れたディレイラーに仕上げられている。
一方で激しいエンデューロやXCのレースでは、想像以上の衝撃がディレイラーに加わることもある。万が一、岩にヒットさせてしまっても走りつつづけられるように、シマノはオートマチックインパクトリカバリーというテクノロジーを採用した。

これはディレイラーに前方から衝撃が加わると、ハンガーとの接点を中心にディレイラーが後ろにスリップするという機械的な技術。その後すぐにディレイラーは元の位置に戻るため、ライダーはそのままライドを続けられるという。同時にハンガー式とされており、力が加わる方向によっては、ハンガーが壊れることでディレイラーとフレームを守るように作られている。
RD-M9250はSGS(ロングケージ)とGS(ミドルケージ)の2種類が用意され、カセットスプロケットCS-M9200-12もその2つに対応する2種類で展開される。新型ではGSの最小カセットスプロケット(トップ側)が9Tとなっており(ギア構成は9-45T)、地面からのクリアランスを確保。ディレイラーが障害物に当たることを未然に防ぎつつ、万が一のヒットでも壊れにくいという万全な体制を実現している。SGSは10-51Tに対応している。

エンデューロとXC用で作り分けられたクランクセット
「タフ」なドライブトレインへの追求はクランクセットにも反映されており、エンデューロ用とクロスカントリー用の2種類を作り分けた。よりタフさが求められるエンデューロモデルではスピンドルを肉厚に、対して軽量性が求められるXCモデルではこれまで通り薄く作られている。



クランク自体の基本設計はシマノが誇るHOLLOWTECH IIで、中空アルミクランクによる強度と軽さを高次元でバランスさせた。チェーンリングはデザインを一新するとともに、右足を前にしたスタンスの時に路面の岩などにヒットすることを考慮し、耐久性を高める設計が行われた。
エンデューロ用クランク”FC-M9220”はQファクターが176mm。クランク長は160mm、165mm、170mm、175mmの4種類が展開される。クロスカントリー用クランク”FC-M9200”はQファクターが168mm。クランク長は165mm、170mm、175mmの3種類だ。
ワンストローク・ダブルクリックを実現したワイヤレスのシフター

ワイヤレス変速を担うシフターはゼロから設計が行われた。最大の特徴は機械式変速のようなワンストローク・ダブルクリックの2段変速を可能としたこと。慣れ親しんだ変速方法やフィーリングを受け継ぐことで、直感的な操作を実現している。もちろんシングルクリックで1段変速/長押しで多段変速のモードも選べるようになっており、好みやシチュエーションで選択可能だ。
シフト用のパドルは親指の位置に合わせて、前後と上下の4方向に角度の調節が行える。シフター本体の位置や角度も合わせて調節を行えば非常に自由にシフターの位置を決めることができる。自然な位置にシフターを配置することで、ライダーは前方だけに集中できるはずだ。


また変速用のパドルだけではなく第3のボタンも備えられている。これには様々な機能を割り当てることができ、例えばリアディレイラーの調整も可能だ。I-SPEC EVとクランプバンド仕様の2種類がラインアップされる。
ハイスピード走行でもコントロールしやすい新型ブレーキシステム

シマノはブレーキも一新。コースの激化とともに走行スピードも増加しており、ライダーが自信を持ってコントロールできる制動力、長時間ブレーキを握り続けても疲れにくいブレーキシステムを目指した。
新型では低粘度のミネラルオイルを採用。高い制動力を備えつつも、外気温に左右されない安定した操作性を実現している。ピストンも樹脂製とするなど改良が全体に施されている。


ブレーキもエンデューロモデルとXCモデルの2種類が作り分けられており、エンデューロモデルはコントロール性を求め、XCモデルは洗練されたシンプルなモデルが揃う。
エンデューロモデルのブレーキレバーはERGO FLOWというテクノロジーを採用。ピボット位置を手前に移動し、自然なレバーの動きを実現。さらにレバーは指が自然な角度となるアップスイープした形状とされており、これまで以上にコントロールが行いやすくなっている。他にもリーチアジャスト機能も搭載され、ライダーが扱いやすいレバーを実現した。


また対向4ピストン式エンデューロモデルのブレーキキャリパーは、軽量かつ耐久性の高いワンピース構造が採用された。パッドの形状なども煮詰めることで、振動による音鳴りを防いでいる。ピストンリングは復元スピードが安定するものを搭載しており、不具合の発生を抑えた。
XCモデルのブレーキレバーはカーボン製(エンデューロ用はアルミ)、マスターシリンダーはマグネシウム製という軽量性を追求していることが特徴。ブレーキキャリパーは2ピストン仕様で、高い制動力とコントロール性、軽量性をバランスさせている。

エンデューロ用はフックレス、XC用はチタンスポークを採用したホイールシステム
XTR M9200シリーズではカーボンホイールもラインアップ。搭載される新型のハブ”M9210”は、メンテナンスを容易にしつつ、性能を向上させるためにベアリングとシールをアップデート。シールは転がり抵抗を低減しながらも、水や埃の侵入を防ぐような設計を採用した。


リアハブのFH-M9210は3.5度の嵌合角度を備えるダイレクトエンゲージメントを採用。空走中には低抵抗になるように設計されており、また軽量な構造がアドバンテージだ。
これらのハブを搭載したホイールがエンデューロモデルとXCモデルの2種類で登場した。エンデューロモデルは内幅30mmのフックレスリムを採用し、タイヤのパフォーマンスを引き出しつつ、パンクリスクを低減できるホイールを実現している。スポークはステンレススポークを28本で組み上げる。




XCモデルは内幅29.6mmのフックドリムを採用。レースで1秒でも速く走るため、信頼と性能に優れる設計をしつつ、トレンドのワイドなタイヤの性能を引き出すホイールを実現した。スポークは軽量なチタン製ストレートプル仕様で、24本で組み上げられる。
ロープロファイル、高安定性を実現するペダル

ペダルのアップデートはXCレースやグラベル用のケージレスモデル”PD-M9200”で行われた。効率の良いパワー伝達を求めるレーサーのために、スピード、安定性、耐久性を追求したモデルとなっている。
PD-M9200は低いスタックハイトと、ベアリングの間隔を広くすることで、シマノらしい安定性とパワー伝達性を実現。またスピンドルのハウジングをスリムにすることで泥が詰まりにくく、どのような状況でもクリップインすることが可能だ。
またスピンドルがレギュラーと3mm短い仕様の2種類が用意されており、短いモデルはQファクターが狭くなるため、ロードサイクリストがグラベルへと乗り換えるのにぴったり。スピンドルはクロモリ製で、カップ&コーン式のベアリングが搭載されており、最低限のメンテナンスで長い期間に渡り使い続けられる。重量はペアで314g。
新型XTRの発表を祝う限定シューズ

新型XTRの発表を祝い、シマノはフラッグシップMTBシューズの限定モデル”S-PHYRE XC930”を発表。メインカラーに採用されたシルバーは、シマノのオフロード系パーツに代々引き継がれてきた色であり、新型XTRとの相性もバッチリだ。
この限定モデルは日本での販売は予定されていないが、サポートライダーの沢田時(宇都宮ブリッツェン、XC)と畠山紗英(BMX)に供給される。煌めく銀色のシューズをレースの現場でチェックしてみてほしい。
もちろんレギュラーカラーは引き続きラインアップされているため、そちらもチェックしてもらいたい。

シマノ新型XTR M9200
カテゴリー | 仕様 | 平均重量 | 税込価格 | |
---|---|---|---|---|
シフトスイッチ | I-SPEC EV | 97g | ¥31,826 | |
クランプ式 | 104g | ¥31,826 | ||
ブレーキキャリパー | XC | 2 piston | - | ¥20,990 |
Enduro | 4 piston | - | ¥24,292 | |
ブレーキレバー | XC | LEFT、RIGHT | 65g | ¥14,110 |
Enduro | LEFT、RIGHT | 112g | ¥15,312 | |
リアディレイラー | 12-Speed GS | CS 9-45T対応 | 389g | ¥96,616 |
12-Speed SGS | CS 10-51T対応 | 391g | ¥96,616 | |
クランクセット | XCモデル リア対応スピード12s チェーンライン55mm Qファクター 168mm | 165mm、170mm、175mm | - | ¥44,734 |
Enduroモデル リア対応スピード12s チェーンライン55mm Qファクター 176mm | 160mm、165mm、170mm、175mm | - | ¥44,734 | |
チェーンリング | 28T、30T、32T、34T、36T、38T | - | ¥21,916 | |
カセットスプロケット | 10-51T(10-12-14-16-18-21-24-28-33-39-45-51T) | 369g | ¥72,566 | |
9-45T(9-11-13-15-17-19-21-24-28-33-39-45T) | 327g | ¥72,566 | ||
ブレーキオイル | 100ml | - | ¥1,432 | |
500ml | - | ¥3,703 | ||
1000ml | - | ¥6,274 | ||
バッテリー | - | ¥7,115 | ||
バッテリーチャージャー | - | ¥5,974 | ||
チェーン | 242(114link) | ¥9,827 | ||
ブレーキローター | 203mm 外セレーション | 169g | ¥12,976 | |
180mm 外セレーション | 139g | ¥11,783 | ||
160mm 外セレーション | 114g | ¥11,318 | ||
ブレーキパッド | RESIN PAD W/FIN | - | ¥4,155 | |
METAL PAD W/FIN | - | ¥5,129 | ||
フロントハブ | CENTER LOCK DISC OLD:110MM | 32H、28H | 121g | ¥23,943 |
フリーハブ | OLD:148MM | 32H、28H | 231g | ¥51,369 |
ペダル | レギュラー | 318g | ¥27,682 | |
3MM SHORTER AXLE | 316g | ¥27,682 | ||
ホイール | XC | フロント | 517g | ¥182,843 |
リア | 640g | ¥201,128 | ||
Enduro | フロント | 840g | ¥127,991 | |
リア | 951g | ¥146,276 |
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