ベルギーを舞台にしたワンデーレース「グランプリ・ド・ワロニー」は集団スプリントに持ち込まれ、アルノー・ドゥリー(ベルギー、ロット)が初制覇。アンテルマルシェ・ワンティと合併の噂が囁かれるチームに今季5勝目をもたらした。

今季初勝利を目指すビニヤム・ギルマイ(エリトリア、アンテルマルシェ・ワンティ) photo:CorVos
9月17日(水)に行われたグランプリ・ド・ワロニー(UCI1.Pro)は、その名の通りベルギーのワロン地域を舞台にしたワンデーレース。例年7月に開催される5日間のツール・ド・ワロニーと同様に、石畳区間を含む丘陵地帯を舞台とし、ラストは登坂距離3km/平均勾配4%の上りでフィニッシュするレイアウト。そのため歴代優勝者にはアルデンヌ系のクラシックレーサーやパンチャーの選手の名が並ぶ。
優勝候補筆頭に挙がったのはアルノー・ドゥリー(ベルギー、ロット)やビニヤム・ギルマイ(エリトリア、アンテルマルシェ・ワンティ)。また僅か3日前にブエルタ・ア・エスパーニャを完走し、UCI(国際自転車競技連合)に対する批判が話題となっているミハウ・クフィアトコフスキ(ポーランド、イネオス・グレナディアーズ)も出場。レースは35歳のベテランであるカミル・グラデク(ポーランド、バーレーン・ヴィクトリアス)ら5名が逃げ集団を形成し、メイン集団はチューダー・プロサイクリングが中心に先導した。

終盤にアタックを見せたヴィクトル・ラフェ(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアール) photo:CorVos
終盤に逃げを吸収したプロトンからは、今年5月から8月まで膝の怪我で戦線離脱していたヴィクトル・ラフェ(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアール)がアタック。復活勝利を狙ったものの、フィニッシュ手前300mで集団に吸収される。直後にドゥリーがスプリントを始め、緩斜面の最終ストレートへ先頭で進入。後続から十分なリードを得たドゥリーがそのままフィニッシュに飛び込んだ。

アーリースプリントを勝利に繋げたアルノー・ドゥリー(ベルギー、ロット) photo:CorVos
「子どもの頃から観ていたレースで勝つことができ、誇らしく特別な気持ちがする」と母国レースで初優勝したドゥリーは語った。「しかも僕はワロン出身だから喜びはひとしお。最終コーナーでは少し膨らんでしまったものの、勝つことができた」と喜んだ。
女子もベルギー出身のボサイツが勝利
同日に行われた女子レースの「グランプリ・ド・ワロニー・ダム」は、カテゴリーが1つ下の1クラス。こちらは精鋭集団による小集団スプリントに持ち込まれ、元世界王者であるエリーザ・バルサモ(イタリア、リドル・トレック)らをシャリ・ボサイツ(ベルギー、AGインシュランス・スーダル)が打破。男女共にベルギー出身の選手が優勝した。

復活勝利を飾ったシャリ・ボサイツ(ベルギー、AGインシュランス・スーダル) photo:AG Insurance - Soudal Team
ボサイツは2022年のトラック世界選手権のマディソンでロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム)と優勝したトラック選手でもある。しかしパリ五輪を目指していた2023年に検体からレトロゾールが検出され、本人は否定しながらもドーピング違反として2025年6月13日まで2年間の出場停止処分が下された。
そのため所属していたキャニオン・スラム・ゾンダクリプトから今年、AGインシュランス・スーダルに移籍。今季はツール・ド・フランス・ファムでも区間6位に2度入るなど勝利に迫っており、これが復活後初勝利となった。

9月17日(水)に行われたグランプリ・ド・ワロニー(UCI1.Pro)は、その名の通りベルギーのワロン地域を舞台にしたワンデーレース。例年7月に開催される5日間のツール・ド・ワロニーと同様に、石畳区間を含む丘陵地帯を舞台とし、ラストは登坂距離3km/平均勾配4%の上りでフィニッシュするレイアウト。そのため歴代優勝者にはアルデンヌ系のクラシックレーサーやパンチャーの選手の名が並ぶ。
優勝候補筆頭に挙がったのはアルノー・ドゥリー(ベルギー、ロット)やビニヤム・ギルマイ(エリトリア、アンテルマルシェ・ワンティ)。また僅か3日前にブエルタ・ア・エスパーニャを完走し、UCI(国際自転車競技連合)に対する批判が話題となっているミハウ・クフィアトコフスキ(ポーランド、イネオス・グレナディアーズ)も出場。レースは35歳のベテランであるカミル・グラデク(ポーランド、バーレーン・ヴィクトリアス)ら5名が逃げ集団を形成し、メイン集団はチューダー・プロサイクリングが中心に先導した。

終盤に逃げを吸収したプロトンからは、今年5月から8月まで膝の怪我で戦線離脱していたヴィクトル・ラフェ(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアール)がアタック。復活勝利を狙ったものの、フィニッシュ手前300mで集団に吸収される。直後にドゥリーがスプリントを始め、緩斜面の最終ストレートへ先頭で進入。後続から十分なリードを得たドゥリーがそのままフィニッシュに飛び込んだ。

「子どもの頃から観ていたレースで勝つことができ、誇らしく特別な気持ちがする」と母国レースで初優勝したドゥリーは語った。「しかも僕はワロン出身だから喜びはひとしお。最終コーナーでは少し膨らんでしまったものの、勝つことができた」と喜んだ。
女子もベルギー出身のボサイツが勝利
同日に行われた女子レースの「グランプリ・ド・ワロニー・ダム」は、カテゴリーが1つ下の1クラス。こちらは精鋭集団による小集団スプリントに持ち込まれ、元世界王者であるエリーザ・バルサモ(イタリア、リドル・トレック)らをシャリ・ボサイツ(ベルギー、AGインシュランス・スーダル)が打破。男女共にベルギー出身の選手が優勝した。

ボサイツは2022年のトラック世界選手権のマディソンでロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム)と優勝したトラック選手でもある。しかしパリ五輪を目指していた2023年に検体からレトロゾールが検出され、本人は否定しながらもドーピング違反として2025年6月13日まで2年間の出場停止処分が下された。
そのため所属していたキャニオン・スラム・ゾンダクリプトから今年、AGインシュランス・スーダルに移籍。今季はツール・ド・フランス・ファムでも区間6位に2度入るなど勝利に迫っており、これが復活後初勝利となった。
グランプリ・ド・ワロニー2025結果
1位 | アルノー・ドゥリー(ベルギー、ロット) | 4:30:15 |
2位 | エミリアン・ジャニエール(フランス、トタルエネルジー) | |
3位 | ビニヤム・ギルマイ(エリトリア、アンテルマルシェ・ワンティ) | |
4位 | ロジャー・アドリア(スペイン、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | |
5位 | マッテオ・トレンティン(イタリア、チューダー・プロサイクリング) | |
6位 | ティモ・キーリッヒ(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) | |
7位 | エフゲニー・フェドロフ(カザフスタン、XDSアスタナ) | |
8位 | ナトナエル・テスファツィオン(エリトリア、モビスター) | |
9位 | アレックス・アランブル(スペイン、コフィディス) | |
10位 | ポール・ラペラ(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアール) |
グランプリ・ド・ワロニー・ダム2025
1位 | シャリ・ボサイツ(ベルギー、AGインシュランス・スーダル) | 3:28:32 |
2位 | カーリーン・スウィンケルス(オランダ、UAEチームADQ) | |
3位 | エリーザ・バルサモ(イタリア、リドル・トレック) |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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