暑さが盛る8月8日(土)、朝一番で自宅を出発すると、バス、飛行機、バスと乗り継いでたどり着いたのは佐世保競輪場。今年3つ目のガールズGI「女子オールスター競輪」の舞台だ。安全に配慮してバンク内の横断幕が撤去されるほどの海風が強く吹き抜けた準決勝から翌日9日(日)の決勝までを、昼から夜へと移りゆくバンクの風景と共にお送りする。バイクチェックは小柄なビッグファイター、岩元杏奈選手(宮崎)のTR9をご紹介。
佐世保競輪場観戦における宿泊拠点となるのは佐世保駅界隈となるが、長崎空港から佐世保駅へ出ている西肥バスは、渋滞に巻き込まれると2時間近くかかる事も。長崎到着の当日からレース観戦に入りたい人は要注意だ。駅からは15分ノンビリと港沿いを歩くか、ナイターなら15時より1時間毎に出ている無料ファンバスで5分ほど揺られると、佐世保競輪場へと着く。

日本最西端駅の佐世保。バーガーボーイがお出迎えしてくれる photo: Yuichiro Hosoda 
駅構内には巨大な佐世保喧嘩独楽。地元の郷土玩具だ photo: Yuichiro Hosoda

駅のみなと口を出て信号を渡ると、佐世保港が目の前に広がる photo: Yuichiro Hosoda

佐世保駅と競輪場を往復する無料のファンバス photo: Yuichiro Hosoda 
駅から港沿いの道を歩くと佐世保競輪場に到着する photo: Yuichiro Hosoda
この競輪場は1950年に開設され、当初は周長500mのバンクだった。1コーナー側は、道路を挟んで間近に佐世保港を臨む。その後、年は明確でないが、1970年後半〜1980年初頭頃に400mへと改修されたそうで、500m時の名残もあってカントは緩めの31°28′37″、みなし直線は400バンクで最も短い40.2mとなっている。
近年は2018年に走路舗装の全面張替えを終え、2022年からはメインスタンドの全面改修が始まり、今年3月に竣工、現在の形となる。この女子オールスター競輪がスタンド改修完了後、初のビッグレースだ。

正門前に女子オールスター競輪の幟がはためく photo: Yuichiro Hosoda

晴天に恵まれた開催2日目の佐世保競輪場 photo: Yuichiro Hosoda
新しいメインスタンドは一見コンパクトだが、2階裏手が広いオープンテラスとなっており、1階と合わせて人の流れを受け入れるには十分な広さが確保されている。2階のスタンド側は縁が段状となっており、バンクシートと呼ばれる。座席で区切られていない分、思い思いの場所に座って観戦する事が可能だ。見晴らしも良く、バンクを一望出来る。風雨や暑さを凌ぎながらゆったりレースを観たい人には、有料の3階・プレミアムフロア&ロイヤルルームもあり。
GI開催とあって、当日は様々なブースやイベントが催された。グルメも含めて、その様子を写真を中心に紹介していこう。

1階センターホール。多くの人達が、こちらで涼みながら予想を行っていた photo: Yuichiro Hosoda 
メインスタンド2階の構内。テーブル席もあり、ゆったりした雰囲気 photo: Yuichiro Hosoda

2階オープンテラスと特設ステージではよさこいバトルが。優勝チームは、この後バンク内でパフォーマンスを披露した photo: Yuichiro Hosoda

メインスタンドの壁には、九十九島三姫と呼ばれる三姉妹のキャラクターも photo: Yuichiro Hosoda 
キッズイベントコーナーでは、ミニ四駆を組み立てて遊べる企画を開催 photo: Yuichiro Hosoda

ツール・ド・九州のコースでもある佐世保。開催されるクリテリウムのPRを行っていた photo: Yuichiro Hosoda
お二人の男性が切り盛りするこの店は、ここ長崎を拠点に、キッチンカーでアチコチのイベントを巡っていると言う「鉄板焼 輪(RIN)」。お勧めを尋ねると、迷うことなく地元産の五島牛をつかったステーキ丼をドン!2000円と最上級のお値段ながら、やはりここでしか食べられないこれがベストチョイス。こちらも迷わず「じゃあこれで!」と注文完了。
店先には「祝還暦 やっぱり健康!元気があれば競輪できる!」と言うタオルが。これは長崎の競輪選手だった平尾昌也さん(元58期)が昨年開いた「ヒラマサ還暦の会」で作られたもの。若干無理な姿勢を強いつつ、お二人と五島牛ステーキ丼の写真も撮影させて頂くと2階スタンドへ。風を感じながら五島牛を口へ運ぶと、一見筋張っているのに適度な歯ごたえと弾力が出迎えてくれて、箸が進む。次のレースが始まる前に早くも完食し、ノンビリとレースを眺めることが出来てしまった。

キッチンカーや各種ブースが設置されて賑わいを見せた正門裏の広場 photo: Yuichiro Hosoda 
「まわって九州けいりんスタンプトレジャー」と言う九州6つの競輪場がコラボしたイベントも。各場の記念競輪などでスタンプを集めると賞品がもらえる(1つでもOK!) photo: Yuichiro Hosoda

「鉄板焼 輪(RIN)」。話しかけると笑顔で迎えてくださった photo: Yuichiro Hosoda 
「超希少」と謳われる五島牛ステーキ丼を注文! photo: Yuichiro Hosoda

五島牛ステーキ丼。美味しそうでしょう(美味しかったです) photo: Yuichiro Hosoda
決勝日となった9日は、メインスタンド1階常設のフードコートへ。メニュー表に長崎名物ちゃんぽんも並ぶ中、隣に「佐世保バーガー ビッグマン」の幟がはためく。そう、ここは佐世保、よりベタにキメたい。肉だし。そんなわけで佐世保バーガーへと身体が吸い寄せられていった。
フワっとしたバンズが、ジューシーなパテと相まって香ばしさ抜群。後に調べると、佐世保市内に店を構える1970年創業の老舗だそうで、元祖ベーコンエッグバーガー発祥の店だそう。それは間違いないわけだ!と納得してしまった。こちらも2階スタンドでモリモリ。1つレースを眺めて、ゆったりとした時間を過ごした。

メインスタンド1階のフードコート photo: Yuichiro Hosoda 
常設の丸八食堂の隣に出店していた佐世保バーガーの老舗「ビッグマン」 photo: Yuichiro Hosoda

ベーコンエッグバーガー発祥のお店のそいつをいただく photo: Yuichiro Hosoda
この新人レースのうちガールズは最終日の一発勝負に7名が、男子は前2日間の予選1・2の結果から勝ち上がった7名が決勝にエントリー。第4レースとなったガールズ新人では川上いちご(千葉)が制すると、続く第5レースの男子新人決勝はスパークルおおいたにも所属する沢田桂太郎(大分)が優勝。

最終日第4レースに出場した130期のガールズ選手達 photo: Yuichiro Hosoda

決勝で1着フィニッシュを決め「ヨッシャッ」と雄叫びを上げる沢田桂太郎 photo: Yuichiro Hosoda
また、GI本戦とは別に3日間争われたL級ガールズは第6レースに決勝を走り、128期の卒業記念レースを制している岩元杏奈(宮崎)が、本デビュー後の初優勝を3連勝の完全Vで締めくくった。この結果、130、129、128期の各卒業記念レースの優勝者が3レース連続で制する形となり、多くの観衆を集めたGI開催の舞台で、各期トップ選手がその存在感を示すこととなった。

130期のルーキー対決を制した川上いちご(千葉) photo: Yuichiro Hosoda 
男子のルーキーシリーズプラスを制した沢田桂太郎(大分) photo: Yuichiro Hosoda

初日から3連勝でL級ガールズを優勝した岩元杏奈(宮崎) photo: Yuichiro Hosoda
2番車の太田りゆ(埼玉)は、初日2着も準決勝では車間を空けた3番手からバックストレッチで会心の捲りを見せ、後続に3車身差をつけて1着。佐藤の対抗として推された。
「自分の力だけでは達成出来なかった事」と10年連続のファン投票1位に輝き、感謝の言葉を述べた児玉碧衣(福岡)が3番車。初日のガールズドリームレースは「自信のなさが出た」と前へ出られず4着に敗れたが、準決勝はしっかり修正。バックで先頭を行く坂口楓華(愛知)を捉えて捲ると1着で勝ち上がった。

夜の帳が佐世保に下りる photo: Yuichiro Hosoda

イルミネーションが煌めく敢闘門に佐藤水菜(神奈川)が立つ photo: Yuichiro Hosoda
4番車に収まったのは、ガールズグランプリ2024、ビッグレースの優勝戦で最後に佐藤に土を付けた石井寛子(東京)。準決勝で佐藤の2着に入って、久しぶりのGI決勝へ。5番車は尾崎睦(神奈川)。準決勝で太田りゆには離されたが、後方の競り合いを制して2着。
準決勝で児玉に半車身まで迫って2着に入った太田瑛美(三重)が6番車。姉の太田美穂(三重)との決勝対決も期待されたが、こちらは準決勝5着で敗退。太田姓は2名での決勝となった。準決勝3着のうち、最後の1車として選出されたのは梅川風子(東京)。初日ドリームレース出場者としてのアドバンテージもあり、7番車での決勝進出となった。
佐世保競輪場観戦における宿泊拠点となるのは佐世保駅界隈となるが、長崎空港から佐世保駅へ出ている西肥バスは、渋滞に巻き込まれると2時間近くかかる事も。長崎到着の当日からレース観戦に入りたい人は要注意だ。駅からは15分ノンビリと港沿いを歩くか、ナイターなら15時より1時間毎に出ている無料ファンバスで5分ほど揺られると、佐世保競輪場へと着く。





この競輪場は1950年に開設され、当初は周長500mのバンクだった。1コーナー側は、道路を挟んで間近に佐世保港を臨む。その後、年は明確でないが、1970年後半〜1980年初頭頃に400mへと改修されたそうで、500m時の名残もあってカントは緩めの31°28′37″、みなし直線は400バンクで最も短い40.2mとなっている。
近年は2018年に走路舗装の全面張替えを終え、2022年からはメインスタンドの全面改修が始まり、今年3月に竣工、現在の形となる。この女子オールスター競輪がスタンド改修完了後、初のビッグレースだ。


新しいメインスタンドは一見コンパクトだが、2階裏手が広いオープンテラスとなっており、1階と合わせて人の流れを受け入れるには十分な広さが確保されている。2階のスタンド側は縁が段状となっており、バンクシートと呼ばれる。座席で区切られていない分、思い思いの場所に座って観戦する事が可能だ。見晴らしも良く、バンクを一望出来る。風雨や暑さを凌ぎながらゆったりレースを観たい人には、有料の3階・プレミアムフロア&ロイヤルルームもあり。
GI開催とあって、当日は様々なブースやイベントが催された。グルメも含めて、その様子を写真を中心に紹介していこう。






五島牛に佐世保バーガー、肉々しい長崎の肉メニューを堪能
そうしてひとしきり場内を散策すると当然お腹が空くわけで。「それじゃ食べますか」と言うことで、キッチンカーが並ぶメインスタンド1階裏の通路へ。何かスタミナが付きそうなものを…と歩を進めると、肉々しい雰囲気のお店が一つ。お二人の男性が切り盛りするこの店は、ここ長崎を拠点に、キッチンカーでアチコチのイベントを巡っていると言う「鉄板焼 輪(RIN)」。お勧めを尋ねると、迷うことなく地元産の五島牛をつかったステーキ丼をドン!2000円と最上級のお値段ながら、やはりここでしか食べられないこれがベストチョイス。こちらも迷わず「じゃあこれで!」と注文完了。
店先には「祝還暦 やっぱり健康!元気があれば競輪できる!」と言うタオルが。これは長崎の競輪選手だった平尾昌也さん(元58期)が昨年開いた「ヒラマサ還暦の会」で作られたもの。若干無理な姿勢を強いつつ、お二人と五島牛ステーキ丼の写真も撮影させて頂くと2階スタンドへ。風を感じながら五島牛を口へ運ぶと、一見筋張っているのに適度な歯ごたえと弾力が出迎えてくれて、箸が進む。次のレースが始まる前に早くも完食し、ノンビリとレースを眺めることが出来てしまった。





決勝日となった9日は、メインスタンド1階常設のフードコートへ。メニュー表に長崎名物ちゃんぽんも並ぶ中、隣に「佐世保バーガー ビッグマン」の幟がはためく。そう、ここは佐世保、よりベタにキメたい。肉だし。そんなわけで佐世保バーガーへと身体が吸い寄せられていった。
フワっとしたバンズが、ジューシーなパテと相まって香ばしさ抜群。後に調べると、佐世保市内に店を構える1970年創業の老舗だそうで、元祖ベーコンエッグバーガー発祥の店だそう。それは間違いないわけだ!と納得してしまった。こちらも2階スタンドでモリモリ。1つレースを眺めて、ゆったりとした時間を過ごした。



卒業記念レースウィナー3名が優勝 男女ルーキーシリーズプラスとL級決勝
大会最終日はGI本戦決勝の前に、今年3月に日本競輪選手養成所を卒業した129・130期の新人選手達による企画レース「ルーキーシリーズプラス」とL級の決勝が行われた。この新人レースのうちガールズは最終日の一発勝負に7名が、男子は前2日間の予選1・2の結果から勝ち上がった7名が決勝にエントリー。第4レースとなったガールズ新人では川上いちご(千葉)が制すると、続く第5レースの男子新人決勝はスパークルおおいたにも所属する沢田桂太郎(大分)が優勝。


また、GI本戦とは別に3日間争われたL級ガールズは第6レースに決勝を走り、128期の卒業記念レースを制している岩元杏奈(宮崎)が、本デビュー後の初優勝を3連勝の完全Vで締めくくった。この結果、130、129、128期の各卒業記念レースの優勝者が3レース連続で制する形となり、多くの観衆を集めたGI開催の舞台で、各期トップ選手がその存在感を示すこととなった。



佐藤水菜が8連続GI優勝 女子オールスター競輪[GI]
7月末に開催された立川の競輪ワールドシリーズでマチルド・グロ(フランス)、ヘティ・ファンデルワウ(オランダ)を撃破した佐藤水菜(神奈川)が1番車。準決勝も後方から捲り、他を寄せ付けぬ8車身差で圧勝し、自身のGI連続優勝記録更新へ向け順調な仕上がり。2番車の太田りゆ(埼玉)は、初日2着も準決勝では車間を空けた3番手からバックストレッチで会心の捲りを見せ、後続に3車身差をつけて1着。佐藤の対抗として推された。
「自分の力だけでは達成出来なかった事」と10年連続のファン投票1位に輝き、感謝の言葉を述べた児玉碧衣(福岡)が3番車。初日のガールズドリームレースは「自信のなさが出た」と前へ出られず4着に敗れたが、準決勝はしっかり修正。バックで先頭を行く坂口楓華(愛知)を捉えて捲ると1着で勝ち上がった。


4番車に収まったのは、ガールズグランプリ2024、ビッグレースの優勝戦で最後に佐藤に土を付けた石井寛子(東京)。準決勝で佐藤の2着に入って、久しぶりのGI決勝へ。5番車は尾崎睦(神奈川)。準決勝で太田りゆには離されたが、後方の競り合いを制して2着。
準決勝で児玉に半車身まで迫って2着に入った太田瑛美(三重)が6番車。姉の太田美穂(三重)との決勝対決も期待されたが、こちらは準決勝5着で敗退。太田姓は2名での決勝となった。準決勝3着のうち、最後の1車として選出されたのは梅川風子(東京)。初日ドリームレース出場者としてのアドバンテージもあり、7番車での決勝進出となった。
女子オールスター競輪[GI]出走表
| 車番 | 選手名 | 期 | 級班 |
|---|---|---|---|
| 1 | 佐藤水菜(神奈川) | 114期 | L1 |
| 2 | 太田りゆ(埼玉) | 112期 | L1 |
| 3 | 児玉碧衣(福岡) | 108期 | L1 |
| 4 | 石井寛子(東京) | 104期 | L1 |
| 5 | 尾崎睦(神奈川) | 108期 | L1 |
| 6 | 太田瑛美(三重) | 120期 | L1 |
| 7 | 梅川風子(東京) | 112期 | L1 |
レースがスタートすると、児玉、石井、太田瑛美、梅川が互いを見やりながら前に出て行く。中でも積極的に行ったのはGI決勝初出場、6番車の太田瑛美。インにいた石井に被せる形で、そのままSを取った。
後続にも牽制なく、2コーナーで早くも選手が一列に。⑥太田瑛美、④石井、③児玉、⑦梅川、②太田りゆ、①佐藤、⑤尾崎、の順で並び切ると、その後も入れ替わりなく淡々と前半2周回を終えた。

太田瑛美(三重)が石井寛子(東京)に先んじてSを取りに行く photo: Yuichiro Hosoda

7車一列で周回をこなしていく photo: Yuichiro Hosoda
残り2周の赤板周回に入り、バックストレッチラインから打鐘が鳴り始めると、2番手の石井が腰を上げながら一瞬先頭を伺う。3番手の梅川がその動きを利用してそのまま踏み込むと、3コーナーで先頭に立つ。しかし、これら前の動きを意に介さず、バックから加速を開始していた佐藤が一気に前段へ進出。4コーナー出口で全車捲り切って先頭に躍り出る。
その佐藤を追走していた尾崎は、最終周回へのホームストレッチで口が開きかけるも、内を走る梅川と並走。譲らぬ梅川の横で、尾崎は最終1コーナーから徐々に位置を下げていくと、1センター過ぎで梅川の後輪に自らの前輪をハスり、バランスを崩す。
落車は免れた尾崎だが、態勢を立て直す間に後方から迫っていた児玉が3番手に浮上。その後ろに付いた太田りゆにもかわされ、リズムを失い後退していく。

打鐘が鳴り出し、石井寛子(東京)が腰を上げて前を伺う photo: Yuichiro Hosoda 
赤板3コーナーで尾崎睦(神奈川)が先頭に出る photo: Yuichiro Hosoda

4コーナーで佐藤水菜(神奈川)が全車捲り切って直線へ photo: Yuichiro Hosoda

5番車・尾崎睦(神奈川)が梅川風子(東京)の後輪にハスり、一瞬バランスを失う photo: Yuichiro Hosoda 
アクシデントで尾崎睦(神奈川)がリズムを失う中、3番車の児玉碧衣(福岡)が3番手に上がる photo: Yuichiro Hosoda
児玉は3コーナー入口で梅川をかわしにかかるも、梅川がこれにも合わせて譲らず、佐藤の2番手を確保し続ける。その先頭を走る佐藤は、スピードを落とすことなく4コーナーを出ると、直線も梅川に影を踏ませず1車身差をつけてフィニッシュ。これで佐藤は、26連勝かつ完全優勝で自身が持つガールズGI連続優勝記録を8に伸ばすと同時に、全てのガールズGIとグランプリを2度ずつ制してダブルグランプリスラムをも達成した。3着は児玉、4着には後ろから再び迫った太田瑛美を微差振り切って太田りゆが入った。
見慣れた光景となったフィニッシュ後のウィニングランを終え、再び表彰式のバンクに現れた佐藤は、「オールスターと言う舞台で優勝出来ると言うのは、皆さんと一緒に共感して?なんかちょっと疲れて日本語が…」と言って会場を笑わせつつ「いつも皆さんが応援してくれるおかげでここに立つことが出来ています」と話した。

外から児玉碧衣(福岡)が梅川風子(東京)に並びかけるも、梅川がこれを凌ぐ photo: Yuichiro Hosoda 
後続に影を踏ませぬ走りで佐藤水菜(神奈川)が女子オールスター競輪を制覇 photo: Yuichiro Hosoda

フィニッシュ後のウィニングランで、ファンの祝福を受ける佐藤水菜(神奈川) photo: Yuichiro Hosoda
佐世保での優勝について聞かれると「毎日ちゃんぽん食べてエネルギーチャージ出来たので、本当に幸せな3日間でした」と開催地への感謝も。前人未到の記録を更新し続ける佐藤だが、最後は「自分が目指しているところはまだまだ高い地点にある」とし、ファンに今後も見守ってほしいとお願いしながらインタビューを締めくくった。

力強く片手でトロフィーを掲げる佐藤水菜(神奈川) photo: Yuichiro Hosoda

佐藤水菜が賞金ボードを掲げる(金額は副賞含まず) photo: Yuichiro Hosoda 
「ていっ」のポーズで写真に収まる佐藤水菜(神奈川)とプレゼンターの手越祐也さん photo: Yuichiro Hosoda

最後まで残って祝福してくれたガールズレーサー達とともに、佐藤水菜(神奈川)が記念撮影に応じる photo: Yuichiro Hosoda
後続にも牽制なく、2コーナーで早くも選手が一列に。⑥太田瑛美、④石井、③児玉、⑦梅川、②太田りゆ、①佐藤、⑤尾崎、の順で並び切ると、その後も入れ替わりなく淡々と前半2周回を終えた。


残り2周の赤板周回に入り、バックストレッチラインから打鐘が鳴り始めると、2番手の石井が腰を上げながら一瞬先頭を伺う。3番手の梅川がその動きを利用してそのまま踏み込むと、3コーナーで先頭に立つ。しかし、これら前の動きを意に介さず、バックから加速を開始していた佐藤が一気に前段へ進出。4コーナー出口で全車捲り切って先頭に躍り出る。
その佐藤を追走していた尾崎は、最終周回へのホームストレッチで口が開きかけるも、内を走る梅川と並走。譲らぬ梅川の横で、尾崎は最終1コーナーから徐々に位置を下げていくと、1センター過ぎで梅川の後輪に自らの前輪をハスり、バランスを崩す。
落車は免れた尾崎だが、態勢を立て直す間に後方から迫っていた児玉が3番手に浮上。その後ろに付いた太田りゆにもかわされ、リズムを失い後退していく。





児玉は3コーナー入口で梅川をかわしにかかるも、梅川がこれにも合わせて譲らず、佐藤の2番手を確保し続ける。その先頭を走る佐藤は、スピードを落とすことなく4コーナーを出ると、直線も梅川に影を踏ませず1車身差をつけてフィニッシュ。これで佐藤は、26連勝かつ完全優勝で自身が持つガールズGI連続優勝記録を8に伸ばすと同時に、全てのガールズGIとグランプリを2度ずつ制してダブルグランプリスラムをも達成した。3着は児玉、4着には後ろから再び迫った太田瑛美を微差振り切って太田りゆが入った。
見慣れた光景となったフィニッシュ後のウィニングランを終え、再び表彰式のバンクに現れた佐藤は、「オールスターと言う舞台で優勝出来ると言うのは、皆さんと一緒に共感して?なんかちょっと疲れて日本語が…」と言って会場を笑わせつつ「いつも皆さんが応援してくれるおかげでここに立つことが出来ています」と話した。



佐世保での優勝について聞かれると「毎日ちゃんぽん食べてエネルギーチャージ出来たので、本当に幸せな3日間でした」と開催地への感謝も。前人未到の記録を更新し続ける佐藤だが、最後は「自分が目指しているところはまだまだ高い地点にある」とし、ファンに今後も見守ってほしいとお願いしながらインタビューを締めくくった。




女子オールスター競輪[GI]結果
| 着 | 車番 | 選手名 | 級班 | 着差 | 上りタイム |
|---|---|---|---|---|---|
| 1着 | 1 | 佐藤水菜(神奈川) | L1 | 11.7秒 | |
| 2着 | 7 | 梅川風子(東京) | L1 | 1車身 | 11.7秒 |
| 3着 | 3 | 児玉碧衣(福岡) | L1 | 3車身 | 11.9秒 |
| 4着 | 2 | 太田りゆ(埼玉) | L1 | 1車身1/2 | 12.0秒 |
| 5着 | 6 | 太田瑛美(三重) | L1 | 微差 | 11.8秒 |
| 6着 | 4 | 石井寛子(東京) | L1 | 3車身 | 12.0秒 |
| 7着 | 5 | 尾崎睦(神奈川) | L1 | 1/2車身 | 12.1秒 |
あなたの自転車見せてください 〜岩元杏奈編〜
回が進むにつれてマニアック感が増してきた当コーナーの25回目。お声がけしたのは、地元九州地区、宮崎県所属の岩元杏奈選手。スカイブルーとオレンジのツートンカラーに彩られたブリヂストン・アンカーTR9にフォーカス。高校〜大学で自転車競技に専念し、ロードレースも主戦場としていた岩元選手。今年のオールガールズクラシック編で登場頂いた内野艶和選手(福岡)と2019年のアジア選手権ロードレースを走り、女子ジュニアで2年連続銀メダルを獲得、ツースリーフィニッシュを達成した事も。その一方で、都城工業高時代はインターハイ500mTTで優勝、日体大時代には3km個人追い抜きで優勝するなどトラック競技でも頂点に。ガールズレーサーの中でも一層小柄な体格だが、内に秘めたるパワーは、身体の大きな選手達に決して引けを取らない。

岩元選手は高校時代からトラック競技でTR9に乗っているため、競輪になっても特に違和感なく乗りこなせていると話す。レース中でもひと目でそれとわかるカラーリングは、自転車関係やスポンサーとしてお世話になっている2人の方が好きな色を、各1色ずつ採用。岩元選手の義理堅さが伺える。
そんなTR9に乗り続けて来た岩元選手だが、その後継フレームであるTS9へと今後乗り換える予定があると言う。「TS9は小さなサイズがないのでは」と尋ねると「以前同期に試乗させてもらったんですけど、たぶん乗れるかなと。」フレームはすでに手元にあり、この大会から中3日後に行われる西武園開催が終わってから、組み上げて試していくそうだ。


TS9は2種のメーカー指定カラーのみのため、TR9のような塗装は出来ない。それについては「レースの中では統一感があって良いのかなと思います」と前向きに捉える。しかし目指す本質は競走そのもの。「フレームが軽量になるので、その分パワーを付けないといけない」と、実戦への対応に目を向けていた。
タイヤは前後ともソーヨー GOLD STAR。以前は前輪がRED RII、後輪がGOLD STARだったそうで、3月の前橋開催で落車してホイールが壊れた事を機に、この組み合わせに。前後で種類を変える最近のトレンドとは逆を行く形だが、変わらぬ感触を得られていると言う。
デビュー当時、スポークは前後とも縛ってなかったそうだが、その後、前輪を結線。落車した際の安全面と剛性に配慮。後輪は結線すると、やはり硬くなりすぎる、との見解だった。


サドルは穴開きのセッレイタリアSLR TM Super Flow。養成所へ入る前に同社X-1 Lady Flowが生産終了すると言う話を聞き「落車などで壊れた後、それが手に入らなくなってしまうなら、もう新しい方に合わせよう」と養成所へ入る前から使い続けている。
コクピットを見ると、ハンドル幅は350mm、ステム長は90mm。岩元選手はあまりポジションをいじる方ではないそうだが、3月の落車で右の肩甲骨と鎖骨を折った影響もあり、しっくり来ない感覚が続いていると言い「また色々と試す必要があるのかな」と考えているところだとか。


アップドラフト製のグリップに合わせるグローブは5RING「KEVLAR」。その名の通り、高強度のケブラー繊維が手の甲の内側に編み込まれている。養成所の在所時にも5RINGを使っており、デビュー後に一度変更。「3月に落車するまで、手が小さいので少年野球用のバッティンググローブを使っていた」と話す。
だが「その時は手を怪我しなかったんですけど、グローブは削られていて。それでやっぱり革の方がいいなと思って」と専用品である5RINGに戻した。とは言え通常サイズより小さくする必要性があり、あえて乾燥機をかけることで生地を縮ませている。「納期も早くて助かっています」とメーカーに感謝していた。



足回りはクランクが165mm長、49T✕13Tでギア倍数3.77。デビュー後は53✕14Tで3.79だった。小さなギアの組み合わせには重いイメージがあったものの、地元選手と話す中で「3.77にしてみたら」となって変更してみたところ好感触が得られ、今ではこのギア倍数に落ち着いている。
記事前半でもお伝えした通り、岩元選手は当開催初日から3連勝で見事にL級優勝を遂げた。このインタビューは、その優勝会見後に時間を割いてご対応頂いた。岩元選手、ありがとうございました。

JKA協賛プレゼントキャンペーン第25弾
優勝選手サイン入りQUOカード
25回目となる公益財団法人 JKA協賛によるプレゼントキャンペーン。今回も応募フォームのアンケートにお答えいただいた方の中から抽選で、大会オリジナルQUOカードが当たります。フォームには、宛先に加えて任意で感想を入力するだけ。最短1分ほどで入力が完了します。今回も大会限定QUOカード2枚1セットを5名様に。2枚のうち1枚は、女子オールスター競輪を制した佐藤水菜選手の直筆サイン&日付入りです。奮ってご応募ください!

※QUOカードは1枚あたり500円分となります。
※ご応募は、お一人様1回限りとさせていただきます。複数回ご応募された場合は、抽選対象から除外となりますので、ご注意ください。
※当選者の発表は、賞品の発送をもって代えさせていただきます。電話やメールでの当選結果のご質問にはお答えできませんので、ご了承ください。
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