ツアー・ダウンアンダーを走ったチームバイクを紹介するシリーズ第3弾。初日を制したドゥクーニンク・クイックステップのヴェンジ、新たな装いのEFプロサイクリングのシステムシックス、ディスク化を果たしたグルパマFDJのゼリウスの3台を紹介します。第4弾はこちら。
ドゥクーニンク・クイックステップ
ドゥクーニンク・クイックステップ / スペシャライズド S-WORKS Venge photo:Kei Tsuji
第1ステージを制したサム・ベネット(アイルランド)はチームを移籍した(ボーラ→ドゥクーニンク)がバイクはそのまま。アイルランドチャンピオンだが、通常のチームカラーのS-WORKSヴェンジに乗った。2019年シーズンから大きな変更点はなく、ロヴァールのCLX64ホイールからタイヤ、サドル、ハンドル周りまでスペシャライズド製品で固められている。BBやホイールハブはセラミックスピードのベアリング入り。
グループセットは引き続きシマノのデュラエースDI2で、ベネットはスプリンターながらDI2のスプリンタースイッチを使用していない。レースでは主にチューブラータイヤを使用したが、今後チューブレスタイヤの使用率を上げていくという。ワフーに限らず、プロ選手の多くはコンピューター紛失防止のためにストラップをハンドルにかけている。
ドゥクーニンク・クイックステップはディスクブレーキのスルーアクスル脱着に電動ドライバーをいち早く採用したチームであり、メカニックによるホイール交換時間は年々短縮している。フロントホイールであればクイックリリースと大差ない交換時間を達成しているという。
ベネットは引き続きS-WORKS パワーサドルを愛用する photo:Kei Tsuji
ワフーのコンピューターは紛失防止のストラップ付き photo:Kei Tsuji
ロヴァールCLX64にS-WORKSターボのチューブラータイヤ photo:Kei Tsuji
ボーラ・ハンスグローエと同様にセラミックスピードのBBを使用する photo:Kei Tsuji
ドゥクーニンク・クイックステップ
ドゥクーニンク・クイックステップ / スペシャライズド S-WORKS Venge photo:Kei Tsuji第1ステージを制したサム・ベネット(アイルランド)はチームを移籍した(ボーラ→ドゥクーニンク)がバイクはそのまま。アイルランドチャンピオンだが、通常のチームカラーのS-WORKSヴェンジに乗った。2019年シーズンから大きな変更点はなく、ロヴァールのCLX64ホイールからタイヤ、サドル、ハンドル周りまでスペシャライズド製品で固められている。BBやホイールハブはセラミックスピードのベアリング入り。
グループセットは引き続きシマノのデュラエースDI2で、ベネットはスプリンターながらDI2のスプリンタースイッチを使用していない。レースでは主にチューブラータイヤを使用したが、今後チューブレスタイヤの使用率を上げていくという。ワフーに限らず、プロ選手の多くはコンピューター紛失防止のためにストラップをハンドルにかけている。
ドゥクーニンク・クイックステップはディスクブレーキのスルーアクスル脱着に電動ドライバーをいち早く採用したチームであり、メカニックによるホイール交換時間は年々短縮している。フロントホイールであればクイックリリースと大差ない交換時間を達成しているという。
ベネットは引き続きS-WORKS パワーサドルを愛用する photo:Kei Tsuji
ワフーのコンピューターは紛失防止のストラップ付き photo:Kei Tsuji
ロヴァールCLX64にS-WORKSターボのチューブラータイヤ photo:Kei Tsuji
ボーラ・ハンスグローエと同様にセラミックスピードのBBを使用する photo:Kei Tsuji| フレーム | スペシャライズド S-WORKS Venge |
| グループセット | シマノ デュラエース DI2 11速/ディスクブレーキ |
| ホイール | ロヴァール CLX64 |
| パワーメーター | シマノ デュラエース |
| サドル | S-WORKS パワーサドル |
| ハンドル | S-WORKS エアロフライ2 |
| ペダル | シマノ デュラエース |
| タイヤ | S-WORKS ターボ |
| コンピューター | ワフー |
EFプロサイクリング
EFプロサイクリング / キャノンデール SystemSix Hi-MOD photo:Kei Tsuji新たな装いで登場したEFプロサイクリングのキャノンデールのSystemSix Hi-MOD。ダウンアンダーでは、より軽量なSuperSix EVOとの割合が半々だった。独特の油膜のようなグラデーションカラーから、チームジャージ同様にストライプが組み合わされた幾何学的なカラーリングに変更されている。フレームカラー以外には、ペダルがシマノからスピードプレイに変更された。片面にディンプル加工が施されたゼロエアロペダルを全員が使用している。
パワー2マックスのパワーメーターにFSAのチェーンリング(54T)を装着したキャノンデールのホログラムクランクSiSL2を除いて、シマノのデュラエースDI2油圧ブレーキのフルセットで組み上げられる。ディスクブレーキのローター径はプロトン標準の前160mm/後140mm。シーズン初戦だけに多くの選手がプロロゴの新しいスクラッチM5を積極的にテストしていた。
ほとんどの選手がヴィットリアのコルサチューブラーを使用した一方で、写真のバイクの持ち主クリストファー・ハルヴォルセン(ノルウェー)は毎日ヴィットリアのチューブレスタイヤでレースを走った。
ハルヴォルセンは毎日ヴィットリアのチューブレスタイヤを使用した photo:Kei Tsuji
パワー2マックス&FSAチェーンリングを装着したキャノンデールのホログラムクランクSiSL2 photo:Kei Tsuji
スピードプレイのゼロエアロペダルを新たに採用 photo:Kei Tsuji
プロロゴのスクラッチM5を使用する photo:Kei Tsuji| フレーム | キャノンデール SystemSix Hi-MOD |
| グループセット | シマノ デュラエース DI2 11速/ディスクブレーキ |
| ホイール | ヴィジョン メトロン |
| パワーメーター | パワー2マックス |
| サドル | プロロゴ スクラッチM5 |
| ハンドル | ヴィジョン メトロン |
| ペダル | スピードプレイ ゼロエアロ |
| タイヤ | ヴィットリア コルサ(チューブレス) |
| コンピューター | ガーミン |
グルパマFDJ
グルパマFDJ / ラピエール Xelius SL Ultimate Disc photo:Kei Tsuji長年ラピエールに乗り続けるフランスのグルパマFDJ。2020年シーズンも引き続きラピエールのゼリウスSLとエアコードSLを乗り分ける。元来シマノと結びつきが強いチームであり、パワーメーターやホイール、ペダルを含めてデュラエースのフルセット(DI2&油圧ディスクブレーキ )で、シートポストやハンドル、ステム、バーテープはPRO製品。ハンドルバーの先端にDI2のジャンクションが付く。
2020年シーズンから積極的にディスクブレーキを採用し、ホイール交換の際に工具のいらないEスルーアクスルを使用している。シマノ/PRO以外の製品としては、コンチネンタルのタイヤやプロロゴのサドル、エリートのボトルケージ、フォーリアーズのチェーンキャッチャーなど。
写真は山岳賞3位に入った身長190cmのブルーノ・アルミライル(フランス)のバイクで、アルミ製のPROバイブステムの長さは131mm(プロ選手にはミリ単位で供給される)。軸長を4mmプラスしたペダルを使用する選手も。
ディスクブレーキを標準とし、Eスルーアクスルを使用 photo:Kei Tsuji
プロに供給される1mm刻みのPROバイブステム photo:Kei Tsuji
プロロゴの各種サドルを選手の好みに合わせてセレクト photo:Kei Tsuji
フォーリアーズのチェーンキャッチャー photo:Kei Tsuji| フレーム | ラピエール Xelius SL Ultimate Disc |
| グループセット | シマノ デュラエース DI2 11速/ディスクブレーキ |
| ホイール | シマノ デュラエース |
| パワーメーター | シマノ デュラエース |
| サドル | プロロゴ ナゴ |
| ハンドル | PRO バイブ |
| ペダル | シマノ デュラエース |
| タイヤ | コンチネンタル コンペティション |
| コンピューター | ガーミン |
text:Kei Tsuji
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