世界のトップスプリンターが集結したフランドル最古のロードレース「シュヘルデプライス」。集団スプリントをヤスペル・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)が制し、マーク・カヴェンディッシュ(イギリス)は3位と移籍後初勝利に迫った。

急遽メンバー入りしたマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク) photo:CorVos
ロンド・ファン・フラーンデレンから3日後の4月5日(水)、同じフランドル地方で最も歴史深いセミクラシックレース「シュヘルデプライス(UCI1.Pro)」が開催された。今年で第111回目を数える伝統の一戦は、オランダのテルネーゼンを出発し終盤に石畳区間「ブロークストラート」を含む17.2kmコースを3周する205.3km。合計5箇所の石畳区間を通過するものの、今週末に行われるパリ〜ルーベに登場するほどの難易度ではない。
集団スプリント予想のレースには、過去に優勝経験のあるファビオ・ヤコブセン(オランダ、スーダル・クイックステップ)やカレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・デスティニー)、ヤスペル・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)など世界トップスプリンターが集結。パリ〜ルーベに向かうマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)も急遽地元レースへの出場を決めた。

フランダース・バロワーズなどこの日は7名が逃げ集団を形成 photo:CorVos

オランダのテルネーゼンからスコーテンに向かう選手たち photo:CorVos
例年選手たちを襲う強い横風が鳴りを潜め、そよ風程度だったこの日はビンゴール・パウェルスソースWBやボルトンエクイティース・ブラックスポークプロサイクリングなどのプロチームが7名の逃げ集団を形成する。そしてスコーテンの周回コースに入った残り60km地点に入る頃に、3分あったメイン集団との差は1分まで縮小した。
しかし、逃げを捉えるのは時期尚早と判断したプロトンは狭いコース幅いっぱいに広がってペースダウン。タイム差20秒で最終周回(残り17.2km)に入り、ようやく追走に本腰入れるとファンデルプールの牽引によって残り3.5kmで逃げグループを吸収。昨年アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、現ウノエックス・プロサイクリングチーム)の虚を突くアタックで決着したレースは、大方の予想通り集団スプリントに持ち込まれた。

昨年大会はスプリント以外で自身初となる独走勝利を飾ったアレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、現ウノエックス・プロサイクリングチーム) photo:CorVos
アルペシンからチームDSM、そしてロット・デスティニーとトレインの交代が行われた集団先頭から、残り150mで各チームのエーススプリンターたちが腰を上げる。エドワルト・トゥーンス(ベルギー、トレック・セガフレード)が巧みな位置取りから先頭に立ち、コース左側に寄るトゥーンスとフェンスとの間を縫うように加速したフィリプセンが先頭に出た。
トゥーンスの右側からはマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、アスタナ・カザフスタン)がポジションを上げたものの、世界最速と呼ばれるフィリプセンのトップスピードには敵わない。そして背後から迫るサム・ウェルスフォード(オーストラリア、チームDSM)も抑え込み、フィリプセンが2021年に続く2度目のシュヘルデプライス勝利を掴んだ。

エドワルト・トゥーンス(ベルギー、トレック・セガフレード)を抜き先頭に出るヤスペル・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) photo:CorVos

雄叫びを上げ、勝利を喜ぶヤスペル・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) photo:CorVos
「例年のように強風が吹きつける厳しいレースにはならなかったが、その分最後はエキサイティングなスプリントとなった。チームはミーティング通り素晴らしい走りで僕を好位置まで導いてくれた。2度目となる制覇は嬉しく、今後更にここでの勝利を重ねていきたい」と、今季4勝目をマークしたフィリプセンが語っている。
2位にはウェルスフォードが入り、移籍後初勝利に迫ったカヴェンディッシュは3位入賞で今年2度目となる表彰台へ。また2018、19年と過去2連覇しているヤコブセンはメカトラでスプリント勝負に加わることができなかった。

終盤でリードアウトしたファンデルプールに感謝を伝えるフィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) photo:CorVos

シュヘルデプライス2023表彰台:2位ウェルスフォード、1位フィリプセン、3位カヴェンディッシュ photo:CorVos

ロンド・ファン・フラーンデレンから3日後の4月5日(水)、同じフランドル地方で最も歴史深いセミクラシックレース「シュヘルデプライス(UCI1.Pro)」が開催された。今年で第111回目を数える伝統の一戦は、オランダのテルネーゼンを出発し終盤に石畳区間「ブロークストラート」を含む17.2kmコースを3周する205.3km。合計5箇所の石畳区間を通過するものの、今週末に行われるパリ〜ルーベに登場するほどの難易度ではない。
集団スプリント予想のレースには、過去に優勝経験のあるファビオ・ヤコブセン(オランダ、スーダル・クイックステップ)やカレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・デスティニー)、ヤスペル・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)など世界トップスプリンターが集結。パリ〜ルーベに向かうマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)も急遽地元レースへの出場を決めた。


例年選手たちを襲う強い横風が鳴りを潜め、そよ風程度だったこの日はビンゴール・パウェルスソースWBやボルトンエクイティース・ブラックスポークプロサイクリングなどのプロチームが7名の逃げ集団を形成する。そしてスコーテンの周回コースに入った残り60km地点に入る頃に、3分あったメイン集団との差は1分まで縮小した。
しかし、逃げを捉えるのは時期尚早と判断したプロトンは狭いコース幅いっぱいに広がってペースダウン。タイム差20秒で最終周回(残り17.2km)に入り、ようやく追走に本腰入れるとファンデルプールの牽引によって残り3.5kmで逃げグループを吸収。昨年アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、現ウノエックス・プロサイクリングチーム)の虚を突くアタックで決着したレースは、大方の予想通り集団スプリントに持ち込まれた。

アルペシンからチームDSM、そしてロット・デスティニーとトレインの交代が行われた集団先頭から、残り150mで各チームのエーススプリンターたちが腰を上げる。エドワルト・トゥーンス(ベルギー、トレック・セガフレード)が巧みな位置取りから先頭に立ち、コース左側に寄るトゥーンスとフェンスとの間を縫うように加速したフィリプセンが先頭に出た。
トゥーンスの右側からはマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、アスタナ・カザフスタン)がポジションを上げたものの、世界最速と呼ばれるフィリプセンのトップスピードには敵わない。そして背後から迫るサム・ウェルスフォード(オーストラリア、チームDSM)も抑え込み、フィリプセンが2021年に続く2度目のシュヘルデプライス勝利を掴んだ。


「例年のように強風が吹きつける厳しいレースにはならなかったが、その分最後はエキサイティングなスプリントとなった。チームはミーティング通り素晴らしい走りで僕を好位置まで導いてくれた。2度目となる制覇は嬉しく、今後更にここでの勝利を重ねていきたい」と、今季4勝目をマークしたフィリプセンが語っている。
2位にはウェルスフォードが入り、移籍後初勝利に迫ったカヴェンディッシュは3位入賞で今年2度目となる表彰台へ。また2018、19年と過去2連覇しているヤコブセンはメカトラでスプリント勝負に加わることができなかった。


シュヘルデプライス2023
| 1位 | ヤスペル・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) | 4:25:38 |
| 2位 | サム・ウェルスフォード(オーストラリア、チームDSM) | |
| 3位 | マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、アスタナ・カザフスタン) | |
| 4位 | ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ジェイコ・アルウラー) | |
| 5位 | ヘルベン・テイッセン(ベルギー、アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ) | |
| 6位 | エドワルト・トゥーンス(ベルギー、トレック・セガフレード) | |
| 7位 | マキシミリアン・ヴァルシャイド(ドイツ、コフィディス) | |
| 8位 | カレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・デスティニー) | |
| 9位 | イタマル・アインホルン(イスラエル、イスラエル・プレミアテック) | |
| 10位 | ジャコモ・ニッツォーロ(イタリア、イスラエル・プレミアテック) |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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