「ブーイングも力になった」と語ったタデイ・ポガチャルが、フランス革命記念日にマイヨジョーヌ姿で独走勝利。ライバルたちを突き放した世界王者と2位のエヴェネプール、アユソ、タイムを失ったヴィンゲゴーら総合上位勢のコメントを紹介する。
ステージ優勝&マイヨジョーヌ&マイヨアポワ タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG)

晴れやかな笑顔を見せるタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG) photo:A.S.O.
レース直後インタビュー
今日は素晴らしい日となり、チームは素晴らしい走りを見せてくれた。僕らはこのステージをかなり前から狙っていた。もちろん2年前、ヨナス(ヴィンゲゴー)に正々堂々とスプリントで負けたことも覚えている。今日はその時と同じく、脚を使い切ってのフィニッシュとなった。
勝てる確信を得たのはラスト1kmだった。そして今日はフランス革命記念日であることを思い出し、マイヨジョーヌを着る誇りを感じ、沿道のファンからの声援が素晴らしい雰囲気を作り出していた。また一部ファンのブーイングも力になったよ(笑)。
実は今日は新しい無線を使ったんだ。だけど人が大勢いる場所では何も聴こえなくなってしまった。だから残り10kmは後続とのタイム差がわからず、とにかくフィニッシュに向けて踏み続けることしか考えていなかった。だけど昨日の試走のおかげで、冷静に走ることができた。2年前の敗北があったから、最後の数百メートルまでは自分を疑う瞬間もあった。
この状態がどれだけ続くかはわからない。僕の母国からそう遠くないフランスで、世界最大のレースを走っている。沿道には多くのスロベニア国旗を見かけるので、このレースを楽しまなければと思っている。

革命記念日仕様のライオンを手にするタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG) photo:A.S.O.
記者会見
─レース直後のインタビューで言及していた「ファンからのブーイング」についてどう思うか?
もちろん僕にはアンチはいる。例えばテニスではコート上に2人しかいないため、ファンの支持は50:50になりやすい。だけど自転車ロードレースでは僕にブーイングするということは、プロトン全体へのブーイングになってしまう。集団で走っているからね(笑)。
テニスではジョコビッチの精神性にすごく感銘を受けている。それは彼が多くの不必要なブーイングを受けている選手だから。僕自身、ブーイングを受けるとジョコビッチのことを考えるようにしているんだ。
でも自転車ロードレースではブーイングする人はごくわずか。99%のファンが応援してくれている。例えば沿道に家族がいて、1人はヴィスマ、1人はグルパマ、1人はUAEのジャージを着ていたんだ。それが成立するのがこのスポーツであり、だからこそ自転車ロードレースのファンは最高なファンなんだ。だからこそ僕らはファンを誇りに思わなければならない。
あと、もしブーイングがしたいのならば、僕のチームメイトに向けてくれ。彼らはそれを力に変えるから(笑)。

1級山岳コル・デュ・ペルテュでアタックを仕掛けたタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG) photo:A.S.O.
─フィニッシュした瞬間、いつものガッツポーズではなく、両手でジャージを伸ばして喜びを表した。その意図は?
なぜそうしたのか自分でもわからないが、2021年大会を瞬間的に思い出したんだ。(同じ革命記念日で)ポルテ峠にフィニッシュした、僕にとって思い出深いステージ。その時と同じく、マイヨジョーヌを着て勝利する誇りを示したかった。
ステージ2位&総合3位 レムコ・エヴェネプール(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)

ステージ2位でフィニッシュするレムコ・エヴェネプール(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) photo:CorVos
区間2位という結果に満足している。またリポヴィッツが何位だったか正確にはわからないが、3位か4位だろう?チームから2人が上位でフィニッシュしたのは喜ぶべき結果だろう。(最終山岳の)頂上手前で遅れてしまったが、得意とする下りで追いつくことができた。
ステージ5位&総合4位&マイヨブラン フアン・アユソ(スペイン、リドル・トレック)

デルトロに代わりマイヨブランを着用したフアン・アユソ(スペイン、リドル・トレック) photo:A.S.O.
厳しいステージを経てきたいま、今日の結果には満足している。UAEは素晴らしい走りを見せた。僕とスケルモースは精鋭集団に残ることができ、ライバルたちからタイムを稼ぐこともできた。ただ、タデイはいま別次元にいて、僕らとは違うレースを走っている。そしてマイヨブランを着ることができて嬉しいよ。
ステージ7位&総合2位 ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク)

ポガチャルから44秒遅れでフィニッシュするヨナス・ヴィンゲゴーハンセン(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク) photo:A.S.O.
タデイ(ポガチャル)が飛び出した後、自分のペースで行くべきだと思った。そこからはタイムトライアルになると思った。だが幸運にも前を引いてくれる選手もいた。悪くない日だったと言える。なぜならもっと悪い結果になる可能性もあったからね。脚の状態は徐々に良くなってきている。今後控えるもっと長い登りが楽しみだ。
text:Sotaro.Arakawa
photo:A.S.O., CorVos
ステージ優勝&マイヨジョーヌ&マイヨアポワ タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG)

レース直後インタビュー
今日は素晴らしい日となり、チームは素晴らしい走りを見せてくれた。僕らはこのステージをかなり前から狙っていた。もちろん2年前、ヨナス(ヴィンゲゴー)に正々堂々とスプリントで負けたことも覚えている。今日はその時と同じく、脚を使い切ってのフィニッシュとなった。
勝てる確信を得たのはラスト1kmだった。そして今日はフランス革命記念日であることを思い出し、マイヨジョーヌを着る誇りを感じ、沿道のファンからの声援が素晴らしい雰囲気を作り出していた。また一部ファンのブーイングも力になったよ(笑)。
実は今日は新しい無線を使ったんだ。だけど人が大勢いる場所では何も聴こえなくなってしまった。だから残り10kmは後続とのタイム差がわからず、とにかくフィニッシュに向けて踏み続けることしか考えていなかった。だけど昨日の試走のおかげで、冷静に走ることができた。2年前の敗北があったから、最後の数百メートルまでは自分を疑う瞬間もあった。
この状態がどれだけ続くかはわからない。僕の母国からそう遠くないフランスで、世界最大のレースを走っている。沿道には多くのスロベニア国旗を見かけるので、このレースを楽しまなければと思っている。

記者会見
─レース直後のインタビューで言及していた「ファンからのブーイング」についてどう思うか?
もちろん僕にはアンチはいる。例えばテニスではコート上に2人しかいないため、ファンの支持は50:50になりやすい。だけど自転車ロードレースでは僕にブーイングするということは、プロトン全体へのブーイングになってしまう。集団で走っているからね(笑)。
テニスではジョコビッチの精神性にすごく感銘を受けている。それは彼が多くの不必要なブーイングを受けている選手だから。僕自身、ブーイングを受けるとジョコビッチのことを考えるようにしているんだ。
でも自転車ロードレースではブーイングする人はごくわずか。99%のファンが応援してくれている。例えば沿道に家族がいて、1人はヴィスマ、1人はグルパマ、1人はUAEのジャージを着ていたんだ。それが成立するのがこのスポーツであり、だからこそ自転車ロードレースのファンは最高なファンなんだ。だからこそ僕らはファンを誇りに思わなければならない。
あと、もしブーイングがしたいのならば、僕のチームメイトに向けてくれ。彼らはそれを力に変えるから(笑)。

─フィニッシュした瞬間、いつものガッツポーズではなく、両手でジャージを伸ばして喜びを表した。その意図は?
なぜそうしたのか自分でもわからないが、2021年大会を瞬間的に思い出したんだ。(同じ革命記念日で)ポルテ峠にフィニッシュした、僕にとって思い出深いステージ。その時と同じく、マイヨジョーヌを着て勝利する誇りを示したかった。
ステージ2位&総合3位 レムコ・エヴェネプール(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)

区間2位という結果に満足している。またリポヴィッツが何位だったか正確にはわからないが、3位か4位だろう?チームから2人が上位でフィニッシュしたのは喜ぶべき結果だろう。(最終山岳の)頂上手前で遅れてしまったが、得意とする下りで追いつくことができた。
ステージ5位&総合4位&マイヨブラン フアン・アユソ(スペイン、リドル・トレック)

厳しいステージを経てきたいま、今日の結果には満足している。UAEは素晴らしい走りを見せた。僕とスケルモースは精鋭集団に残ることができ、ライバルたちからタイムを稼ぐこともできた。ただ、タデイはいま別次元にいて、僕らとは違うレースを走っている。そしてマイヨブランを着ることができて嬉しいよ。
ステージ7位&総合2位 ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク)

タデイ(ポガチャル)が飛び出した後、自分のペースで行くべきだと思った。そこからはタイムトライアルになると思った。だが幸運にも前を引いてくれる選手もいた。悪くない日だったと言える。なぜならもっと悪い結果になる可能性もあったからね。脚の状態は徐々に良くなってきている。今後控えるもっと長い登りが楽しみだ。
text:Sotaro.Arakawa
photo:A.S.O., CorVos