本日2月28日に行われるオムロープ・ニュースブラットは、春のクラシックシーズン開幕を告げるセミクラシック。終盤にミュール・カペルミュールとボスベルグを越えるレースは、マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・プレミアテック)の独走か、集団スプリントで決着か。

カペルミュールを登るワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク)は、今大会欠場が明らかになった photo:CorVos

オムロープ・ニュースブラット2026 image:Omloop Het Nieuwsblad 長かった冬が終わり、真夏のオーストラリアで開幕した2026年シーズンは、2月28日に春のクラシックシーズンの開幕を迎える。その初戦となるのは今年も、ベルギー・フランドル地方が舞台の「オムロープ・ニュースブラット*」だ。
*近年は定冠詞である「Het(ヘット)」を省略する表記が一般化しているため、シクロワイアードでもヘットを外して表記する。
本大会は1913年創設のロンド・ファン・フラーンデレンに対抗する形で、ライバル紙ヘットフォルクが1945年に始めたセミクラシックレース。2017年にHC(現プロレース)からワールドツアーに昇格して以来、翌日開催のクールネ~ブリュッセル~クールネ(UCI1.Pro)と共に、春のクラシックシーズンの初戦となっている。
コースは2025年の197kmから約10km延長した総距離207.6km。8つの石畳区間と12の丘が設定され(重複するためコースマップには計15箇所が記載)、そのなかにはファンにも馴染みある「ミュール・カペルミュール」や「ボスベルグ」が含まれる。昨年からの変更点は序盤の「ファルケンベルグ」が外れ、レースが動き出すであろう「エイケンベルグ」をレース前半にも登ること。さらに終盤に丘が加わり、レース主催者が昨年のようなスプリント決着を減らしたい意図も見える。
中心はファンデルプールとフィリプセンを揃えるアルペシン

ファンデルプールとフィリプセンが共に出場するアルペシン photo:CorVos
昨年は集団スプリントに持ち込みたいチームが多かったためか、ミュール・カペルミュールや最後の丘であるボスベルグでもアタックが決まらず、スプリントで決着。その結果、ポール・マニエ(フランス、スーダル・クイックステップ)やヤスペル・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・プレミアテック)らピュアスプリンターを抑え、長身でタイムトライアルスペシャリストでもあるソーレン・ヴァーレンショルト(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)が勝利した。
そして今年、終盤のコース変更と共にスプリント決着の可能性を低くするのが、独走に強く、初出場となるマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・プレミアテック)の存在だ。今年2月1日に、シクロクロス世界選手権で最多記録となる8度目の優勝を果たしたファンデルプールにとって、これがロード初戦。チームにはフィリプセンはもちろん、より登りに強いカーデン・グローブス(オーストラリア)もスプリントを狙えるため、アルペシンがレースの中心となることは間違いない。
ファンアールト欠場のヴィスマはブレナンでのスプリント狙う

ヴィスマの若きエーススプリンターであるマシュー・ブレナン(イギリス) photo:CorVos
対するはファンデルプールのライバル、ワウト・ファンアールト(ベルギー)をエースに据えるヴィスマ・リースアバイクだった。しかしファンアールトは直前に体調不良による欠場を発表。プラン変更を迫られたなかで中心となるのは、直前のブエルタ・ア・アンダルシア(UCI2.Pro)で区間優勝したクリストフ・ラポルト(フランス)。そこにアクセル・ジングレ(フランス)など強力なメンバーが揃い、何より集団スプリントになれば、昨年12勝と大ブレイクした20歳のスプリンター、マシュー・ブレナン(イギリス)が控えている。
ミュール・カペルミュールやボスベルグでのアタック合戦はもちろん、ファンデルプールとグローブスのリードアウトから踏み込むフィリプセンに対し、ジングレとラポルトが作るトレインから飛び出すブレナンのスプリント対決が実現すれば、クラシックシーズン初戦にふさわしい競演となる。
ピドコックにマニエ、ギルマイと注目選手勢揃い

優勝候補の1人に挙がるトーマス・ピドコック(イギリス、ピナレロQ36.5プロサイクリング) photo:CorVos
他には前回覇者ヴァーレンショルトはもちろん、直近のヴォルタ・アオ・アルガルヴェで区間2勝と好調のスプリンター、ポール・マニエ(フランス、スーダル・クイックステップ)にも注目。アルノー・ドゥリー(ベルギー、ロット・アンテルマルシェ)やビニヤム・ギルマイ(エリトリア、NSNサイクリングチーム)、オーストラリアで大活躍だったトビアスルンド・アンドレースン(デンマーク、デカトロンCMA CGM)と豊富なスプリンターが顔を揃える。
登りでのアタックが期待されるのはピナレロQ36.5プロサイクリングの絶対的エース、トーマス・ピドコック(イギリス)。またティム・ウェレンス(ベルギー、UAEチームエミレーツXRG)やマグナス・シェフィールド(アメリカ、イネオス・グレナディアーズ)の存在も見逃せない。
ウィーベスのスプリントか?フォレリングの独走か?

前節のUAEツアーで区間3勝と大活躍したロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム) photo:CorVos
同日開催される女子は137.6km。注目は、現役最速スプリンターであるロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム)と、かつてのチームメイトであるデミ・フォレリング(オランダ、FDJユナイテッド・スエズ)の直接対決だ。2025年はロッテ・クラース(ベルギー、フェニックス・プレミアテック)が逃げ切り勝利を決めたが、SDワークスがそうはさせないだろう。
なぜならウィーベスの他にSDワークスは、2023年覇者ロッテ・コペッキー(ベルギー)に2015年、21年優勝したアンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ)、そして2025年のアムステルゴールドレース覇者で成長著しいミーシャ・ブレーデウォルツ(オランダ)を揃え、この充実の布陣が、集団スプリントを第一に展開を作ってくるはずだからだ。


*近年は定冠詞である「Het(ヘット)」を省略する表記が一般化しているため、シクロワイアードでもヘットを外して表記する。
本大会は1913年創設のロンド・ファン・フラーンデレンに対抗する形で、ライバル紙ヘットフォルクが1945年に始めたセミクラシックレース。2017年にHC(現プロレース)からワールドツアーに昇格して以来、翌日開催のクールネ~ブリュッセル~クールネ(UCI1.Pro)と共に、春のクラシックシーズンの初戦となっている。
コースは2025年の197kmから約10km延長した総距離207.6km。8つの石畳区間と12の丘が設定され(重複するためコースマップには計15箇所が記載)、そのなかにはファンにも馴染みある「ミュール・カペルミュール」や「ボスベルグ」が含まれる。昨年からの変更点は序盤の「ファルケンベルグ」が外れ、レースが動き出すであろう「エイケンベルグ」をレース前半にも登ること。さらに終盤に丘が加わり、レース主催者が昨年のようなスプリント決着を減らしたい意図も見える。
中心はファンデルプールとフィリプセンを揃えるアルペシン

昨年は集団スプリントに持ち込みたいチームが多かったためか、ミュール・カペルミュールや最後の丘であるボスベルグでもアタックが決まらず、スプリントで決着。その結果、ポール・マニエ(フランス、スーダル・クイックステップ)やヤスペル・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・プレミアテック)らピュアスプリンターを抑え、長身でタイムトライアルスペシャリストでもあるソーレン・ヴァーレンショルト(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)が勝利した。
そして今年、終盤のコース変更と共にスプリント決着の可能性を低くするのが、独走に強く、初出場となるマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・プレミアテック)の存在だ。今年2月1日に、シクロクロス世界選手権で最多記録となる8度目の優勝を果たしたファンデルプールにとって、これがロード初戦。チームにはフィリプセンはもちろん、より登りに強いカーデン・グローブス(オーストラリア)もスプリントを狙えるため、アルペシンがレースの中心となることは間違いない。
ファンアールト欠場のヴィスマはブレナンでのスプリント狙う

対するはファンデルプールのライバル、ワウト・ファンアールト(ベルギー)をエースに据えるヴィスマ・リースアバイクだった。しかしファンアールトは直前に体調不良による欠場を発表。プラン変更を迫られたなかで中心となるのは、直前のブエルタ・ア・アンダルシア(UCI2.Pro)で区間優勝したクリストフ・ラポルト(フランス)。そこにアクセル・ジングレ(フランス)など強力なメンバーが揃い、何より集団スプリントになれば、昨年12勝と大ブレイクした20歳のスプリンター、マシュー・ブレナン(イギリス)が控えている。
ミュール・カペルミュールやボスベルグでのアタック合戦はもちろん、ファンデルプールとグローブスのリードアウトから踏み込むフィリプセンに対し、ジングレとラポルトが作るトレインから飛び出すブレナンのスプリント対決が実現すれば、クラシックシーズン初戦にふさわしい競演となる。
ピドコックにマニエ、ギルマイと注目選手勢揃い

他には前回覇者ヴァーレンショルトはもちろん、直近のヴォルタ・アオ・アルガルヴェで区間2勝と好調のスプリンター、ポール・マニエ(フランス、スーダル・クイックステップ)にも注目。アルノー・ドゥリー(ベルギー、ロット・アンテルマルシェ)やビニヤム・ギルマイ(エリトリア、NSNサイクリングチーム)、オーストラリアで大活躍だったトビアスルンド・アンドレースン(デンマーク、デカトロンCMA CGM)と豊富なスプリンターが顔を揃える。
登りでのアタックが期待されるのはピナレロQ36.5プロサイクリングの絶対的エース、トーマス・ピドコック(イギリス)。またティム・ウェレンス(ベルギー、UAEチームエミレーツXRG)やマグナス・シェフィールド(アメリカ、イネオス・グレナディアーズ)の存在も見逃せない。
ウィーベスのスプリントか?フォレリングの独走か?

同日開催される女子は137.6km。注目は、現役最速スプリンターであるロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム)と、かつてのチームメイトであるデミ・フォレリング(オランダ、FDJユナイテッド・スエズ)の直接対決だ。2025年はロッテ・クラース(ベルギー、フェニックス・プレミアテック)が逃げ切り勝利を決めたが、SDワークスがそうはさせないだろう。
なぜならウィーベスの他にSDワークスは、2023年覇者ロッテ・コペッキー(ベルギー)に2015年、21年優勝したアンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ)、そして2025年のアムステルゴールドレース覇者で成長著しいミーシャ・ブレーデウォルツ(オランダ)を揃え、この充実の布陣が、集団スプリントを第一に展開を作ってくるはずだからだ。
オムロープ・ニュースブラット歴代優勝者
| 男子 | |
| 2025年 | ソーレン・ヴァーレンショルト(ノルウェー) |
| 2024年 | ヤン・トラトニク(スロベニア) |
| 2023年 | ディラン・ファンバーレ(オランダ) |
| 2022年 | ワウト・ファンアールト(ベルギー) |
| 2021年 | ダヴィデ・バッレリーニ(イタリア) |
| 女子 | |
| 2025年 | ロッテ・クラース(ベルギー) |
| 2024年 | マリアンヌ・フォス(オランダ) |
| 2023年 | ロッテ・コペッキー(ベルギー) |
| 2022年 | アネミエク・ファンフルーテン(オランダ) |
| 2021年 | アンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ) |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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