スイスで再スタートを切る第109回ジロは、2日連続の山頂フィニッシュで3週目に突入する。ドロミテを舞台としたクイーンステージは獲得標高差5,000mと過酷の一言。そして最終日ローマに至る、ジロ3週目のコースを紹介する。
5月26日(火)第16ステージ
ベッリンツォーナ〜カリー 113km(山岳/山頂フィニッシュ)

ジロ・デ・イタリア第16ステージ image:RCS Sport
ブルガリアで開幕した第109回ジロは、イタリア本土を経てスイスにやってきた。この日はスイスのベッリンツォーナを出発し、カリーに至る113kmのショートステージだ。しかし獲得標高差が3,000mに達する。それは4つのカテゴリー山岳を越え、最後に1級山岳カリーを登り詰めるから。
緩やかに標高を上げながらまず臨むのは、3級と2級山岳を含む22kmの周回コース。そこを離れるとゴッタルド渓谷へ向かい、レッドブルKMを経て臨むのは登坂距離11.7km、平均勾配7.9%という高難易度の1級山岳カリー。残り約4km地点に一度短い平坦路を挟むが、それ以外は平均8.3%の登りがひたすらに続き、フィニッシュ手前1km地点には最大勾配13%が待ち受ける。
5月27日(水)第17ステージ
カッサーノ・ダッダ〜アンダーロ 200km(丘陵/山頂フィニッシュ)

ジロ・デ・イタリア第17ステージ image:RCS Sport
距離の短かった前日から一転、ジロ17日目は200kmの長丁場だ。再びイタリアに戻ってきた選手たちはカッサーノ・ダッダを出発し、北東のアンダーロに向かって進んでいく。完全にフラットなのは最初の55.7kmまでで、そこから2つの3級山岳を連続登坂し、フィニッシュに向かって徐々に標高を上げていく。
丘の頂上手前に設定された中間スプリントを経て、アップダウンを繰り返した先に待っているのは、3級山岳アンダーロ・レヴェル(距離8.3km/平均3.9%)。序盤に最大勾配9%が登場するが、スプリンターでも対応可能ななだらかな登りだ。しかしそこから急勾配の下り、そして残り3.8kmからの登り返しは平均6.2%とパンチャー向きだ。
5月28日(木)第18ステージ
ファイ・デッラ・パガネッラ〜ピエーヴェ・ディ・ソリーゴ 167km(平坦)

ジロ・デ・イタリア第18ステージ image:RCS Sport
主催者の分類は平坦ステージ。しかしコースプロフィールをよく見ると、いくつもの短いアップダウンが刻まれ、フィニッシュ手前には短くも急勾配な登りが設定されている。つまり、ピュアスプリンターたちによる単純な集団スプリントにはならない。
残り10.4km地点から始まる4級山岳ムーロ・ディ・カ・デル・ポッジョは、登坂距離は1.1kmと短いが、平均勾配12.3%で最大勾配19%。また頂上手前も16%と、イタリア語のムーロが示す通りの「壁」だ。しかしフィニッシュ地点は頂上ではなく、そこから緩やかに下った9.3km先にある。
5月29日(金)第19ステージ
フェルトレ〜アッレーゲ 151km(山岳/山頂フィニッシュ)

ジロ・デ・イタリア第19ステージ image:RCS Sport
第109回ジロ・デ・イタリアも残すところあと3日。最終日のローマが例年どおりパレード走行を含む周回コースであるため、マリアローザが争われるのはこの日と翌日の2日間のみ。その総合争いの初日は、ドロミテを舞台とする獲得標高差5,000mのクイーン(最難関)ステージだ。
コースは序盤の約46kmを除き、ほぼ登りと下りだけで構成されている。選手たちを出迎えるのは1級山岳パッソ・ドゥラン(距離12.1km/平均8.2%)で、ここで登坂力のある選手以外は、グルペットでタイムカットを回避する戦いに切り替わる。下ってからは2つの2級山岳を立て続けにクリアし、次に臨むのは今大会のチーマ・コッピである超級山岳パッソ・ジャウだ。

クイーンステージの舞台となるドロミテ山塊 photo:CorVos
標高2,233mの超級山岳の登坂距離は9.9kmだが、平均勾配は9.3%と破壊力抜群。序盤に最大勾配14%が設定され、数字上では頂上に向かって緩やかになる。しかし中盤以降も8〜9%台の勾配が続くため、薄い酸素の中ではその影響は微々たるものだろう。
登り区間よりやや穏やかな下りを経て、休みなく今度は2級山岳パッソ・ファルザレーゴ(距離10.1km/平均5.6%)を登り詰め、標高2,105mの頂上から986mまで1,000m以上を下っていく。そして最後に挑むのは2級山岳ピアーニ・ディ・ペッツェ(距離5km/平均9.6%)。最後までレース主催者は選手たちに試練を与える。
5月30日(土)第20ステージ
ジェモーナ・デル・フリウリ〜ピアンカヴァッロ 199km(山岳/山頂フィニッシュ)

ジロ・デ・イタリア第20ステージ image:RCS Sport
選手たちがローマにたどり着く前日に、マリアローザの持ち主が事実上決定する。その舞台はジェモーナ・デル・フリウリを出発し、タリアメント平野を進んでピアンカヴァッロに向かう山岳ステージだ。
前日のコースプロフィールと比べると平坦ステージに思えるのは、スタートから132.7kmまではコース中央の3級山岳を除き平坦路だから。そして山岳バトルが幕を開けるのは1級山岳ピアンカヴァッロ(距離14.5km/平均7.8%)から。急勾配で始まり、徐々になだらかになっていくレイアウトだ。
その後は一度下り、バルチス湖方面へのテクニカルなダウンヒルと4km超のトンネルを経て、再びこのピアンカヴァッロを駆け上がる。前日のアッレーゲ頂上でマリアローザを着用した選手がその座を守るのか、あるいは劇的な逆転劇が見られるのか。
5月31日(日)第21ステージ
ローマ〜ローマ 131km(平坦)

ジロ・デ・イタリア第21ステージ image:RCS Sport
イタリアの首都ローマで争われるジロ・デ・イタリア最終日は、2つのパートに分けられる。ローマEURを出発し、ティレニア海に面するリゾート地オスティアへ向かう前半は、3週間の戦いを互いに労うパレード走行。グラスに入ったプロセッコを傾け、フォトセッションで健闘を称え合う。
そして中間スプリントを経て、いよいよローマの市街地に入り9.5kmコースに突入。コロッセオなどローマの歴史的建造物を駆け抜け、8周する。路面状況の悪さから特別措置が取られた第15ステージほどではないにせよ、中央分離帯やスピードバンプ、またサンピエトリーニと呼ばれる短い石畳区間も含まれる。5%の勾配を経てたどり着く最終ストレートは、350mの幅広のアスファルトだ。
text:Sotaro.Arakawa
image:RCS Sport
5月26日(火)第16ステージ
ベッリンツォーナ〜カリー 113km(山岳/山頂フィニッシュ)

ブルガリアで開幕した第109回ジロは、イタリア本土を経てスイスにやってきた。この日はスイスのベッリンツォーナを出発し、カリーに至る113kmのショートステージだ。しかし獲得標高差が3,000mに達する。それは4つのカテゴリー山岳を越え、最後に1級山岳カリーを登り詰めるから。
緩やかに標高を上げながらまず臨むのは、3級と2級山岳を含む22kmの周回コース。そこを離れるとゴッタルド渓谷へ向かい、レッドブルKMを経て臨むのは登坂距離11.7km、平均勾配7.9%という高難易度の1級山岳カリー。残り約4km地点に一度短い平坦路を挟むが、それ以外は平均8.3%の登りがひたすらに続き、フィニッシュ手前1km地点には最大勾配13%が待ち受ける。
5月27日(水)第17ステージ
カッサーノ・ダッダ〜アンダーロ 200km(丘陵/山頂フィニッシュ)

距離の短かった前日から一転、ジロ17日目は200kmの長丁場だ。再びイタリアに戻ってきた選手たちはカッサーノ・ダッダを出発し、北東のアンダーロに向かって進んでいく。完全にフラットなのは最初の55.7kmまでで、そこから2つの3級山岳を連続登坂し、フィニッシュに向かって徐々に標高を上げていく。
丘の頂上手前に設定された中間スプリントを経て、アップダウンを繰り返した先に待っているのは、3級山岳アンダーロ・レヴェル(距離8.3km/平均3.9%)。序盤に最大勾配9%が登場するが、スプリンターでも対応可能ななだらかな登りだ。しかしそこから急勾配の下り、そして残り3.8kmからの登り返しは平均6.2%とパンチャー向きだ。
5月28日(木)第18ステージ
ファイ・デッラ・パガネッラ〜ピエーヴェ・ディ・ソリーゴ 167km(平坦)

主催者の分類は平坦ステージ。しかしコースプロフィールをよく見ると、いくつもの短いアップダウンが刻まれ、フィニッシュ手前には短くも急勾配な登りが設定されている。つまり、ピュアスプリンターたちによる単純な集団スプリントにはならない。
残り10.4km地点から始まる4級山岳ムーロ・ディ・カ・デル・ポッジョは、登坂距離は1.1kmと短いが、平均勾配12.3%で最大勾配19%。また頂上手前も16%と、イタリア語のムーロが示す通りの「壁」だ。しかしフィニッシュ地点は頂上ではなく、そこから緩やかに下った9.3km先にある。
5月29日(金)第19ステージ
フェルトレ〜アッレーゲ 151km(山岳/山頂フィニッシュ)

第109回ジロ・デ・イタリアも残すところあと3日。最終日のローマが例年どおりパレード走行を含む周回コースであるため、マリアローザが争われるのはこの日と翌日の2日間のみ。その総合争いの初日は、ドロミテを舞台とする獲得標高差5,000mのクイーン(最難関)ステージだ。
コースは序盤の約46kmを除き、ほぼ登りと下りだけで構成されている。選手たちを出迎えるのは1級山岳パッソ・ドゥラン(距離12.1km/平均8.2%)で、ここで登坂力のある選手以外は、グルペットでタイムカットを回避する戦いに切り替わる。下ってからは2つの2級山岳を立て続けにクリアし、次に臨むのは今大会のチーマ・コッピである超級山岳パッソ・ジャウだ。

標高2,233mの超級山岳の登坂距離は9.9kmだが、平均勾配は9.3%と破壊力抜群。序盤に最大勾配14%が設定され、数字上では頂上に向かって緩やかになる。しかし中盤以降も8〜9%台の勾配が続くため、薄い酸素の中ではその影響は微々たるものだろう。
登り区間よりやや穏やかな下りを経て、休みなく今度は2級山岳パッソ・ファルザレーゴ(距離10.1km/平均5.6%)を登り詰め、標高2,105mの頂上から986mまで1,000m以上を下っていく。そして最後に挑むのは2級山岳ピアーニ・ディ・ペッツェ(距離5km/平均9.6%)。最後までレース主催者は選手たちに試練を与える。
5月30日(土)第20ステージ
ジェモーナ・デル・フリウリ〜ピアンカヴァッロ 199km(山岳/山頂フィニッシュ)

選手たちがローマにたどり着く前日に、マリアローザの持ち主が事実上決定する。その舞台はジェモーナ・デル・フリウリを出発し、タリアメント平野を進んでピアンカヴァッロに向かう山岳ステージだ。
前日のコースプロフィールと比べると平坦ステージに思えるのは、スタートから132.7kmまではコース中央の3級山岳を除き平坦路だから。そして山岳バトルが幕を開けるのは1級山岳ピアンカヴァッロ(距離14.5km/平均7.8%)から。急勾配で始まり、徐々になだらかになっていくレイアウトだ。
その後は一度下り、バルチス湖方面へのテクニカルなダウンヒルと4km超のトンネルを経て、再びこのピアンカヴァッロを駆け上がる。前日のアッレーゲ頂上でマリアローザを着用した選手がその座を守るのか、あるいは劇的な逆転劇が見られるのか。
5月31日(日)第21ステージ
ローマ〜ローマ 131km(平坦)

イタリアの首都ローマで争われるジロ・デ・イタリア最終日は、2つのパートに分けられる。ローマEURを出発し、ティレニア海に面するリゾート地オスティアへ向かう前半は、3週間の戦いを互いに労うパレード走行。グラスに入ったプロセッコを傾け、フォトセッションで健闘を称え合う。
そして中間スプリントを経て、いよいよローマの市街地に入り9.5kmコースに突入。コロッセオなどローマの歴史的建造物を駆け抜け、8周する。路面状況の悪さから特別措置が取られた第15ステージほどではないにせよ、中央分離帯やスピードバンプ、またサンピエトリーニと呼ばれる短い石畳区間も含まれる。5%の勾配を経てたどり着く最終ストレートは、350mの幅広のアスファルトだ。
text:Sotaro.Arakawa
image:RCS Sport
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