ツアー・オブ・ジャパン5日目の綿半信州飯田ステージは、序盤に形成された先頭集団が終盤に吸収されたのち抜け出した3名での勝負となり、リーダージャージを着るトンマーゾ・ダーティ(TEAM UKYO)が今大会3勝目を挙げた。また、山本元喜(キナンレーシングチーム)が山岳賞ジャージを獲得した。

スタート前には出走サインを兼ねてのチームプレゼンテーションが行われた photo:Satoru Kato 
今年も観戦のお供は焼肉で ©︎TOJ2026
ツアー・オブ・ジャパン第5ステージは長野県飯田市でのレース。前日の大鹿村に続き長野県内での連戦となった。ツアー・オブ・ジャパンのステージとして今年19回目の開催を迎えた飯田市。全8日間の日程の折り返しとなる後半戦最初のステージは、例年総合優勝争いの「ふるい」となるステージでもあり、今年の勝者を占う1日となる。逆に言えば、ここで遅れることは総合優勝争いからの脱落を意味する。

各賞ジャージを先頭にパレードスタート photo:Satoru Kato
コースは飯田市中心街から天竜川を渡った東側、下久堅小学校前をパレードスタートし、12.2kmの周回コースを9周したのち下久堅小学校前にフィニッシュする120.9km。コース序盤の3km付近に設定される1級山岳までは登りが続き、その後はカーブが連続する下り基調。集団が分断されていくサバイバルレースになることが多い一方、3回の1級山岳を巡っての山岳賞争いが加熱するステージでもある。

序盤に形成された15名の先頭集団 photo:Satoru Kato
朝から晴れるも、徐々に雲が多くなる中スタートしたレースは、序盤から15名の集団が先行。この中には、山岳賞ジャージのジャコモ・ガラヴァーリャと、チームメイトのフランチェスコ・カロッロ(共にスワットクラブ)、山本元喜(キナンレーシングチーム)ら、山岳賞争い上位勢に加え、飯田出身の山田拓海(シマノレーシング)、昨年の飯田ステージ優勝のシモーネ・ラッカーニ(TEAM UKYO)、ツール・ド・熊野総合2位のニルス・シンシェック(リーニン スター)、宮崎泰史(宇都宮ブリッツェン)、織田聖(愛三工業レーシングチーム)らが含まれた。

メイン集団はリーニン スターが先頭、TEAM UKYOが続く photo:Satoru Kato
後続のメイン集団はリーニン スターがコントロールし、TEAM UKYO、キナンレーシングチームが続く隊列で進行。先頭集団との差は一時2分以上まで開いた。

3回設定された山岳賞のうち2回を先頭通過した山本元喜(キナンレーシングチーム) photo:Satoru Kato

山岳賞ジャージのジャコモ・ガラヴァーリャ(スワットクラブ)は山本元喜について行けず3位通過 photo:Satoru Kato
2周目と5周目に設定された山岳賞を山本元喜が先頭通過したのに対し、山岳賞ジャージのガラヴァーリャは3位通過。この時点で山本が逆転してバーチャル山岳賞首位に立つ。7周目に設定された最後の山岳賞はシンシェックが先頭通過し、山本は3位通過。ガラヴァーリャは下位通過となり、山岳賞ジャージを手放すことになった。

飯田の街を見下ろす高台にあるコース photo:Satoru Kato

7周目から単独先行したニルス・シンシェック(リーニン スター) photo:Satoru Kato

残り2周、メイン集団はキナンレーシングチームが牽引 photo:Satoru Kato
7周目の山岳賞を先頭通過したシンシェックはそのまま単独先行し、1分差をつける。後続のメイン集団は先行していた集団を吸収しながら、シンシェックとの差を縮めていく。

最終周回、先行するニルス・シンシェック(リーニン スター)に追走する2名が迫る ©︎TOJ2026
最終周回、登り区間に入って差が縮まった集団から、リーダージャージのトンマーゾ・ダーティ(TEAM UKYO)とマッテオ・ファッブロ (ソリューションテックNIPPOラーリ)がシンシェックに合流。3名が先行して下り区間に入る。

トンマーゾ・ダーティ(TEAM UKYO)が前に出る photo:Satoru Kato

3名でのスプリントを制したトンマーゾ・ダーティ(TEAM UKYO)が優勝 photo:Satoru Kato
後続に20秒ほどの差をつけて下り切った3名はフィニッシュまで逃げ切ってスプリント勝負へ。残り300m付近から仕掛けたダーティが後ろを確認する余裕を見せながら先頭に出ると、3勝目を示す3本指を天に掲げてフィニッシュした。日本人選手では、メイン集団内15位でフィニッシュした谷順成(Astemo宇都宮ブリッツェン)が総合9位に浮上。島崎将男(日本ナショナルチーム)が新人賞争い2位につけた。

3勝目を挙げたトンマーゾ・ダーティ(TEAM UKYO)がリーダージャージを堅持 photo:Satoru Kato 
RTA賞は島崎将男(日本ナショナルチーム)が2回目の獲得 photo:Satoru Kato

山岳賞 山本元喜(キナンレーシングチーム) photo:Satoru Kato
山岳賞 山本元喜コメント
「この飯田が山岳賞の配点が一番大きいので、ここで逃げに乗れなければ山岳賞を取れない可能性もあったけれど、うまく逃げに載ってうまく(山岳賞ポイントを)取れて、全体的に上手くいって良かったなと思います。逃げ集団の人数が多くて誰か狙ってくるかと思っていたけれど、結局スワットクラブの2人と自分しか取りに行かず、山岳賞ジャージのガラヴァーリャの動きが良くなかったのもあって、2回先頭通過して、3回目はシンシェックが先頭で行って脚がキツくなっていたのでポイント圏で通過することだけ考えて3位通過しました。
明日の富士山は脚質と疲労度からそれほど登れないと思うので、山岳賞争いは明後日が本番かなと思ってます」


ツアー・オブ・ジャパン第5ステージは長野県飯田市でのレース。前日の大鹿村に続き長野県内での連戦となった。ツアー・オブ・ジャパンのステージとして今年19回目の開催を迎えた飯田市。全8日間の日程の折り返しとなる後半戦最初のステージは、例年総合優勝争いの「ふるい」となるステージでもあり、今年の勝者を占う1日となる。逆に言えば、ここで遅れることは総合優勝争いからの脱落を意味する。

コースは飯田市中心街から天竜川を渡った東側、下久堅小学校前をパレードスタートし、12.2kmの周回コースを9周したのち下久堅小学校前にフィニッシュする120.9km。コース序盤の3km付近に設定される1級山岳までは登りが続き、その後はカーブが連続する下り基調。集団が分断されていくサバイバルレースになることが多い一方、3回の1級山岳を巡っての山岳賞争いが加熱するステージでもある。

朝から晴れるも、徐々に雲が多くなる中スタートしたレースは、序盤から15名の集団が先行。この中には、山岳賞ジャージのジャコモ・ガラヴァーリャと、チームメイトのフランチェスコ・カロッロ(共にスワットクラブ)、山本元喜(キナンレーシングチーム)ら、山岳賞争い上位勢に加え、飯田出身の山田拓海(シマノレーシング)、昨年の飯田ステージ優勝のシモーネ・ラッカーニ(TEAM UKYO)、ツール・ド・熊野総合2位のニルス・シンシェック(リーニン スター)、宮崎泰史(宇都宮ブリッツェン)、織田聖(愛三工業レーシングチーム)らが含まれた。

後続のメイン集団はリーニン スターがコントロールし、TEAM UKYO、キナンレーシングチームが続く隊列で進行。先頭集団との差は一時2分以上まで開いた。


2周目と5周目に設定された山岳賞を山本元喜が先頭通過したのに対し、山岳賞ジャージのガラヴァーリャは3位通過。この時点で山本が逆転してバーチャル山岳賞首位に立つ。7周目に設定された最後の山岳賞はシンシェックが先頭通過し、山本は3位通過。ガラヴァーリャは下位通過となり、山岳賞ジャージを手放すことになった。



7周目の山岳賞を先頭通過したシンシェックはそのまま単独先行し、1分差をつける。後続のメイン集団は先行していた集団を吸収しながら、シンシェックとの差を縮めていく。

最終周回、登り区間に入って差が縮まった集団から、リーダージャージのトンマーゾ・ダーティ(TEAM UKYO)とマッテオ・ファッブロ (ソリューションテックNIPPOラーリ)がシンシェックに合流。3名が先行して下り区間に入る。


後続に20秒ほどの差をつけて下り切った3名はフィニッシュまで逃げ切ってスプリント勝負へ。残り300m付近から仕掛けたダーティが後ろを確認する余裕を見せながら先頭に出ると、3勝目を示す3本指を天に掲げてフィニッシュした。日本人選手では、メイン集団内15位でフィニッシュした谷順成(Astemo宇都宮ブリッツェン)が総合9位に浮上。島崎将男(日本ナショナルチーム)が新人賞争い2位につけた。



山岳賞 山本元喜コメント
「この飯田が山岳賞の配点が一番大きいので、ここで逃げに乗れなければ山岳賞を取れない可能性もあったけれど、うまく逃げに載ってうまく(山岳賞ポイントを)取れて、全体的に上手くいって良かったなと思います。逃げ集団の人数が多くて誰か狙ってくるかと思っていたけれど、結局スワットクラブの2人と自分しか取りに行かず、山岳賞ジャージのガラヴァーリャの動きが良くなかったのもあって、2回先頭通過して、3回目はシンシェックが先頭で行って脚がキツくなっていたのでポイント圏で通過することだけ考えて3位通過しました。
明日の富士山は脚質と疲労度からそれほど登れないと思うので、山岳賞争いは明後日が本番かなと思ってます」
ツアー・オブ・ジャパン2026 綿半信州飯田ステージ 結果(120.9km)
| 1位 | トンマーゾ・ダーティ (TEAM UKYO、イタリア) | 2時間59分16秒 |
| 2位 | マッテオ・ファッブロ (ソリューションテックNIPPOラーリ) | +0秒 |
| 3位 | ニルス・シンシェック (リーニン スター、オランダ) | |
| 4位 | オスカー・ギャラガー (シーキャッシュ X ボディラップ、オーストラリア) | +11秒 |
| 5位 | ニコロ・ガリッボ (TEAM UKYO、イタリア) | |
| 6位 | レオネル・キンテロ・アルテアガ (ヴィクトワール広島、ベネズエラ) | |
| 7位 | ファーガス・ブラウニング (トレンガヌ サイクリング チーム、オーストラリア) | |
| 8位 | ベンジャミ・プラデス・レヴェルテル (VC福岡、スペイン) | |
| 9位 | フェデリコ・イアコモーニ (TEAM UKYO、イタリア) | |
| 10位 | マティアス・ブレンホイ (トレンガヌ サイクリング チーム、デンマーク) | |
| 個人総合成績(第5ステージ終了時) | ||
| 1位 | トンマーゾ・ダーティ(TEAM UKYO、イタリア) | 8時間59分44秒 |
| 2位 | フェデリコ・イアコモーニ (TEAM UKYO、イタリア) | +31秒 |
| 3位 | ベンジャミ・プラデス・レヴェルテル (VC福岡、スペイン) | +49秒 |
| 4位 | マッテオ・ファッブロ(ソリューションテックNIPPOラーリ) | +50秒 |
| 5位 | ニコロ・ガリッポ(TEAM UKYO、イタリア) | +52秒 |
| 6位 | マティアス・ブレンホイ(トレンガヌ サイクリング チーム、デンマーク) | +1分5秒 |
| ポイント賞 トンマーゾ・ダーティ (TEAM UKYO、イタリア) | ||
| 山岳賞 山本元喜(キナンレーシングチーム、日本) | ||
| 新人賞 ウィル・ヒース(シーキャッシュXボディラップ、オーストラリア) | ||
| チーム順位1位 TEAM UKYO |
明日はツアー・オブ・ジャパン最大の勝負所となる富士山ステージ。ここでの勝者が総合優勝に近づくことは間違いない。ふじあざみラインを先頭で登ってくるのは誰か?
なお、このステージで小石祐馬(キナンレーシングチーム)がバイク交換のルール違反により失格の裁定が下された。レース中のバイク交換はチームカー又はニュートラルサービス以外からバイクを受け取ることは違反となるが、失格という厳しい裁定となった。
text&photo:Satoru Kato
なお、このステージで小石祐馬(キナンレーシングチーム)がバイク交換のルール違反により失格の裁定が下された。レース中のバイク交換はチームカー又はニュートラルサービス以外からバイクを受け取ることは違反となるが、失格という厳しい裁定となった。
text&photo:Satoru Kato