最終日に念願の区間優勝を果たしたミランは「ローマで勝つことができ最高の気分」と喜び、マリアローザを決めたヴィンゲゴーは3大ツール制覇を「夢が叶ったこと以上のものだ」と語った。3週間に及ぶジロ・デ・イタリアを終えた選手たちの言葉を紹介します。



ステージ優勝 ジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック)

最終日スプリントを制したジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック) photo:CorVos

勝利という形でジロを終えられて本当に嬉しい。今大会、僕たちが成し遂げたことをとても誇りに思っている。もちろん、振り返ればいくつかのステージではもっと上手くやれたと言えるかもしれない。でも大切なのは、僕たちが常にベストを尽くし、常に前方で戦い、デレク(ジー)とチッコとともに大きな目標に向けて挑み続けたことだ。2人は素晴らしい結果を残したが、僕自身には勝利が足りなかった。出場した過去2年では掴めなかった最終日勝利を達成できて本当に嬉しい。ローマで勝つことができ、いまはただただ最高の気分だ。

ソブレロは逃げをチェックする素晴らしい働きをしてくれた。だからガンナがアタックした瞬間、彼が追従した動きは完璧だった。前に彼がいたおかげで、僕たちは後ろで牽く必要がなかった。本当に理想的な状況だった。今日はチーム全員の大きな頑張りがあった。その働きに、この勝利で報いることができて本当に嬉しい。

ジーらチームメイトと喜びを分かち合うジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック) photo:CorVos

3週間ずっと勝利を探し続け、最後の日にローマで勝つことができたのは美しいことだ。それは、僕たちがここまで集中を切らさなかったということを意味している。決して諦めず、手にできると信じていた勝利を目指して戦い続け、お互いを信じ続けた。だからチームに感謝している。

マリアローザ ヨナス・ヴィンゲゴーハンセン(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク)

フィニッシュに待ち受けていたヴィンゲゴーの家族 photo:RCS Sport

正直、信じられないほど嬉しい。3大ツールの全てで総合優勝できたなんて、夢が叶ったこと以上のものだ。たとえ明日引退しても、完璧な選手キャリアだったということができる。もちろんまだ現役の間に達成したい目標がたくさんあるけれど、いまはこの瞬間を喜びたい。

ジロの期間中、ずっと調子は良かった。でもトップスポーツでは自分を疑ってしまう瞬間がくる。だけど期間中に徐々にコンディションが上がり、それが自信にも繋がった。

トロフェオ・センツァフィーネを獲得したヨナス・ヴィンゲゴーハンセン(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク) photo:CorVos

過去にツールとブエルタを連戦した経験から、このジロに続き、ツールでも良いコンディションで臨めそうだ。この後は休息を取り、少しトレーニングを積む予定だ。(ツールまで)5週間あるので、まず1週間は休み、3週間から3週間半は通常のトレーニングとなるだろう。

マリアチクラミーノ(ポイント賞) ポール・マニエ(フランス、スーダル・クイックステップ)

区間3勝し、マリアチクラミーノ(ポイント賞)を射止めたポール・マニエ(フランス、スーダル・クイックステップ) photo:CorVos

素晴らしい3週間となり、そして決して忘れることのないジロになった。昨年はたくさんの勝利を挙げたが、今回は世界最高峰のスプリンターたちを相手に戦えることを示したかった。自身2度目のグランツールでそれを実現できて、本当に嬉しい。ジロ期間中だけでなく、その前から素晴らしい仕事をしてくれたチーム全員に感謝したい。これは僕のキャリアにおける大きなステップアップであり、世界で最も重要なレースでも上位で戦えるという自信を与えてくれた。

マリアアッズーラ(山岳賞) ジュリオ・チッコーネ(イタリア、リドル・トレック)

2度目のマリアアッズーラ(山岳賞)獲得となったジュリオ・チッコーネ(イタリア、リドル・トレック) photo:RCS Sport

最終的にマリアアッズーラを勝ち取ることができた。逃したステージ勝利については残念だが後悔はない。本当にすべてを出し尽くしたからね。だから満足していると言える。もちろん、まだ少し悔しさは残っている。勝利の感覚は言葉では言い表せないものだからだ。でも山岳賞ジャージは、その悔しさを十分に埋め合わせてくれる。特にイタリア人選手としてマリアアッズーラを着られることを本当に誇りに思う。

マリアビアンカ(ヤングライダー賞)&総合6位 アフォンソ・エウラリオ(ポルトガル、バーレーン・ヴィクトリアス)

マリアビアンカ(ヤングライダー賞)を獲得したアフォンソ・エウラリオ(ポルトガル、バーレーン・ヴィクトリアス) photo:RCS Sport

このジロは、決して忘れられないものになる。とても厳しい最終週を終え、特に昨日のステージの後はクタクタで、完走が可能なのか自信を持てない時もあった。でもチーム全員が、僕が疑っている時でさえ僕を信じてくれた。それが、最後まで戦い続けるための大きな力になった。

ダミアーノ(カルーゾ)は僕にとってとても重要な存在だった。彼には「もし僕より調子がいいなら、自分のレースをしていい」と伝えた。でも彼は、何があっても僕のそばに残ると言ってくれた。それが、非常に苦しい場面で大きな自信になった。

何日もマリアローザを着用した後、このジロをマリアビアンカとともに終えられたこと、そして僕とダミアーノの2人が総合トップ10に入ったことは、本当に特別なことだ。この3週間、僕たちは大いに苦しんだ。それでもチームにとって美しい成果を携え、ローマにたどり着くことができた。

text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos, RCS Sport