山岳3連戦の初日は、終盤に2つの1級山岳を越える山頂フィニッシュ。ツール・オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ第6ステージは、大怪我から戦線復帰したマキシム・ファンヒルス(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)が復活の逃げ切り勝利を決めた。

ポール・セクサス(フランス)での総合優勝を狙うデカトロンCMA CGM photo:CorVos

ツール・オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ第6ステージ image:A.S.O. 集団スプリントで決着したツール・オーヴェルニュ・ローヌ・アルプの翌日、第6ステージは一転、3日連続の山岳&山頂フィニッシュの初日を迎える。この日は終盤に2つの1級山岳を立て続けに登るレイアウト。ラストの1級山岳クレ・ヴォラン(距離5.9km/平均7.7%)は総合勢の脚色を明らかにするには十分な難易度だ。
この日は前日勝者であるワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク)をはじめ、マイケル・マシューズ(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー)などがツール本戦を見越して未出走。初日勝者でここまで総合リーダージャージを着続けるアレックス・ボーダン(フランス、EFエデュケーション・イージーポスト)が集団先頭でスタートを切り、メイン集団の半数近い約60名の選手たちが飛び出した。

60名を超える選手たちが逃げ集団を形成した photo:A.S.O.
プロトンの分裂という表現の方が適切なこの動きだったが、先頭集団に総合優勝候補の本命こそ入らなかった。ヴィスマ・リースアバイクが2日連続のステージ優勝を狙うべく、3名を入れた一方、プロトンを牽引したのは、先頭に1名も送り込めなかったデカトロンCMA CGM。その目的はエースであるポール・セクサス(フランス)を守ることだった。
コース中盤に設定された3級、2級山岳はいずれもクレマン・ブラズアフォンソ(フランス、グルパマFDJユナイテッド)が先頭通過し、依然として逃げ集団には54名が残る。ラスト2つの山岳へと続く平坦路ではリーダーチームであるEFエデュケーション・イージーポストもプロトンの牽引に力を貸す。しかしその差は残り50kmを切っても4分で、いよいよ1つ目の1級山岳に入っても5分弱。逃げ切りの可能性はさらに高まっていった。

1級山岳で20名程度に絞られた逃げ集団 photo:A.S.O.

ルーク・タックウェル(オーストラリア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)が最終山岳で先頭集団を牽引する photo:CorVos 
ポール・セクサス(フランス、デカトロンCMA CGM)の加速に反応したデルトロとジョーゲンソン photo:CorVos
登りでは逃げ集団の選別がかかり、20名程度に絞られながらも、逃げ集団はプロトンから4分36秒のリードを得て頂上を通過。短い下りを挟み、1級山岳クレ・ヴォラン(距離5.9km/平均7.7%)に入った時点で、この日のステージ優勝者は逃げ集団から生まれることが確実となる。すると頂上までラスト5kmを切った地点で、マキシム・ファンヒルス(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)が加速してレースの先頭に立った。
この動きをきっかけにルーク・タックウェル(オーストラリア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)とトビアス・ヨハンネセン(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)、パブロ・トレス(スペイン、UAEチームエミレーツXRG)による4名の先頭集団が形成される。一方、プロトンでは各チームのアシスト勢やボーダンが遅れ、セクサスの加速にイサーク・デルトロ(メキシコ、UAEチームエミレーツXRG)やマッテオ・ジョーゲンソン(アメリカ、ヴィスマ・リースアバイク)、フアン・アユソ(スペイン、リドル・トレック)など有力勢が続いた。
残り1kmを示すゲートの手前で、先頭からはトレスが遅れ、単騎のヨハンネセンに対し、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエが2名と数的優位な状況を保つ。タックウェルの牽引から先にヨハンネセンが踏み込み、ファンヒルスが反応。よりパンチャータイプのファンヒルスがトップスピードに乗ると、ヨハンネセンをかわしてフィニッシュに先頭で飛び込んだ。

逃げ切り勝利を決めたマキシム・ファンヒルス(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) photo:CorVos

大怪我からの復活勝利を飾ったマキシム・ファンヒルス(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) photo:A.S.O.
ファンヒルスは今シーズン初戦で勝利を飾ったものの、2月16日のレース中に落車。その結果、骨盤および上腕骨の骨折という大怪我によって春のクラシックシリーズを棒に振りながらも、見事な復活勝利を飾った。「僕のキャリアで最も美しい勝利の1つだ。落車後、前向きでいようとし、努力し続けた。この大会はガールフレンドの出身地であるため、特別なレース。それに練習で走ったことのある道を何箇所も通ったんだ」と、勝利を振り返った。
ファンヒルスのアシストに徹したタックウェルは6秒遅れでフィニッシュし、総合首位に浮上。今年育成チームから昇格し、プロデビューを果たした21歳がリーダージャージに袖を通した。
総合有力勢では3分15秒遅れでデルトロとセクサスがともにフィニッシュ。そこからジョーゲンソンが13秒遅れ、アユソがマティアス・スケルモース(デンマーク、リドル・トレック)とともに14秒遅れでレースを終えている。

総合首位に立ったルーク・タックウェル(オーストラリア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) photo:A.S.O.


この日は前日勝者であるワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク)をはじめ、マイケル・マシューズ(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー)などがツール本戦を見越して未出走。初日勝者でここまで総合リーダージャージを着続けるアレックス・ボーダン(フランス、EFエデュケーション・イージーポスト)が集団先頭でスタートを切り、メイン集団の半数近い約60名の選手たちが飛び出した。

プロトンの分裂という表現の方が適切なこの動きだったが、先頭集団に総合優勝候補の本命こそ入らなかった。ヴィスマ・リースアバイクが2日連続のステージ優勝を狙うべく、3名を入れた一方、プロトンを牽引したのは、先頭に1名も送り込めなかったデカトロンCMA CGM。その目的はエースであるポール・セクサス(フランス)を守ることだった。
コース中盤に設定された3級、2級山岳はいずれもクレマン・ブラズアフォンソ(フランス、グルパマFDJユナイテッド)が先頭通過し、依然として逃げ集団には54名が残る。ラスト2つの山岳へと続く平坦路ではリーダーチームであるEFエデュケーション・イージーポストもプロトンの牽引に力を貸す。しかしその差は残り50kmを切っても4分で、いよいよ1つ目の1級山岳に入っても5分弱。逃げ切りの可能性はさらに高まっていった。



登りでは逃げ集団の選別がかかり、20名程度に絞られながらも、逃げ集団はプロトンから4分36秒のリードを得て頂上を通過。短い下りを挟み、1級山岳クレ・ヴォラン(距離5.9km/平均7.7%)に入った時点で、この日のステージ優勝者は逃げ集団から生まれることが確実となる。すると頂上までラスト5kmを切った地点で、マキシム・ファンヒルス(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)が加速してレースの先頭に立った。
この動きをきっかけにルーク・タックウェル(オーストラリア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)とトビアス・ヨハンネセン(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)、パブロ・トレス(スペイン、UAEチームエミレーツXRG)による4名の先頭集団が形成される。一方、プロトンでは各チームのアシスト勢やボーダンが遅れ、セクサスの加速にイサーク・デルトロ(メキシコ、UAEチームエミレーツXRG)やマッテオ・ジョーゲンソン(アメリカ、ヴィスマ・リースアバイク)、フアン・アユソ(スペイン、リドル・トレック)など有力勢が続いた。
残り1kmを示すゲートの手前で、先頭からはトレスが遅れ、単騎のヨハンネセンに対し、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエが2名と数的優位な状況を保つ。タックウェルの牽引から先にヨハンネセンが踏み込み、ファンヒルスが反応。よりパンチャータイプのファンヒルスがトップスピードに乗ると、ヨハンネセンをかわしてフィニッシュに先頭で飛び込んだ。


ファンヒルスは今シーズン初戦で勝利を飾ったものの、2月16日のレース中に落車。その結果、骨盤および上腕骨の骨折という大怪我によって春のクラシックシリーズを棒に振りながらも、見事な復活勝利を飾った。「僕のキャリアで最も美しい勝利の1つだ。落車後、前向きでいようとし、努力し続けた。この大会はガールフレンドの出身地であるため、特別なレース。それに練習で走ったことのある道を何箇所も通ったんだ」と、勝利を振り返った。
ファンヒルスのアシストに徹したタックウェルは6秒遅れでフィニッシュし、総合首位に浮上。今年育成チームから昇格し、プロデビューを果たした21歳がリーダージャージに袖を通した。
総合有力勢では3分15秒遅れでデルトロとセクサスがともにフィニッシュ。そこからジョーゲンソンが13秒遅れ、アユソがマティアス・スケルモース(デンマーク、リドル・トレック)とともに14秒遅れでレースを終えている。

ツール・オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ2026第6ステージ結果
| 1位 | マキシム・ファンヒルス(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | 4:06:34 |
| 2位 | トビアス・ヨハンネセン(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ) | |
| 3位 | ルーク・タックウェル(オーストラリア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | +0:06 |
| 4位 | パブロ・トレス(スペイン、UAEチームエミレーツXRG) | +0:13 |
| 5位 | ラウル・ガルシア(スペイン、モビスター) | +0:33 |
| 6位 | ヤニス・ヴォワザール(スイス、チューダープロサイクリング) | |
| 7位 | ジョルダン・ジェガット(フランス、トタルエネルジー) | |
| 8位 | クリスティアン・ロドリゲス(スペイン、XDSアスタナ) | |
| 9位 | クレマン・ブラズアフォンソ(フランス、グルパマFDJユナイテッド) | |
| 10位 | レナート・ヤシュ(ドイツ、チューダープロサイクリング) |
個人総合成績
| 1位 | ルーク・タックウェル(オーストラリア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | 22:14:55 |
| 2位 | ブリュノ・アルミライユ(フランス、ヴィスマ・リースアバイク) | +1:12 |
| 3位 | ギヨーム・マルタンギヨネ(フランス、グルパマFDJユナイテッド) | +2:00 |
| 4位 | マッテオ・ジョーゲンソン(アメリカ、ヴィスマ・リースアバイク) | +2:34 |
| 5位 | クリスティアン・ロドリゲス(スペイン、XDSアスタナ) | +2:37 |
| 6位 | ポール・セクサス(フランス、デカトロンCMA CGM) | +3:04 |
| 7位 | ホセ・パッラ(スペイン、カハルラル・セグロスRGA) | +3:06 |
| 8位 | フアン・アユソ(スペイン、リドル・トレック) | +3:15 |
| 9位 | マティアス・スケルモース(デンマーク、リドル・トレック) | |
| 10位 | イサーク・デルトロ(メキシコ、UAEチームエミレーツXRG) | +3:22 |
その他の特別賞
| ポイント賞 | ナダフ・ライスベルク(イスラエル、NSNサイクリングチーム) |
| 山岳賞 | クレマン・ブラズアフォンソ(フランス、グルパマFDJユナイテッド) |
| ヤングライダー賞 | ルーク・タックウェル(オーストラリア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) |
| チーム総合成績 | グルパマFDJユナイテッド |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos, A.S.O.
photo:CorVos, A.S.O.
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