7日間のステージレース、ツール・ド・ポローニュが開幕。イタリア王者としての初戦となったジョナタン・ミラン(リドル・トレック)がマニエら強豪を集団スプリントで退け、初日勝者に輝いた。



8月3日に開幕したツール・ド・ポローニュ photo:Tour de Pologne

ツール・ド・ポローニュ2026コースマップ image:Tour de Pologne
ツール・ド・フランスが閉幕し、ヨーロッパの自転車ロードレースは後半戦に突入する。ブエルタ・ア・エスパーニャやロード世界選手権、イル・ロンバルディアなどが待ち受けるなか、8月3日にUCIワールドツアーのツール・ド・ポローニュが開幕。舞台はその名の通り東欧の国ポーランドで、1928年に初開催され、今大会で83回目を迎える歴史ある7日間のステージレースだ。

出場するのはワールドツアーにふさわしい豪華メンバーたち。総合勢では、タデイ・ポガチャル(スロベニア)と共にブエルタ・ア・エスパーニャへの出場が前日に明かされたジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツXRG)が参戦。スプリンターではツールに出場しなかったジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック)やポール・マニエ(フランス、スーダル・クイックステップ)など、トップクラスの選手が揃った。

ミハウ・クフィアトコフスキ(ポーランド、ネットカンパニー・イネオス)と言葉を交わす、昨年引退したマイカ photo:Tour de Pologne

バルト・レメン(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)ら5名による逃げ集団 photo:Tour de Pologne

大会初日は平坦基調ながら、終盤に設定された3級山岳がアクセントとなるレイアウト。オランダ空軍から自転車選手に転身したバルト・レメン(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)ら5名が逃げ集団を形成し、メイン集団はミランでスプリント勝負に持ち込みたいリドル・トレックが牽引する。その結果、残り15km地点でプロトンは逃げを捉え、集団スプリントに向けた展開となった。

しかし残り11km地点で、スプリント決着を嫌ったドリース・デボント(ベルギー、ジェイコ・アルウラー)が単独で飛び出す。2022年のジロ・デ・イタリアで逃げ切り勝利を決めた35歳のベテランだったが、この日唯一にして最後の3級山岳の頂上通過後に引き戻され、勝負は集団スプリントに持ち込まれた。

プロ1年目ながらここまで2勝を挙げている22歳の若きエーススプリンター、ノア・ホッブス(イギリス)を擁するEFエデュケーション・イージーポストが集団先頭でトレインを組み、残り1km地点を通過。シモーネ・コンソンニ(イタリア、リドル・トレック)がリードアウトを終えると、スプリンターたちの乱打戦に。力と力がぶつかるスピード勝負を、ミランがねじ伏せた。

スプリント勝利したジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック) photo:CorVos

初日を制し、リーダージャージを着用したジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック) photo:Tour de Pologne

6月27日のイタリア選手権で自身初の国内王者に輝いたミランにとって、チャンピオンジャージを着た初戦で掴んだ勝利となった。「この新しい王者ジャージで走るのは特別な気持ちだった。逃げ集団は本当に強かったが、チームメイトが素晴らしい走りで掴まえてくれた。スプリントではチームでまとまることは難しく、完璧なタイミングで踏み始めることができた」と、ミランはレースを振り返った。

2位にはポール・マニエ(フランス、スーダル・クイックステップ)が入り、3位はホッブスだった。
ツール・ド・ポローニュ2026第1ステージ
1位 ジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック) 5:04:11
2位 ポール・マニエ(フランス、スーダル・クイックステップ)
3位 ノア・ホッブス(イギリス、EFエデュケーション・イージーポスト)
4位 フアン・モラノ(コロンビア、UAEチームエミレーツXRG)
5位 ヘルベン・テイッセン(ベルギー、アルペシン・プレミアテック)
6位 イバン・ガルシア(スペイン、モビスター)
7位 ユーゴ・オフステテール(フランス、NSNサイクリングチーム)
8位 マッテオ・モスケッティ(イタリア、ピナレロQ36.5プロサイクリング)
9位 ヨルディ・メーウス(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)
10位 サカリアスコレー・ローランド(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)
個人総合成績
1位 ジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック) 5:04:11
2位 カミル・マウェツキー(ポーランド、ピナレロQ36.5プロサイクリング) +0:02
3位 ポール・マニエ(フランス、スーダル・クイックステップ) +0:04
4位 ノア・ホッブス(イギリス、EFエデュケーション・イージーポスト) +0:06
5位 リュディ・モラール(フランス、グルパマFDJユナイテッド) +0:08
6位 バルト・レメン(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)
7位 フアン・モラノ(コロンビア、UAEチームエミレーツXRG) +0:10
8位 ヘルベン・テイッセン(ベルギー、アルペシン・プレミアテック)
9位 イバン・ガルシア(スペイン、モビスター)
10位 ユーゴ・オフステテール(フランス、NSNサイクリングチーム)
その他の特別賞
ポイント賞 ジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック)
山岳賞 ドリース・デボント(ベルギー、ジェイコ・アルウラー)
チーム総合成績 ネットカンパニー・イネオス
text:Sotaro.Arakawa
photo:Tour de Pologne, CorVos

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