最終週に突入する第81回ブエルタ・ア・エスパーニャ。スプリント2連戦の後には総合争いを左右する個人TTが控え、さらに2日連続の山頂決戦が待ち受ける。グラナダで迎えるフィナーレまで、勝負どころの連続となる第3週のコースをプレビューする。
9月8日(火)第16ステージ
コルテガナ〜ラ・ラビダ(パロス・デ・ラ・フロンテラ) 181.1km(丘陵)

第16ステージ コルテガナ〜ラ・ラビダ image:A.S.O.
休息日明けの第16ステージはコルテガナをスタートし、今大会最西端であるラ・ラビダにフィニッシュする。コース分類は丘陵だがカテゴリー山岳は登場しない。前半は細かいアップダウンが続き、後半は一転して平坦路が最後まで続いていく。そのため逃げ切りの可能性は低く、集団スプリントが濃厚だ。
厳しい山岳と連日の暑さ、そして落車によりマッズ・ピーダスン(デンマーク、リドル・トレック)やカーデン・グローブス(オーストラリア、アルペシン・プレミアテック)、クリストフ・ラポルト(フランス、ヴィスマ・リースアバイク)ら有力なスプリンターのリタイアが続出している今大会。そのため各チームが万全のリードアウトトレインを組むことは難しく、混沌としたスプリントになりそうだ。
9月9日(水)第17ステージ
ドス・エルマナス〜セビリア 185km(平坦)

第17ステージ ドス・エルマナス〜セビリア image:A.S.O.
前日に続き、第17ステージもカテゴリー山岳なき平坦ステージ。獲得標高はわずか1,084mのため、前日以上にスプリンターが脚を残して終盤に臨みやすく、逃げ切りの難しい正真正銘のスプリンターズステージとなる。
2024年にもフィニッシュ地点となったセビリア。その時はパヴェル・ビットネル(チェコ、ピクニック・ポストNL)がワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク)ら強豪を退け、金星を挙げた。今回もまた、思わぬ伏兵が勝負を決めるのか。最終コーナーは残り1.2km地点に設定されているため、長い最終ストレートで白熱のスプリントバトルが繰り広げられるだろう。
9月10日(木)第18ステージ
エル・プエルト・サンタ・マリア〜ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ 32.1km(個人TT)

第18ステージ エル・プエルト・サンタ・マリア〜ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ image:A.S.O.
ブエルタ第18ステージは今大会2度目の個人タイムトライアル。大西洋に面する港町、エル・プエルト・サンタ・マリアからフィニッシュ地点のヘレス・デ・ラ・フロンテーラまでは直線距離で約16km。しかし選手たちは回り込むように中心地へとアプローチするため、コース距離は32.5kmと倍近くまで延びる。またほぼフラットなレイアウトのため、純粋なTT能力が問われる。
前回ブエルタがヘレス・デ・ラ・フロンテーラにやってきたのは2014年大会の初日で、その時はチームTTをモビスターが勝利。しかし2週目終了時点でマイヨロホを着るエンリク・マス(スペイン、モビスター)にとっては鬼門のステージとなることが予想され、東京五輪のTT金メダリストであるプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)を相手に、どれだけタイムロスを抑えられるかが注目ポイントとなりそうだ。
9月11日(金)第19ステージ
ベレス=マラガ〜ペニャス・ブランカス(エステポナ) 210.8km(丘陵)

第19ステージ ベレス=マラガ〜ペニャス・ブランカス image:A.S.O.
前日の個人TTで総合タイムを失った総合勢にとって、挽回のチャンスがすぐ翌日にやってきた。ここからは2日連続の山頂フィニッシュとなり、マイヨロホ争いはいよいよ最終局面へ。その初日である第19ステージの分類は丘陵だが、2つの2級山岳を立て続けに越えたのち、ラストに1級山岳ペニャス・ブランカス(距離18.7km/平均6.5%)を駆け上がるタフなコースだ。
中盤3つの山岳で人数を減らしたプロトンは、長い下りと海岸沿いの平坦路を経て、最後の1級山岳ペニャス・ブランカスへ。海抜ほぼ0mから一気に1,264mまで駆け上がり、特に勾配が厳しいのは序盤の2.5kmで、最大勾配は15%にまで達する。前回ブエルタがこの山頂にフィニッシュを設けたのは2022年のことで、その時はリチャル・カラパス(エクアドル、EFエデュケーション・イージーポスト)が制覇。総合争いを大きく動かす一日となるか。
9月12日(土)第20ステージ
ラ・カラホラ〜コジャド・デル・アルグアシル 186.8km(山岳)

第20ステージ ラ・カラホラ〜コジャド・デル・アルグアシル image:A.S.O.
マイヨロホ争いの最終日は、186.8kmのコースに獲得標高4,850mが詰め込まれた過酷な山岳ステージ。等間隔のように設定された5つの山岳は3級から始まり、その後1級山岳アルト・デ・エル・プルチェ(距離8.2km/平均8.1%)を2度登坂する。その後1級山岳プエルト・デ・エル・ドゥケ(距離7.4km/平均8.3%)を経て、最終の超級山岳コジャド・デル・アルグアシル(距離8.3km/平均9.8%)を駆け上がる。
ブエルタどころか、プロの自転車ロードレースでも使われたことのないコジャド・デル・アルグアシル。最初の1kmを除けば、フィニッシュまでほぼ一貫して10%以上の勾配が続くため、総合争いにはこれ以上ない最終決戦の舞台となる。そしてその頂上でマイヨロホを着用する者が、第81回大会の総合優勝をほぼ手中に収めることになる。
9月13日(日)第21ステージ
グラナダ〜グラナダ 112km(平坦)

第21ステージ グラナダ〜グラナダ image:A.S.O.
3週間にわたり繰り広げられたブエルタは今年、F1のスペインGPが開催される首都マドリードを避けるべく、グラナダでフィナーレを迎える。グラナダ市内とその周辺を巡るコースでは、パレードランやフォトセッションなどグランツール最終日恒例の時間を過ごした後、選手たちはアルハンブラ宮殿をはじめとする世界有数の観光名所を巡る、市街地周回コースを4周する。
各周回には一部石畳を含む全長2.1km、平均勾配6.6%の登りが組み込まれているため、単純な集団スプリントになるとは限らない。そのレイアウトは、今年のツール・ド・フランス最終ステージに登場したモンマルトルの丘を彷彿とさせる。今大会をステージ優勝で締めくくるのは誰か。
text:Sotaro.Arakawa
image:A.S.O.
9月8日(火)第16ステージ
コルテガナ〜ラ・ラビダ(パロス・デ・ラ・フロンテラ) 181.1km(丘陵)

休息日明けの第16ステージはコルテガナをスタートし、今大会最西端であるラ・ラビダにフィニッシュする。コース分類は丘陵だがカテゴリー山岳は登場しない。前半は細かいアップダウンが続き、後半は一転して平坦路が最後まで続いていく。そのため逃げ切りの可能性は低く、集団スプリントが濃厚だ。
厳しい山岳と連日の暑さ、そして落車によりマッズ・ピーダスン(デンマーク、リドル・トレック)やカーデン・グローブス(オーストラリア、アルペシン・プレミアテック)、クリストフ・ラポルト(フランス、ヴィスマ・リースアバイク)ら有力なスプリンターのリタイアが続出している今大会。そのため各チームが万全のリードアウトトレインを組むことは難しく、混沌としたスプリントになりそうだ。
9月9日(水)第17ステージ
ドス・エルマナス〜セビリア 185km(平坦)

前日に続き、第17ステージもカテゴリー山岳なき平坦ステージ。獲得標高はわずか1,084mのため、前日以上にスプリンターが脚を残して終盤に臨みやすく、逃げ切りの難しい正真正銘のスプリンターズステージとなる。
2024年にもフィニッシュ地点となったセビリア。その時はパヴェル・ビットネル(チェコ、ピクニック・ポストNL)がワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク)ら強豪を退け、金星を挙げた。今回もまた、思わぬ伏兵が勝負を決めるのか。最終コーナーは残り1.2km地点に設定されているため、長い最終ストレートで白熱のスプリントバトルが繰り広げられるだろう。
9月10日(木)第18ステージ
エル・プエルト・サンタ・マリア〜ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ 32.1km(個人TT)

ブエルタ第18ステージは今大会2度目の個人タイムトライアル。大西洋に面する港町、エル・プエルト・サンタ・マリアからフィニッシュ地点のヘレス・デ・ラ・フロンテーラまでは直線距離で約16km。しかし選手たちは回り込むように中心地へとアプローチするため、コース距離は32.5kmと倍近くまで延びる。またほぼフラットなレイアウトのため、純粋なTT能力が問われる。
前回ブエルタがヘレス・デ・ラ・フロンテーラにやってきたのは2014年大会の初日で、その時はチームTTをモビスターが勝利。しかし2週目終了時点でマイヨロホを着るエンリク・マス(スペイン、モビスター)にとっては鬼門のステージとなることが予想され、東京五輪のTT金メダリストであるプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)を相手に、どれだけタイムロスを抑えられるかが注目ポイントとなりそうだ。
9月11日(金)第19ステージ
ベレス=マラガ〜ペニャス・ブランカス(エステポナ) 210.8km(丘陵)

前日の個人TTで総合タイムを失った総合勢にとって、挽回のチャンスがすぐ翌日にやってきた。ここからは2日連続の山頂フィニッシュとなり、マイヨロホ争いはいよいよ最終局面へ。その初日である第19ステージの分類は丘陵だが、2つの2級山岳を立て続けに越えたのち、ラストに1級山岳ペニャス・ブランカス(距離18.7km/平均6.5%)を駆け上がるタフなコースだ。
中盤3つの山岳で人数を減らしたプロトンは、長い下りと海岸沿いの平坦路を経て、最後の1級山岳ペニャス・ブランカスへ。海抜ほぼ0mから一気に1,264mまで駆け上がり、特に勾配が厳しいのは序盤の2.5kmで、最大勾配は15%にまで達する。前回ブエルタがこの山頂にフィニッシュを設けたのは2022年のことで、その時はリチャル・カラパス(エクアドル、EFエデュケーション・イージーポスト)が制覇。総合争いを大きく動かす一日となるか。
9月12日(土)第20ステージ
ラ・カラホラ〜コジャド・デル・アルグアシル 186.8km(山岳)

マイヨロホ争いの最終日は、186.8kmのコースに獲得標高4,850mが詰め込まれた過酷な山岳ステージ。等間隔のように設定された5つの山岳は3級から始まり、その後1級山岳アルト・デ・エル・プルチェ(距離8.2km/平均8.1%)を2度登坂する。その後1級山岳プエルト・デ・エル・ドゥケ(距離7.4km/平均8.3%)を経て、最終の超級山岳コジャド・デル・アルグアシル(距離8.3km/平均9.8%)を駆け上がる。
ブエルタどころか、プロの自転車ロードレースでも使われたことのないコジャド・デル・アルグアシル。最初の1kmを除けば、フィニッシュまでほぼ一貫して10%以上の勾配が続くため、総合争いにはこれ以上ない最終決戦の舞台となる。そしてその頂上でマイヨロホを着用する者が、第81回大会の総合優勝をほぼ手中に収めることになる。
9月13日(日)第21ステージ
グラナダ〜グラナダ 112km(平坦)

3週間にわたり繰り広げられたブエルタは今年、F1のスペインGPが開催される首都マドリードを避けるべく、グラナダでフィナーレを迎える。グラナダ市内とその周辺を巡るコースでは、パレードランやフォトセッションなどグランツール最終日恒例の時間を過ごした後、選手たちはアルハンブラ宮殿をはじめとする世界有数の観光名所を巡る、市街地周回コースを4周する。
各周回には一部石畳を含む全長2.1km、平均勾配6.6%の登りが組み込まれているため、単純な集団スプリントになるとは限らない。そのレイアウトは、今年のツール・ド・フランス最終ステージに登場したモンマルトルの丘を彷彿とさせる。今大会をステージ優勝で締めくくるのは誰か。
text:Sotaro.Arakawa
image:A.S.O.
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