Jプロツアー南魚沼ロードを制したのはルーク・バーンズ(ヴィクトワール広島)。僅差のポイント争いを繰り広げていた岡篤志(Astemo宇都宮ブリッツェン)が自身初となるシリーズランキング総合優勝に輝いた。

前年団体優勝Astemo宇都宮ブリッツェンの鈴木真理監督からJBCF加地理事長に優勝旗が返還される photo:Nobumichi Komori
Jプロツアー最終戦「第60回 経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップ/南魚沼ロードレース」が9月19日(土)、全日本選手権が開催された新潟県南魚沼市の三国川ダム周回コース(1周12km×12周=144km)で開催された。
レース前の時点で、個人総合トップは岡篤志(Astemo宇都宮ブリッツェン、2146ポイント)、2位はヴィクトワール広島の孫崎大樹(1878ポイント)。チーム総合でもブリッツェンが4507ポイントでトップ、2位ヴィクトワール広島が4065ポイントと、いずれもブリッツェンをヴィクトワールが追う形で最終戦を迎えた。
ヴィクトワール広島にとっては、翌20日の南魚沼クリテリウムまでを含めた2日間で、Jプロツアー個人・チーム、そしてすでに首位に立つJクリテリウムツアー個人(孫崎)という3つの年間タイトル獲得を狙える位置。特にJプロツアー個人ランキングは、孫崎が2位以上を確保することがタイトル獲得の条件。ポイント配分が高いこのレースの結果次第では逆転もあり得る状況で、さらに各チーム上位3名の順位合計が最小のチームに贈られる経済産業大臣旗も懸かる、まさに集大成にふさわしい一戦だ。
3周目に逃げ形成、11周目のアタックが勝負を決める

風間翔眞(シマノレーシング)とエリオット・シュルツ(ヴィクトワール広島)の2名が逃げる展開が続く photo:Nobumichi Komori

9名の追走集団が形成され先を行く2名を追う photo:Nobumichi Komori 
オープン参加の大前翔(Roppongi Express)がメイン集団の先頭で積極的に牽引 photo:Nobumichi Komori
レースは12時20分にスタート。集団は一つのまま進行し、3周目にエリオット・シュルツ(ヴィクトワール広島)と風間翔真(シマノレーシング)による逃げが形成される。その後10名の追走グループが発生し、谷順成(ブリッツェン)、ルーク・バーンズ(ヴィクトワール広島)、山本元喜(KINAN Racing Team)、林原聖真・香山飛龍(ともにシマノレーシング)、島崎将男(群馬マンモスレーシング)らが乗る展開に。個人総合上位の岡や孫崎はメイン集団に留まった。
先頭2名、追走9名、メイン集団という3段構えでレースは推移し、一時は先頭とメイン集団の差が5分ほどに開く場面も。しかし折り返しを過ぎるとブリッツェンなどがメイン集団を積極的に動かし、差を詰めにかかる。同じ頃、9周目には追走グループが先頭に追いつき、11名の先頭集団が完成した。
このとき先頭にはブリッツェンの谷が単独で、ヴィクトワール広島は2名を送り込んでいた状況。チーム総合を狙うブリッツェンとしては先頭集団を丸ごと捕まえたいところだったが、じりじりと差を詰めながらも最後まで追いつくことはできなかった。

逃げの2名を吸収した集団で林原聖真(シマノレーシング)がさらにペースを上げる photo:Nobumichi Komori

残り2週を迎える上りでアタックを仕掛けたルーク・バーンズ(ヴィクトワール広島)が先頭集団から抜け出す photo:Nobumichi Komori

先頭集団から追走に出た島崎将男(群馬マンモスレーシング)と林原聖真(シマノレーシング)が独走するルーク・バーンズ(ヴィクトワール広島)を追う photo:Nobumichi Komori
均衡を破ったのは11周目に入った直後。バーンズが勝負どころの登坂区間で先頭集団から鋭いアタックを仕掛ける。この動きに反応できたのは林原、島崎の2名のみで、先頭グループは分裂。一方、後方のメイン集団も人数を減らし、ブリッツェンは増田成幸と岡の2名のみ。孫崎もこの中に残った。
最終12周目もバーンズの独走は揺るがず、そのままJプロツアーで自身初となる勝利を決める。メイン集団はスプリント勝負となり、先着した孫崎が14位、岡は15位でフィニッシュ。岡の個人総合ランキング優勝、チーム総合はヴィクトワール広島の逆転、経済産業大臣旗は林原・香山が上位フィニッシュしたシマノレーシングへと渡ることが決まった。

およそ2周を独走したルーク・バーンズ(ヴィクトワール広島)が優勝 photo:Nobumichi Komori

孫崎大樹(ヴィクトワール広島)が先着するも岡篤志(Astemo宇都宮ブリッツェン)もすぐ後方でゴールし、最終戦までもつれた個人総合争いは岡に軍配 photo:Nobumichi Komori

表彰式 photo:Nobumichi Komori
ブリッツェンとしてJプロツアーの総合ランキング優勝は2012年の増田成幸以来、14年ぶり。個人総合優勝を果たした岡はこう振り返った。「今年はシーズン序盤の西日本クラシック・東日本クラシックのどちらも2位と悔しいレースが続いていました。2位ばっかりでしたが、コンスタントに上位に入ることができたことが総合優勝につながったのかなと思います。今日は総合首位を守ることに集中して孫崎選手をマークしました。結果的には後方でレースを展開する状況でしたが、結果的に守れてほっとしています。2018年、2019年はシーズン途中までリーダージャージを着ていたけれど優勝には繋がらず、昨年もリーダー争いをしながらシリーズ2位でした。今回初めて総合優勝できてよかったですね」。

プロリーダージャージは岡篤志(Astemo宇都宮ブリッツェン)、ネクストリーダージャージは島崎将男(群馬マンモスレーシング)が獲得 photo:Nobumichi Komori

年間チーム総合優勝は最終戦で逆転したヴィクトワール広島が獲得 photo:Nobumichi Komori

団体優勝の輪翔旗はシマノレーシングが獲得 photo:Nobumichi Komori
また、女子チャンピオンシップを制したのは福山舞(湾岸サイクリング・ユナイテッド)で、ユースチャンピオンシップは木村孔南(mkw)が優勝。E1/E2レースはグランフォンド世界選手権で年代別4位に入った井上和郎(バルバサイクルレーシングチーム)が、マスターズは深谷侑司(MiNERVA-asahi)が制している。
本日20日はJクリテリウムツアー最終戦となる第6回南魚沼クリテリウムが開催される。首位の孫崎は2位に対して180ポイント差で首位に立っており、5位以上に入ることで総合ランキング優勝が決まる。

マッチスプリントで先行する福山舞(湾岸サイクリング・ユナイテッド) photo:Nobumichi Komori

ユースチャンピオンシップ優勝 木村孔南(mkw) photo:Nobumichi Komori 
M(マスターズ)優勝 深谷侑司(MiNERVA-asahi) photo:Nobumichi Komori

E1/E2優勝 井上和郎(バルバサイクルレーシングチーム) photo:Nobumichi Komori

Jプロツアー最終戦「第60回 経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップ/南魚沼ロードレース」が9月19日(土)、全日本選手権が開催された新潟県南魚沼市の三国川ダム周回コース(1周12km×12周=144km)で開催された。
レース前の時点で、個人総合トップは岡篤志(Astemo宇都宮ブリッツェン、2146ポイント)、2位はヴィクトワール広島の孫崎大樹(1878ポイント)。チーム総合でもブリッツェンが4507ポイントでトップ、2位ヴィクトワール広島が4065ポイントと、いずれもブリッツェンをヴィクトワールが追う形で最終戦を迎えた。
ヴィクトワール広島にとっては、翌20日の南魚沼クリテリウムまでを含めた2日間で、Jプロツアー個人・チーム、そしてすでに首位に立つJクリテリウムツアー個人(孫崎)という3つの年間タイトル獲得を狙える位置。特にJプロツアー個人ランキングは、孫崎が2位以上を確保することがタイトル獲得の条件。ポイント配分が高いこのレースの結果次第では逆転もあり得る状況で、さらに各チーム上位3名の順位合計が最小のチームに贈られる経済産業大臣旗も懸かる、まさに集大成にふさわしい一戦だ。
3周目に逃げ形成、11周目のアタックが勝負を決める



レースは12時20分にスタート。集団は一つのまま進行し、3周目にエリオット・シュルツ(ヴィクトワール広島)と風間翔真(シマノレーシング)による逃げが形成される。その後10名の追走グループが発生し、谷順成(ブリッツェン)、ルーク・バーンズ(ヴィクトワール広島)、山本元喜(KINAN Racing Team)、林原聖真・香山飛龍(ともにシマノレーシング)、島崎将男(群馬マンモスレーシング)らが乗る展開に。個人総合上位の岡や孫崎はメイン集団に留まった。
先頭2名、追走9名、メイン集団という3段構えでレースは推移し、一時は先頭とメイン集団の差が5分ほどに開く場面も。しかし折り返しを過ぎるとブリッツェンなどがメイン集団を積極的に動かし、差を詰めにかかる。同じ頃、9周目には追走グループが先頭に追いつき、11名の先頭集団が完成した。
このとき先頭にはブリッツェンの谷が単独で、ヴィクトワール広島は2名を送り込んでいた状況。チーム総合を狙うブリッツェンとしては先頭集団を丸ごと捕まえたいところだったが、じりじりと差を詰めながらも最後まで追いつくことはできなかった。



均衡を破ったのは11周目に入った直後。バーンズが勝負どころの登坂区間で先頭集団から鋭いアタックを仕掛ける。この動きに反応できたのは林原、島崎の2名のみで、先頭グループは分裂。一方、後方のメイン集団も人数を減らし、ブリッツェンは増田成幸と岡の2名のみ。孫崎もこの中に残った。
最終12周目もバーンズの独走は揺るがず、そのままJプロツアーで自身初となる勝利を決める。メイン集団はスプリント勝負となり、先着した孫崎が14位、岡は15位でフィニッシュ。岡の個人総合ランキング優勝、チーム総合はヴィクトワール広島の逆転、経済産業大臣旗は林原・香山が上位フィニッシュしたシマノレーシングへと渡ることが決まった。



ブリッツェンとしてJプロツアーの総合ランキング優勝は2012年の増田成幸以来、14年ぶり。個人総合優勝を果たした岡はこう振り返った。「今年はシーズン序盤の西日本クラシック・東日本クラシックのどちらも2位と悔しいレースが続いていました。2位ばっかりでしたが、コンスタントに上位に入ることができたことが総合優勝につながったのかなと思います。今日は総合首位を守ることに集中して孫崎選手をマークしました。結果的には後方でレースを展開する状況でしたが、結果的に守れてほっとしています。2018年、2019年はシーズン途中までリーダージャージを着ていたけれど優勝には繋がらず、昨年もリーダー争いをしながらシリーズ2位でした。今回初めて総合優勝できてよかったですね」。



また、女子チャンピオンシップを制したのは福山舞(湾岸サイクリング・ユナイテッド)で、ユースチャンピオンシップは木村孔南(mkw)が優勝。E1/E2レースはグランフォンド世界選手権で年代別4位に入った井上和郎(バルバサイクルレーシングチーム)が、マスターズは深谷侑司(MiNERVA-asahi)が制している。
本日20日はJクリテリウムツアー最終戦となる第6回南魚沼クリテリウムが開催される。首位の孫崎は2位に対して180ポイント差で首位に立っており、5位以上に入ることで総合ランキング優勝が決まる。




第60回 経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップ/南魚沼ロードレース2026結果
| 1位 | ルーク・バーンズ(ヴィクトワール広島) | 3:40:44 |
| 2位 | 林原聖真(シマノレーシング) | +0:25 |
| 3位 | 島崎将男(群馬マンモスレーシング) | +0:26 |
| 4位 | 草場啓吾(KINAN Racing Team) | +2:32 |
| 5位 | 山本元喜(KINAN Racing Team) | +2:33 |
| 6位 | 山田拓海(シマノレーシング) | |
| OPN | 大前翔(Roppongi Express) | +2:34 |
| 7位 | 谷順成(Astemo宇都宮ブリッツェン) | |
| 8位 | 香山飛龍(シマノレーシング) | +2:36 |
| 9位 | 永井健太(アヴニールサイクリング山梨) | +2:39 |
| 10位 | 馬場慶三郎(弱虫ペダル サイクリングチーム) | +2:40 |
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