第3ステージのスタートを待つ新城雄大(キナンレーシングチーム) Photo: KINAN Racing Team / Syunsuke FUKUMITSU 東ヨーロッパと西アジアにまたがるトルコで開催中のツアー・オブ・ターキー(UCI2.Pro)。地中海からエーゲ海に面した街を繋ぐように西へと進む、8日間ステージレースの第3と4ステージの模様を伝える。
第3ステージ:ファンポッペルが斜行で降格し、ロナルディが勝利
147.4kmの比較的平坦基調のレイアウトで争われた第3ステージ photo:Tour of Türkiye キナンレーシングチームが参戦中の大会3日目は、フェトヒエからマルマリスまでを結ぶ147.4kmコース。終盤に2つの3級山岳が登場するものの、ピュアスプリンターを退けるほどではないため、大方の予想通り集団スプリントで決着した。
先着したファンポッペルは降格し、 ジョヴァンニ・ロナルディ(イタリア、ポルティ・コメタ)が勝利 photo:Tour of Türkiye 緩い右コーナーから最終ストレートまでを最短距離でクリアしたファンポッペルは、フィニッシュラインを先頭で通過。しかしそのラインがジョヴァンニ・ロナルディ(イタリア、ポルティ・コメタ)の進路を妨害したとしてファンポッペルに斜行処分が下り、ロナルディに勝利が与えられた。
第4ステージ:21歳アンドレースンが強豪退けプロ初勝利
第4ステージに臨むキナンレーシングチーム Photo: KINAN Racing Team / Syunsuke FUKUMITSU 地中海を抜けてエーゲ海沿いを北西に進む第4ステージも、低難易度なカテゴリー山岳を越える丘陵ステージ。しかし前日よりも登りの距離が長く、また勾配も厳しかったため初日勝者のファビオ・ヤコブセン(オランダ、DSMフィルメニッヒ・ポストNL)がプロトンから遅れた。
プロ初勝利を飾ったトビアスルンド・アンドレースン(デンマーク、DSMフィルメニッヒ・ポストNL) photo:Tour of Türkiye アンドレースンはDSMの下部チームから昨年昇格した生え抜きの21歳。「コースプロフィールよりも厳しいレースとなり、第2ステージの表彰台(3位)が自信となった。また登りで遅れたファビオ(ヤコブセン)が無線で激励してくれたおかげ」と、総合首位に浮上したアンドレースンは振り返った。