Jプロツアー第8戦「広島三原ロードレース」は、終盤までに残った13名での勝負となり、最後の登り区間でアタックした金子宗平(群馬グリフィンレーシングチーム)が独走逃げ切りで優勝。総合首位のプロリーダージャージを獲得した。

ヴィクトワール広島を先頭にスタート photo:Satoru Kato
全日本選手権後初の国内公式戦となるJプロツアー第8戦「広島三原ロードレース」は、2022年以来3年ぶりに広島県中央森林公園でのJプロツアー開催となった。

3年ぶりにフェンストンネルをJプロツアーの集団が駆け抜ける photo:Satoru Kato
1周12.3kmのサイクリングコースは、細かなアップダウンとカーブの連続の後、長い登りが続く国内有数のハードコース。「サイクリングコース」という言葉のイージーなイメージとはかけ離れたパワーサーキットだ。
レースは13周159.9kmの予定だったが、梅雨明けの猛暑が続く西日本はこの日も30℃以上の暑さが予想されたことから、10周123kmに短縮して行われた。

5周目に形成された4名の先頭集団 photo:Satoru Kato
1周目から続いた孫崎大樹(ヴィクトワール広島)、沢田時(宇都宮ブリッツェン)、今村駿介(ワンティNIPPOリユーズ、オープン参加)らの逃げが3周目に吸収。代わって5周目に抜け出したのは、風間翔眞(シマノレーシング)、永井健太(ヴィクトワール広島)、武山晃輔(宇都宮ブリッツェン)、宇賀隆貴(キナンレーシングチーム)の4名。後続集団との差は1分40秒まで開く。

レース中盤のメイン集団を牽引するフランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ) photo:Satoru Kato

残り3周、先頭集団の後方に追走が迫る photo:Satoru Kato
残り3周となる7周目に入ると追走の動きが活性化し、差が縮まり始める。そして残り2周に入る直前、岡篤志、沢田時(宇都宮ブリッツェン)、山本元喜(キナンレーシングチーム)、佐藤光(チームサイクラーズスネル)らが先行する4名に追いつくと、その後も合流が相次いで13名の集団に再構成される。後方はバラバラになり、13名での勝負へ。

残り2周、13名の集団での勝負へ photo:Satoru Kato

最終周回、最後のアタック合戦 photo:Satoru Kato

最後の登り区間でアタックした金子宗平(群馬グリフィンレーシングチーム) photo:Satoru Kato
最終周回残り5kmを切ると、最後のアタック合戦が始まる。そして最後の登り区間に入ると金子宗平(群馬グリフィンレーシングチーム)が単独先行。そのままフィニッシュまで独走で逃げ切り、6月の石川ロードに続くJプロツアー2連勝を決め、昨年以来となるプロリーダージャージも獲得した。

逃げ切った金子宗平(群馬グリフィンレーシングチーム)が優勝 photo:Satoru Kato

表彰式 photo:Satoru Kato
金子宗平コメント
「集団の後方でついて行くだけでもキツかったので半分諦めていたので、勝てるとは思っていなかった。でもレース終盤にかけて少し涼しくなって補給で氷をもらってボリボリ食べていたらリセットされたので、頑張ってみようかなと思えるようになった。全日本を終えて気持ちはピークアウトしてるけれど、体の調子は良いままだったのかもしれない。全日本の不本意な結果がちょっとは晴らせたかなと思う。

金子宗平がプロリーダージャージを獲得 photo:Satoru Kato
昨年は年間総合優勝をしたけれど、走りが消極的になってつまらなくなってしまったので、今年は総合優勝を狙うつもりは無かった。でもリーダージャージを獲ってしまったからには、という想いもある。あまり意識しすぎず、結果として総合優勝出来るならそれで良いと思うし、ひとつひとつのレースを自分が楽しんで走れるような後半戦にしたい。まずは1週間ほどゆっくり乗る期間にして、気持ちをリセットしたい」

全日本選手権後初の国内公式戦となるJプロツアー第8戦「広島三原ロードレース」は、2022年以来3年ぶりに広島県中央森林公園でのJプロツアー開催となった。

1周12.3kmのサイクリングコースは、細かなアップダウンとカーブの連続の後、長い登りが続く国内有数のハードコース。「サイクリングコース」という言葉のイージーなイメージとはかけ離れたパワーサーキットだ。
レースは13周159.9kmの予定だったが、梅雨明けの猛暑が続く西日本はこの日も30℃以上の暑さが予想されたことから、10周123kmに短縮して行われた。

1周目から続いた孫崎大樹(ヴィクトワール広島)、沢田時(宇都宮ブリッツェン)、今村駿介(ワンティNIPPOリユーズ、オープン参加)らの逃げが3周目に吸収。代わって5周目に抜け出したのは、風間翔眞(シマノレーシング)、永井健太(ヴィクトワール広島)、武山晃輔(宇都宮ブリッツェン)、宇賀隆貴(キナンレーシングチーム)の4名。後続集団との差は1分40秒まで開く。


残り3周となる7周目に入ると追走の動きが活性化し、差が縮まり始める。そして残り2周に入る直前、岡篤志、沢田時(宇都宮ブリッツェン)、山本元喜(キナンレーシングチーム)、佐藤光(チームサイクラーズスネル)らが先行する4名に追いつくと、その後も合流が相次いで13名の集団に再構成される。後方はバラバラになり、13名での勝負へ。



最終周回残り5kmを切ると、最後のアタック合戦が始まる。そして最後の登り区間に入ると金子宗平(群馬グリフィンレーシングチーム)が単独先行。そのままフィニッシュまで独走で逃げ切り、6月の石川ロードに続くJプロツアー2連勝を決め、昨年以来となるプロリーダージャージも獲得した。


金子宗平コメント
「集団の後方でついて行くだけでもキツかったので半分諦めていたので、勝てるとは思っていなかった。でもレース終盤にかけて少し涼しくなって補給で氷をもらってボリボリ食べていたらリセットされたので、頑張ってみようかなと思えるようになった。全日本を終えて気持ちはピークアウトしてるけれど、体の調子は良いままだったのかもしれない。全日本の不本意な結果がちょっとは晴らせたかなと思う。

昨年は年間総合優勝をしたけれど、走りが消極的になってつまらなくなってしまったので、今年は総合優勝を狙うつもりは無かった。でもリーダージャージを獲ってしまったからには、という想いもある。あまり意識しすぎず、結果として総合優勝出来るならそれで良いと思うし、ひとつひとつのレースを自分が楽しんで走れるような後半戦にしたい。まずは1週間ほどゆっくり乗る期間にして、気持ちをリセットしたい」
Jプロツアー2025 広島三原ロードレース 結果(123km)
1位 | 金子 宗平(群馬グリフィンレーシングチーム) | 2時間59分0秒 |
2位 | 岡 篤志(宇都宮ブリッツェン) | +14秒 |
3位 | ベンジャミン・ダイボール(ヴィクトワール広島) | +15秒 |
4位 | 沢田 時(宇都宮ブリッツェン) | +32秒 |
5位 | 高梨 万里王(レバンテフジ静岡) | +33秒 |
6位 | 内田 宇海(弱虫ペダルサイクリングチーム) | +34秒 |
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