ジロ・デ・イタリア初日に激しく落車し、椎骨骨折によって緊急搬送されていたミケル・ランダ(スペイン)の容体をスーダル・クイックステップが公表。本人は「回復には長い時間がかかるだろう」とコメントしている。



ミケル・ランダ(スペイン、スーダル・クイックステップ) photo:CorVos

ランダが落車したのは、5月9日(金)のジロ・デ・イタリア第1ステージ最終盤。フィニッシュに向けて緊張感が高まった状態で迎えたダウンヒル、左コーナーを曲がりきれなかった数名がバイクから投げ出された。

歩道の先、高さ1メートルほどの段差を落ちてコンクリートに叩きつけられたランダはその場から動けず、首を固定された状態で救急車搬送され第11椎骨の骨折が確認されていた。集中治療室で一晩を過ごしたが、合併症がなかったため一般病棟に移されたのちに退院したという。

「これまで届いた応援メッセージと愛に、そして皆に感謝したい。また、事故現場とティラナの病院の医療スタッフの皆様、そして私をケアし、自宅に送ってくれたスーダル・クイックステップの皆にもお礼を伝えたい」と、ランダはチームリリースの中でコメント。今後については「回復には長い時間がかかるだろうが、皆からの応援は回復途中の僕の力になるはず」と、早い復帰が難しいことを示唆している。

かつてジロ・デ・イタリアで2度総合3位、そして山岳賞を獲得したバスク屈指のベテランクライマーは、レムコ・エヴェネプール(ベルギー)と並ぶ総合エース、そしてサポート役として期待され2024年にチームに加入。今回のジロでは単独エースとしてチームを率いる役目を担っていた。

text:So Isobe