欧州でもナショナル選手権ウィーク真っ只中。イタリアではツールに出場するガンナがイタリア選手権4連覇を決め、イギリスでは20歳のゾーイ・バックステッド(キャニオン・スラム・ゾンダクリプト)が女子エリートのTT王者に輝いた。

TTイタリア選手権で4連覇したフィリッポ・ガンナ(イネオス・グレナディアーズ) photo:INEOS Grenadiers
6月29日に全日本選手権の個人タイムトライアルを控える一方、ヨーロッパ各国でも男女エリートのTTナショナル選手権が行われている。
イタリアでは3年ぶり2度目のツール・ド・フランスを控えるフィリッポ・ガンナ(イネオス・グレナディアーズ)が、24歳の若手フィリッポ・バロンチーニ(UAEチームエミレーツXRG)を退け4連覇を達成。一方の女子はヴィットリア・グアジーニ(FDJスエズ)が、ベテランのエリーザ・ロンゴボルギーニ(UAEチームADQ)を2年連続で下し、連覇した。
フランスではブリュノ・アルミライユが2年連続でデカトロンAG2Rラモンディアールに母国のチャンピオンジャージをもたらし、女子では前年2位のセドリーヌ・ケルバオル(EFオートリー・キャノンデール)が王座奪還し2度目の優勝。イギリスの男子エリートではイーサン・ヘイター(スーダル・クイックステップ)が3年ぶり3度目の優勝を果たし、女子では元TT世界選手権のジュニア王者かつ、ヨーロッパ選手権のU23を制したゾーイ・バックステッド(キャニオン・スラム・ゾンダクリプト)が女子エリートに初挑戦。前回王者のアンナ・ヘンダーソン(リドル・トレック)を下し、初優勝した。

フランス選手権で連覇したブリュノ・アルミライユ(デカトロンAG2Rラモンディアール) photo:Decathlon AG2R La Mondiale Team

3度目の優勝を果たしたイーサン・ヘイター(スーダル・クイックステップ) photo:Soudal Quick-Step
スイス選手権の男子エリートではツールに臨むマウロ・シュミット(ジェイコ・アルウラー)が初制覇。前年のロード王者であるシュミットは、ロード連覇による2冠なるか。一方、女子エリートは今季、ブエルタ・ア・ブルゴス・フェミナスとツール・ド・スイスを2連続総合優勝して好調のマーレン・ロイサー(モビスター)が5度目の王者に輝く。ロイサーはロード選手権を経て、7月6日に開幕するジロ・デ・イタリア・ウィメンでの総合優勝を目指す。
ペテル・サガン以降のスター選手が求められるスロバキアでは、2名の若き新チャンピオンが誕生した。女子エリートを制したのは今年プロデビューし、ジロにも出場予定の18歳ヴィクトリア・クラドノヴァ(ヴィスマ・リースアバイク)。男子はUAEチームエミレーツXRGの下部チームに所属する19歳のマティアス・シュヴァルツバッハーが優勝。シュヴァルツバッハーは先日閉幕したジロ・デ・イタリア・ネクストGenでも個人TTで優勝している逸材だ。

19歳でスロバキアのTT王者となったヴィクトリア・クラドノヴァ(ヴィスマ・リースアバイク) photo:Team Visma | Lease a Bike

6月29日に全日本選手権の個人タイムトライアルを控える一方、ヨーロッパ各国でも男女エリートのTTナショナル選手権が行われている。
イタリアでは3年ぶり2度目のツール・ド・フランスを控えるフィリッポ・ガンナ(イネオス・グレナディアーズ)が、24歳の若手フィリッポ・バロンチーニ(UAEチームエミレーツXRG)を退け4連覇を達成。一方の女子はヴィットリア・グアジーニ(FDJスエズ)が、ベテランのエリーザ・ロンゴボルギーニ(UAEチームADQ)を2年連続で下し、連覇した。
フランスではブリュノ・アルミライユが2年連続でデカトロンAG2Rラモンディアールに母国のチャンピオンジャージをもたらし、女子では前年2位のセドリーヌ・ケルバオル(EFオートリー・キャノンデール)が王座奪還し2度目の優勝。イギリスの男子エリートではイーサン・ヘイター(スーダル・クイックステップ)が3年ぶり3度目の優勝を果たし、女子では元TT世界選手権のジュニア王者かつ、ヨーロッパ選手権のU23を制したゾーイ・バックステッド(キャニオン・スラム・ゾンダクリプト)が女子エリートに初挑戦。前回王者のアンナ・ヘンダーソン(リドル・トレック)を下し、初優勝した。


スイス選手権の男子エリートではツールに臨むマウロ・シュミット(ジェイコ・アルウラー)が初制覇。前年のロード王者であるシュミットは、ロード連覇による2冠なるか。一方、女子エリートは今季、ブエルタ・ア・ブルゴス・フェミナスとツール・ド・スイスを2連続総合優勝して好調のマーレン・ロイサー(モビスター)が5度目の王者に輝く。ロイサーはロード選手権を経て、7月6日に開幕するジロ・デ・イタリア・ウィメンでの総合優勝を目指す。
ペテル・サガン以降のスター選手が求められるスロバキアでは、2名の若き新チャンピオンが誕生した。女子エリートを制したのは今年プロデビューし、ジロにも出場予定の18歳ヴィクトリア・クラドノヴァ(ヴィスマ・リースアバイク)。男子はUAEチームエミレーツXRGの下部チームに所属する19歳のマティアス・シュヴァルツバッハーが優勝。シュヴァルツバッハーは先日閉幕したジロ・デ・イタリア・ネクストGenでも個人TTで優勝している逸材だ。

各国TTナショナル選手権2025優勝者
イタリア男子エリート | フィリッポ・ガンナ(イネオス・グレナディアーズ) |
イタリア女子エリート | ヴィットリア・グアジーニ(FDJスエズ) |
フランス男子エリート | ブリュノ・アルミライユ(デカトロンAG2Rラモンディアール) |
フランス女子エリート | セドリーヌ・ケルバオル(EFオートリー・キャノンデール) |
イギリス男子エリート | イーサン・ヘイター(スーダル・クイックステップ) |
イギリス女子エリート | ゾーイ・バックステッド(キャニオン・スラム・ゾンダクリプト) |
ノルウェー男子エリート | トビアス・フォス(イネオス・グレナディアーズ) |
ノルウェー女子エリート | ヴィクトリア・クラドノヴァ(ヴィスマ・リースアバイク) |
スイス男子エリート | マウロ・シュミット(ジェイコ・アルウラー) |
スイス女子エリート | マーレン・ロイサー(モビスター) |
スロバキア男子エリート | マティアス・シュヴァルツバッハー(UAEチームエミレーツXRG・GenZ) |
スロバキア女子エリート | ヴィクトリア・クラドノヴァ(ヴィスマ・リースアバイク) |
text:Sotaro.Arakawa
photo:INEOS Grenadiers
photo:INEOS Grenadiers
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