総合順位が大きくシャッフルされるであろう28.6km個人タイムトライアルから始まるジロ2週目。登坂距離25.1kmの1級山岳モンテ・グラッパや、2週目を締めくくる1級山岳サン・ヴァレンティーノなど、コース詳細をプレビューします。
5月20日(月)第10ステージ
ルッカ〜ピサ 28.6km(個人TT)

ジロ・デ・イタリア2025第10ステージ コースプロフィール image:RCS Sport
ジロ・デ・イタリアの2週目は、イタリアのレジェンド選手であるマリオ・チポリーニの故郷ルッカから始まる。28.6kmの個人タイムトライアルは概ね平坦路かつ、直線路が大部分を占めるシンプルなレイアウトだ。
最初の計測地点(8.3km)を過ぎると、全長950mのモンティ・ピザーニトンネルに向かい緩斜面を登っていく。残り3kmからは「斜塔」でお馴染みのピサの市街地に突入。残り500mからは最終コーナーまで石畳が続き、フィニッシュ地点は斜塔のすぐ下に設定されている。
5月21日(火)第11ステージ
ヴィアレッジョ〜カステルノーヴォ・ネ・モンティ 185km(丘陵)

ジロ・デ・イタリア2025第11ステージ コースプロフィール image:RCS Sport
前日のタイムトライアルで順位がシャフルされた総合勢に、この日は本格1級山岳が待ち受ける。ヴィアレッジョを出発して80kmの平坦路を進み、足慣らしなしで1級山岳アルペ・サン・ペッリグリーノ(距離13.7km/平均8.8%)を駆け上がる。
最大勾配19%のタフな登りを越えても、レースはまだ半分した終わっていない。約38kmの下りを経て2級山岳を越え、ラストに待つのは2級ピエトラ・ディ・ビスマントヴァ(距離5.8km/平均5.8%)。フィニッシュ地点はそこから5km。この区間には連続するコーナーや短いアップダウンが設定されており、テクニカルなフィナーレとなる。
5月22日(水)第12ステージ
モデナ〜ヴィアダーナ 172km(平坦)

ジロ・デ・イタリア2025第12ステージ コースプロフィール image:RCS Sport
第108回ジロ・デ・イタリアは、ちょうど1週間振りの平坦ステージを迎えた。フェラーリやマセラティで有名なモデナから、U字を描くようにヴィアダーナに至るコースは172km。途中に2つの3級山岳を越えるものの、どちらもピュアスプリンターを退けるほどではない。
残り26.6km地点で1度フィニッシュラインを越え、平坦路なコースを一周。残り500mの最終コーナーを抜け、スプリントバトルの舞台は幅8mの舗装路。誤魔化しなし、白熱のスピードバトルが見られそうだ。
5月23日(木)第13ステージ
ロヴィーゴ〜ヴィチェンツァ 180km(丘陵)

ジロ・デ・イタリア2025第13ステージ コースプロフィール image:RCS Sport
パンチャーとは短く急な登り坂で、爆発的な加速を発揮する選手のこと。そんなパンチャーたちの力が思う存分発揮されるのが、ロヴィーゴからヴィチェンツァにフィニッシュする第13ステージだ。
序盤に登場する3級山岳を除けば、最初の121kmはほぼ完全な平坦路。そこからカテゴリーなき丘を越え、まずは4級山岳をクリア。そしてラストは最大勾配12%の4級山岳ヴィチェンツァ(距離2.5km/平均5%)を2度登る。最後のヴィチェンツァの登り、その頂上でステージ優勝の栄冠を掴むのは誰だろうか。
5月24日(金)第14ステージ
トレヴィーゾ〜ノヴァ・ゴリツァ 186km(平坦)

ジロ・デ・イタリア2025第14ステージ コースプロフィール image:RCS Sport
ジロ第14ステージのフィニッシュ地点はスロベニア。出場中のプリモシュ・ログリッチ(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)はもちろん、タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツXRG)などここ数年の自転車新興国だ。
ピナレロが本社を置くトレヴィーゾを出発するステージの分類は平坦。コースプロフィールをよく見ると、終盤に3つの4級山岳が設定されているのが特徴だ。ラストは13.8kmコースを約2周し、イタリアとスロベニアを行き来しながらフィニッシュを目指す。展開次第ではスプリンターにもチャンスがあり、終盤の短い登りがどう勝負を左右するか。
5月25日(土)第15ステージ
フィウーメ・ヴェーネト〜アジアーゴ 214km(山岳)

ジロ・デ・イタリア2025第15ステージ コースプロフィール image:RCS Sport
第108回ジロ・デ・イタリアの2週目も残すところあと2日。ドロミテ山塊を舞台とする山岳ステージの勝負所は1級山岳と2級山岳だが、山頂フィニッシュではない点がレース展開にどう影響するだろうか。
スタートから103.5kmの平坦路をこなし、臨むは1級山岳モンテ・グラッパ(距離25.1km/平均5.7%)。昨年ポガチャルが36.1kmの独走勝利を飾った第20ステージの時とは反対側から登る。その後長いダウンヒルと平坦路を経て、登りの途中にレッドブルKMのある2級山岳ドリ(距離16.4km/平均5.4%)。フィニッシュ地点はその後細かなアップダウンを経た27km先にある。
5月26日(日)第16ステージ
ピアッツォーラ・スル・ブレンタ〜サン・ヴァレンティーノ 203km(山岳/山頂フィニッシュ)

ジロ・デ・イタリア2025第16ステージ コースプロフィール image:RCS Sport
2週目を締めくくるのは総獲得標高差が5,000mにも迫る山岳ステージ&山頂フィニッシュだ。平坦路は65km地点で終わり、それ以降は登りと下りしかない過酷なレイアウトが続いていく。
まず足慣らしに2級と1級山岳をクリア。共に登坂距離が10kmを越える山岳でプロトンの人数は絞られ、中間スプリントを経て臨むのは1級山岳サンタ・バルバラ(距離12.7km/平均8.3%)だ。そして角度のある16.3kmのダウンヒルをクリアし、選手たちの前に最終1級山岳サン・ヴァレンティーノ(距離18.2km/平均6.1%)が立ちはだかる。
平均勾配が大人しいのは途中2度の下りを挟むため。後半は特に9%の登りが続き、ラスト3kmは短い下りから始まるトリッキーな登り返し。最大12%区間を経て、ラスト250mは幅の広い最終ストレートが待っている。
5月27日(月)休息日
text:Sotaro.Arakawa
image:RCS Sport
5月20日(月)第10ステージ
ルッカ〜ピサ 28.6km(個人TT)

ジロ・デ・イタリアの2週目は、イタリアのレジェンド選手であるマリオ・チポリーニの故郷ルッカから始まる。28.6kmの個人タイムトライアルは概ね平坦路かつ、直線路が大部分を占めるシンプルなレイアウトだ。
最初の計測地点(8.3km)を過ぎると、全長950mのモンティ・ピザーニトンネルに向かい緩斜面を登っていく。残り3kmからは「斜塔」でお馴染みのピサの市街地に突入。残り500mからは最終コーナーまで石畳が続き、フィニッシュ地点は斜塔のすぐ下に設定されている。
5月21日(火)第11ステージ
ヴィアレッジョ〜カステルノーヴォ・ネ・モンティ 185km(丘陵)

前日のタイムトライアルで順位がシャフルされた総合勢に、この日は本格1級山岳が待ち受ける。ヴィアレッジョを出発して80kmの平坦路を進み、足慣らしなしで1級山岳アルペ・サン・ペッリグリーノ(距離13.7km/平均8.8%)を駆け上がる。
最大勾配19%のタフな登りを越えても、レースはまだ半分した終わっていない。約38kmの下りを経て2級山岳を越え、ラストに待つのは2級ピエトラ・ディ・ビスマントヴァ(距離5.8km/平均5.8%)。フィニッシュ地点はそこから5km。この区間には連続するコーナーや短いアップダウンが設定されており、テクニカルなフィナーレとなる。
5月22日(水)第12ステージ
モデナ〜ヴィアダーナ 172km(平坦)

第108回ジロ・デ・イタリアは、ちょうど1週間振りの平坦ステージを迎えた。フェラーリやマセラティで有名なモデナから、U字を描くようにヴィアダーナに至るコースは172km。途中に2つの3級山岳を越えるものの、どちらもピュアスプリンターを退けるほどではない。
残り26.6km地点で1度フィニッシュラインを越え、平坦路なコースを一周。残り500mの最終コーナーを抜け、スプリントバトルの舞台は幅8mの舗装路。誤魔化しなし、白熱のスピードバトルが見られそうだ。
5月23日(木)第13ステージ
ロヴィーゴ〜ヴィチェンツァ 180km(丘陵)

パンチャーとは短く急な登り坂で、爆発的な加速を発揮する選手のこと。そんなパンチャーたちの力が思う存分発揮されるのが、ロヴィーゴからヴィチェンツァにフィニッシュする第13ステージだ。
序盤に登場する3級山岳を除けば、最初の121kmはほぼ完全な平坦路。そこからカテゴリーなき丘を越え、まずは4級山岳をクリア。そしてラストは最大勾配12%の4級山岳ヴィチェンツァ(距離2.5km/平均5%)を2度登る。最後のヴィチェンツァの登り、その頂上でステージ優勝の栄冠を掴むのは誰だろうか。
5月24日(金)第14ステージ
トレヴィーゾ〜ノヴァ・ゴリツァ 186km(平坦)

ジロ第14ステージのフィニッシュ地点はスロベニア。出場中のプリモシュ・ログリッチ(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)はもちろん、タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツXRG)などここ数年の自転車新興国だ。
ピナレロが本社を置くトレヴィーゾを出発するステージの分類は平坦。コースプロフィールをよく見ると、終盤に3つの4級山岳が設定されているのが特徴だ。ラストは13.8kmコースを約2周し、イタリアとスロベニアを行き来しながらフィニッシュを目指す。展開次第ではスプリンターにもチャンスがあり、終盤の短い登りがどう勝負を左右するか。
5月25日(土)第15ステージ
フィウーメ・ヴェーネト〜アジアーゴ 214km(山岳)

第108回ジロ・デ・イタリアの2週目も残すところあと2日。ドロミテ山塊を舞台とする山岳ステージの勝負所は1級山岳と2級山岳だが、山頂フィニッシュではない点がレース展開にどう影響するだろうか。
スタートから103.5kmの平坦路をこなし、臨むは1級山岳モンテ・グラッパ(距離25.1km/平均5.7%)。昨年ポガチャルが36.1kmの独走勝利を飾った第20ステージの時とは反対側から登る。その後長いダウンヒルと平坦路を経て、登りの途中にレッドブルKMのある2級山岳ドリ(距離16.4km/平均5.4%)。フィニッシュ地点はその後細かなアップダウンを経た27km先にある。
5月26日(日)第16ステージ
ピアッツォーラ・スル・ブレンタ〜サン・ヴァレンティーノ 203km(山岳/山頂フィニッシュ)

2週目を締めくくるのは総獲得標高差が5,000mにも迫る山岳ステージ&山頂フィニッシュだ。平坦路は65km地点で終わり、それ以降は登りと下りしかない過酷なレイアウトが続いていく。
まず足慣らしに2級と1級山岳をクリア。共に登坂距離が10kmを越える山岳でプロトンの人数は絞られ、中間スプリントを経て臨むのは1級山岳サンタ・バルバラ(距離12.7km/平均8.3%)だ。そして角度のある16.3kmのダウンヒルをクリアし、選手たちの前に最終1級山岳サン・ヴァレンティーノ(距離18.2km/平均6.1%)が立ちはだかる。
平均勾配が大人しいのは途中2度の下りを挟むため。後半は特に9%の登りが続き、ラスト3kmは短い下りから始まるトリッキーな登り返し。最大12%区間を経て、ラスト250mは幅の広い最終ストレートが待っている。
5月27日(月)休息日
text:Sotaro.Arakawa
image:RCS Sport
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