7月6日に開催されたJクリテリウムツアー第4戦「広島クリテリウム」は、400mのロングスプリントを決めた岡篤志(宇都宮ブリッツェン)が優勝。地元チームの孫崎大樹(ヴィクトワール広島)は2位だったものの、クリテリウムリーダージャージを獲得した。



特別観戦席はヴィクトワール広島のサポーターでほぼ満席 photo:Satoru Kato

レースの合間には一般参加イベントのエンデューロが行われた photo:Satoru Kato
一般参加のパレード走行を先導するのは、ナカータことヴィクトワール広島の中田拓也 photo:Satoru Kato


前日のJプロツアー「広島三原ロードレース」に続き、Jクリテリウムツアー「広島クリテリウム」が広島市内に場所を移して開催された。2018年の初開催以来、コロナ禍と悪天候により2度の中止を挟みながらも今年8年目を迎えた同大会は、地元チームのヴィクトワール広島の尽力もあって定着した大会になりつつある。

今年も猛暑の中の開催となった広島クリテリウム photo:Satoru Kato

コースは商工センターの公道に設定された1周1.7km。アップダウンの無い平坦なコースではあるが、3つのヘアピンコーナーが毎周回ストップ&ゴーを強いる。加えて6月中に梅雨明けした西日本の猛烈な暑さが選手の消耗を誘う。決勝は36℃を超える猛暑の中でスタートした。

予選は二組に分けて6周10.2kmで行われ、各組25名が決勝進出。シマノレーシングとヴィクトワール広島が出場した全選手を決勝に残す一方、前日の広島三原ロードレースで優勝した金子宗平(群馬グリフィンレーシングチーム)は予選敗退。E1カテゴリーからエントリーした選手のほとんどが予選敗退となる中、中尾涼介(松山学院高等学校)が唯一の決勝進出を決めた。

36℃を超える暑さの中、決勝スタート photo:Satoru Kato

25周42.5kmの決勝レースはスタート直後から抜け出しを図る動きが繰り返されるも、長く続く「逃げ」には繋がらず集団が吸収していく。ホームレースとなるヴィクトワール広島は集団前方で動きを見せるが、集団をコントロールして主導権を握るまではせず。暑さによる消耗を嫌ってか、積極的に主導権を取りに行くチームは無いままレース後半に入る。

オープン参加の今村駿介(ワンティNIPPOリユーズ)が集団前方で動く photo:Satoru Kato

先行する動きをヴィクトワール広島がチェック photo:Satoru Kato

レース後半に抜け出した草場啓吾(愛三工業レーシングチーム)と香山飛龍(シマノレーシング) photo:Satoru Kato

レースが大きく動いたのは15周目。3回目の周回賞に向け、白川幸希(ヴィクトワール広島)と香山飛龍(シマノレーシング)が先行。白川が周回賞を先頭通過した直後、香山が加速して先行する。これに草場啓吾(愛三工業レーシングチーム)が合流して2名となり、後続に10秒前後の差をつける。17周目には吸収されたものの、この逃げをきっかけに終盤に向けて各チームの動きが加速し始める。

終盤、シマノレーシングが集団前方を固める photo:Satoru Kato

スプリント勝負に向けて集団前方に各チームが上がり始める photo:Satoru Kato

残り3周となる23周目、クリテリウムリーダージャージを着る中井唯晶擁するシマノレーシングが、集団前方に集まってペースアップ。キナンレーシングチーム、宇都宮ブリッツェン、ヴィクトワール広島も対抗して集団前方に上がり始める。

左端(写真右)から岡篤志(宇都宮ブリッツェン)が抜けてくる photo:Satoru Kato

ロングスプリントを決めた岡篤志(宇都宮ブリッツェン)が優勝 photo:Satoru Kato

最終周回に入ると各チーム入り乱れて残り400mの最後のヘアピンコーナーへ。ここから岡篤志(宇都宮ブリッツェン)がロングスプリントを開始。追いすがる孫崎大樹(ヴィクトワール広島)、橋本英也(キナンレーシングチーム)、草場らを引き離し、フィニッシュまで駆け抜けた。

岡は5月のツアー・オブ・ジャパン京都ステージで優勝するなど強さを見せているが、Jプロツアーを含む国内ロードレースシリーズでの勝利は今シーズン初めて。「3月の宇都宮清原クリテリウムでは孫崎選手に負けて地元優勝出来なかったので、どうしてもここでリベンジしたかった」と、アウェーの広島での勝利を期していたと言う。

表彰式 photo:Satoru Kato

岡篤志コメント
「ヘアピンが多いので集団の後ろにいるとちぎれてしまうこともあるので、集団の前の方にいるようにして時々攻撃もしかけながら、最後は(沢田)時さんか自分でスプリントというチームの方針で臨んだ。

最終周回は時さんが引き上げてくれて孫崎選手をマークして最終コーナーに入った。エリオット(・シュルツ)が引いていたのでリードアウトするのかなと思っていたらコーナーを曲がり切ったところで引くのをやめてしまい、牽制のような状況になった。まだ400mあるから迷ったが、思い切ってスプリントを始めたら差が開いたので、そのまま行った。最後まで逃げ切れて本当に良かったと思う。

全日本選手権直後で気持ち的には緩んでいる感じだったが、昨日の広島三原ロードレースは2位だったので調子は悪く無かったと思う。来週の多摩ロード(THE ROAD RACE TOKYO TAMA)が今シーズン前半の締めくくりになるので、そこまで良いコンディションを維持したい。その次のレースまで空くので、10月のツール・ド・九州やジャパンカップに備えたい」

孫崎大樹(ヴィクトワール広島)がクリテリウムリーダージャージを獲得 photo:Satoru Kato

Jクリテリウムツアー総合ランキングは、2位となった孫崎が首位に浮上し、リーダージャージを獲得。「できれば地元優勝して獲得したかったから、悔しさ半分、嬉しさ半分」と表彰式でコメントした。

次回、9月14日の「南魚沼クリテリウム」がJクリテリウムツアーの最終戦となる。初のクリテリウム王者は誰になるのか?
Jクリテリウムツアー2025 第4戦広島クリテリウム 結果(42.5km)
1位 岡 篤志(宇都宮ブリッツェン) 1時間8分39秒
2位 孫崎 大樹(ヴィクトワール広島) +1秒
3位 草場 啓吾(愛三工業レーシングチーム)
4位 岡本 隼(愛三工業レーシングチーム)
5位 日野 泰静(Velolien松山)
6位 橋本 英也(KINAN Racing Team)
中間スプリント賞
1回目 黒枝 咲哉(Sparkle Oita Racing Team)
2回目 岩村 元嗣(チームユーラシア - iRCタイヤ)
3回目 白川 幸希(ヴィクトワール広島)

広島県民賞 久保田 悠介(ヴィクトワール広島)

E2優勝 ハンター ネーサン(稲城FIETS クラスアクト) photo:Satoru Kato

E3優勝 高山 恭彰(MaxSpeed97) photo:Satoru Kato



text&photo:Satoru Kato
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