TLRタイヤに匹敵する転がり抵抗を実現、ピレリの次世代TPUチューブ、SmarTUBE RS

リドル・トレックやアルペシン・ドゥクーニンクをサポートするイタリアンタイヤブランドのピレリ。自社開発のTPU素材を使用し、転がり、軽量性、耐久性のバランスを整えた次世代インナーチューブ”SmarTUBE RS（スマチューブ・RS）”がリリースされた。

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ピレリがTPUチューブのアップデートバージョン”SmarTUBE RS”を発表した。チューブの素材である自社開発のTPU（熱可塑性ポリウレタン）のアップデートを行い、軽量化と耐久性向上、転がり性能向上を実現した次世代インナーチューブとなっている。

新たなTPU素材は従来のSmarTUBEと同じ重量とコンパクトな堆積を維持しながら、ヒステリシスロスの低減を実現。ヒステリシスロスとはチューブが変形する際にエネルギーが熱として失われる現象のことで、これを抑えることで転がり抵抗向上に繋がる。

ピレリはクリンチャータイヤ（P ZERO RS Tubetype）とチューブレスレディタイヤ（P ZERO RS TLR）どちらの組み合わせでSmaTUBE RSの転がり抵抗を計測。クリンチャーの場合はブチルチューブよりも24.3％も転がり抵抗が低減、従来のSmarTUBEより12.2％も改善を果たしている。

さらに、チューブレスレディ（P ZERO RS TLR）にシーランと40mlの組み合わせとは、転がり抵抗はほぼ同等。シーラントを使用する場合は9.6W分の転がり抵抗が発生しており、新型SmarTUBE RSでは9.8Wの抵抗となるという。また、従来のSmarTUBEの抵抗は12.4Wであり、新型の方が転がりが優れている。

またSmarTUBE RSは耐パンク性能を獲得するため厚みが22.5mmに設定されている。これは従来SmarTUBEの17mmよりも厚手だが、重量はSmarTUBE RSが32g、SmarTUBEが35gとなっており、新素材によって軽量性と耐久性が両立された結果が現れている。

これらの性能を獲得しながら、チューブレス系タイヤのようなメンテナンスも必要ないという点は大きな魅力。ワンサイズ展開ながらタイヤサイズ26mm幅から35mm幅まで対応することができ、現代のトレンドにフィットしている。バルブ長は42mm、60mm、80mmの3種類。価格は5,400円（税込）。

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ピレリ SmarTUBE RS
素材：TPU
バルブ：フレンチ
サイズ：700x26-35C
バルブ長/重量：42mm/32g、60mm/33g、80mm/34g
価格：5,400円（税込）