「どうやって勝ったのか、自分でも分からない」と驚いたバスティアン・トロンション。「最後の300mではもう脚が残っていなかった」と悔やむファンアールトなど、劇的なスプリント決着となったブエルタ第10ステージを選手たちの言葉で振り返る。
ステージ優勝 バスティアン・トロンション(フランス、グルパマFDJユナイテッド)

スプリント勝利したバスティアン・トロンション(フランス、グルパマFDJユナイテッド) photo:CorVos
どうやって勝ったのか、自分でも分からないよ。スプリントを始めた時、前にまだ誰か残っているのかどうかも分かっていなかった。だからフィニッシュしても両手を上げなかったんだ。本当に信じられない。ここ数日はかなりきつかったけれど、今日は調子が良かった。
ギヨーム(マルタンギヨネ)には「力尽きるまで全開で行ってくれ」と伝えた。そして僕が勝った。本当にすごいことだよ。ブエルタでこんな結果を出せるなんて思っていなかった。
今年は準備があまりうまくいかなかったし、先週も感触は良くなかった。少し違和感があり、例年とは違っていた。それでも自分たちがやってきたことを信じることにした。スタートラインに立った時点で、準備はもう終わっていると思っていた。あとは自分の好きなようにレースをして、勝利を狙うだけだった。

グランツールで自身初の区間優勝を得たバスティアン・トロンション(フランス、グルパマFDJユナイテッド) photo:CorVos
今日は1日中「この道は最高だな。本当にきれいだし、素晴らしい場所だ」って言いながら走っていたんだ。今日という日は本当に楽しかったし、最後には勝つことができた。
ステージ2位 マグナス・コルト(デンマーク、ウノエックス・モビリティ)
最終山岳だけではなく、その前から厳しいレース展開だった。スプリンターチームが隊列を整えきれず、純粋な集団スプリントにはならなかった。でも、僕はそういうスプリントが得意なんだ。ただ、今回はとても混沌としたスプリントになった。
逃げた選手たちはとても強く、なかでもドゥヴァーシュネスは素晴らしい走りをしていた。彼が前にいたおかげで、僕らは集団内で脚を温存でき、前を追う必要がなかった。ラスト1kmあたりでチームメイトを見失い、少し番手を下げてしまった。勝利争いに加われたのは嬉しいけれど、ここまで近づいたからには勝ちたかったし、勝てなかったのは残念だよ。
ステージ3位 ティボー・ネイス(ベルギー、リドル・トレック)

トロンションに敗れ、区間3位だったティボー・ネイス(ベルギー、リドル・トレック) photo:CorVos
今日は結果を出さなければならない日のひとつだった。自分が望んでいた通りの脚があったし、本当に素晴らしい感触だった。フィニッシュに向けて集団の人数を減らすため、できる限りレースを厳しくしたかった。ただ、丘陵区間では少し余裕を残しすぎてしまい、結果的にスピードのある選手たちがまだ多く残ってしまった。それが少し悔しい。
残り300mで小さなミスを冒し、一度サドルに座ってしまった。そこからスリップストリームに入ろうとしたけれど、あそこはリスクを取って、そのまま勝負に出るべきだった。失うものは何もなかったし、勢いを生かして勝利を狙うべきだったと思う。今はそこが少し残念だ。
ステージ4位 ワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク)

区間4位でポイントを加算し、マイヨプントスのリードを拡大させたワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク) photo:CorVos
最後の30kmは混沌としており、ものすごくきつかった。ずっと緩やかに上り続ける、終わりのない登りのような感じだった。
今日はチームとしてレースをコントロールする計画だった。最終的にはうまくいったけれど、集団スプリントに持ち込むためにチーム全員の力を使う必要があった。それを実現できたことは本当に誇りに思う一方、最終1kmでは僕ひとりになってしまい、いいポジションを取るのが難しかった。残念ながら最後の300mではもう脚がほとんど残っていなかった。
僕でスプリントするのがプランAだった。今日は登りが多くてものすごく厳しい1日だったけれど、こういうコースは僕に合っている。僕にとっていいチャンスだったから、最初から僕で勝負する予定だった。ただ正直なところ、もし僕の調子が良くなければ役割を入れ替えられる。それができるのは本当に贅沢なことだし、マッティ(ブレナン)もこういうスプリントでは勝つチャンスがある。これからもこういう形で走り続けたいし、いまのチームの状態なら、今週もきっと結果を残せると思う。
残り1km地点からアタックし、フィニッシュ手前で捉えられたシャビエル・アスパレン(スペイン、ピナレロQ36.5プロサイクリング)
自分の走りにはとても満足している。今日はただ勝負に加わりたかったんだ。神経を使うフィナーレだった。難しい展開になることは分かっていたし、僕らはチームとして前方のいい位置につけていた。ステージとフィナーレについてはいろいろな展開を想定して分析していたけれど、レース序盤はまったく調子が良くなかった。それでも走るうちにどんどん感触が良くなっていった。ステージ優勝を狙えるチャンスは、これからもまだあると思っている。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos, A.S.O.
ステージ優勝 バスティアン・トロンション(フランス、グルパマFDJユナイテッド)

どうやって勝ったのか、自分でも分からないよ。スプリントを始めた時、前にまだ誰か残っているのかどうかも分かっていなかった。だからフィニッシュしても両手を上げなかったんだ。本当に信じられない。ここ数日はかなりきつかったけれど、今日は調子が良かった。
ギヨーム(マルタンギヨネ)には「力尽きるまで全開で行ってくれ」と伝えた。そして僕が勝った。本当にすごいことだよ。ブエルタでこんな結果を出せるなんて思っていなかった。
今年は準備があまりうまくいかなかったし、先週も感触は良くなかった。少し違和感があり、例年とは違っていた。それでも自分たちがやってきたことを信じることにした。スタートラインに立った時点で、準備はもう終わっていると思っていた。あとは自分の好きなようにレースをして、勝利を狙うだけだった。

今日は1日中「この道は最高だな。本当にきれいだし、素晴らしい場所だ」って言いながら走っていたんだ。今日という日は本当に楽しかったし、最後には勝つことができた。
ステージ2位 マグナス・コルト(デンマーク、ウノエックス・モビリティ)
最終山岳だけではなく、その前から厳しいレース展開だった。スプリンターチームが隊列を整えきれず、純粋な集団スプリントにはならなかった。でも、僕はそういうスプリントが得意なんだ。ただ、今回はとても混沌としたスプリントになった。
逃げた選手たちはとても強く、なかでもドゥヴァーシュネスは素晴らしい走りをしていた。彼が前にいたおかげで、僕らは集団内で脚を温存でき、前を追う必要がなかった。ラスト1kmあたりでチームメイトを見失い、少し番手を下げてしまった。勝利争いに加われたのは嬉しいけれど、ここまで近づいたからには勝ちたかったし、勝てなかったのは残念だよ。
ステージ3位 ティボー・ネイス(ベルギー、リドル・トレック)

今日は結果を出さなければならない日のひとつだった。自分が望んでいた通りの脚があったし、本当に素晴らしい感触だった。フィニッシュに向けて集団の人数を減らすため、できる限りレースを厳しくしたかった。ただ、丘陵区間では少し余裕を残しすぎてしまい、結果的にスピードのある選手たちがまだ多く残ってしまった。それが少し悔しい。
残り300mで小さなミスを冒し、一度サドルに座ってしまった。そこからスリップストリームに入ろうとしたけれど、あそこはリスクを取って、そのまま勝負に出るべきだった。失うものは何もなかったし、勢いを生かして勝利を狙うべきだったと思う。今はそこが少し残念だ。
ステージ4位 ワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク)

最後の30kmは混沌としており、ものすごくきつかった。ずっと緩やかに上り続ける、終わりのない登りのような感じだった。
今日はチームとしてレースをコントロールする計画だった。最終的にはうまくいったけれど、集団スプリントに持ち込むためにチーム全員の力を使う必要があった。それを実現できたことは本当に誇りに思う一方、最終1kmでは僕ひとりになってしまい、いいポジションを取るのが難しかった。残念ながら最後の300mではもう脚がほとんど残っていなかった。
僕でスプリントするのがプランAだった。今日は登りが多くてものすごく厳しい1日だったけれど、こういうコースは僕に合っている。僕にとっていいチャンスだったから、最初から僕で勝負する予定だった。ただ正直なところ、もし僕の調子が良くなければ役割を入れ替えられる。それができるのは本当に贅沢なことだし、マッティ(ブレナン)もこういうスプリントでは勝つチャンスがある。これからもこういう形で走り続けたいし、いまのチームの状態なら、今週もきっと結果を残せると思う。
残り1km地点からアタックし、フィニッシュ手前で捉えられたシャビエル・アスパレン(スペイン、ピナレロQ36.5プロサイクリング)
自分の走りにはとても満足している。今日はただ勝負に加わりたかったんだ。神経を使うフィナーレだった。難しい展開になることは分かっていたし、僕らはチームとして前方のいい位置につけていた。ステージとフィナーレについてはいろいろな展開を想定して分析していたけれど、レース序盤はまったく調子が良くなかった。それでも走るうちにどんどん感触が良くなっていった。ステージ優勝を狙えるチャンスは、これからもまだあると思っている。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos, A.S.O.
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