ツールがパリにたどり着く前日の7月26日、ブルターニュで第4回ツール・ド・フランス・ファムが開幕する。午後5時半スタートのナイトレースが行われる初日から最終日シャテルまでのコースや、フォレリングやコペッキーなど有力選手などを紹介する。

ツール・ド・フランス・ファム2025コースマップ image:A.S.O.
2022年に初回大会を迎えたツール・ド・フランス・ファム・アヴェク・ズイフト(UCIワールドツアー)も、今年で4回目を迎えた。昨年より1日増えた全9ステージで行われる大会が、本日7月26日にスタートする。
女子レース最大の戦いが走り出すのは、フランス北西部ブルターニュ地域圏のヴァンヌ。そこからアルプス山脈を目指し、総距離1,168.6kmをかけて、フランスを横断するように東へ進む。そのためオランダとベルギーで大会の半分を過ごした昨年から一転、男子と同じく100%フランス国内を巡る大会となる。

ツール・ド・フランス・ファム2025 第1ステージ image:A.S.O.

ツール・ド・フランス・ファム2025 第8ステージ image:A.S.O. 
ツール・ド・フランス・ファム2025 第9ステージ image:A.S.O.
初日は78.8kmの丘陵ステージで、パンチャー向きのレイアウト。しかしポイントはスタート時間が午後5時25分(フィニッシュ予想時刻は午後7時半)という、ナイトレースという点だ。レイアウト的に世界王者ロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム)やプック・ピーテルセ(オランダ、フェニックス・ドゥクーニンク)が初日勝者に輝き、マイヨジョーヌを着用する可能性は高い。
その後、平坦と丘陵ステージが続いた後、大会6日目に最初の山岳ステージが登場。しかし、ここの山岳は難易度が比較的低く、逃げ切りに有利なレイアウトだ。本格的なマイヨ・ジョーヌ争いは大会8日目、男子ツール第18ステージでも登場したマドレーヌ峠(距離18.6km/平均8.1%)で繰り広げられる。そして最終日は1級、超級、1級山岳を立て続けに登る過酷な山岳ステージで、4代目の総合優勝者が決定する。

2022年に初回大会を迎えたツール・ド・フランス・ファム・アヴェク・ズイフト(UCIワールドツアー)も、今年で4回目を迎えた。昨年より1日増えた全9ステージで行われる大会が、本日7月26日にスタートする。
女子レース最大の戦いが走り出すのは、フランス北西部ブルターニュ地域圏のヴァンヌ。そこからアルプス山脈を目指し、総距離1,168.6kmをかけて、フランスを横断するように東へ進む。そのためオランダとベルギーで大会の半分を過ごした昨年から一転、男子と同じく100%フランス国内を巡る大会となる。



初日は78.8kmの丘陵ステージで、パンチャー向きのレイアウト。しかしポイントはスタート時間が午後5時25分(フィニッシュ予想時刻は午後7時半)という、ナイトレースという点だ。レイアウト的に世界王者ロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム)やプック・ピーテルセ(オランダ、フェニックス・ドゥクーニンク)が初日勝者に輝き、マイヨジョーヌを着用する可能性は高い。
その後、平坦と丘陵ステージが続いた後、大会6日目に最初の山岳ステージが登場。しかし、ここの山岳は難易度が比較的低く、逃げ切りに有利なレイアウトだ。本格的なマイヨ・ジョーヌ争いは大会8日目、男子ツール第18ステージでも登場したマドレーヌ峠(距離18.6km/平均8.1%)で繰り広げられる。そして最終日は1級、超級、1級山岳を立て続けに登る過酷な山岳ステージで、4代目の総合優勝者が決定する。
ツール・ド・フランス・ファム2025ステージリスト
ステージ | 日時 | スタート〜フィニッシュ | 距離 |
---|---|---|---|
第1ステージ | 7月26日(土) | ヴァンヌ〜プリュムレック | 78.8km(丘陵) |
第2ステージ | 7月27日(日) | ブレスト〜カンペール | 110.4km(平坦) |
第3ステージ | 7月28日(月) | ラ・ガシイ〜アンジェ | 163.5km(平坦) |
第4ステージ | 7月29日(火) | ソミュール〜ポワチエ | 130.7km(平坦) |
第5ステージ | 7月30日(水) | ジョネイ・マリニー・フュテュロスコープ〜ゲレ | 165.8km(丘陵) |
第6ステージ | 7月31日(木) | クレルモン・フェラン〜アンベール | 123.7km(山岳) |
第7ステージ | 8月1日(金) | ブール・カン・ブレス〜シャンベリー | 159.7km(丘陵) |
第8ステージ | 8月2日(土) | シャンベリー〜マドレーヌ峠 | 111.9km(山岳) |
第9ステージ | 8月3日(日) | プラ・シュル・アルリー〜シャテル | 124.1km(山岳) |
雪辱を期すフォレリング、盤石の布陣でリベンジへ

全22チーム、総勢154名の出場選手の中で、ゼッケン1をつけるのは、昨年僅か4秒差で総合優勝者を果たしたカタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト)。しかし、総合優勝の候補筆頭にはやはり、デミ・フォレリング(オランダ、FDJスエズ)の名が挙がる。
直近のツール・ド・スイスこそ総合2位に終わったものの、ラ・ブエルタ・フェメニーナとイツリア・ウィメン、そしてボルタ・ア・カタルーニャ女子と3大会連続で総合優勝。ジロ・デ・イタリア・ウィメンを回避し、高地合宿を行い万全に整えたコンディションで昨年のリベンジを狙う。懸念点があるとすれば、昨年のSDワークス・プロタイムから移籍したFDJスエズのチーム力。しかし、逆にチーム全員がフォレリングのアシストという強みもある。



その対抗はもちろん、ジロ連覇を達成したイタリア王者のエリーザ・ロンゴボルギーニ(UAEチームADQ)と、モビスター移籍後に総合選手として覚醒したマーレン・ロイサー(スイス)の2名だ。ともにジロから2週間での連戦に加え、単純な登坂力に勝るフォレリングに対し、どのような攻撃を仕掛けるかに注目が集まる。
最強ウィーベスが初獲得を狙うマイヨヴェール

3〜5つと予想される集団スプリントの主役は、もちろん現ヨーロッパ王者のロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム)だ。現役最強スプリンターはジロでも区間2勝でポイント賞に輝くものの、意外にもこれまでマイヨヴェール(ポイント賞)の獲得はない。
そのライバルは元世界王者のエリーザ・バルサモ(イタリア、リドル・トレック)と昨年区間2勝したシャーロッテ・コール(オランダ、ピクニック・ポストNL)、そして2年連続3度目のマイヨヴェールを目指す、38歳のマリアンヌ・フォス(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)だ。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
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