総合首位ロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム)らを先頭に2日目がスタート photo:Simac Ladies Tour オランダ開催の女子ワールドツアーのステージレース「シマック・レディース・ツアー」2日目のコースは、ドイツ国境の街へネプの周回コースを4周する平坦ステージ。コースマップ上は集団スプリント予想だったものの、この日は樹木を揺らすほどの強風がレースを木っ端微塵に破壊した。
ロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム)を含む11名の先頭グループが逃げる photo:Simac Ladies Tour リドル・トレックとSDワークス・プロタイムが複数メンバーを送り込んだ11名の先頭グループ photo:Simac Ladies Tour 先頭グループに生き残ったのは総合首位のロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム)やエリーザ・バルサモ(イタリア、リドル・トレック)、リーアンヌ・マルクス(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)といったスプリンター勢。メイン集団は数的優位を活かして引き戻したいところだったが、逃げグループを人数を残したSDワークスとリドルが牽引する先頭グループは徐々に離れていく。最終的にタイム差は45秒近くまで広がり、そのままフィニッシュへとなだれ込んだ。
圧倒的なスプリントで勝利したロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム) photo:Simac Ladies Tour 「今日はエシュロンができる場所が1箇所あると分かっていて、3周目に逃げができた。抜け出した11人は全員協調できていたのでメイン集団を引き離せたし、その中に4人もチームメイトが入ってくれた。十分なリードを稼いでから集団をコントロールしてくれたので、私はスプリントに集中できた。マルクスのアタックを予想していたけれど、彼女の妹であるフェムケが押さえ込んでくれたので、その隙を与えなかった。素晴らしいチームメイトの働きに報いることができて素晴らしい勝利になった」と話すウィーベスは、総合リードを10秒に伸ばすことに成功。目標に据えた総合優勝に向けて順調に駒を進めている。