大逃げから勝利したワウト・ファンアールトは「最後のアタックが決まった」と満足げに振り返った。パレパントルがその強さを称える一方、マスは「明日に向けてモチベーションは高い」と語り、翌日の1級山岳決戦へ向かう。



ステージ優勝 ワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク)

7名集団から飛び出したワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク) photo:CorVos

さっき息子たちと、妻のサラと電話で話したところなんだ。こういう走りをするために必要な支えを、彼らは間違いなく与えてくれている。だから、ここから彼らに挨拶を送りたい。

作戦は逃げに乗ることだった。今日はコントロールするのがとても難しいステージだった。チームにはマシュー(ブレナン)と僕、ブリュノ(アルミライユ)、クリストフ(ラポルト)と、こういうステージを得意とする選手が揃っている。そこで何人かを前に送り込み、常に勝負できる状況を作ろうとした。それが完璧に機能した。

マシューが先頭集団に入っていたので、ブリュノと僕は1日の大半を追走集団の中で脚を温存できた。そして最後の登りで先頭に追いつくことができた。僕とマシューがああいうグループに入れば、どちらにも勝つチャンスがあるし、お互いのために自分を犠牲にすることもできる。何度もアタックを繰り返し、最後のアタックが決まった。

パレパントルとのマッチスプリントを制したワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク) photo:CorVos

コースプロフィールを見て、フィニッシュ地点の村に入る直前に最後の短い登りがあることを知り、そこから仕掛けることは少し頭にあった。(アタックした)残り3.5kmという距離は、みんながスプリントのことを考え始めるタイミング。そこで一度差を作ることができれば、後ろでは誰も他人のために脚を使って差を詰めたがらなくなる。フィニッシュまで十分近かったので、仕掛ける価値はあった。ヴァランタン(パレパントル)は良い協力相手だった。何度か先頭を引いてくれたし、フィニッシュまで一緒に勝負できたのも良かったよ。

ステージ2位 ヴァランタン・パレパントル(フランス、スーダル・クイックステップ)

パレパントルと健闘を称え合うワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク) photo:CorVos

調子は良かったし、逃げに乗ることができた。フィリッポ(ザナ)と一緒に前にいられたことで、終盤に向けて複数の選択肢を持って戦うことができた。

残り数kmでは少し勝負に出てみたけれど、うまくいかなかった。ハードで本当に激しい1日を走った後だったけれど、スプリントではできる限りのことをした。ただ、ワウト(ファンアールト)の方が強かった。今日のステージからは大きな手応えを得られたし、これを励みにして、これからのステージでも挑み続けていきたい。

ステージ3位 マシュー・ブレナン(イギリス、ヴィスマ・リースアバイク)

マシュー・ブレナン(イギリス、ヴィスマ・リースアバイク)が入った10名による先頭集団 photo:CorVos

今日の勝利はワウトにこそふさわしい。彼と協力しながらレースを進め、登りでワウトが仕掛けると、1人を除いて誰もついていくことができなかった。そこで僕は追走集団に残り、スプリントに備えた。とても良い状況に持ち込むことができた。今日の狙いはワウトを勝たせることで、僕の役割は彼のためにできるだけ良い状況を作ることだった。

マイヨロホ エンリク・マス(スペイン、モビスター)

モビスターが中心となりプロトンを牽引した photo:A.S.O.

(マティアス・スケルモースが飛び出した時は)下りでの戦術的な動きだった。僕らは彼のペースには付き合わず、少し抑えて走ることにした。前には大きな逃げ集団ができていたので、タイム差が2〜4分の間に収まるようコントロールした。その後は他のチームもコントロールに加わってくれた。

もちろん今日の疲れは明日になれば感じると思う。ただ、1日1日やっていかなければならないし、今のところ僕らはとてもうまく走れていると思う。(翌日のフィニッシュ地点である1級山岳シエラ・デ・ラ・パンデラには)良い思い出がある。2022年のことだ。明日に向けてモチベーションは高いよ。

総合5位&マイヨブランコ オスカー・オンリー(イギリス、ネットカンパニー・イネオス)

先日の落車とまったく同じような痛みが、今度は反対側にある。ちょっとおかしな感じだけど、今はもう大丈夫だよ。

スケルモースのことはとてもリスペクトしている。彼は一流の選手だから、ただでタイムを与えたくはない。ただ、今日は逃げに入っている選手が多かったので、彼が大きくタイムを稼ぐのは難しいだろうとも分かっていた。誰も彼のために協力して走りたがらないからね。最終的には、かなり早くタイム差を縮めることができたと思う。

(明日は)自分にかなり合う登りになると思う。昨日より良い脚で走れればいいね。良いテストになると思う。

text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos, A.S.O.
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