フルーツ王国である甲府盆地の一番オイシイ時期を堪能するロングライドイベント、山梨フルーツライド。大雨により中止となった昨年の分まで、アツく盛り上がった真夏のライドレポートをお届けします。

朝焼けのなか、参加者が続々と集まってくる

今年はついに大会オリジナルエアアーチがデビュー 
ゲストライダーのみなさんが勢ぞろい

この日参加者をアテンドしてくれるサポートライダーたち
スーパーの果物売り場でブドウの品ぞろえが充実しだす8月下旬。山梨県産の文字を見て「そろそろだ!」と楽しみになる山梨フルーツライド。日本に冠たるフルーツ王国山梨、その中心的なエリアである甲府盆地を巡るライドイベントだ。
既に今年で9回目を迎える人気イベントだが、実は昨年は大雨の影響で残念なことに開催中止に。今年はその無念を晴らすような好天の予報に。むしろこの夏一番の暑さという情報もあり、もうちょっと加減してもらえれば……なんて思いながら中央道の勝沼ICを降りる。

スタートアーチの前で記念撮影
会場は勝沼ICから至近。交差点を一つ右折してしばらく行けば会場の勝沼中央公園はすぐ見えてくる。会場の目の前にコンビニがあるので、朝ごはんや携行食などの買い出しも非常に便利な抜群のロケーションである。
ビンディングシューズのインソールを忘れるというまさかのトラブルを経つつ、走り出す準備は完了。6時を過ぎるころには、多くのサイクリストたちが勝沼中央公園のグラウンドへと集まってきた。

ヨガインストラクターでもあるインフルエンサーの「後輩ちゃん」のリードによるストレッチで身体をほぐす

早速走り出していきます!

一斉にスタートしていく
今年はなんと大会仕様のエアアーチが!大会のイメージカラーでもあるパープルに染められたバルーンアーチが朝陽に照らされる下で、開会式がスタート。MCを務めるイタリアーノ&おちょねさんの進行のもと、大会ディレクターの久保田さん、そしてゲストライダーたちが挨拶。そして、ヨガインストラクターでもあるインフルエンサーの「後輩ちゃん」のリードによるストレッチで身体をほぐし、いざスタート。
フルーツライドのコースは甲府盆地の東側、峡東地区とよばれるエリアを時計回りにぐるりと一周する周遊ルート。スタート地点はその中でも最も東側に位置する地点となる。というわけで、まずは南西に向かっていくことに。

ぶどうとワインの街。

みやさか道の入口へ高度を上げていく
観光農園の立ち並ぶエリアを走り抜け、目指すのはみやさか道。峡東エリアの南側の高台を繋ぐ広域農道で、適度なアップダウンと信号の少なさでロードバイクで走るにはぴったりのコース。このエリアは桃の栽培が特に盛んで、春先には濃いピンクの桃の花が咲き誇るまさに「桃源郷」と呼ぶにふさわしいロケーション。
この日最初の長めのヒルクライムを登り切った先には「桃源郷菜の花畑」がフォトスポットとして登場。甲府盆地を一望する高台で、春には桃と菜の花のコントラストがそれはもう絶景なのだとか。

前半最大の激坂を登った先には花鳥山展望台が待っている

リニアをバックに一枚!
ここから先はダイナミックなアップダウンが続いていく。甲府の街並みに飛び込んでしまいそうな下りの爽快感は特別だ。そんなアップダウンをいくつかこなした後、仕上げとばかりに用意された激坂の先にあるのが、花鳥山展望台だ。リニアの実験線を眼下に望むロケーションながら、道の細さも相まって穴場のスポット。でも自転車ならそんなことは気にせず景色を堪能できる。
そして、ここまで来ればこの日最初のエイドとなる八代ふるさと公園も目と鼻の先。大きな水色のアーチ橋を渡れば、ファーストフルーツが待っている。

大粒のシャインマスカットとのももン、信玄餅味のカントリーマァム

見晴らしの良いこの高台は 
実は古墳なんです!

ゲストの2人も大満足
こちらで振舞われるのは、今や押しも押されぬブドウ界のスーパースタァ、シャインマスカット。コップ一杯に大粒のシャインマスカットが盛られ、更に山梨県産の桃果汁を100%使用したジュース「のももん」、そして桔梗信玄餅味のカントリーマァムというフルセットがお出迎え。
甲府盆地を遠望する絶景とそこで生まれた甘味を楽しみ、水分と糖分を補給したら再度スタート。既に日もかなり高くなりはじめており、補給はかなり大切。特にこの後の区間は長めなのでしっかり水分を取っていこう。

釜無川沿いを走っていく

フルーツラインを登っていく
ここから先は、みやさか道の終点から北上。笛吹川沿いのサイクリングロードを経由し甲府盆地を縦断し、後半のメインコースとなるフルーツラインへ。
甲府盆地の北側から東側にかけて繋がるフルーツラインは、その名の通り沿道には果樹園が連なる広域農道。みやさか道よりもコーナーが多く、また北側に位置していることから天候などの条件が揃えば御坂山地の向こう側に富士山を望むことも出来る。

条件が良ければ富士山も見える

シャインマスカットとクイーンニーナが並ぶ
いくつものアップダウンを経て、たどり着いたのが第2エイドのフルーツ公園。山梨を代表する観光地の駐車場の一角が、この日サイクリストの為に貸し切りとなっているのだ。
このエイドでももちろんブドウが登場。2度目のブドウはシャインマスカットと並ぶ高級ブドウとして知られるクイーンニーナとのミックスで。そして、そろそろ消耗してきたエネルギー補給の為に赤飯おにぎり、そして汗で失われた塩分補給に梅干しも振舞われた。

フルーツ公園エイドを満喫

塩分補給にぴったりな梅干し 
たっぷりミネラルウォーターが用意されていた

掛け水は夏場のライドで重要な熱中症対策だ
太陽も中天へ差し掛かり、かなり身体にも熱がこもってきている中、豊富な掛け水、そして首筋などを冷やすための保冷剤といった熱中症対策もしっかり行われている。観測史上最も暑かったと言われた今年の夏だが、これだけしっかりとした対策が取られていれば安心だ。
しっかり身体を冷やして補給を取って、次に目指すはフルーツライドの最難関「野背坂」。ブドウの一大生産地として有名な牧丘エリアへ繋がる全長4.7km、平均勾配8.3%の本格的な峠道だ。

フルーツライドイチの登りとなる野背坂

途中には展望台も。ここまで来ればあと少し
途中には絶景ポイントもあるこのヒルクライムだが、なんといっても暑さが最大の敵。盆地の北側、つまり南向きの斜面となっていることに加え、開けたロケーションで日陰も少ない区間なのだ。なので、先ほどのエイドでしっかりと水分や塩分を補給しておくのが肝要、というわけである。
えっさほいさ、と登りきったピークには濃い日陰が出来ており、皆さんそこで一休み。ヒルクライムで火照った身体をクールダウンすれば、ここから先は下り基調だ。

高原フルーツ農園に設置された給水所に到着

ぷりぷりの巨峰

たわわに実ったぶどう
しばらく下った先にある高原フルーツ農園に設置された給水所では、キンキンに凍った冷凍ブドウを頂ける。果肉100%のシャーベットが熱を持った身体に染みわたる。登っている最中は、なぜこんな苦行を……と思ってしまう峠だけれど、このご褒美を美味しくいただくための儀式だと思えば耐えられる。
この先もフルーツラインに沿って、自転車を進めていく。ところどころに短い登りを挟みつつも、全体的には下り基調の快走路。ただ、逆にスピードが出すぎてしまうセクションもあるので、気を付けて。

第3エイドの塩山ふれあいの森総合公園

ごろりと白糖が入ったドリンクがふるまわれた 
美味しい団子と桃ジュース

美味しいデザートに思わず笑顔がこぼれる
そしてたどり着いたのが第3エイドの塩山ふれあいの森総合公園だ。こちらではみたらし団子と桃のスムージーが登場。ブドウだけでなく桃も旬を迎えるこの時期ならではのメニューに舌鼓を打つ。
こちらの公園、噴水もあり元気なキッズたちがあっという間に飛び込んでいる。と思いきや、更にその奥ではゲストライダーのいたりあーのさんとおちょねさんが滝行中に。残り距離も少ないとはいえ、どうせあっという間に乾いてしまう気温なので、ちょっとでも体は冷やしておくにこしたことはない。

まさかの滝行も可能!?

牛奥見晴らしの丘からはここまで走ってきたコースを一望できる
ここまで来ればあとはフルーツラインの最も東側の最終区間を走っていくだけ。柳沢峠へと続く道を横切り、しばらく行くとビューポイントの牛奥みはらしの丘に到着。こちらからは、今日走ってきたルートを一望できるパノラマビューが広がっている。ちなみにここから見えるこんもりした山がいわゆる「塩山」なのだとか。
今日一日のおさらいのような絶景を堪能し、フルーツラインを走りきったらフィニッシュはもう目の前。酷暑の中、甲府盆地をぐるり一周してきた参加者たち。多くのフルーツを楽しんだ〆となるのは、甲州名物のかぼちゃほうとうだ。

ここまで走ってきたコースを、共に走ってきた仲間とともに

フルーツライド完走、お疲れ様です!
夏空の下でアツアツのほうとうを頂くというのもまたオツなもの。具沢山のほうとうをかきこみ、一息ついた時点でホントにフルーツライドを完走したというもの。それでもまだ食べ足りない!という方は、会場にケータリングカーもたくさん出展しているので、安心だ。
閉会式では豪華賞品があたる抽選会も開催され、盛り上がる中で今年のフルーツライドも無事に終幕。来年はついに10周年を迎えるとのことで、更に盛り上がるような企画を考案中なのだとか。

アツアツのほうとう、是非ご賞味あれ

豪華な景品があたる抽選会も 
参加賞の信玄餅!
ぜひ来年、10周年記念大会をお楽しみに!




スーパーの果物売り場でブドウの品ぞろえが充実しだす8月下旬。山梨県産の文字を見て「そろそろだ!」と楽しみになる山梨フルーツライド。日本に冠たるフルーツ王国山梨、その中心的なエリアである甲府盆地を巡るライドイベントだ。
既に今年で9回目を迎える人気イベントだが、実は昨年は大雨の影響で残念なことに開催中止に。今年はその無念を晴らすような好天の予報に。むしろこの夏一番の暑さという情報もあり、もうちょっと加減してもらえれば……なんて思いながら中央道の勝沼ICを降りる。

会場は勝沼ICから至近。交差点を一つ右折してしばらく行けば会場の勝沼中央公園はすぐ見えてくる。会場の目の前にコンビニがあるので、朝ごはんや携行食などの買い出しも非常に便利な抜群のロケーションである。
ビンディングシューズのインソールを忘れるというまさかのトラブルを経つつ、走り出す準備は完了。6時を過ぎるころには、多くのサイクリストたちが勝沼中央公園のグラウンドへと集まってきた。



今年はなんと大会仕様のエアアーチが!大会のイメージカラーでもあるパープルに染められたバルーンアーチが朝陽に照らされる下で、開会式がスタート。MCを務めるイタリアーノ&おちょねさんの進行のもと、大会ディレクターの久保田さん、そしてゲストライダーたちが挨拶。そして、ヨガインストラクターでもあるインフルエンサーの「後輩ちゃん」のリードによるストレッチで身体をほぐし、いざスタート。
フルーツライドのコースは甲府盆地の東側、峡東地区とよばれるエリアを時計回りにぐるりと一周する周遊ルート。スタート地点はその中でも最も東側に位置する地点となる。というわけで、まずは南西に向かっていくことに。


観光農園の立ち並ぶエリアを走り抜け、目指すのはみやさか道。峡東エリアの南側の高台を繋ぐ広域農道で、適度なアップダウンと信号の少なさでロードバイクで走るにはぴったりのコース。このエリアは桃の栽培が特に盛んで、春先には濃いピンクの桃の花が咲き誇るまさに「桃源郷」と呼ぶにふさわしいロケーション。
この日最初の長めのヒルクライムを登り切った先には「桃源郷菜の花畑」がフォトスポットとして登場。甲府盆地を一望する高台で、春には桃と菜の花のコントラストがそれはもう絶景なのだとか。


ここから先はダイナミックなアップダウンが続いていく。甲府の街並みに飛び込んでしまいそうな下りの爽快感は特別だ。そんなアップダウンをいくつかこなした後、仕上げとばかりに用意された激坂の先にあるのが、花鳥山展望台だ。リニアの実験線を眼下に望むロケーションながら、道の細さも相まって穴場のスポット。でも自転車ならそんなことは気にせず景色を堪能できる。
そして、ここまで来ればこの日最初のエイドとなる八代ふるさと公園も目と鼻の先。大きな水色のアーチ橋を渡れば、ファーストフルーツが待っている。




こちらで振舞われるのは、今や押しも押されぬブドウ界のスーパースタァ、シャインマスカット。コップ一杯に大粒のシャインマスカットが盛られ、更に山梨県産の桃果汁を100%使用したジュース「のももん」、そして桔梗信玄餅味のカントリーマァムというフルセットがお出迎え。
甲府盆地を遠望する絶景とそこで生まれた甘味を楽しみ、水分と糖分を補給したら再度スタート。既に日もかなり高くなりはじめており、補給はかなり大切。特にこの後の区間は長めなのでしっかり水分を取っていこう。


ここから先は、みやさか道の終点から北上。笛吹川沿いのサイクリングロードを経由し甲府盆地を縦断し、後半のメインコースとなるフルーツラインへ。
甲府盆地の北側から東側にかけて繋がるフルーツラインは、その名の通り沿道には果樹園が連なる広域農道。みやさか道よりもコーナーが多く、また北側に位置していることから天候などの条件が揃えば御坂山地の向こう側に富士山を望むことも出来る。


いくつものアップダウンを経て、たどり着いたのが第2エイドのフルーツ公園。山梨を代表する観光地の駐車場の一角が、この日サイクリストの為に貸し切りとなっているのだ。
このエイドでももちろんブドウが登場。2度目のブドウはシャインマスカットと並ぶ高級ブドウとして知られるクイーンニーナとのミックスで。そして、そろそろ消耗してきたエネルギー補給の為に赤飯おにぎり、そして汗で失われた塩分補給に梅干しも振舞われた。




太陽も中天へ差し掛かり、かなり身体にも熱がこもってきている中、豊富な掛け水、そして首筋などを冷やすための保冷剤といった熱中症対策もしっかり行われている。観測史上最も暑かったと言われた今年の夏だが、これだけしっかりとした対策が取られていれば安心だ。
しっかり身体を冷やして補給を取って、次に目指すはフルーツライドの最難関「野背坂」。ブドウの一大生産地として有名な牧丘エリアへ繋がる全長4.7km、平均勾配8.3%の本格的な峠道だ。


途中には絶景ポイントもあるこのヒルクライムだが、なんといっても暑さが最大の敵。盆地の北側、つまり南向きの斜面となっていることに加え、開けたロケーションで日陰も少ない区間なのだ。なので、先ほどのエイドでしっかりと水分や塩分を補給しておくのが肝要、というわけである。
えっさほいさ、と登りきったピークには濃い日陰が出来ており、皆さんそこで一休み。ヒルクライムで火照った身体をクールダウンすれば、ここから先は下り基調だ。



しばらく下った先にある高原フルーツ農園に設置された給水所では、キンキンに凍った冷凍ブドウを頂ける。果肉100%のシャーベットが熱を持った身体に染みわたる。登っている最中は、なぜこんな苦行を……と思ってしまう峠だけれど、このご褒美を美味しくいただくための儀式だと思えば耐えられる。
この先もフルーツラインに沿って、自転車を進めていく。ところどころに短い登りを挟みつつも、全体的には下り基調の快走路。ただ、逆にスピードが出すぎてしまうセクションもあるので、気を付けて。




そしてたどり着いたのが第3エイドの塩山ふれあいの森総合公園だ。こちらではみたらし団子と桃のスムージーが登場。ブドウだけでなく桃も旬を迎えるこの時期ならではのメニューに舌鼓を打つ。
こちらの公園、噴水もあり元気なキッズたちがあっという間に飛び込んでいる。と思いきや、更にその奥ではゲストライダーのいたりあーのさんとおちょねさんが滝行中に。残り距離も少ないとはいえ、どうせあっという間に乾いてしまう気温なので、ちょっとでも体は冷やしておくにこしたことはない。


ここまで来ればあとはフルーツラインの最も東側の最終区間を走っていくだけ。柳沢峠へと続く道を横切り、しばらく行くとビューポイントの牛奥みはらしの丘に到着。こちらからは、今日走ってきたルートを一望できるパノラマビューが広がっている。ちなみにここから見えるこんもりした山がいわゆる「塩山」なのだとか。
今日一日のおさらいのような絶景を堪能し、フルーツラインを走りきったらフィニッシュはもう目の前。酷暑の中、甲府盆地をぐるり一周してきた参加者たち。多くのフルーツを楽しんだ〆となるのは、甲州名物のかぼちゃほうとうだ。


夏空の下でアツアツのほうとうを頂くというのもまたオツなもの。具沢山のほうとうをかきこみ、一息ついた時点でホントにフルーツライドを完走したというもの。それでもまだ食べ足りない!という方は、会場にケータリングカーもたくさん出展しているので、安心だ。
閉会式では豪華賞品があたる抽選会も開催され、盛り上がる中で今年のフルーツライドも無事に終幕。来年はついに10周年を迎えるとのことで、更に盛り上がるような企画を考案中なのだとか。



ぜひ来年、10周年記念大会をお楽しみに!
Amazon.co.jp
Choice NIGHT PROTEIN (ナイトプロテイン) ホエイプロテイン ココア 1kg [ 人工甘味料 GMOフリー ] グラスフェッド プロテイン 国内製造 (BC30 乳酸菌使用)
CHOICE NUTRITION ( チョイス ニュートリション )