国内レースの最高峰に位置付けられる「Jプロツアー」に参戦するバイクを連載形式で紹介(第1弾はこちら)。第2弾はシマノレーシング、愛三工業レーシングチーム、レバンテフジ静岡 、そしてマトリックスパワータグの4チームを紹介します。
高梨万里王(レバンテフジ静岡) メリダ SCULTURA TEAM

高梨万里王(レバンテフジ静岡)のメリダ SCULTURA TEAM photo:Michinari TAKAGI
静岡県富士市に拠点を置く地域密着型チームのレバンテフジ静岡は、2020年の設立以来、台湾の自転車ブランド「メリダ」のバイクを使用している。中でもオールラウンドバイク「SCULTURA」と、エアロロード「REACTO」が用意され、選手の好みや脚質に合わせて選んでいるのだという。
富士市出身の高梨万里王(まりお)は、ゼッケン133をつけたメリダ SCULTURA TEAMをチョイス。コンポーネントはSTIレバーとリアディレイラーがシマノ ULTEGRA、フロントディレイラーは105を使用している。
クランク型パワーメーターはマージーン PES-P515を搭載。「回転型のペダリングが得意なので、なるべくギアを軽くして回すようにしています」という高梨が使用するギア比はフロント53-39T、リア11-34Tで、その言葉通りケイデンス重視のセッティングとなっている。

グロータックのEQUAL機械式ディスクブレーキを使用 photo:Michinari TAKAGI

クランク型パワーメーターのマージーン PES-P515 photo:Michinari TAKAGI 
多くのセッレSMPのサドルを試し、VT20Cを選択 photo:Michinari TAKAGI

タイヤはパナレーサー AGILEST TLR 28C photo:Michinari TAKAGI 
ハンドルとステムはシマノPRO photo:Michinari TAKAGI
ディスクブレーキキャリパーは、選手たち自身でブレーキ調整がしやすく好評だというグロータックのEQUAL機械式ディスクブレーキを使用する。サドルはセッレSMPがサポートし、高梨はVT20をベースにショートノーズ化されている「VT20C」を選択していた。
ホイールは今年から使用しているというグロータックのEQUAL ロードカーボンホイール。選手によって30mmや40mm、50mmを使い分けているという。タイヤはパナレーサー AGILEST FAST TLR 28C。「タイヤの転がり抵抗が低く、力をセーブできるため速く走ることができます」と高梨もAGILESTを気に入っている様子だった。
山田拓海(シマノレーシング) ジャイアント PROPEL Advanced SL

山田拓海(シマノレーシング)のジャイアント PROPEL Advanced SL photo:Michinari TAKAGI
長年ジャイアントとパートナーシップを組んでいるシマノレーシングのバイクは、軽量オールラウンドロードのTCRと、エアロロードのPROPELをコースによって使い分ける。
今回紹介するのは山田拓海のPROPEL Advanced SL。今年からサービスが始まったジャイアント/Livのカラーオーダーシステム「CUSTOM PAINT PROGRAM」でペイントされ、シマノレーシングカラーである青を纏ったスペシャル仕様だ。

ジャイアントのカラーオーダーシステム「CUSTOM PAINT PROGRAM」でペイントされたシマノレーシングカラー photo:Michinari TAKAGI

ギア比はフロントが54-40T、リアは11-34T photo:Michinari TAKAGI 
ハンドルはシマノPRO VIBE photo:Michinari TAKAGI

タイヤはチューブレスレディ仕様のヴィットリア CORSA PRO 28C photo:Michinari TAKAGI 
軽量オールラウンドロードのTCRとエアロロードのPROPELをコースによって使い分けている photo:Michinari TAKAGI
コンポーネントはもちろんシマノ DURA-ACEで統一。パワーメーターはFC-R9200-Pで、ギア比はフロント54-40T、リア11-34Tの組み合わせという、どんなコースでも対応可能なギア選択をしている。
ホイールはシマノ DURA-ACEを使用し、リムハイトの異なるC36やC50を選手によって自由に選択できる。タイヤはチューブレスレディ仕様のヴィットリア CORSA PRO 28Cが装着。ハンドルやサドルはシマノPROで統一されていた。
草場啓吾(愛三工業レーシングチーム) ディアー VA-AFO

草場啓吾(愛三工業レーシングチーム)のディアー VA-AFO photo:Michinari TAKAGI
愛三工業レーシングチームは今年引き続き、台湾のバイクブランドであるDARE(ディアー)を使用。軽量オールラウンダーの「MA」とエアロロードの「VA-AFO」が選手の好みと脚質によって選択されている。写真のゼッケン62のバイクは、2021年の全日本チャンピオンである草場啓吾のVA-AFO。愛三工業レーシングチームのチームカラーのブルーを基調に、フレーム各所にチームロゴがペイントされた特別仕様だ。
「このバイクの特徴は、その圧倒的なエアロ感のあるヘッド回りの形状ですね。日本のレースよりも、平坦の多くハイスピードなアジアレースやラインレースでエアロ性能を発揮してくれます!」と、草場は特にフレーム形状がお気に入りなのだとか。

お気に入りのポイントは「フレームの圧倒的なエアロ感のあるヘッド回り形状です」 photo:Michinari TAKAGI

ミケの55Tのフロントチェーンリングが取り付けられていた photo:Michinari TAKAGI 
DURA-ACEのクランク長は172.5mm photo:Michinari TAKAGI

ホイールはLÚN HYPER D45、タイヤはマキシス HIGH ROADの28C photo:Michinari TAKAGI 
シーズデザインワークスのチームロゴがデザインされた特別仕様のゼッケンホルダーとめるちゃんを装着 photo:Michinari TAKAGI
コンポーネントはクランクとペダル、ブレーキキャリパーがDURA-ACE、STIレバーとフロントディレイラーとリアディレイラーがULTEGRAとなっていた。DURA-ACEのクランク長は172.5mmで、ミケのフロントチェーンリングが取り付けられていた。ギア比はフロントが55-40T、リアが11-30Tの組み合わせ。
今年からバイクの足回りが一新され、ホイールはLÚN HYPER D45、タイヤはマキシス HIGH ROAD 28Cというコンビネーションで参戦している。BBはCEMAのセラミックベアリング仕様が搭載され、コンピューターはiGP SPORT 810。筆者も愛用中の、シーズデザインワークスのチームロゴがデザインされた特別仕様のゼッケンホルダー「とめるちゃん」を装着していた。
織田聖(マトリックスパワータグ) カレラ SL AIR PRO

織田聖(マトリックスパワータグ)のカレラ SL AIR PRO photo:Michinari TAKAGI
マトリックスパワータグは昨年からイタリアンバイクブランドのカレラになり、全選手が軽量オールラウンドバイク「SL AIR PRO」で走っている。
ゼッケン33がつくSL AIR PROは、シクロクロス日本選手権を3連覇中の織田聖のもの。コンポーネントはDURA-ACEで統一され、ギア比はフロントが54-40T、リアが11-34Tの組み合わせを使用している。パワーメーターはワフー POWERLINK ZEROだ。

マヴィック COSMIC SLR 45 DISCにはジェイテクト製の鬼ベアリングがインストールされていた photo:Michinari TAKAGI

ギア比はフロントが54-40T、リアが11-34Tの組み合わせ photo:Michinari TAKAGI 
サンマルコ SHORTFIT 2.0 Carbon FX photo:Michinari TAKAGI

タイヤはハッチンソンのBLACKBIRD RACING LABの28C photo:Michinari TAKAGI 
シーズデザインワークスのゼッケンホルダーとめるちゃんを装着 photo:Michinari TAKAGI
ハンドルやステムはFSA。サドルはカーボンシェルとカーボンレールを採用したサンマルコ SHORTFIT 2.0 Carbon FXを愛用している。
ホイールは今シーズンから限定200セットの限定モデルである、マヴィックのオールラウンドホイールCOSMIC SLR 45 DISC。さらに、ホイールにはジェイテクト製鬼ベアリングがインストールされていた。タイヤはハッチンソンのBLACKBIRD RACING LABの28Cを、今年も引き続き使用している。
photo & text :Michinari TAKAGI
高梨万里王(レバンテフジ静岡) メリダ SCULTURA TEAM

静岡県富士市に拠点を置く地域密着型チームのレバンテフジ静岡は、2020年の設立以来、台湾の自転車ブランド「メリダ」のバイクを使用している。中でもオールラウンドバイク「SCULTURA」と、エアロロード「REACTO」が用意され、選手の好みや脚質に合わせて選んでいるのだという。
富士市出身の高梨万里王(まりお)は、ゼッケン133をつけたメリダ SCULTURA TEAMをチョイス。コンポーネントはSTIレバーとリアディレイラーがシマノ ULTEGRA、フロントディレイラーは105を使用している。
クランク型パワーメーターはマージーン PES-P515を搭載。「回転型のペダリングが得意なので、なるべくギアを軽くして回すようにしています」という高梨が使用するギア比はフロント53-39T、リア11-34Tで、その言葉通りケイデンス重視のセッティングとなっている。





ディスクブレーキキャリパーは、選手たち自身でブレーキ調整がしやすく好評だというグロータックのEQUAL機械式ディスクブレーキを使用する。サドルはセッレSMPがサポートし、高梨はVT20をベースにショートノーズ化されている「VT20C」を選択していた。
ホイールは今年から使用しているというグロータックのEQUAL ロードカーボンホイール。選手によって30mmや40mm、50mmを使い分けているという。タイヤはパナレーサー AGILEST FAST TLR 28C。「タイヤの転がり抵抗が低く、力をセーブできるため速く走ることができます」と高梨もAGILESTを気に入っている様子だった。
山田拓海(シマノレーシング) ジャイアント PROPEL Advanced SL

長年ジャイアントとパートナーシップを組んでいるシマノレーシングのバイクは、軽量オールラウンドロードのTCRと、エアロロードのPROPELをコースによって使い分ける。
今回紹介するのは山田拓海のPROPEL Advanced SL。今年からサービスが始まったジャイアント/Livのカラーオーダーシステム「CUSTOM PAINT PROGRAM」でペイントされ、シマノレーシングカラーである青を纏ったスペシャル仕様だ。





コンポーネントはもちろんシマノ DURA-ACEで統一。パワーメーターはFC-R9200-Pで、ギア比はフロント54-40T、リア11-34Tの組み合わせという、どんなコースでも対応可能なギア選択をしている。
ホイールはシマノ DURA-ACEを使用し、リムハイトの異なるC36やC50を選手によって自由に選択できる。タイヤはチューブレスレディ仕様のヴィットリア CORSA PRO 28Cが装着。ハンドルやサドルはシマノPROで統一されていた。
草場啓吾(愛三工業レーシングチーム) ディアー VA-AFO

愛三工業レーシングチームは今年引き続き、台湾のバイクブランドであるDARE(ディアー)を使用。軽量オールラウンダーの「MA」とエアロロードの「VA-AFO」が選手の好みと脚質によって選択されている。写真のゼッケン62のバイクは、2021年の全日本チャンピオンである草場啓吾のVA-AFO。愛三工業レーシングチームのチームカラーのブルーを基調に、フレーム各所にチームロゴがペイントされた特別仕様だ。
「このバイクの特徴は、その圧倒的なエアロ感のあるヘッド回りの形状ですね。日本のレースよりも、平坦の多くハイスピードなアジアレースやラインレースでエアロ性能を発揮してくれます!」と、草場は特にフレーム形状がお気に入りなのだとか。





コンポーネントはクランクとペダル、ブレーキキャリパーがDURA-ACE、STIレバーとフロントディレイラーとリアディレイラーがULTEGRAとなっていた。DURA-ACEのクランク長は172.5mmで、ミケのフロントチェーンリングが取り付けられていた。ギア比はフロントが55-40T、リアが11-30Tの組み合わせ。
今年からバイクの足回りが一新され、ホイールはLÚN HYPER D45、タイヤはマキシス HIGH ROAD 28Cというコンビネーションで参戦している。BBはCEMAのセラミックベアリング仕様が搭載され、コンピューターはiGP SPORT 810。筆者も愛用中の、シーズデザインワークスのチームロゴがデザインされた特別仕様のゼッケンホルダー「とめるちゃん」を装着していた。
織田聖(マトリックスパワータグ) カレラ SL AIR PRO

マトリックスパワータグは昨年からイタリアンバイクブランドのカレラになり、全選手が軽量オールラウンドバイク「SL AIR PRO」で走っている。
ゼッケン33がつくSL AIR PROは、シクロクロス日本選手権を3連覇中の織田聖のもの。コンポーネントはDURA-ACEで統一され、ギア比はフロントが54-40T、リアが11-34Tの組み合わせを使用している。パワーメーターはワフー POWERLINK ZEROだ。





ハンドルやステムはFSA。サドルはカーボンシェルとカーボンレールを採用したサンマルコ SHORTFIT 2.0 Carbon FXを愛用している。
ホイールは今シーズンから限定200セットの限定モデルである、マヴィックのオールラウンドホイールCOSMIC SLR 45 DISC。さらに、ホイールにはジェイテクト製鬼ベアリングがインストールされていた。タイヤはハッチンソンのBLACKBIRD RACING LABの28Cを、今年も引き続き使用している。
photo & text :Michinari TAKAGI
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