大分市を舞台にUCIクリテリウムとワンデーレースをメインとするイベント「OITAサイクルフェス」が開幕。初日は大分駅前で「おおいたアーバンクラシック クリテリウム」が行われ、混戦を制した岡篤志(宇都宮ブリッツェン)が優勝した。
「OITAサイクルフェス」は、大分市内で2日間に渡り開催されるサイクルイベント。そのメインとなるのが、大分駅前のコースで行われる「おおいたアーバンクラシック クリテリウム」と、大分スポーツ公園周辺のコースで行われるロードレース「おおいたアーバンクラシック」だ。
今年は海外5チーム、国内11チームと日本学生選抜チームの計17チームが出場する。チーム一覧は以下の通り。
「OITAサイクルフェス」は、大分市内で2日間に渡り開催されるサイクルイベント。そのメインとなるのが、大分駅前のコースで行われる「おおいたアーバンクラシック クリテリウム」と、大分スポーツ公園周辺のコースで行われるロードレース「おおいたアーバンクラシック」だ。
今年は海外5チーム、国内11チームと日本学生選抜チームの計17チームが出場する。チーム一覧は以下の通り。
OITAサイクルフェス2025 出場チーム
海外チーム | |
ルージャイ・インシュアランス(タイ) | シーキャッシュ・ボディラップ(オーストラリア) |
ヴィクトリアスポーツ・プロサイクリング(フィリピン) | ソウルサイクリングチーム(韓国) |
ジャカルタ・プロサイクリングチーム(インドネシア) | |
国内チーム | |
TEAM UKYO | 宇都宮ブリッツェン |
VC福岡 | キナンレーシングチーム |
ヴィクトワール広島 | 愛三工業レーシングチーム |
マトリックスパワータグ | シマノレーシング |
ヴェロリアン松山 | シエルブルー鹿屋 |
日本学生選抜 | スパークルおおいたレーシングチーム |


初日はJR大分駅南口前に設定されたコースを使用してのクリテリウム「おおいたアーバンクラシック クリテリウム」が行われた。昨年までは大分駅前の交差点で折り返す1周1kmのコース設定だったが、今年は駅前のロータリーまでをコースに組み込んで1周1.2kmに変更。レース距離は35周42kmとされ、12km延長された。
レースがスタートする正午過ぎから雨の予報もあったが、陽が差してうっすらと青空が見える天気。10月とは思えない蒸し暑さの中でのクリテリウムとなった。



スタート直後からハイペースで集団が長く伸びる展開。数名が抜け出しては集団が追いつくことを繰り返したのち、レース中盤に8名の集団が先行する。メンバーは、ディラン・ホプキンス(ルージャイ・インシュアランス)、マックス・キャンベル(シーキャッシュ ボディラップ)、エウヘニオ・サンチェ(ヴィクトリア・スポーツ・プロサイクリング)、岡篤志(宇都宮ブリッツェン)、本多晴飛(VC福岡)、レイン・タラマエ(キナンレーシングチーム)、ベンジャミン・ダイボール、エリオット・シュルツ(以上ヴィクトワール広島)。


メイン集団は積極的に牽引するチームが無く、徐々に差が開いていく。終盤に差し掛かる頃には半周以上まで広がり、メイン集団の後方に迫った。
残り7周、先頭集団から岡とタラマエが飛び出すも、ここで先頭集団がニュートラル走行に。先頭集団がメイン集団に追いつきそうになったため、「マイナースプリント」によるメイン集団の順位決定を行う処置が取られた(詳しくは後述)。



メイン集団の順位決定後、先頭集団の8名は残り5周からレース再開。ダイボールが何度もアタックするが決定打にならないままスプリント勝負に持ち込まれ、最後は抜け出した岡が先頭でフィニッシュした。

岡篤志コメント
「逃げ切りを狙っていたわけではないけれど、序盤に落車が多発したのでなるべく前で展開するようにしていく中で抜け出した集団に乗れた。チームが後ろを押さえてくれたこともあって最後まで逃げ切れたが、途中でラップしそうになってレースが止められたりはしたけれど、うまく立ち回ることが出来たと思う。
最後のスプリントには自信があったが、お見合いして誰かに行かれてしまったという展開にはしたくなかったので、先頭を外さないようにすることだけ気をつけ、飛び出して追いつかれても勝負出来るように踏みすぎないようにした。

コースが変わって折り返しが無くなった分、減速しなくて良くなった。でも駅前ロータリー部分はペダリング出来そうで出来ない微妙なカーブで、落車の多発ポイントになってしまったので難しかった。
明日のロードレースは今まで結果には結びついていないけれど苦手ではないコースと思っているので、気持ちを切り替えて臨みたい」
明日はUCI1.2クラスのロードレース「おおいたアーバンクラシック」が行われる。スタートは午前9時。YouTubeでのライブ中継もあるので、記事最下部のリンクをご参照いただきたい。
マイナースプリントとは?
今回のクリテリウムで行われた「マイナースプリント」は、今大会の特別規則で規定されている。日本では馴染みのないルールだが、海外レースではたびたび行われることがあるという。
以下、テクニカルガイドより抜粋。
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19名以下の先頭集団が遅れ集団に追いつきそうになった時、以下の処置とする。
1)19名以下の先頭集団(大集団を周回遅れにすると見込まれる先頭集団)のニュートラル管理を行う。
2)20位の可能性のある選手を含む選手集団に対して「マイナースプリント、順位決定スプリント」を3周回で行う。マイナースプリント以外のニュートラル中の集団は、その間周回数はカウントダウンしない。
3)先頭集団はマイナースプリント終了後、直ちに正規の残りの周回数でレースを再開する。以上の処置は、残り4周回以下の場合は5周回で再開する。
4)20名以上が周回を獲得しそうな場合は、残りの集団はその時点でDNFとする。
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今回のレースでは8名の先頭集団がメイン集団に追いつきそうな状況になったため、先頭集団をニュートラル走行とし、同時にメイン集団に残り3周を提示して順位決定を行なった。その後先頭集団は残り5周からレースが再開された。仮に先頭集団が20名以上であれば、メイン集団全員が除外されることになる。
おおいたアーバンクラシック クリテリウム 結果(42km)
1位 | 岡 篤志(宇都宮ブリッツェン,日本) | 1時間8分53秒 |
2位 | エリオット・シュルツ(ヴィクトワール広島,オーストラリア) | +0秒 |
3位 | 本多 晴飛(VC福岡,日本) | |
4位 | ディラン・ホプキンス(ルージャイ・インシュアランス) | |
5位 | ベンジャミン・ダイボール(ヴィクトワール広島、オーストラリア) | |
6位 | エウヘニオ・サンチェ(ヴィクトリア・スポーツ・プロサイクリング、スペイン) | +2秒 |
7位 | マックス・キャンベル(シーキャッシュ ボディラップ,オーストラリア) | |
8位 | レイン・タラマエ(キナンレーシングチーム,エストニア) |
text:Satoru Kato
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