イネオス・グレナディアーズとピナレロが3年の契約延長を発表。創設から15年にも及ぶパートナーシップが、少なくとも2028年まで延長されることとなった。



イネオス・グレナディアーズは2010年のチーム創設以来、ピナレロとのパートナーシップを継続してきた photo:CorVos

イネオス・グレナディアーズとピナレロが、長年続くパートナーシップを今後3年間延長することを正式に発表した。2010年のチーム創設以来、両者はDOGMAシリーズをはじめとするフラッグシップモデルを共に開発し、グランツール制覇や世界選手権制覇など数々の勝利を重ねてきた。

今回の契約延長により、イタリアの名門とイギリスの名門チームの関係は少なくとも2028年まで継続される。チーム発表では「革新とパフォーマンスへの情熱を共有し、さらなる進化を目指す」と強調されている。

チーム代表のデイヴ・ブレイルスフォード氏はリリースの中で、「ピナレロはチーム創設時から私たちの物語の一部だ。技術、パフォーマンス、細部へのこだわりを共有しながら、共にスポーツを変えるバイクを生み出してきた」とコメント。一方、ピナレロ社長のファウスト・ピナレロ氏も、「この特別な関係は単なるスポンサーシップを超えたもの。共に革新を続け、再び世界最高のチームを支えることを楽しみにしている」と述べている。

チームスカイ時代のDOGMA 65.1 photo:Kei Tsuji

2025年シーズン中には、一部メディアで「イネオスとピナレロの契約が終了する可能性がある」との報道も確認されたものの、最終的に今回の3年延長契約が正式に発表されたことで、こうした憶測は完全に払拭された形に。ピナレロ氏は「このパートナーシップはごく自然なものだ。勝利への情熱は共通し、デイブ(ブレイルスフォード)、カーステン(ジェッペセン)、そしてチームマネジメント陣との継続的な協力体制があれば、チームは再び世界最高のチームとなり、世界最高のバイクを駆ることができると確信している」とコメントを締め括っている。

text:So Isobe