カステリの代表作Perfetto RoS Jacketがフルモデルチェンジ。ポーラテックと共同開発を行った新素材AirCoreを採用し、透湿性、ストレッチ性を大幅に向上。新世代ジャケットをファーストインプレッションとともに紹介しよう。

カステリ Perfetto RoS 3 Jacket(MOCHA/BLACK REFLEX)
サイクリングウェアの歴史に名前を刻むカステリのGABAシリーズ。防水機能と透湿機能を両立させたハイパフォーマンスウェアとして登場して以降、カステリのサポート外プロ選手も自費購入&ロゴを消してレースに出場するほどの名作だ。
カステリは防水透湿テクノロジーを牽引する存在として長袖のPerfettoまでラインアップを整え、春のクラシックシーズンや夏のレインレース、冬場のサイクリングシーンまで全てをカバー。アウターの決定版として地位を確立した。
そんなPerfettoがモデルチェンジを遂げた。新型で最も注目したいポイントは、新たに採用されたAirCoreというポーラテックの最新鋭生地だ。カステリはこれまでゴア社の素材をPerfettoに使用してきたが、今作は更なる機能性と持続可能性を追求するために新たな一歩を踏み出した。

ポーラテックと共同開発したAirCore生地がポイントだ
AirCoreはリサイクル素材を使いながら、高強度のアクティビティで快適に過ごせる透湿性と風で体が冷えないプロテクション性、着心地の良いストレッチ性を備えたハイパフォーマンス・メンブレン生地。これまで多くの防水生地に使われていたPFASという化学物質を使用せずに、優れた性能を実現していることが特長だ。
機能面でカステリがAirCoreの開発で最重要視したのは透湿性だ。カステリ曰く近年はインドアサイクリングや天気予報アプリなどが充実した影響で、雨天時に外で走行するサイクリストが少なくなってきたという。そのような環境の変化を受けて、ライダーが様々な状況下で快適に過ごせるウェアとして、カステリはより透湿性を重視するようになったという。
カステリはポーラテックが開発したプロトタイプを実際のライドでテストして、リアルな環境での性能を追求。生地を通過する空気の量を徹底的にコントロールすることで、熱気を逃しつつ、保温性と防風性すべてを両立することに成功している。従来よりも通気性に優れたウェアを実現していることが新型の特徴だ。

防水性能も備えており、雨天でも身体を守ってくれる
そして新しい素材ではハイレベルなストレッチ性も実現している。防水防風シェルにありがちな硬くごわごわした着心地ではなく、柔らかな着心地を追求することで、サイクリストが長時間の着用でも快適に過ごせるウェアに仕上げている。
最後に求められたのが防水性だ。カステリは透湿性を最重要視していたため、防水性の優先度を高く設定していなかったが、ポーラテックが作り上げたAirCoreは耐水圧5,000mmを備えており、サイクリングでは十分な性能を備えているという。
AirCoreの開発秘話がYoutubeに公開されている。カステリのブランドマネージャーを務めるスティーブ・スミス氏と、ポーラテックのビジネスマネージャーのラメシュ・ケシュ氏による新生地の解説は必見。カステリが今ジャケットに求める性能を語っているため、気になる方はぜひチェックしてもらいたい。
そんなAirCoreを採用するアイテムは非常に多く、4つのジャケットと1つのタイツ、グローブ、シューズカバーがラインアップされている。その中でも象徴的な存在がPerfetto RoS 3 Jacketだ。そして厳冬期用のAlpha 150 Jacket、起毛が厚めのCompetizione Jacket、必要部分のみにAirCoreを配置するEntrata Jacketが用意されている。他にもPolare 4 Bib Tightが揃う。

カステリ PERFETTO RoS 3 JACKET(4色)、PERFETTO RoS 3 W JACKET(4色) (c)Castelli 
カステリ ALPHA 150 JACKET(4色)、ALPHA 150 W JACKET(3色) (c)Castelli

カステリ ENTRATA 2 JACKET(3色)、ENTRATA 2 W JACKET(4色) (c)Castelli 
カステリ COMPETIZIONE JACKET(4色) (c)Castelli
ジャケットシリーズはカラーバリエーションも充実しており、定番のブラックはもちろんボルドーやモカ、オレンジ、マンゴーモヒートというイエローなどが揃う。ウィメンズモデルは色味が調整されており、カステリのこだわりを感じられるラインアップとなっている。色の選択肢が幅広いため、ぜひカステリのWEBをチェックしてもらいたい。
Perfetto RoS 3 Jacket ファーストインプレッション

「長袖ジャージのようなしなやかさが特長」高木三千成(シクロワイアード編集部)
さて、ここからはPerfetto RoS 3 Jacketのファーストインプレッションをお届けしよう。注目の新作を着用したのは身長175cm、体重60kgの高木三千成(シクロワイアード編集部)。普段からカステリのSサイズを着用しており、今作もSサイズで適切なフィットだ。
AirCore生地をタイトフィットに仕立てた一着のPerfetto RoS 3 Jacketは、まるで一般的な長袖ジャージのような着心地というのが第一印象。生地は非常に柔らかく、しなやか。防風系ウェアを着ていることを忘れてしまうかのような自然な着心地で、Perfettoが大きく進化していることが感じ取れた。肩部分のシームテープも柔らかく、ダンシングをしても生地がつっぱることはなかった。

カステリのテクノロジーが詰め込まれたPerfetto RoS Jacket

Perfetto RoS Jacketは非常に薄手のメンブレン生地を採用している
さて、肝心の通気性について。気温が高めの秋口でのテストになったが、湿気や熱がこもるような感覚は一切なかった。ウェアの内側に風が入ってくることはほぼ無いにも関わらず、ウェア内側の熱気は気がついたら無くなっている。これにはかなり驚かされた。
Perfettoは薄手に作られているため、気温の変化にはインナーウェアで調整することがおすすめ。冬用の暖かいインナーを着用すればPerfettoでカバーできる気温幅は非常に広く、ウィンターシーズンで重宝するはずだ。対応する気温は4℃〜14℃に設定されている。

脇にはジッパー付きのベンチレーションが備えられている
もしライド中に暑さを感じた場合はダブルジッパーの下側を開けたり、脇腹部分に備えられたジッパー付きベンチレーションを開放することで、フレッシュな空気をウェア内側に送り込むことも可能だ。
快適性への配慮は細かいところまで行き届いており、襟の内側はメッシュ生地が配置されている。メッシュ生地があることで、汗によって肌とウェア生地がぴたりと張りつくことを防いでおり、常に快適な状態を保てるようになっているのも嬉しいポイントだ。

腰部分のフラップが非常に大きくなっている
深めに作られている三分割バックポケットはそれぞれに排水用の窓が備えられた。窓部分は反射素材も採用されており、ポケット下部のリフレクティブ・パイピングと合わせて被視認性も確保している。
カステリのジャケットに共通する魅力の一つが腰部分のフラップだ。今作ではフラップのサイズが大きくなっており腰を完全にカバー。雨天のライドでもビブタイツへの影響を小さくしている。シクロワイアードでは雨天でのテストも予定中。ウェットコンディションでのインプレッションは後日掲載予定だ。

ダブルジッパー式のため、熱が気になる場合は開放することもできる
Perfetto RoS 3 Jacketには一般モデルとウィメンズモデルが用意されている。一般モデルはLIGHT BLACK/SILVER REFLEX、MOCHA/BLACK REFLEX、POOL BLUE/BLACK REFLEX、RICH RED/BLACK REFLEXという4色が揃う。サイズはXSから3XLまで。価格は39,820円(税込)。
ウィメンズモデルはHIBISCUS/BLACK REFLEX、LIGHT BLACK/SILVER REFLEX、POOL BLUE/BLACK REFLEX、MANGO MOJITO/BLACK REFLEXという4色が用意される。サイズはXSからXLまで。価格は39,820円(税込)。
カステリ Perfetto RoS 3 Jacket
フィット:タイトフィット
温度:4℃〜14℃
重量:244g
カラー:LIGHT BLACK/SILVER REFLEX、MOCHA/BLACK REFLEX、POOL BLUE/BLACK REFLEX、RICH RED/BLACK REFLEX
価格:39,820円(税込)
カステリ Perfetto RoS 3 W Jacket(ウィメンズモデル)
フィット:タイトフィット
温度:4℃〜14℃
重量:208g
カラー:HIBISCUS/BLACK REFLEX、LIGHT BLACK/SILVER REFLEX、POOL BLUE/BLACK REFLEX、MANGO MOJITO/BLACK REFLEX
価格:39,820円(税込)

サイクリングウェアの歴史に名前を刻むカステリのGABAシリーズ。防水機能と透湿機能を両立させたハイパフォーマンスウェアとして登場して以降、カステリのサポート外プロ選手も自費購入&ロゴを消してレースに出場するほどの名作だ。
カステリは防水透湿テクノロジーを牽引する存在として長袖のPerfettoまでラインアップを整え、春のクラシックシーズンや夏のレインレース、冬場のサイクリングシーンまで全てをカバー。アウターの決定版として地位を確立した。
そんなPerfettoがモデルチェンジを遂げた。新型で最も注目したいポイントは、新たに採用されたAirCoreというポーラテックの最新鋭生地だ。カステリはこれまでゴア社の素材をPerfettoに使用してきたが、今作は更なる機能性と持続可能性を追求するために新たな一歩を踏み出した。

AirCoreはリサイクル素材を使いながら、高強度のアクティビティで快適に過ごせる透湿性と風で体が冷えないプロテクション性、着心地の良いストレッチ性を備えたハイパフォーマンス・メンブレン生地。これまで多くの防水生地に使われていたPFASという化学物質を使用せずに、優れた性能を実現していることが特長だ。
機能面でカステリがAirCoreの開発で最重要視したのは透湿性だ。カステリ曰く近年はインドアサイクリングや天気予報アプリなどが充実した影響で、雨天時に外で走行するサイクリストが少なくなってきたという。そのような環境の変化を受けて、ライダーが様々な状況下で快適に過ごせるウェアとして、カステリはより透湿性を重視するようになったという。
カステリはポーラテックが開発したプロトタイプを実際のライドでテストして、リアルな環境での性能を追求。生地を通過する空気の量を徹底的にコントロールすることで、熱気を逃しつつ、保温性と防風性すべてを両立することに成功している。従来よりも通気性に優れたウェアを実現していることが新型の特徴だ。

そして新しい素材ではハイレベルなストレッチ性も実現している。防水防風シェルにありがちな硬くごわごわした着心地ではなく、柔らかな着心地を追求することで、サイクリストが長時間の着用でも快適に過ごせるウェアに仕上げている。
最後に求められたのが防水性だ。カステリは透湿性を最重要視していたため、防水性の優先度を高く設定していなかったが、ポーラテックが作り上げたAirCoreは耐水圧5,000mmを備えており、サイクリングでは十分な性能を備えているという。
AirCoreの開発秘話がYoutubeに公開されている。カステリのブランドマネージャーを務めるスティーブ・スミス氏と、ポーラテックのビジネスマネージャーのラメシュ・ケシュ氏による新生地の解説は必見。カステリが今ジャケットに求める性能を語っているため、気になる方はぜひチェックしてもらいたい。
そんなAirCoreを採用するアイテムは非常に多く、4つのジャケットと1つのタイツ、グローブ、シューズカバーがラインアップされている。その中でも象徴的な存在がPerfetto RoS 3 Jacketだ。そして厳冬期用のAlpha 150 Jacket、起毛が厚めのCompetizione Jacket、必要部分のみにAirCoreを配置するEntrata Jacketが用意されている。他にもPolare 4 Bib Tightが揃う。




ジャケットシリーズはカラーバリエーションも充実しており、定番のブラックはもちろんボルドーやモカ、オレンジ、マンゴーモヒートというイエローなどが揃う。ウィメンズモデルは色味が調整されており、カステリのこだわりを感じられるラインアップとなっている。色の選択肢が幅広いため、ぜひカステリのWEBをチェックしてもらいたい。
Perfetto RoS 3 Jacket ファーストインプレッション

さて、ここからはPerfetto RoS 3 Jacketのファーストインプレッションをお届けしよう。注目の新作を着用したのは身長175cm、体重60kgの高木三千成(シクロワイアード編集部)。普段からカステリのSサイズを着用しており、今作もSサイズで適切なフィットだ。
AirCore生地をタイトフィットに仕立てた一着のPerfetto RoS 3 Jacketは、まるで一般的な長袖ジャージのような着心地というのが第一印象。生地は非常に柔らかく、しなやか。防風系ウェアを着ていることを忘れてしまうかのような自然な着心地で、Perfettoが大きく進化していることが感じ取れた。肩部分のシームテープも柔らかく、ダンシングをしても生地がつっぱることはなかった。


さて、肝心の通気性について。気温が高めの秋口でのテストになったが、湿気や熱がこもるような感覚は一切なかった。ウェアの内側に風が入ってくることはほぼ無いにも関わらず、ウェア内側の熱気は気がついたら無くなっている。これにはかなり驚かされた。
Perfettoは薄手に作られているため、気温の変化にはインナーウェアで調整することがおすすめ。冬用の暖かいインナーを着用すればPerfettoでカバーできる気温幅は非常に広く、ウィンターシーズンで重宝するはずだ。対応する気温は4℃〜14℃に設定されている。

もしライド中に暑さを感じた場合はダブルジッパーの下側を開けたり、脇腹部分に備えられたジッパー付きベンチレーションを開放することで、フレッシュな空気をウェア内側に送り込むことも可能だ。
快適性への配慮は細かいところまで行き届いており、襟の内側はメッシュ生地が配置されている。メッシュ生地があることで、汗によって肌とウェア生地がぴたりと張りつくことを防いでおり、常に快適な状態を保てるようになっているのも嬉しいポイントだ。

深めに作られている三分割バックポケットはそれぞれに排水用の窓が備えられた。窓部分は反射素材も採用されており、ポケット下部のリフレクティブ・パイピングと合わせて被視認性も確保している。
カステリのジャケットに共通する魅力の一つが腰部分のフラップだ。今作ではフラップのサイズが大きくなっており腰を完全にカバー。雨天のライドでもビブタイツへの影響を小さくしている。シクロワイアードでは雨天でのテストも予定中。ウェットコンディションでのインプレッションは後日掲載予定だ。

Perfetto RoS 3 Jacketには一般モデルとウィメンズモデルが用意されている。一般モデルはLIGHT BLACK/SILVER REFLEX、MOCHA/BLACK REFLEX、POOL BLUE/BLACK REFLEX、RICH RED/BLACK REFLEXという4色が揃う。サイズはXSから3XLまで。価格は39,820円(税込)。
ウィメンズモデルはHIBISCUS/BLACK REFLEX、LIGHT BLACK/SILVER REFLEX、POOL BLUE/BLACK REFLEX、MANGO MOJITO/BLACK REFLEXという4色が用意される。サイズはXSからXLまで。価格は39,820円(税込)。
カステリ Perfetto RoS 3 Jacket
フィット:タイトフィット
温度:4℃〜14℃
重量:244g
カラー:LIGHT BLACK/SILVER REFLEX、MOCHA/BLACK REFLEX、POOL BLUE/BLACK REFLEX、RICH RED/BLACK REFLEX
価格:39,820円(税込)
カステリ Perfetto RoS 3 W Jacket(ウィメンズモデル)
フィット:タイトフィット
温度:4℃〜14℃
重量:208g
カラー:HIBISCUS/BLACK REFLEX、LIGHT BLACK/SILVER REFLEX、POOL BLUE/BLACK REFLEX、MANGO MOJITO/BLACK REFLEX
価格:39,820円(税込)
リンク
Amazon.co.jp