イタリアの名門バイクブランド、ピナレロがスイス籍のプロチーム、Q36.5プロサイクリングと新たなパートナーシップを締結。ブランド史上初となるタイトルスポンサーとなり、2026年シーズンからチーム名は「ピナレロ・Q36.5プロサイクリングチーム」 へと刷新される。

ピナレロをタイトルスポンサーに迎えるQ36.5プロサイクリング photo:CorVos
イタリアンバイクブランドの雄、ピナレロがプロチームのタイトルスポンサーとなることは創業70年以上の歴史の中で初。ピナレロ・Q36.5プロサイクリングチームの誕生は、同社にとって大きな節目となる。
「このコラボレーションは、パフォーマンス、イノベーション、そして完璧なデザインへの飽くなき追求を共有する2社によるものです。世界で最も象徴的で成功を収めている自転車メーカーの一つであるピナレロは、高性能サイクリングアパレルのパイオニアであるQ36.5と手を組み、オンロードとオフロードの両方で、現代のレース基準を再定義します」とはプレスリリースに綴られた言葉。
ピナレロ社長のファウスト・ピナレロ氏も「これは単なるスポンサー契約ではなく、共有するビジョンそのもの。ブランドを再びプロトンの最前線に送り出す上での大きなステップです。Q36.5とともにサイクリング界の限界を押し広げたい」とコメントしている。

2025シーズン、オフロードでピナレロのバイクを使用していたトーマス・ピドコック(イギリス、Q36.5プロサイクリング) photo:UCI
このパートナーシップによって、2大会連続のMTB五輪金メダリストであり、シクロクロスとMTBで世界チャンピオンを経験しているトーマス・ピドコック(イギリス)がフルタイムでピナレロに復帰することに。Q36.5に移籍した2025シーズンはロードはスコット、オフロードはピナレロと変則的な契約となっていた。「ピナレロに戻れるのは本当に嬉しい。自分にとってホームに帰るような感覚だし、ずっと深い繋がりを感じてきたブランド。この再タッグを楽しみにしている」と話している。
ピナレロは10月18日にイネオス・グレナディアーズとのパートナーシップを3年延長したことを発表したばかり。かつてイネオス(当時チームスカイ)とモビスターを同時サポートしていた同社は2026年からは再び2チームを同時にスポンサードすることになる。
ピナレロのオーナーであるアイバン・グラゼンバーグ氏はQ36.5の主要投資家でもあり、ピナレロは今年から自社ブランドのウェア開発・製造をQ36.5にスイッチするなど、両ブランドのパートナーシップは近年になく密接となっていた。
かつてクベカをワールドチームまで押し上げたダグラス・ライダー氏が指揮を取るQ36.5プロサイクリングは、2023年のチーム創設以来、飛躍的なステップアップを遂げてきた。Q36.5のテクニカルバックアップを軸に2025年はピドコックを加入させてジロ・デ・イタリアでグランツール初出場。先のブエルタ・ア・エスパーニャではピドコックが総合3位入賞と目立つ存在となっていた。来季に向けてもエディ・ダンバー(アイルランド)やクリス・ハーパー(オーストラリア)などグランツール系メンバーを加入させてチーム力強化を図る中での新スポンサー発表となった。
text:So Isobe

イタリアンバイクブランドの雄、ピナレロがプロチームのタイトルスポンサーとなることは創業70年以上の歴史の中で初。ピナレロ・Q36.5プロサイクリングチームの誕生は、同社にとって大きな節目となる。
「このコラボレーションは、パフォーマンス、イノベーション、そして完璧なデザインへの飽くなき追求を共有する2社によるものです。世界で最も象徴的で成功を収めている自転車メーカーの一つであるピナレロは、高性能サイクリングアパレルのパイオニアであるQ36.5と手を組み、オンロードとオフロードの両方で、現代のレース基準を再定義します」とはプレスリリースに綴られた言葉。
ピナレロ社長のファウスト・ピナレロ氏も「これは単なるスポンサー契約ではなく、共有するビジョンそのもの。ブランドを再びプロトンの最前線に送り出す上での大きなステップです。Q36.5とともにサイクリング界の限界を押し広げたい」とコメントしている。

このパートナーシップによって、2大会連続のMTB五輪金メダリストであり、シクロクロスとMTBで世界チャンピオンを経験しているトーマス・ピドコック(イギリス)がフルタイムでピナレロに復帰することに。Q36.5に移籍した2025シーズンはロードはスコット、オフロードはピナレロと変則的な契約となっていた。「ピナレロに戻れるのは本当に嬉しい。自分にとってホームに帰るような感覚だし、ずっと深い繋がりを感じてきたブランド。この再タッグを楽しみにしている」と話している。
ピナレロは10月18日にイネオス・グレナディアーズとのパートナーシップを3年延長したことを発表したばかり。かつてイネオス(当時チームスカイ)とモビスターを同時サポートしていた同社は2026年からは再び2チームを同時にスポンサードすることになる。
ピナレロのオーナーであるアイバン・グラゼンバーグ氏はQ36.5の主要投資家でもあり、ピナレロは今年から自社ブランドのウェア開発・製造をQ36.5にスイッチするなど、両ブランドのパートナーシップは近年になく密接となっていた。
かつてクベカをワールドチームまで押し上げたダグラス・ライダー氏が指揮を取るQ36.5プロサイクリングは、2023年のチーム創設以来、飛躍的なステップアップを遂げてきた。Q36.5のテクニカルバックアップを軸に2025年はピドコックを加入させてジロ・デ・イタリアでグランツール初出場。先のブエルタ・ア・エスパーニャではピドコックが総合3位入賞と目立つ存在となっていた。来季に向けてもエディ・ダンバー(アイルランド)やクリス・ハーパー(オーストラリア)などグランツール系メンバーを加入させてチーム力強化を図る中での新スポンサー発表となった。
text:So Isobe
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