「ジロでの勝利がどうしても欲しかった」と涙ながらに語ったセップ・クス。勝利を逃しながらもマリアアッズーラを手にしたチッコーネや、チームメイトの勝利を心から喜ぶヴィンゲゴーなど、ジロ19日目を終えた選手たちの言葉を紹介する。
ステージ優勝 セップ・クス(アメリカ、ヴィスマ・リースアバイク)

ジロで自身初となる区間優勝を飾ったセップ・クス(アメリカ、ヴィスマ・リースアバイク) photo:CorVos
レース直後インタビュー
正直、今大会でステージ優勝を狙っていたわけではなく、あくまでも最大の目標はヨナス(ヴィンゲゴー)のマリアローザを守ることだった。その目標に向けて順調に進んでいるなかで、チームから逃げに乗る提案を受けた。だからこそ、そのチャンスを掴むべきだと思った。それにジロでの勝利はずっと夢に見ていた。だけどそれは毎年難しくなっていくもの。自分のレベルも上がっているが、周りの選手たちも同じように強くなっているからね。でも3大ツール全てでの区間優勝を願っていたので、本当に信じられないよ。
チッコーネが山岳ポイントを狙い、頂上に向けてアタックするのは分かっていた。最終山岳に入った地点で彼との差が1分あり、もうダメだと気持ちが折れかけた。だが集中し直し、できる限り速く登ることだけを意識した。
単独になってからは本当に苦しかった。最後まで踏み続けなければならなかったからね。それに登りの中盤で既に脚を使ってしまっていた。だけどフィニッシュ手前500m地点に母が立っていることを知っていた。わざわざ来てくれたことに感謝している。離れて暮らしているので、毎年数週間しか会えないからね。本当に来てくれてよかったよ。この勝利は母や家族、友人の皆に捧げたい。

花束を受け取ったセップ・クス(アメリカ、ヴィスマ・リースアバイク)の母 photo:CorVos

3大ツール全てでの区間優勝を果たしたセップ・クス(アメリカ、ヴィスマ・リースアバイク) photo:CorVos
表彰式後インタビュー
ジロでのステージ優勝が、僕の選手キャリアに唯一欠けているものだと思っていた。だけどそれが逆にプレッシャーになっていた。どうしても欲しい勝利だったからね。それにどれほど難しいかも分かっている。クイーンステージという特別な日に自分の勝利を狙い、それを楽しむことができた。あとはベストを尽くすだけだった。
ステージ2位&総合5位 デレク・ジーウェスト(カナダ、リドル・トレック)
スタートから総合上位勢が動く、厳しいレースとなった。下りでチッコーネが飛び出し、そのままステージ優勝を手に入れたと思った。後続集団の協調体制が整っていなかったからね。だけど後続からセップが追い上げ、あっという間に追い抜いていった。
ステージ3位&マリアアッズーラ(山岳賞) ジュリオ・チッコーネ(イタリア、リドル・トレック)

単独先頭で最終山岳に入ったジュリオ・チッコーネ(イタリア、リドル・トレック) photo:CorVos
2019年に既に獲得し、2018年は2位に終わってフルームが獲得したため逃した。今大会はマリアローザを着用後、このマリアアッズーラの獲得が目標だった。だから今日は山岳ポイントを狙い、チームとしても良い走りができた。ジーも区間2位で総合順位を上げたので満足の結果だよ。
下りは得意なので飛ばしたのだが、最終山岳までの谷間では向かい風に吹かれ、リードを保つために踏み込まなければならなかった。最後の登りでは自分のテンポで踏み続けたのだが、後続が迫ってきていることを感じ、追い抜かれる心の準備もしていた。
マリアローザ ヨナス・ヴィンゲゴーハンセン(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク)

この日もマリアローザを守ったヨナス・ヴィンゲゴーハンセン(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク) photo:CorVos
セップにこそこの勝利はふさわしい。素晴らしい人間性の持ち主で、これほど厳しいステージでも勝てる力がある。彼の勝利は本当に嬉しく、誇らしく思う。長くグランツールでともに戦う仲で、彼は常にチームに尽くす選手。だからこそ彼が自分の勝利を手に入れたことが嬉しいんだ。様々なプランがあったが、逃げ切りの可能性があればセップが乗る予定だった。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos, RCS Sport
ステージ優勝 セップ・クス(アメリカ、ヴィスマ・リースアバイク)

レース直後インタビュー
正直、今大会でステージ優勝を狙っていたわけではなく、あくまでも最大の目標はヨナス(ヴィンゲゴー)のマリアローザを守ることだった。その目標に向けて順調に進んでいるなかで、チームから逃げに乗る提案を受けた。だからこそ、そのチャンスを掴むべきだと思った。それにジロでの勝利はずっと夢に見ていた。だけどそれは毎年難しくなっていくもの。自分のレベルも上がっているが、周りの選手たちも同じように強くなっているからね。でも3大ツール全てでの区間優勝を願っていたので、本当に信じられないよ。
チッコーネが山岳ポイントを狙い、頂上に向けてアタックするのは分かっていた。最終山岳に入った地点で彼との差が1分あり、もうダメだと気持ちが折れかけた。だが集中し直し、できる限り速く登ることだけを意識した。
単独になってからは本当に苦しかった。最後まで踏み続けなければならなかったからね。それに登りの中盤で既に脚を使ってしまっていた。だけどフィニッシュ手前500m地点に母が立っていることを知っていた。わざわざ来てくれたことに感謝している。離れて暮らしているので、毎年数週間しか会えないからね。本当に来てくれてよかったよ。この勝利は母や家族、友人の皆に捧げたい。


表彰式後インタビュー
ジロでのステージ優勝が、僕の選手キャリアに唯一欠けているものだと思っていた。だけどそれが逆にプレッシャーになっていた。どうしても欲しい勝利だったからね。それにどれほど難しいかも分かっている。クイーンステージという特別な日に自分の勝利を狙い、それを楽しむことができた。あとはベストを尽くすだけだった。
ステージ2位&総合5位 デレク・ジーウェスト(カナダ、リドル・トレック)
スタートから総合上位勢が動く、厳しいレースとなった。下りでチッコーネが飛び出し、そのままステージ優勝を手に入れたと思った。後続集団の協調体制が整っていなかったからね。だけど後続からセップが追い上げ、あっという間に追い抜いていった。
ステージ3位&マリアアッズーラ(山岳賞) ジュリオ・チッコーネ(イタリア、リドル・トレック)

2019年に既に獲得し、2018年は2位に終わってフルームが獲得したため逃した。今大会はマリアローザを着用後、このマリアアッズーラの獲得が目標だった。だから今日は山岳ポイントを狙い、チームとしても良い走りができた。ジーも区間2位で総合順位を上げたので満足の結果だよ。
下りは得意なので飛ばしたのだが、最終山岳までの谷間では向かい風に吹かれ、リードを保つために踏み込まなければならなかった。最後の登りでは自分のテンポで踏み続けたのだが、後続が迫ってきていることを感じ、追い抜かれる心の準備もしていた。
マリアローザ ヨナス・ヴィンゲゴーハンセン(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク)

セップにこそこの勝利はふさわしい。素晴らしい人間性の持ち主で、これほど厳しいステージでも勝てる力がある。彼の勝利は本当に嬉しく、誇らしく思う。長くグランツールでともに戦う仲で、彼は常にチームに尽くす選手。だからこそ彼が自分の勝利を手に入れたことが嬉しいんだ。様々なプランがあったが、逃げ切りの可能性があればセップが乗る予定だった。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos, RCS Sport
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