ツアー・オブ・ジャパン7日目のAMANO相模原ステージは、先行した集団が残り1kmまでに全て吸収されてのスプリント勝負に持ち込まれ、19歳のオスカー・ギャラガー(シーキャッシュXボディラップ)が優勝。コメントではガッツポーズ無しフィニッシュの理由も語った。総合首位はマッテオ・ファブッロが維持。山岳賞はフランチェスコ・カロッロ(スワットクラブ)が獲得した。

弱虫ペダルのヘルメットを被った新城幸也(ソリューションテックNIPPOラーリ) photo:Satoru Kato 
スタート前には相模原市の終身名誉観光親善大使の片山右京氏らのパレード走行が行われた photo:Satoru Kato

各賞ジャージを先頭に橋本公園前からパレードスタート photo:Satoru Kato
8日間のツアー・オブ・ジャパンは残すところあと2日。神奈川県相模原市での第7ステージは、総合優勝争いを動かせる事実上最後のステージであり、山岳賞が確定するステージでもある。

東京五輪のコースにもなった小倉橋をパレード走行 ©︎TOJ2026
コースは、JR橋本駅近くにある橋本公園前をパレードスタートし、東京五輪のロードレースコースとなった小倉橋を渡ってリアルスタートが切られ、宮ヶ瀬湖畔に設定された1周13.8kmの周回コースを7周してフィニッシュする計107.5km。途中、2級山岳が3回、中間スプリントポイントが3回設定される。

朝から青空が広がった宮ヶ瀬湖畔を集団が流れていく photo:Satoru Kato
第5ステージで山岳賞ジャージを獲得した山本元喜(キナンレーシングチーム)は、この日2回の先頭通過で山岳賞が確定する。しかし僅差で山岳賞争いをするフランチェスコ・カロッロやジャコモ・ガラヴァーリアら強力なスワットクラブのメンバーが逆転獲得に向けて動いてくると予想され、山本自身も第5ステージ後に「このステージが勝負になる」と、覚悟を口にしていた。
一方、総合優勝争いはリーダージャージを着るマッテオ・ファッブロ(ソリューションテックNIPPOラーリ)と、総合2位のチームメイト、カミール・ボヌーとの差が59秒、同3位のベンジャミ・プラデス(VC福岡)とは1分2秒差。2位ボヌーと3位プラデスとの差は3秒しかなく、中間スプリントポイントによるボーナスタイムで逆転可能な差を巡ってレースがどう動くかも注目された。

最初の山岳賞を取りに行くフランチェスコ・カロッロ(スワットクラブ) photo:Satoru Kato

山岳賞ジャージの山本元喜(キナンレーシングチーム)は先頭集団に乗れず… photo:Satoru Kato
快晴の空の下スタートしたレースはアタック合戦で始まり、周回コースに入ると山岳賞争いをするカロッロとカラヴァーリアらスワットクラブの2名をはじめ、前日まで総合首位だったトンマーゾ・ダーティ(TEAM UKYO)らを含む集団が先行する。
周回コース2周目に設定された最初の山岳賞はカロッロが先頭通過。山本は追走を試みるも先頭集団に合流出来ず、山岳賞ポイントを加算出来ず逆転を許す。この後カロッロは2回目の山岳賞も先頭通過して山本を突き放し、バーチャル山岳賞トップとなった。

序盤に形成された11名の先頭集団 photo:Satoru Kato

メイン集団は新城幸也を先頭にソリューションテックNIPPOラーリがコントロール photo:Satoru Kato
2周目の山岳賞直後、岡篤志(Astemo宇都宮ブリッツェン)、本多晴飛(VC福岡)、織田聖(愛三工業レーシングチーム)らが先頭集団に合流し、11名の集団に再構成される。後続のメイン集団はリーダージャージのファッブロ擁するソリューションテックNIPPOラーリがコントロールし、1分30秒前後の差を維持して周回を重ねる。

残り2周、レイン・タラマエ(キナンレーシングチーム)が牽引して30秒差で追うメイン集団 photo:Satoru Kato
5周目に入るとキナンレーシングチームが集団牽引に加勢して差が縮まり始め、残り2周となる6周目には30秒差となり、その後も差が縮まり続ける。吸収を嫌ってか、先頭集団からダーティが単独先行して最終周回に入り、これを追って山本大喜(VC福岡)らが合流して先行を続ける。しかしペースアップした集団からは逃げきれず、スプリント勝負へ。

最終コーナーを先頭で立ち上がったオスカー・ギャラガー(シーキャッシュXボディラップ) photo:Satoru Kato

オスカー・ギャラガー(シーキャッシュXボディラップ)が優勝 photo:Satoru Kato
残り100mの最終コーナーを先頭で抜けてきたのはオスカー・ギャラガー(シーキャッシュXボディラップ)。2位以下を引き離すも、ガッツポーズせずにフィニッシュラインを越えた。

リーダージャージのマッテオ・ファッブロ(ソリューションテックNIPPOラーリ)は集団内でフィニッシュ photo:Satoru Kato
ファッブロは集団内でフィニッシュしたものの5秒遅れを取られ、2位以下との差がわずかに縮まった。しかし総合上位勢に変化はなく、明日の最終ステージを迎える。

相模原ステージ優勝 オスカー・ギャラガー(シーキャッシュXボディラップ) photo:Satoru Kato
第7ステージ優勝 オスカー・ギャラガー コメント
「飯田のステージでは集団先頭でフィニッシュして勝ったを思ってガッツポーズをしてしまったから、今日は自分の勝利を確信してからと思ってガッツポーズはしなかった。今大会前半は調子が良くなく脱水状態になっていたこともあって勝負に絡めなかったが、今日のコースは自分向きで集団前方で走れたことが勝利に繋がったと思う。ラスト2周はキツかったけれど、他の選手を見たら自分より厳しそうだったので行けると感じた。最後のスプリントではファーガス(・ブラウニング、トレンガヌ サイクリング チーム)が前に出ていたので、後ろからロングスプリントを仕掛けた。
今後は出来るだけ勝利を重ねてトップチームのデベロップメントチームに入りたい。自分はパンチャーとスプリンターの中間の脚質だと思っているので、それを活かせるレースで活躍したい」

山岳賞 フランチェスコ・カロッロ(スワットクラブ) photo:Satoru Kato
山岳賞 フランチェスコ・カロッロ コメント

山岳賞のフランチェスコ・カロッロのネックレスには5円玉 photo:Satoru Kato 「スタートから逃げに乗って山岳賞を取る作戦で臨んだ。逃げ集団にはチームメイトのガラヴァーリアが入り、集団のメンバーも自分に山岳賞を取らせてくれて、ジャージを持ち帰るという目標を達成することができた。残り1周まで逃げてステージ優勝直前まで行けたし、調子が良くなってきていると感じている。
ネックレスの5円玉?昨年ツール・ド・おきなわに出場した際、レース後にチームメイトと東京に5日間滞在した時の楽しい思い出としてつけてみた。今日は山岳賞ジャージを取れたのでさらに良い思い出になったと思う。「5円=御縁があるように」と願いを込めるって?これからもチームメイトとの「縁」を大事にしたいね。良い事を教えてくれてありがとう」



8日間のツアー・オブ・ジャパンは残すところあと2日。神奈川県相模原市での第7ステージは、総合優勝争いを動かせる事実上最後のステージであり、山岳賞が確定するステージでもある。

コースは、JR橋本駅近くにある橋本公園前をパレードスタートし、東京五輪のロードレースコースとなった小倉橋を渡ってリアルスタートが切られ、宮ヶ瀬湖畔に設定された1周13.8kmの周回コースを7周してフィニッシュする計107.5km。途中、2級山岳が3回、中間スプリントポイントが3回設定される。

第5ステージで山岳賞ジャージを獲得した山本元喜(キナンレーシングチーム)は、この日2回の先頭通過で山岳賞が確定する。しかし僅差で山岳賞争いをするフランチェスコ・カロッロやジャコモ・ガラヴァーリアら強力なスワットクラブのメンバーが逆転獲得に向けて動いてくると予想され、山本自身も第5ステージ後に「このステージが勝負になる」と、覚悟を口にしていた。
一方、総合優勝争いはリーダージャージを着るマッテオ・ファッブロ(ソリューションテックNIPPOラーリ)と、総合2位のチームメイト、カミール・ボヌーとの差が59秒、同3位のベンジャミ・プラデス(VC福岡)とは1分2秒差。2位ボヌーと3位プラデスとの差は3秒しかなく、中間スプリントポイントによるボーナスタイムで逆転可能な差を巡ってレースがどう動くかも注目された。


快晴の空の下スタートしたレースはアタック合戦で始まり、周回コースに入ると山岳賞争いをするカロッロとカラヴァーリアらスワットクラブの2名をはじめ、前日まで総合首位だったトンマーゾ・ダーティ(TEAM UKYO)らを含む集団が先行する。
周回コース2周目に設定された最初の山岳賞はカロッロが先頭通過。山本は追走を試みるも先頭集団に合流出来ず、山岳賞ポイントを加算出来ず逆転を許す。この後カロッロは2回目の山岳賞も先頭通過して山本を突き放し、バーチャル山岳賞トップとなった。


2周目の山岳賞直後、岡篤志(Astemo宇都宮ブリッツェン)、本多晴飛(VC福岡)、織田聖(愛三工業レーシングチーム)らが先頭集団に合流し、11名の集団に再構成される。後続のメイン集団はリーダージャージのファッブロ擁するソリューションテックNIPPOラーリがコントロールし、1分30秒前後の差を維持して周回を重ねる。

5周目に入るとキナンレーシングチームが集団牽引に加勢して差が縮まり始め、残り2周となる6周目には30秒差となり、その後も差が縮まり続ける。吸収を嫌ってか、先頭集団からダーティが単独先行して最終周回に入り、これを追って山本大喜(VC福岡)らが合流して先行を続ける。しかしペースアップした集団からは逃げきれず、スプリント勝負へ。


残り100mの最終コーナーを先頭で抜けてきたのはオスカー・ギャラガー(シーキャッシュXボディラップ)。2位以下を引き離すも、ガッツポーズせずにフィニッシュラインを越えた。

ファッブロは集団内でフィニッシュしたものの5秒遅れを取られ、2位以下との差がわずかに縮まった。しかし総合上位勢に変化はなく、明日の最終ステージを迎える。

第7ステージ優勝 オスカー・ギャラガー コメント
「飯田のステージでは集団先頭でフィニッシュして勝ったを思ってガッツポーズをしてしまったから、今日は自分の勝利を確信してからと思ってガッツポーズはしなかった。今大会前半は調子が良くなく脱水状態になっていたこともあって勝負に絡めなかったが、今日のコースは自分向きで集団前方で走れたことが勝利に繋がったと思う。ラスト2周はキツかったけれど、他の選手を見たら自分より厳しそうだったので行けると感じた。最後のスプリントではファーガス(・ブラウニング、トレンガヌ サイクリング チーム)が前に出ていたので、後ろからロングスプリントを仕掛けた。
今後は出来るだけ勝利を重ねてトップチームのデベロップメントチームに入りたい。自分はパンチャーとスプリンターの中間の脚質だと思っているので、それを活かせるレースで活躍したい」

山岳賞 フランチェスコ・カロッロ コメント

ネックレスの5円玉?昨年ツール・ド・おきなわに出場した際、レース後にチームメイトと東京に5日間滞在した時の楽しい思い出としてつけてみた。今日は山岳賞ジャージを取れたのでさらに良い思い出になったと思う。「5円=御縁があるように」と願いを込めるって?これからもチームメイトとの「縁」を大事にしたいね。良い事を教えてくれてありがとう」
ツアー・オブ・ジャパン2026 AMANO相模原ステージ 結果(107.5km)
| 1位 | オスカー・ギャラガー(シーキャッシュXボディラップ) | 2時間23分2秒 |
| 2位 | レオネル・キンテロ・アルテアガ(ヴィクトワール広島、ベネズエラ) | +1秒 |
| 3位 | ティレン・フィンクスト (ソリューションテック NIPPO ラーリ、スロベニア) | |
| 4位 | ベンジャミ・プラデス・レヴェルテル(VC福岡、スペイン) | |
| 5位 | アレクサンダー・サルビー(リーニン スター、デンマーク) | |
| 6位 | ニコロ・ガリッボ (TEAM UKYO、イタリア) | |
| 7位 | マティアス・マルンベア (スワット クラブ、デンマーク) | |
| 8位 | 孫崎 大樹(ヴィクトワール広島、日本) | |
| 9位 | 岡本 隼(愛三工業レーシングチーム、日本) | |
| 10位 | ルーク・マッジウェイ(リーニン スター、ニュージーランド) | |
| 個人総合成績(第7ステージ終了時) | ||
| 1位 | マッテオ・ファッブロ (ソリューションテック NIPPO ラーリ、イタリア) | 13時間27分35秒 |
| 2位 | カミール・ボヌー (ソリューションテック NIPPO ラーリ、ベルギー) | +55秒 |
| 3位 | ベンジャミ・プラデス・レヴェルテル (VC福岡、スペイン) | +58秒 |
| 4位 | エドアルド・セプルベダ (リーニン スター、アルゼンチン) | +1分13秒 |
| 5位 | ファーガス・ブラウニング (トレンガヌ サイクリング チーム、オーストラリア) | +1分24秒 |
| 6位 | ニコロ・ガリッボ (TEAM UKYO、イタリア) | +1分35秒 |
| ポイント賞 トンマーゾ・ダーティ (TEAM UKYO、イタリア) | ||
| 山岳賞 フランチェスコ・カロッロ(スワットクラブ、イタリア) | ||
| 新人賞 ウィル・ヒース(シーキャッシュXボディラップ、オーストラリア) | ||
| チーム順位1位 トレンガヌ サイクリング チーム |
text&photo:Satoru Kato