急坂で2度目のアタックを仕掛けたデミ・フォレリング(オランダ、FDJユナイテッド・スエズ)が、ツール・ファム8日目に演じた総合逆転劇。前日に敗れた相手であるニエウィアドマを引き離し、6km独走を決めたフォレリングが今大会2勝目とともに、マイヨジョーヌに袖を通した。

マイヨジョーヌを着て登場したカタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム) photo:A.S.O.
第5回ツール・ド・フランス・ファム・アヴェク・ズイフトも残すところあと2日。今大会のハイライトとなった「魔の山」モンヴァントゥーでカタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム)が劇的勝利を挙げた翌日は、シストロンからニースに向かう「平坦路」。しかしコース中盤と終盤にそれぞれ2つの4級山岳が設定されたため、単純な集団スプリントにはならないと予想された。
この日は、前年の総合優勝者ながら今大会はコンディションの上がらなかったポーリーヌ・フェランプレヴォ(フランス、ヴィスマ・リースアバイク)が、体調不良を訴えて未出走。そして集団先頭でスタートの時を待ったのは、バイクはもちろんホイールまで黄色に染め上げたニエウィアドマ。今大会最長距離である171.9kmのレースでは、マエヴァ・スキバン(フランス、UAEチーム・リマド)とルース・アドヘースツ(オランダ、リドル・トレック)が逃げを打った。

シストロンを象徴するロシェ・ド・ラ・ボームを横目に進むプロトン photo:A.S.O.

最大6分差を得た、逃げのルース・アドヘースツ(オランダ、リドル・トレック)とマエヴァ・スキバン(フランス、UAEチームADQ) photo:A.S.O.
最大6分15秒のリードを得た先頭の2名に対し、メイン集団ではロッテ・コペッキー(ベルギー)、そしてあわよくばスプリンターのロレーナ・ウィーベス(オランダ)で勝負したいSDワークス・プロタイムなどが牽引した。その後はFDJユナイテッド・スエズやリーダーチームであるキャニオン・スラムも集団先頭でペースを作り、残り9km地点で、スキバンの落車によって単独先頭に立ったアドヘースツを吸収。その登りではFDJユナイテッド・スエズがハイペースに持ち込み、ウィーベスを振り落とした。
レースが動き出したのは、最終4級山岳を越えた後。残り6.5km地点の直角コーナーから始まる、登坂距離500m、最大勾配16%の急坂だった。フォレリングが一気にスピードを上げると、ニエウィアドマとエリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、UAEチーム・リマド)を振り落とし、ロイサーは反応すらできない。その後ニエウィアドマとロンゴボルギーニは何とか追いついたものの、頂上手前の急勾配区間で再びフォレリングが仕掛けると単独先頭に立った。

セリア・ジェリー(フランス、FDJユナイテッド・スエズ)の高速牽引が集団の人数を絞る photo:A.S.O.

急坂で2度目のアタックを仕掛けたデミ・フォレリング(オランダ、FDJユナイテッド・スエズ) photo:CorVos
前日はニエウィアドマに先行を許し、総合で15秒差をつけられたフォレリングが見せた2度のアタック。頂上から下りを猛スピードで駆け抜け、ニエウィアドマとロンゴボルギーニが協力しながら追走する2人を上回るスピードで、ニースのフィニッシュ地点に到着。最終的に17秒差をつけて、今大会区間2勝目を手に入れた。
そして区間2位にはロンゴボルギーニが入り、ニエウィアドマは区間3位でフィニッシュ。この結果、フォレリングが総合で逆転し、マイヨジョーヌに袖を通した。

6km独走で区間2勝目を手に入れたデミ・フォレリング(オランダ、FDJユナイテッド・スエズ) photo:CorVos

マイヨジョーヌに袖を通したデミ・フォレリング(オランダ、FDJユナイテッド・スエズ) photo:A.S.O.
翌日の最終決戦を待たず、得意の急坂を利用して成し遂げた見事な総合逆転劇。「ステージレースでは落ち込む夜もあれば、翌朝には新しい気持ちで臨まなければならない。今年1月、試走した時にここでマイヨジョーヌを獲得する自分を見た。それを朝のミーティングで思い出した。今日はそれを現実にするべく、チーム一丸となり攻めた。痛みを伴うレースだったが、何とか勝利とマイヨジョーヌを手に入れた」と、フォレリングは涙ながらに語った。
大会最終日となる第9ステージは、2級山岳コル・デズ(距離7.7km/平均5.9%)を3回、そして最後に異なる方向から1級山岳コル・デズ(距離6km/平均7.6%)を登る山岳決戦。フォレリングがニエウィアドマに対する8秒差を守れるかが大きな注目点となる。

第5回ツール・ド・フランス・ファム・アヴェク・ズイフトも残すところあと2日。今大会のハイライトとなった「魔の山」モンヴァントゥーでカタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム)が劇的勝利を挙げた翌日は、シストロンからニースに向かう「平坦路」。しかしコース中盤と終盤にそれぞれ2つの4級山岳が設定されたため、単純な集団スプリントにはならないと予想された。
この日は、前年の総合優勝者ながら今大会はコンディションの上がらなかったポーリーヌ・フェランプレヴォ(フランス、ヴィスマ・リースアバイク)が、体調不良を訴えて未出走。そして集団先頭でスタートの時を待ったのは、バイクはもちろんホイールまで黄色に染め上げたニエウィアドマ。今大会最長距離である171.9kmのレースでは、マエヴァ・スキバン(フランス、UAEチーム・リマド)とルース・アドヘースツ(オランダ、リドル・トレック)が逃げを打った。


最大6分15秒のリードを得た先頭の2名に対し、メイン集団ではロッテ・コペッキー(ベルギー)、そしてあわよくばスプリンターのロレーナ・ウィーベス(オランダ)で勝負したいSDワークス・プロタイムなどが牽引した。その後はFDJユナイテッド・スエズやリーダーチームであるキャニオン・スラムも集団先頭でペースを作り、残り9km地点で、スキバンの落車によって単独先頭に立ったアドヘースツを吸収。その登りではFDJユナイテッド・スエズがハイペースに持ち込み、ウィーベスを振り落とした。
レースが動き出したのは、最終4級山岳を越えた後。残り6.5km地点の直角コーナーから始まる、登坂距離500m、最大勾配16%の急坂だった。フォレリングが一気にスピードを上げると、ニエウィアドマとエリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、UAEチーム・リマド)を振り落とし、ロイサーは反応すらできない。その後ニエウィアドマとロンゴボルギーニは何とか追いついたものの、頂上手前の急勾配区間で再びフォレリングが仕掛けると単独先頭に立った。


前日はニエウィアドマに先行を許し、総合で15秒差をつけられたフォレリングが見せた2度のアタック。頂上から下りを猛スピードで駆け抜け、ニエウィアドマとロンゴボルギーニが協力しながら追走する2人を上回るスピードで、ニースのフィニッシュ地点に到着。最終的に17秒差をつけて、今大会区間2勝目を手に入れた。
そして区間2位にはロンゴボルギーニが入り、ニエウィアドマは区間3位でフィニッシュ。この結果、フォレリングが総合で逆転し、マイヨジョーヌに袖を通した。


翌日の最終決戦を待たず、得意の急坂を利用して成し遂げた見事な総合逆転劇。「ステージレースでは落ち込む夜もあれば、翌朝には新しい気持ちで臨まなければならない。今年1月、試走した時にここでマイヨジョーヌを獲得する自分を見た。それを朝のミーティングで思い出した。今日はそれを現実にするべく、チーム一丸となり攻めた。痛みを伴うレースだったが、何とか勝利とマイヨジョーヌを手に入れた」と、フォレリングは涙ながらに語った。
大会最終日となる第9ステージは、2級山岳コル・デズ(距離7.7km/平均5.9%)を3回、そして最後に異なる方向から1級山岳コル・デズ(距離6km/平均7.6%)を登る山岳決戦。フォレリングがニエウィアドマに対する8秒差を守れるかが大きな注目点となる。
ツール・ド・フランス・ファム2026第8ステージ結果
| 1位 | デミ・フォレリング(オランダ、FDJユナイテッド・スエズ) | 4:02:39 |
| 2位 | エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、UAEチーム・リマド) | +0:17 |
| 3位 | カタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム) | |
| 4位 | キンバリー・ルコート(モーリシャス、AGインシュランス・スーダル) | +0:38 |
| 5位 | ロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム) | |
| 6位 | ドミニカ・ヴウォダルチク(ポーランド、UAEチーム・リマド) | |
| 7位 | サラ・ヴァンダム(カナダ、ヴィスマ・リースアバイク) | |
| 8位 | ノエミ・リュエッグ(スイス、EFエデュケーション・オートリー) | |
| 9位 | パウラ・ブラジ(スペイン、UAEチーム・リマド) | |
| 10位 | セドリーヌ・ケルバオル(フランス、EFエデュケーション・オートリー) | |
| 12位 | マーレン・ロイサー(スイス、モビスター) |
マイヨジョーヌ(個人総合成績)
| 1位 | デミ・フォレリング(オランダ、FDJユナイテッド・スエズ) | 28:10:18 |
| 2位 | カタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム) | +0:08 |
| 3位 | マーレン・ロイサー(スイス、モビスター) | +1:12 |
| 4位 | エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、UAEチーム・リマド) | +3:05 |
| 5位 | アントニア・ニーダーマイヤー(ドイツ、キャニオン・スラム) | +3:54 |
| 6位 | セドリーヌ・ケルバオル(フランス、EFエデュケーション・オートリー) | +4:34 |
| 7位 | パウラ・ブラジ(スペイン、UAEチーム・リマド) | +5:05 |
| 8位 | ドミニカ・ヴウォダルチク(ポーランド、UAEチーム・リマド) | +5:46 |
| 9位 | キンバリー・ルコート(モーリシャス、AGインシュランス・スーダル) | +6:50 |
| 10位 | イザベラ・ホルムグレン(カナダ、リドル・トレック) | +7:54 |
その他の特別賞
| マイヨヴェール(ポイント賞) | ロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム) |
| マイヨアポワ(山岳賞) | プック・ピーテルセ(オランダ、フェニックス・プレミアテック) |
| マイヨブラン(ヤングライダー賞) | アントニア・ニーダーマイヤー(ドイツ、キャニオン・スラム) |
| チーム総合成績 | UAEチーム・リマド |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos, A.S.O.
photo:CorVos, A.S.O.
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