8月1日より本格化した自転車ロードレースの移籍市場。閉幕したばかりのツール・ド・フランスで区間優勝したマウロ・シュミット(スイス、ジェイコ・アルウラー)の、ピナレロQ36.5プロサイクリングへの移籍が発表された。



ツール第13ステージでテハダとの一騎打ちを制したマウロ・シュミット(スイス、ジェイコ・アルウラー) photo:CorVos

3シーズンにわたり所属したジェイコ・アルウラーを離れ、ピナレロQ36.5プロサイクリングに3年契約での移籍が発表されたシュミット。プレスリリースでは新天地について、「ブランド(ピナレロ)が深くチームに関わっていることで、常に最高の機材を使えるだけでなく、次世代の製品づくりにも携わることができる。それは僕が心から楽しみにしていることのひとつだ」と語った。

また「毎シーズン、一歩ずつ前進することができているけれど、まだ自分のポテンシャルをすべて引き出せてはいないと感じている。もっと完成度の高い選手になりたいし、タイムトライアルを向上させ、最大級のワンデーレースでもトップとの差をさらに縮めていきたい。この環境には、自分が成長し続けるために必要なものがすべて揃っていると思う」と意気込みを語った。

今年のツール・ド・フランス第13ステージで、逃げ切りから念願のステージ優勝を手に入れたシュミット。逃げ集団のスプリントで決着した第17ステージでは区間2位、1級山岳フィニッシュだった第18ステージでも2位に入り、マルチな脚質であることをアピール。ステージレースからワンデーレースまで幅広く対応できる万能性は、新天地でも大きな武器となりそうだ。

ミケル・ランダ(スペイン、スーダル・クイックステップ) photo:CorVos

また同じ8月1日に移籍が発表されたのは、ブエルタ・ア・エスパーニャの出場を控えるミケル・ランダ(スペイン、スーダル・クイックステップ)だ。新天地となるのは自身の故郷バスクを拠点とするプロチーム、エウスカルテル・エウスカディ。ランダがプロデビューした当時のエウスカルテル・エウスカディは2013年限りで解散したものの、現在のチームも同じ組織が2018年に新しくスタートさせたため、再びオレンジ色のジャージに袖を通すことになる。

「再びこのチームに加わり、オレンジ色のジャージをもう1度着ることは、僕にとってひとつのサイクルを締めくくるようなものだ。このチームのおかげで僕はプロになることができた。そして選手として成熟したいま、ここに戻ってこられることは、個人的にとても大きな意味を持っている」とコメント。契約期間は、現在36歳の選手には珍しいとも言える2年契約だ。

その他にはアルペシン・プレミアテックが、いずれもスプリント力を持つイバン・ガルシア(スペイン、モビスター)とマディス・ミケルス(エストニア、EFエデュケーション・イージーポスト)、カスペル・ファンウーデン(オランダ、ピクニック・ポストNL)を獲得している。

グランツールデビューの2025年ジロで勝利を飾ったカスペル・ファンウーデン(オランダ、ピクニック・ポストNL) photo:CorVos
主要移籍選手一覧
選手名(所属チーム) 移籍チーム(契約年数)
ミケル・ランダ(スペイン、スーダル・クイックステップ) エウスカルテル・エウスカディ(2年)
イバン・ガルシア(スペイン、モビスター) アルペシン・プレミアテック(2年)
マディス・ミケルス(エストニア、EFエデュケーション・イージーポスト) アルペシン・プレミアテック(2年)
カスペル・ファンウーデン(オランダ、ピクニック・ポストNL) アルペシン・プレミアテック(3年)
マウロ・シュミット(スイス、ジェイコ・アルウラー) ピナレロQ36.5プロサイクリング(3年)
ヴァランタン・マドゥアス(フランス、グルパマFDJユナイテッド) コフィディス(2年)
ティムトーン・トイテンベルク(ドイツ、リドル・トレック) スーダル・クイックステップ(2年)
サンティアゴ・ブイトラゴ(コロンビア、バーレーン・ヴィクトリアス) NSNサイクリングチーム(3年)
ロレンツォ・ミレージ(イタリア、モビスター) スーダル・クイックステップ(3年)
パヴェル・ビットネル(チェコ、ピクニック・ポストNL) ピナレロQ36.5プロサイクリング(2年)
text:Sotaro.Arakawa
photo:Makoto AYANO

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