年末のKEIRINグランプリを目指す争いは後半戦へ突入。そのビッグレース初戦は、高知開催のGII・サマーナイトフェスティバル。当連載では初上陸となる四国で「夜王」の称号を得るのは誰か?ドローンショーにも沸いた夏の夜のドリームレースを追った。バイクチェックは、ロードとケイリンで高校日本一となった塩島嵩一朗選手。
ここ高知競輪場へと取材に訪れたのは、7月19日(日)、20日(月・祝)の2日間。北を鏡川、南を筆山に挟まれた高知市総合運動場の一角にあり、競技場としての名称は「日本トーターりょうまスタジアム」。

3、4日目とも夏の光が降り注ぐ中始まったサマーナイトフェスティバル photo: Yuichiro Hosoda
内側に陸上競技場を内包しており、周長は宇都宮と大宮に並ぶ500mで、最大カントは24°29'51と国内競輪場で最も浅い。みなし直線は52.0mだが、コーナーは緩く長いカーブが続き、実質的な直線部はわずか15.06mと短い。ホームストレッチは筆山を背にした南側で、観戦用のスタンドはこちら側に集中している。
1950年に開設された同場は、1999年にスタンド全面改修、2023年1月にはバンクの全面改修が完了し、同年2月にはGI・読売新聞社杯全日本選抜競輪も開催された(優勝は古性優作)。打鐘が全国唯一の銅鑼で、残り1周半からの打ち鳴らしでは、独特の音が場内に響きわたる。

高知競輪場は、スタートラインとフィニッシュラインが同位置となっている photo: Yuichiro Hosoda 
高知の打鐘は国内唯一無二の銅鑼 photo: Yuichiro Hosoda

グランド通駅がある交差点。「総合運動場」の看板矢印に従って歩けば高知競輪場へ着く photo: Yuichiro Hosoda 
グランド通から柳原橋まで出ると、向こう岸の左手に高知競輪場が見えてくる photo: Yuichiro Hosoda
最寄り駅は、とさでん「グランド通(どおり)」。ここから降りて鏡川方面に真っ直ぐ進み、川を渡ればもう競輪場だ。高知龍馬空港からは空港連絡バスで「はりまや橋」に下車。同名の路面電車の駅からグランド通駅へと向かう。本場到着まではおよそ40〜50分と言ったところ。路面電車の支払いには現金かICカード「ですか」しか使えないので、要注意だ。

「日本トーター 高知市 総合運動場」の1つである高知競輪場 photo: Yuichiro Hosoda
これはどんな食べ物ですか?と店主の方に尋ねると、18年前に脱サラしてキッチンカーを開業したご自身が開発したメニューだそう。見た目は粉もののオムレツ、と言った体の食べ物で、注文すると慣れた手つきであっと言う間に土州焼きが完成。

各地の食や名産品を求めて人々が行き交った3階コンコース photo: Yuichiro Hosoda

3階コンコースに設営されたご当地フードパーク photo: Yuichiro Hosoda 
日本競輪選手会高知支部では、お馴染みのチャリ氷を販売 photo: Yuichiro Hosoda

18年前にマーシさんが開発したと言う土州焼き。ユズトマサルサを注文。モッチーズもある photo: Yuichiro Hosoda 
あっと言う間に出来上がったホカホカの土州焼き photo: Yuichiro Hosoda
店主のお名前はマーシさん。ご自身も自転車好きで、スペシャライズドS-Wokrsのダウンヒルバイクにロードバイク用タイヤを履かせて日々走り回っているのだとか。「土州焼きを買った人は宝くじに当たる人が多いんですよ」と隠れたご利益が。もちろん車券も!?見つけたらぜひに。
要の土州焼きはと言うと、ふわふわでプルプル。「あっつ、でも美味い!」と言いながらスタンド席に座って食べていると、前に居た二人のオジサマに「兄ちゃん、それどこで買ったの?」と聞かれ、「(私もオジサンですが・笑)すぐそこのお店ですよ〜」と指差して教えてあげた。こんな一期一会も楽しい。

2階中央フロアにあるフードコート。奥に見えるのが常設の「箭野食堂」 photo: Yuichiro Hosoda 
常設の箭野食堂。味わいある木の看板が目印。空いている時間に来れず、今回は断念で残念 photo: Yuichiro Hosoda
ハフハフと汗をかきながら土州焼きを食した後は、一旦涼みにスタンド内のフードコート界隈へ。エアコン最高。ここには常設店舗もあるのだが、その近くにあったレモネードの絵が飾られたコーヒースタンドが気になった。一旦客足が途切れるのを待って、お店のお母さんにお話を聞きながらレモネードを頼んだ。「素敵な絵ですね」と言うと「これうちの子が描いたんです。話したら喜ぶと思います!」とのお返事。
自己紹介を兼ねて私の名刺を渡すと「神山さんと同じ名前ですね!」と嬉しそうな声が。実はこのお母さん、神山雄一郎さんの大ファンだったそうで、かつては横断幕も出していたのだと教えてくれた。お店は先代から50年以上続く老舗。喫茶店のような風情のある看板にも納得。差し出されたレモネードにはレモンが2枚。再びスタンドに出てレースを見ながら一気にゴクリ。爽やかに喉を潤して、場内をウロつくのでした。

レモネードのポスターと喫茶店のようなメニュー表が気になった2階のコーヒースタンド photo: Yuichiro Hosoda 
神山雄一郎さんの大ファンであるお店のお母さん。お子さんの描いたレモネードのポスターと一緒に photo: Yuichiro Hosoda
その1階の西ゲート入ってすぐ横にあったのが「メモリアルブース」。お馴染みの太ももライドが西ゲート内で開催されていたため目立たぬ存在となっていたのだが、ここには往年の名選手達のバイクがズラリ。当時の振り返りも含めて、ご本人達に自ら駆った自転車の話をお聞きしたい気持ちになってしまった。

西ゲートの外側 photo: Yuichiro Hosoda 
西ゲートへの階段を上ると、サマーナイトイルミネーションが出迎えた photo: Yuichiro Hosoda

1階西ゲート側の片隅にある高知競輪メモリアルブース。必見 photo: Yuichiro Hosoda

1階通路の願掛け神社。周囲には高知競輪の歴史を知れる写真パネルも photo: Yuichiro Hosoda 
車券自動発売機の音声が、サマーナイト限定で高知出身の声優、小野大輔さんの声に photo: Yuichiro Hosoda
同階では8月のオールスター競輪の開催地・松山のブースもあり、大会をPR。「オールスター競輪に夢チュウ!」や大会ロゴの入ったオリジナルの森永ハイチュウを配布。お渡し条件は松山競輪インスタグラムのフォロー。私も1つ頂いて、ブースの皆さんの写真をパチリ。その中のお一人、井上勝史さん(愛媛、元69期)からは、先輩で競輪解説者の菊池仁志さん(愛媛、元47期)の話題も出て、しばし私が知る限りの思い出話もさせて頂いた。

通路には高知を代表するアスリート達の写真が。手前の写真は、1988年ソウル五輪ロードレース代表の小倉輝美さん photo: Yuichiro Hosoda 
「オールスター競輪に夢チュウ!」のハイチュウを配布でPRしていた愛媛県松山市の皆さんと井上勝史さん(左から2人目、愛媛、元69期) photo: Yuichiro Hosoda
3階へ上がるとメインスタンド自由席と繋がるコンコースとなる。こちらにあったのが当開催限定の「ご当地フードパーク」と「全国ふるさと物産展」。土州焼きを頂いたのもこちら。もう一方の物産展には佐世保をスタート地点として、函館までの競輪場所在地のブースが並んだ。各地の名産品に食指が動いたものの、全てのお土産を買うと私のおサイフが空っぽになってしまうので、「ここはやはり…」と次回女子オールスター競輪開催地の佐世保をセレクト。
ブースの方に「九十九島せんぺい」の試食を頂きつつお話を聞くと、こうしてビッグレースに出店するのは初めてなのだとか。私がお土産に選んだのは「あご缶」。これはトビウオの缶詰で、南蛮漬けと生月醤油煮とあるうち、前者を購入。最後にカメラを向けると、大会のうちわを持って撮影にも快く応じて下さった。他のブースに後ろ髪を引かれながらも、タイムアップ。レース撮影のためスタンド側へと脚を向けた。

佐世保を皮切りに、ズラっと並んだ各地の物産ブース photo: Yuichiro Hosoda

トビウオの甘露煮「あご缶」 photo: Yuichiro Hosoda 
賑わっていた福井ブース photo: Yuichiro Hosoda
既報の通り、アテネ五輪チームスプリント銀メダリストの伏見俊昭選手(福島)の訃報が、大会3日目の夜に届いた。決勝開催日の翌日、高知競輪場の1F中央ステージ向かいには献花台が設置され、多くのファンがその遺影を前に突然の逝去を悼んだ。伏見選手は筆者のわずか1学年下、競輪や自転車競技を知る者以外にも広く認知された同世代のスーパースターであった。ここに改めて故人の功績を称えるとともに、哀悼の意を表し、御冥福をお祈りいたします。

逝去した伏見俊昭選手の献花台が設けられたサマーナイトフェスティバル最終日 photo: Yuichiro Hosoda
その番手には今年ここまでGI優勝2回、7月の小松島記念も制してここへ臨んだ5番車・古性優作が。そして、この大会追加で入った稲川翔(大阪)が、初日1着の後、2度の3着で上がり、3番手に回った。

6レース発売中の決勝出場選手紹介に集った選手達 photo: Yuichiro Hosoda

日没直前の夕焼けが高知競輪場を包む photo: Yuichiro Hosoda 
スモークの演出とともに選手達が決勝のスタート地点へ向かう photo: Yuichiro Hosoda
対する地元の四国勢は、2番車の犬伏湧也(徳島)が、初日2着の後、アルタイル賞と準決勝を連勝して勝ち上がり。4番車・石原颯(香川)も準決勝1着で、並びは石原が前、番手に犬伏が入り、地元ビッグ制覇の期待がかかった。
関東勢は同大会2連覇中の3番車・眞杉匠(栃木)が、前年ダービー王で今年に入ってレースの自在性がさらに増したかに見える吉田拓矢(茨城)を前に、3連覇を視野に入れた。3番手には眞杉と同県の7番車・坂井洋(栃木)。
他地区がラインを組む中、唯一の単騎参戦となったのは8番車の新田祐大(福島)。函館FIを3連勝で制すると、ここでも好調を維持し、準決勝を吉田、坂井の関東勢に続く3着で決勝へ駒を進めた。
ここ高知競輪場へと取材に訪れたのは、7月19日(日)、20日(月・祝)の2日間。北を鏡川、南を筆山に挟まれた高知市総合運動場の一角にあり、競技場としての名称は「日本トーターりょうまスタジアム」。

内側に陸上競技場を内包しており、周長は宇都宮と大宮に並ぶ500mで、最大カントは24°29'51と国内競輪場で最も浅い。みなし直線は52.0mだが、コーナーは緩く長いカーブが続き、実質的な直線部はわずか15.06mと短い。ホームストレッチは筆山を背にした南側で、観戦用のスタンドはこちら側に集中している。
1950年に開設された同場は、1999年にスタンド全面改修、2023年1月にはバンクの全面改修が完了し、同年2月にはGI・読売新聞社杯全日本選抜競輪も開催された(優勝は古性優作)。打鐘が全国唯一の銅鑼で、残り1周半からの打ち鳴らしでは、独特の音が場内に響きわたる。




最寄り駅は、とさでん「グランド通(どおり)」。ここから降りて鏡川方面に真っ直ぐ進み、川を渡ればもう競輪場だ。高知龍馬空港からは空港連絡バスで「はりまや橋」に下車。同名の路面電車の駅からグランド通駅へと向かう。本場到着まではおよそ40〜50分と言ったところ。路面電車の支払いには現金かICカード「ですか」しか使えないので、要注意だ。

ふわプル土州焼きに、爽やかレモネードで夏の高知を乗り切る
今回もまずお腹を満たすところから。メインスタンドを歩いていると3階コンコース、当大会のために設けられたフードスペースに「土州焼き」と言う見慣れないフレーズのお店がある事に気付く。これはどんな食べ物ですか?と店主の方に尋ねると、18年前に脱サラしてキッチンカーを開業したご自身が開発したメニューだそう。見た目は粉もののオムレツ、と言った体の食べ物で、注文すると慣れた手つきであっと言う間に土州焼きが完成。





店主のお名前はマーシさん。ご自身も自転車好きで、スペシャライズドS-Wokrsのダウンヒルバイクにロードバイク用タイヤを履かせて日々走り回っているのだとか。「土州焼きを買った人は宝くじに当たる人が多いんですよ」と隠れたご利益が。もちろん車券も!?見つけたらぜひに。
要の土州焼きはと言うと、ふわふわでプルプル。「あっつ、でも美味い!」と言いながらスタンド席に座って食べていると、前に居た二人のオジサマに「兄ちゃん、それどこで買ったの?」と聞かれ、「(私もオジサンですが・笑)すぐそこのお店ですよ〜」と指差して教えてあげた。こんな一期一会も楽しい。


ハフハフと汗をかきながら土州焼きを食した後は、一旦涼みにスタンド内のフードコート界隈へ。エアコン最高。ここには常設店舗もあるのだが、その近くにあったレモネードの絵が飾られたコーヒースタンドが気になった。一旦客足が途切れるのを待って、お店のお母さんにお話を聞きながらレモネードを頼んだ。「素敵な絵ですね」と言うと「これうちの子が描いたんです。話したら喜ぶと思います!」とのお返事。
自己紹介を兼ねて私の名刺を渡すと「神山さんと同じ名前ですね!」と嬉しそうな声が。実はこのお母さん、神山雄一郎さんの大ファンだったそうで、かつては横断幕も出していたのだと教えてくれた。お店は先代から50年以上続く老舗。喫茶店のような風情のある看板にも納得。差し出されたレモネードにはレモンが2枚。再びスタンドに出てレースを見ながら一気にゴクリ。爽やかに喉を潤して、場内をウロつくのでした。


各地物産が立ち並んだコンコース メモリアルブースでは名選手達のバイク展示も
高知のメインスタンドは1、2階にエアコンが効いた屋内通路が設けられ、投票所や休憩スペース、前述の常設食堂やドリンクコーナーなどが並ぶ。2階と3階からはスタンド自由席に直接アクセス出来る。最終日の1階の中央ステージでは、車券予想会や横浜DeNAベイスターズで投手や監督を務めた「ハマの番長」こと三浦大輔さんのトークショーなども開催され、賑わっていた。その1階の西ゲート入ってすぐ横にあったのが「メモリアルブース」。お馴染みの太ももライドが西ゲート内で開催されていたため目立たぬ存在となっていたのだが、ここには往年の名選手達のバイクがズラリ。当時の振り返りも含めて、ご本人達に自ら駆った自転車の話をお聞きしたい気持ちになってしまった。





同階では8月のオールスター競輪の開催地・松山のブースもあり、大会をPR。「オールスター競輪に夢チュウ!」や大会ロゴの入ったオリジナルの森永ハイチュウを配布。お渡し条件は松山競輪インスタグラムのフォロー。私も1つ頂いて、ブースの皆さんの写真をパチリ。その中のお一人、井上勝史さん(愛媛、元69期)からは、先輩で競輪解説者の菊池仁志さん(愛媛、元47期)の話題も出て、しばし私が知る限りの思い出話もさせて頂いた。


3階へ上がるとメインスタンド自由席と繋がるコンコースとなる。こちらにあったのが当開催限定の「ご当地フードパーク」と「全国ふるさと物産展」。土州焼きを頂いたのもこちら。もう一方の物産展には佐世保をスタート地点として、函館までの競輪場所在地のブースが並んだ。各地の名産品に食指が動いたものの、全てのお土産を買うと私のおサイフが空っぽになってしまうので、「ここはやはり…」と次回女子オールスター競輪開催地の佐世保をセレクト。
ブースの方に「九十九島せんぺい」の試食を頂きつつお話を聞くと、こうしてビッグレースに出店するのは初めてなのだとか。私がお土産に選んだのは「あご缶」。これはトビウオの缶詰で、南蛮漬けと生月醤油煮とあるうち、前者を購入。最後にカメラを向けると、大会のうちわを持って撮影にも快く応じて下さった。他のブースに後ろ髪を引かれながらも、タイムアップ。レース撮影のためスタンド側へと脚を向けた。



既報の通り、アテネ五輪チームスプリント銀メダリストの伏見俊昭選手(福島)の訃報が、大会3日目の夜に届いた。決勝開催日の翌日、高知競輪場の1F中央ステージ向かいには献花台が設置され、多くのファンがその遺影を前に突然の逝去を悼んだ。伏見選手は筆者のわずか1学年下、競輪や自転車競技を知る者以外にも広く認知された同世代のスーパースターであった。ここに改めて故人の功績を称えるとともに、哀悼の意を表し、御冥福をお祈りいたします。

吉田拓矢がGII初制覇 サマーナイトフェスティバル[GII]
日が沈み、若干暑さが和らいだ高知競輪場。七色に光る敢闘門をくぐって決勝出場選手達が入場してくる。1番車は脇本雄太(福井)。肘の手術を終えて復帰すると、直前の前橋G3を完全優勝。ここも初日特選を1着、アルタイル賞こそ7着だったものの、準決勝2着で決勝に。その番手には今年ここまでGI優勝2回、7月の小松島記念も制してここへ臨んだ5番車・古性優作が。そして、この大会追加で入った稲川翔(大阪)が、初日1着の後、2度の3着で上がり、3番手に回った。



対する地元の四国勢は、2番車の犬伏湧也(徳島)が、初日2着の後、アルタイル賞と準決勝を連勝して勝ち上がり。4番車・石原颯(香川)も準決勝1着で、並びは石原が前、番手に犬伏が入り、地元ビッグ制覇の期待がかかった。
関東勢は同大会2連覇中の3番車・眞杉匠(栃木)が、前年ダービー王で今年に入ってレースの自在性がさらに増したかに見える吉田拓矢(茨城)を前に、3連覇を視野に入れた。3番手には眞杉と同県の7番車・坂井洋(栃木)。
他地区がラインを組む中、唯一の単騎参戦となったのは8番車の新田祐大(福島)。函館FIを3連勝で制すると、ここでも好調を維持し、準決勝を吉田、坂井の関東勢に続く3着で決勝へ駒を進めた。
サマーナイトフェスティバル[GII]出走表
| 車番 | 選手名 | 期 | 級班 |
|---|---|---|---|
| 1 | 脇本雄太(福井) | 94期 | SS |
| 2 | 犬伏湧也(徳島) | 119期 | S1 |
| 3 | 眞杉匠(栃木) | 113期 | SS |
| 4 | 石原颯(香川) | 117期 | S1 |
| 5 | 古性優作(大阪) | 100期 | SS |
| 6 | 稲川翔(大阪) | 90期 | S1 |
| 7 | 坂井洋(栃木) | 115期 | S1 |
| 8 | 新田祐大(福島) | 90期 | S1 |
| 9 | 吉田拓矢(茨城) | 107期 | SS |
4周回、計2000mに設定されたレースがスタートすると、5番車の古性、それを見ながら3番車の眞杉も出て行く。先に先頭へ出たのは古性だったが、内から行った眞杉が2コーナーでその前を取った。6番車の稲川は古性の後ろへ。
バックストレッチで古性が脇本を前に迎え入れ、近畿3車の並びが完了。3-4コーナーをこなすうちに関東勢も吉田、眞杉、坂井の順で並び終え、後方では稲川の後に入った単騎・新田のさらに後ろで、地元地区の石原と犬伏が待機する形を取った。

古性優作(大阪)、眞杉匠(栃木)が最初に前へと駆け出す photo: Yuichiro Hosoda

眞杉匠(栃木)が内からSを取る photo: Yuichiro Hosoda 
3コーナーで吉田拓矢(茨城)と坂井洋(栃木)が眞杉匠(栃木)と合流 photo: Yuichiro Hosoda
最初の周回を終えて1本棒となった並びは、⑨吉田―③眞杉―⑦坂井、①脇本―⑤古性―⑥稲川、⑧新田、④石原―②犬伏。残り2周回へと入って最初にこれを崩したのは、最後方の四国勢で、石原が犬伏を連れてゆっくりと上昇していく。この動きを見て、その後ろに付いたのが新田だが、2コーナーからは距離を置いて、前の様子を見ながら進んで行った。
バックストレッチラインを過ぎて打鐘が響き出すと、石原が踏み込んで四国勢2名が先頭に立つ。関東3車がその後を追い、新田がその3番手の坂井をマーク、そこからやや車間を切った近畿3車が前を伺う態勢に。

3周目に入り、4番車・石原颯(香川)が後方で上がる動きを見せる photo: Yuichiro Hosoda

石原、犬伏の四国ラインが、列の中段まで車を上げてくる photo: Yuichiro Hosoda 
石原と犬伏が前に出切って3-4コーナーを駆ける photo: Yuichiro Hosoda
④石原―②犬伏、⑨吉田―③眞杉―⑦坂井、⑧新田、①脇本―⑤古性―⑥稲川と並びが再編されて一列となった9車は、スピードを上げながら石原が先頭で最終周回に突入。2コーナーからは脇本が引く近畿勢がペダルを踏み上げて行き、前の新田を捲りにかかる。同時に石原が脚を使い切って後退、代わって犬伏が先頭に立った。
だが、脇本の捲りは、3コーナーで新田をかわし坂井に並びかけたところで脚が止まり、大きく外へと車を出して後退。代わって古性が前を追う格好に。新田は、関東勢3番手の坂井と2番手の眞杉が同時に内を開けた隙を逃さず、一気に前へ進出し、吉田の番手に割って入る。

四国2車が逃げ、関東3車が後を追いながら最終周回へ photo: Yuichiro Hosoda

2コーナー出口で石原颯(香川)が後退し始める photo: Yuichiro Hosoda 
脇本雄太(福井)が捲りを見せるも中段で脚が止まる photo: Yuichiro Hosoda

新田祐大(福島)が関東勢の内に割って入る photo: Yuichiro Hosoda
直線向いて犬伏の脚色が怪しくなったところを前に踏み上げて行ったのは吉田。犬伏をかわし、内から上がって来た新田の動きをやや牽制しつつ先頭に躍り出ると、新田の懸命の追い込みを振り切ってフィニッシュ。右手で小さくガッツポーズを作って、サマーナイトフェスティバルの優勝を決めた。2着に新田、3着はゴール直前に眞杉をかわした古性が入った。
サマーナイトは2年連続で眞杉に次ぐ準優勝だったが、今年は自身初となるGII優勝を決めて「素直に嬉しい」と答えた吉田。GIは2021年に競輪祭、2025年に日本選手権競輪を制しており、ビッグレース優勝は3つ目となる。

犬伏湧也(徳島)が前も、吉田拓矢(茨城)が新田祐大(福島)の進出を阻みつつ外から出て行く photo: Yuichiro Hosoda 
吉田拓矢(茨城)が新田祐大(福島)の追撃を振り切ってサマーナイトフェスティバルの優勝を決めた photo: Yuichiro Hosoda

フィニッシュ後、勝利を確信して小さくガッツポーズをする吉田拓矢(茨城) photo: Yuichiro Hosoda
ドローンショーの後、表彰式に登場した吉田は、「眞杉がスタートを取ってくれたので、組み立てはしやすかった」と話すも、自身のレースぶりについては、眞杉や坂井が前なら彼らが優勝していたとし、「決して褒められた内容ではない」と反省も。
翌月にはGI・オールスター競輪を控え「そこに向けてまた練習を積んで、後半戦は決勝に全部乗るくらいのつもりで頑張りたい。せっかく眞杉が付いてくれたのに(今日の確定板には)僕だけだったので、ラインで決まるようなレースをしたいです」と、先を見据えた。

映画「竜とそばかすの姫」のストーリーラインで行われたドローンショー photo: Yuichiro Hosoda

サマーナイトフェスティバルの文字に、3つの花火 photo: Yuichiro Hosoda 
高知けいりんのロゴでドローンショーがフィナーレ photo: Yuichiro Hosoda

カートに乗って吉田拓矢(茨城)が表彰式へ photo: Yuichiro Hosoda

「素直に嬉しいです」とGII初優勝を喜ぶ吉田拓矢(茨城) photo: Yuichiro Hosoda 
奴田原優奈さんに花束を贈られ、記念撮影を行う吉田拓矢(茨城) photo: Yuichiro Hosoda

賞金ボードを掲げる吉田拓矢(茨城) photo: Yuichiro Hosoda

関東地区の仲間から胴上げされる吉田拓矢(茨城) photo: Yuichiro Hosoda
バックストレッチで古性が脇本を前に迎え入れ、近畿3車の並びが完了。3-4コーナーをこなすうちに関東勢も吉田、眞杉、坂井の順で並び終え、後方では稲川の後に入った単騎・新田のさらに後ろで、地元地区の石原と犬伏が待機する形を取った。



最初の周回を終えて1本棒となった並びは、⑨吉田―③眞杉―⑦坂井、①脇本―⑤古性―⑥稲川、⑧新田、④石原―②犬伏。残り2周回へと入って最初にこれを崩したのは、最後方の四国勢で、石原が犬伏を連れてゆっくりと上昇していく。この動きを見て、その後ろに付いたのが新田だが、2コーナーからは距離を置いて、前の様子を見ながら進んで行った。
バックストレッチラインを過ぎて打鐘が響き出すと、石原が踏み込んで四国勢2名が先頭に立つ。関東3車がその後を追い、新田がその3番手の坂井をマーク、そこからやや車間を切った近畿3車が前を伺う態勢に。



④石原―②犬伏、⑨吉田―③眞杉―⑦坂井、⑧新田、①脇本―⑤古性―⑥稲川と並びが再編されて一列となった9車は、スピードを上げながら石原が先頭で最終周回に突入。2コーナーからは脇本が引く近畿勢がペダルを踏み上げて行き、前の新田を捲りにかかる。同時に石原が脚を使い切って後退、代わって犬伏が先頭に立った。
だが、脇本の捲りは、3コーナーで新田をかわし坂井に並びかけたところで脚が止まり、大きく外へと車を出して後退。代わって古性が前を追う格好に。新田は、関東勢3番手の坂井と2番手の眞杉が同時に内を開けた隙を逃さず、一気に前へ進出し、吉田の番手に割って入る。




直線向いて犬伏の脚色が怪しくなったところを前に踏み上げて行ったのは吉田。犬伏をかわし、内から上がって来た新田の動きをやや牽制しつつ先頭に躍り出ると、新田の懸命の追い込みを振り切ってフィニッシュ。右手で小さくガッツポーズを作って、サマーナイトフェスティバルの優勝を決めた。2着に新田、3着はゴール直前に眞杉をかわした古性が入った。
サマーナイトは2年連続で眞杉に次ぐ準優勝だったが、今年は自身初となるGII優勝を決めて「素直に嬉しい」と答えた吉田。GIは2021年に競輪祭、2025年に日本選手権競輪を制しており、ビッグレース優勝は3つ目となる。



ドローンショーの後、表彰式に登場した吉田は、「眞杉がスタートを取ってくれたので、組み立てはしやすかった」と話すも、自身のレースぶりについては、眞杉や坂井が前なら彼らが優勝していたとし、「決して褒められた内容ではない」と反省も。
翌月にはGI・オールスター競輪を控え「そこに向けてまた練習を積んで、後半戦は決勝に全部乗るくらいのつもりで頑張りたい。せっかく眞杉が付いてくれたのに(今日の確定板には)僕だけだったので、ラインで決まるようなレースをしたいです」と、先を見据えた。








サマーナイトフェスティバル[GII]結果
| 着 | 車番 | 選手名 | 級班 | 着差 | 上りタイム |
|---|---|---|---|---|---|
| 1着 | 9 | 吉田拓矢(茨城) | SS | 13.5秒 | |
| 2着 | 8 | 新田祐大(福島) | S1 | 1車輪 | 13.2秒 |
| 3着 | 5 | 古性優作(大阪) | SS | 3/4車身 | 13.3秒 |
| 4着 | 3 | 眞杉匠(栃木) | SS | 1/2車輪 | 13.5秒 |
| 5着 | 2 | 犬伏湧也(徳島) | S1 | 3/4車身 | 13.7秒 |
| 6着 | 7 | 坂井洋(栃木) | S1 | 1/2車輪 | 13.5秒 |
| 7着 | 6 | 稲川翔(大阪) | S1 | 1車身1/2 | 13.4秒 |
| 8着 | 1 | 脇本雄太(福井) | SS | 大差 | 14.8秒 |
| 9着 | 4 | 石原颯(香川) | S1 | 大差 | 16.8秒 |
あなたの自転車見せてください 〜ロード&ケイリンで高校日本一、塩島嵩一朗編〜
24回目の当コーナーにお迎えしたのは、神奈川の塩島嵩一朗(しおじま しゅういちろう)選手。昨年の寬仁親王牌3日目のレースでは、全日本選抜競輪でここに登場頂いた同県の先輩、佐々木龍選手の200勝達成にワンツーで貢献。この目で見た思い切りのいい逃げっぷりが脳裏に焼き付いている。大学は明治で、前回登場の守澤太志選手(秋田)の後輩にもあたる。
取材をお願いした際は「僕でいいんですか?」と謙遜するも、高校、大学時代の成績は国内トップクラス。元々ロードレースから自転車競技に入った塩島選手は、南大隈高校在籍時に全日本ロード2016のU17+U15で優勝し、ケイリンでも2017年に全日本高校選抜とインターハイを制覇。トラックにほぼ専念した大学時代は、2020年の全日本学生選手権トラックのスプリントで中野慎詞選手(岩手)に次ぐ2位に入るなど、強力なライバル達と鎬を削っていた。
大学卒業後は、ボートレースの養成所に受かり、一時その道も模索した塩島選手。しかし、体重を減らしすぎて夜も眠れぬほどになったと言う。そこで立ち返って自らが得意とする競輪、自転車の道へ。
プロ入り後、A級2班、S級2班への特別昇級/昇班を経て今月からS級1班へ昇班したばかりの塩島選手のフレームは、パナソニック製。「シックな色が好きで」とディープグリーンにゴールドロゴのカラーリングを施す。プロデビュー当初から同社に製作依頼しており、納期が早く色々と試しやすく、ペイントも豊富な点が気に入っていると言う。また、パナソニックは溶接がしっかりしていて硬い、と言うのが業界全体での評判だそうで、これも塩島選手にはしっくり来ている様子。






一番の拘りはフロントホイールで「これ以上ないくらいに硬く(スポークを)張って、推進力を生むようにしています」と話す。定番のスポーク結線は後輪にも。前後輪全てに結線を行ったのは、「壊れた時にバラバラにならないように、安全性を重視して」とのこと。もちろん「硬くて力が伝わりやすい」競走上の利点も。
ただしこれは「自分でも試行錯誤段階で、次は後輪の縛り(結線)なしで行こうかなと思っています。」塩島選手は先行主体だが、いわゆる後方から一気に行く「カマシ捲りの方が好き」だそうで、「そのスタイルで行くならこちらの方が良いんですけど、今は抑えてもう1回踏んで、なので結構キツいところはあります。後輪はもう少し柔らかい方がいいと思います(笑)」と教えてくれた。


サドルの話で驚かされたのが、色によるグリップ感の違いだ。同じカシマックス ファイブゴールド7でも、以前使っていたブラックよりも、ホワイトの方が良いのだと言う。「7」は前後色々な位置に座れるのも気に入っている点だ。
余談だが、趣味は釣りで、魚を捌くのはお手の物。「競輪は釣りのためにやっているようなものです」と笑う。以前マグロの解体を行っている様子がSNSに上げられていましたね、と話すと、釣り好きが昂じて今年購入した船の話に。しかし今は競輪が最優先。「最近忙しくてあまり乗れていなんです…」とちょっぴり寂しそうな表情も浮かべた。



塩島選手は、すでに新しいフレームを練習で乗っているそうで、このフレームを競走に使うのはここまで。自身の走り方や年齢による変化などにも応じてフレームも変えていく必要性を感じているようだ。「たぶん一生答えは見つからないんでしょうけど、変化を求めていくしかないです」と、プロらしい旺盛な探究心が印象的だった。
今回は私のバンク内撮影の都合で当初の取材開始時刻を変更する事になってしまったのだが、再度約束した時間に戻ってくると、塩島選手がすぐに声をかけてくださり、取材を行う事が出来た。ご自身にも予定がある中で合わせて頂き、たいへん助かりました。塩島選手、ありがとうございました。


JKA協賛プレゼントキャンペーン第24弾
優勝選手サイン入りQUOカード
24回目となる公益財団法人 JKA協賛によるプレゼントキャンペーン。今回も応募フォームのアンケートにお答えいただいた方の中から抽選で、大会オリジナルQUOカードが当たります。フォームには、宛先に加えて任意で感想を入力するだけ。最短1分ほどで入力が完了します。今回は大会限定QUOカード2枚1セットを5名様に。2枚のうち1枚は、今大会を制した吉田拓矢選手の直筆サイン&日付入りです。奮ってご応募ください!

※QUOカードは1枚あたり500円分となります。
※ご応募は、お一人様1回限りとさせていただきます。複数回ご応募された場合は、抽選対象から除外となりますので、ご注意ください。
※当選者の発表は、賞品の発送をもって代えさせていただきます。電話やメールでの当選結果のご質問にはお答えできませんので、ご了承ください。
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提供:公益財団法人 JKA text&photo: Yuichiro Hosoda