7月16日(水)にイタリアで行われたジロ・チクリスティコ・デッラ・ヴァッレ・ダオスタの初日に、サムエレ・プリヴィテーラ(イタリア、ハーゲンスバーマン・ジェイコ)が落車し、搬送先の病院で死亡が確認された。19歳だった。



サムエレ・プリヴィテーラ(イタリア、ハーゲンスバーマン・ジェイコ) photo:Green Edge Cycling

事故があったのはイタリア北西部アオスタで行われた、全5日間のステージレースであるジロ・チクリスティコ・デッラ・ヴァッレ・ダオスタ(UCI2.2U)の初日。U23のレースには135名の選手たちが出場し、ジェイコ・アルウラーの下部チーム、ハーゲンスバーマン・ジェイコからはプリヴィテーラを含む5名が出場した。

大会主催者の公式リリースによると、プリヴィテーラが落車したのはレース中盤に通過するポンテイ市内。落車直後に医療チームが応急処置を施し、アオスタのパリーニ病院へ搬送されたものの、そこで死亡が確認された。事故の状況は依然として明らかになっておらず、現地の安全当局による調査が行われているという。

プリヴィテーラはイタリア北西部のサンレモに近い、インペリア出身の19歳。マティアス・ヴァチェク(チェコ、リドル・トレック)なども過去に所属したイタリアのクラブチーム出身で、2024年にハーゲンスバーマン・ジェイコに加入。今年はU23のジロ・デ・イタリアを完走するなど、精力的にヨーロッパのレースを転戦していた。

所属するハーゲンスバーマンは直後に声明を発表し、「心優しく、才能にあふれた良い人柄の選手を失ったことに、チーム全体が深い悲しみを抱いている」とコメントしている。

この事故を受け、主催者は本日開催予定だった第2ステージを中止。第3ステージから再開予定としているが、出場継続は各チームの判断に委ねられている。

若き才能の死去を悼み、謹んで哀悼の意を表します。

text:Sotaro.Arakawa
photo:Green Edge Cycling