ここまでの2日間、圧倒的なチーム力を見せてきたミッチェルトン・スコットはハンマーチェイスでも最強だった。平均55.8km/hで48.9kmを駆け抜け、文句無しの総合優勝を飾ってみせた。
ウォーミングアップを行うUAEチームエミレーツ photo:www.hammerseries.com
ハンマークライムとハンマースプリントの結果を踏まえて行われた最終日のハンマーチェイス。簡単に言うならば16.3km周回を3周するチームタイムトライアルで、規定のタイム差にハンマークライムとハンマースプリントで獲得したボーナスタイムを反映したタイム差(下記参照)をつけて14チームがスタートし、真っ先にフィニッシュラインを切ったチーム(4番目の選手)が総合優勝となる。
周回コースの長さの関係で7チームずつ2グループに分かれてスタート。第2グループが7位〜14位決定戦、第1グループが1位〜7位決定戦であり、一般的なTTレースのとは違いこれまでの成績が良かったチーム(第2グループはUAEチームエミレーツ、第1グループはミッチェルトン・スコット)からスタートを切っていくシステムだ。スタートオーダーとタイム差は以下の通り。
ウォーミングアップを行うUAEチームエミレーツ photo:www.hammerseries.comハンマークライムとハンマースプリントの結果を踏まえて行われた最終日のハンマーチェイス。簡単に言うならば16.3km周回を3周するチームタイムトライアルで、規定のタイム差にハンマークライムとハンマースプリントで獲得したボーナスタイムを反映したタイム差(下記参照)をつけて14チームがスタートし、真っ先にフィニッシュラインを切ったチーム(4番目の選手)が総合優勝となる。
周回コースの長さの関係で7チームずつ2グループに分かれてスタート。第2グループが7位〜14位決定戦、第1グループが1位〜7位決定戦であり、一般的なTTレースのとは違いこれまでの成績が良かったチーム(第2グループはUAEチームエミレーツ、第1グループはミッチェルトン・スコット)からスタートを切っていくシステムだ。スタートオーダーとタイム差は以下の通り。
第1グループ(7位〜14位決定戦)
| 1. | UAEチームエミレーツ | +0秒 |
| 2. | ロット・スーダル | +30秒 |
| 3. | トレック・セガフレード | +58秒 |
| 4. | イスラエルサイクリングアカデミー | +83秒 |
| 5. | EFエデュケーションファースト・ドラパック | +106秒 |
| 6. | カハルーラル・セグロスRGA | +127秒 |
| 7. | アクアブルースポーツ | 147秒 |
第2グループ(1位〜7位決定戦)
| 1. | ミッチェルトン・スコット | +0秒 |
| 2. | サンウェブ | +30秒 |
| 3. | チームスカイ | +58秒 |
| 4. | BMCレーシング | +83秒 |
| 5. | クイックステップフロアーズ | +106秒 |
| 6. | ロットNLユンボ | +127秒 |
| 7. | NIPPOヴィーニファンティーニ・エウロパオヴィーニ | +147秒 |
第1グループの中でトップタイムをマークしたトレック・セガフレード photo:www.hammerseries.com第2グループの中で好走したのはミヒャエル・ゴグル(スイス)らをメンバーに選んだトレック・セガフレードだった。最終的に全チーム中3位となるタイムで走り、7位に。コースに紛れ込んだトラックに邪魔されたUAEチームエミレーツはタイムを伸ばせず10位に沈んでいる。また、TTバイクではなくノーマルバイクで走ったアクアブルースポートは圧倒的に遅いタイムで最下位に沈んだ。
そして総合優勝をかけた第1グループは、ミッチェルトン・スコット(ホーゾン、ハミルトン、インピー、クルーゲ、メイヤー)を先頭に時差スタート。2番手サンウェブ(バウハウス、ゲシュケ、アンデルセン、ストーラー、テウンス)は30秒差、昨年総合優勝を果たしたチームスカイ(ドゥール、ゴラス、ハルヴォルセン、ローレス、モスコン)は58秒差でスタートを切った。
時速55km/hほどのハイペースを維持するミッチェルトン・スコットが着実に2位以下との差を広げていく一方、後続では順位変動が起こった。3番手出走のチームスカイは序盤こそサンウェブに迫ったものの落車で失速し、反対にチームTTを得意とするBMCレーシングとクイックステップフロアーズにパスされてしまう。
4位フィニッシュしたBMCレーシング photo:www.hammerseries.com
ガッツポーズでフィニッシュに飛び込むミッチェルトン・スコット photo:www.hammerseries.com2番手を走る現チームTT世界王者のサンウェブはコンスタントにタイムを刻んだものの、前を行くミッチェルトン・スコットは圧倒的だった。2周回完了時点でリードは1分59秒にまで拡大し、そのままのペースを貫き通してフィニッシュ。最終的な平均スピードは55.8km/h、キャメロン・メイヤー(オーストラリア)が出力した53分47秒間の平均パワーは340Wだった。
圧倒的なチーム力でハンマークライム、ハンマースプリント、ハンマーチェイスの全てで優勝し、文句無しのハンマーシリーズ・スタヴァンゲル総合優勝を飾ったミッチェルトン・スコット。ハンマースプリントで高得点をもたらしたダリル・インピー(南アフリカ)は「チーム全員が誰もチートをせずに100%の仕事をこなしたのを見てもらえたと思う。とても疲れたけど、今回の勝利でチームの士気はより一層高まったよ」とコメントしている。
ハンマーシリーズ・スタヴァンゲル総合優勝に輝いたミッチェルトン・スコット photo:www.hammerseries.comハンマーシリーズ・スタヴァンゲル2018最終成績
| 1位 | ミッチェルトン・スコット |
| 2位 | サンウェブ |
| 3位 | BMCレーシング |
| 4位 | クイックステップフロアーズ |
| 5位 | チームスカイ |
| 6位 | ロットNLユンボ |
| 7位 | NIPPOヴィーニファンティーニ・エウロパオヴィーニ |
| 8位 | トレック・セガフレード |
| 9位 | ロット・スーダル |
| 10位 | UAEチームエミレーツ |
| 11位 | EFエデュケーションファースト・ドラパック |
| 12位 | カハルーラル・セグロスRGA |
| 13位 | イスラエルサイクリングアカデミー |
| 14位 | アクアブルースポーツ |
text:So.Isobe
photo:www.hammerseries.com
photo:www.hammerseries.com
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