ロードホイールの金字塔として知られるカンパニョーロ BORAがついにグラベルへと進出。専用レイアップが施された27mm内幅のワイドリムにより、オフロードに対応したBORA Xを紹介しよう。



カンパニョーロ BORA X (c)カンパニョーロジャパン

1994年の登場以来、カーボンホイールのベンチマークであり続けてきたカンパニョーロのBORAシリーズ。空力、重量、ペダリング効率、ハンドリング、そしてライドフィールといった全ての要素を高次元でバランスさせたオールラウンドなホイールとして、多くのサイクリストの憧れであり続けてきた。

BORAの名を冠するホイールセットに、初となるオフロード対応モデルが登場する。グラベルに最適化されたSUPER RECORD Xの登場と合わせて発表されたBORA Xは、グループセットと同じコンセプトを持ったホイールとして、バイクを組み上げられるピースとなっている。

グラベルを飛ぶように駆け抜けるレーシングホイールとして送り出されたBORA X (c)カンパニョーロジャパン

BORA Xが射程に捉えるのは、ここ数年で一気に競技性を洗練させたグラベルレース。ロードレースもかくや、というレベルまでそのレベルを向上させたグラベルレースシーンは、機材に対しての要求もハイレベルなものとなってきた。

より速く、より信頼できるホイールを求めるグラベルレーサーたちの期待に応えるため、カンパニョーロはBORA Xを開発。ロードレースにおいて輝かしい実績を打ち立て、絶対の信頼を置かれるBORAの性能を、グラベルカテゴリーにももたらした。

内幅27mmのフックドリムは、35mm幅以上のタイヤに最適化されている (c)カンパニョーロジャパン

その名にふさわしいパフォーマンスを実現すべく、カンパニョーロは風洞実験と過酷な地形でのテストを重ねたという。あらゆる状況下においてスピード、コントロール、そして振動吸収性を発揮するべくBORA Xはデザインされた。

そうして生み出された高さ50mm、内幅27mmのフックドリムは、35mm幅以上のタイヤに最適化されている。負荷に応じて変化するユニディレクショナルファイバーレイアップは、ロード用BORAをベースにグラベル仕様にチューンアップされたものだ。

ハブはUSBベアリングを採用。滑らかな回転と優れた耐久性を両立する (c)カンパニョーロジャパン

スポークはBORAを象徴するG3スポーキングジオメトリを採用しつつ、グラベルレースならではの要求を満たす設計に。3本セットのスポークが7組配置されるデザインはフロントとリア共通となるが、それぞれの部位に応じて最適なスポークが用意されている。

フロントホイールのブレーキディスク側、リアホイールのカセット側には空気抵抗を削減するエアロ形状のスポークを配置。その反対側には軽量で振動吸収性に優れた楕円断面のスポークを使用した。ハブにはカンパニョーロ自慢のUSBベアリングを搭載。重量はセットで1,430gとなる。

カンパニョーロ BORA X (c)カンパニョーロジャパン

グラベルのアグレッシブなイメージにマッチするグラフィックもSUPER RECORD Xと共通のもの。ブラッククロームフォイルのXロゴに加え、片側にはカンパニョーロロゴ、もう片側にはウィングドホイールのグラフィックをあしらった。グラベルレースの新たな地平を拓くBORA X、価格は463,100円(税込)だ。



カンパニョーロ BORA X
リムハイト:50mm
リム内幅:27mm
価格:463,100円(税込)

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