レネウィ・ツアー第2ステージは、2度のエシュロン(横風分断)が発生する荒れた展開となった。オラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)が持ち前のトップスピードを発揮し、勝利を掴んだ。

大会2日目に臨むマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク) photo:CorVos
オランダで開幕したレネウィ・ツアー(UCIワールドツアー)の2日目は、隣国ベルギーのブランケンベルヘからアルドーイエに向かう172.7kmのコースで行われた。大会初日と同じく丘が一つもない平坦路であったため、2日連続での集団スプリントが予想されていた。
前日、完璧なタイミングから踏み込み、圧巻のスプリントで勝利したティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)を先頭にレースはスタート。序盤に3名による逃げが形成されたものの、横風を警戒したメイン集団が早々と吸収。集団がひと塊のままアルドーイエに入ると、残り61km地点でXDSアスタナがペースを上げた。

2度のエシュロンを経て、集団スプリントに持ち込まれた photo:CorVos
その動きはエシュロン(横風分断)に繋がり、追走集団にはオラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)やマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)、また総合3連覇を狙うティム・ウェレンス(ベルギー、UAEチームエミレーツXRG)といった有力選手の姿があった。しかし、40名程度の先頭集団で落車が発生。それをきっかけにペースが落ち、残り34km地点で追走集団が先頭に追いついた。
3連続で設定され、ボーナスタイムが与えられるグリーンKMでは、バスティアン・トロンション(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアール)やマテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス)など、総合優勝を目指す選手たちが先頭を通過する。フィニッシュラインを通過し、周回コースのラスト16kmに入ると、再び横風が集団を襲った。ここで先頭集団に残ったウェレンスがアタックを仕掛けたが、スプリントに持ち込みたい集団がこれを許さなかった。
再び一つになった集団では、スプリンターを抱えるチームが目まぐるしく先頭交代を繰り返し、連勝を狙うスーダル・クイックステップが先頭でフラムルージュ(残り1km)を通過。EFエデュケーション・イージーポストによる奇襲アタックも決まらず、パヴェル・ビットネル(チェコ、ピクニック・ポストNL)がスプリントを開始した。その背後を巧みに利用したオラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)が勝利した。

スプリント勝利で前日のリベンジを果たしたオラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) photo:CorVos

表彰式で勝利を喜ぶオラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) photo:CorVos
勝利したコーイは、「(トレインが)先頭に出るのが少し早すぎたが、おかげで良い位置からスプリントができた。最後は自らポジションを取り、幸運にも勝利に足るパワーがあった。昨日は落車で勝利を争うことができなかったので、今日の勝利が嬉しい」と喜びを語った。
2位はビットネル。3位でフィニッシュしたミラン・フレティン(ベルギー、コフィディス)は、肘でビットネルの進路を塞いだとして集団最後尾である81位への降格処分を受けた。

オランダで開幕したレネウィ・ツアー(UCIワールドツアー)の2日目は、隣国ベルギーのブランケンベルヘからアルドーイエに向かう172.7kmのコースで行われた。大会初日と同じく丘が一つもない平坦路であったため、2日連続での集団スプリントが予想されていた。
前日、完璧なタイミングから踏み込み、圧巻のスプリントで勝利したティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)を先頭にレースはスタート。序盤に3名による逃げが形成されたものの、横風を警戒したメイン集団が早々と吸収。集団がひと塊のままアルドーイエに入ると、残り61km地点でXDSアスタナがペースを上げた。

その動きはエシュロン(横風分断)に繋がり、追走集団にはオラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)やマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)、また総合3連覇を狙うティム・ウェレンス(ベルギー、UAEチームエミレーツXRG)といった有力選手の姿があった。しかし、40名程度の先頭集団で落車が発生。それをきっかけにペースが落ち、残り34km地点で追走集団が先頭に追いついた。
3連続で設定され、ボーナスタイムが与えられるグリーンKMでは、バスティアン・トロンション(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアール)やマテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス)など、総合優勝を目指す選手たちが先頭を通過する。フィニッシュラインを通過し、周回コースのラスト16kmに入ると、再び横風が集団を襲った。ここで先頭集団に残ったウェレンスがアタックを仕掛けたが、スプリントに持ち込みたい集団がこれを許さなかった。
再び一つになった集団では、スプリンターを抱えるチームが目まぐるしく先頭交代を繰り返し、連勝を狙うスーダル・クイックステップが先頭でフラムルージュ(残り1km)を通過。EFエデュケーション・イージーポストによる奇襲アタックも決まらず、パヴェル・ビットネル(チェコ、ピクニック・ポストNL)がスプリントを開始した。その背後を巧みに利用したオラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)が勝利した。


勝利したコーイは、「(トレインが)先頭に出るのが少し早すぎたが、おかげで良い位置からスプリントができた。最後は自らポジションを取り、幸運にも勝利に足るパワーがあった。昨日は落車で勝利を争うことができなかったので、今日の勝利が嬉しい」と喜びを語った。
2位はビットネル。3位でフィニッシュしたミラン・フレティン(ベルギー、コフィディス)は、肘でビットネルの進路を塞いだとして集団最後尾である81位への降格処分を受けた。
レネウィ・ツアー2025第2ステージ結果
1位 | オラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) | 3:35:07 |
2位 | パヴェル・ビットネル(チェコ、ピクニック・ポストNL) | |
3位 | アーヴィッド・デクライン(オランダ、チューダー・プロサイクリング) | |
4位 | ビニヤム・ギルマイ(エリトリア、アンテルマルシェ・ワンティ) | |
5位 | ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ジェイコ・アルウラー) | |
6位 | ティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | |
7位 | マイク・トゥーニッセン(オランダ、XDSアスタナ) | |
8位 | トルド・グドメスタ(ノルウェー、デカトロンAG2Rラモンディアール) | |
9位 | アモリ・カピオット(ベルギー、アルケア・B&Bホテルズ) | |
10位 | シモン・デヘールス(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) |
個人総合成績
1位 | ティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | 7:15:02 |
2位 | オラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) | |
3位 | ドリース・デボント(ベルギー、デカトロンAG2Rラモンディアール) | |
4位 | ルイ・オリヴェイラ(ポルトガル、UAEチームエミレーツXRG) | +0:02 |
5位 | パヴェル・ビットネル(チェコ、ピクニック・ポストNL) | +0:04 |
6位 | アルノー・ドゥリー(ベルギー、ロット) | |
7位 | アーヴィッド・デクライン(オランダ、チューダー・プロサイクリング) | +0:06 |
8位 | フアン・モラノ(コロンビア、UAEチームエミレーツXRG) | |
9位 | マテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス) | +0:07 |
10位 | バスティアン・トロンション(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアール) |
その他の特別賞
ポイント賞 | ティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ) |
山岳賞 | コルビー・シモンズ(アメリカ、EFエデュケーション・イージーポスト) |
チーム総合成績 | アルペシン・ドゥクーニンク |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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