2026年に第5回を迎えるツール・ド・フランス・ファムのコース全貌が発表された。モンヴァントゥーでクイーンステージを迎え、最終日のニースも山岳ステージと最後までマイヨジョーヌ争いが予想される過酷なレイアウトとなった。

ツール・ド・フランス・ファム2026 コースマップ image:A.S.O.
マウンテンバイクのレジェンド選手であるポーリーヌ・フェランプレヴォ(ヴィスマ・リースアバイク)がロードレースに本格転向初年度に、フランス人として初の総合優勝をもたらした今年のツール・ド・フランス・ファム。男子ツールのコースプレゼンテーションが行われた10月23日、ファムのコース全貌も明らかとなった。
第5回大会の開幕地、グランデパールに選ばれたのはスイスのレマン湖に面するローザンヌ。オリンピック委員会(IOC)本部など様々なスポーツ組織が集まる国際的な拠点からスタートし、3日目にフランスへ入国。世界的なワイン産地であるジュヴレ・シャンベルタンから南下し、モンヴァントゥーでの総合争いを経て、一行はニースで最終日を迎える。
男子ツール閉幕の6日後に始まるツール・ファムのステージ数は今年と同じ9。平坦ステージは変わらず、山岳ステージが1つ減った代わりに2年ぶりに個人タイムトライアルが復活した。山岳フィニッシュは今年と同じ1だ。
ステージカテゴリー内訳
平坦ステージ:3
丘陵ステージ:3
山岳ステージ:2(山頂フィニッシュ1)
個人タイムトライアル:1

開幕地に選ばれたスイスのローザンヌ image:A.S.O. 
最終終着地点となるフランスのニース image:A.S.O.

カ2024年大会の総合優勝者であるニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト) photo:CorVos
スイスでの2ステージ、そしてフランス入国する第3ステージを含む3日間は集団スプリントが濃厚なレイアウト。そして第4ステージの21km個人タイムトライアルから、マイヨジョーヌを巡る総合争いが本格化する。8つの丘を越える5日目の丘陵ステージは逃げ切りに有利ながら、総合争いも勃発しそうな厳しいレイアウト。そして同じ丘陵ステージを挟み、7日目に迎える今大会のクイーンステージ(最難関ステージ)は「魔の山」モンヴァントゥーが舞台となる。
2025年の男子ツールの第16ステージで登場し、ヴァランタン・パレパントル(フランス、スーダル・クイックステップ)が逃げ切り勝利を決めた山岳。「プロヴァンスの巨人」など様々な異名のあるこの山岳は、登坂距離15.7km、平均勾配8.8%と強烈。もちろんツール・ファム初登場だ。

ツール・ド・フランス・ファム2026 第7ステージ image:A.S.O.

ツール・ド・フランス・ファム2026 第9ステージ image:A.S.O.
翌日の平坦ステージを挟んでもまだマイヨジョーヌ争いは終わらない。最終日はフランス屈指のリゾート地であるニースで、スタート直後から始まる1級山岳エズ峠(距離7.7km/平均5.9%)を4度登るレイアウト。しかも最後はコースの異なる登坂路を使うため距離6km、平均7.6%の難易度となり、頂上からのダイナミックなダウンヒルを経てニースに帰着する。
パンチャーには登坂距離が長く、最後まで総合優勝をかけた争いから目が離せなくなりそうだ。
大会ディレクターを務めるマリオン・ルスは2026年大会について、「デミ・フォレリングや今年大きく飛躍したマーレン・ロイサー、母国(ジロ・デ・イタリア)で総合優勝したエリーザ・ロンゴボルギーニ、アンナ・ファンデルブレッヘン、ロッテ・コペッキー、地元ブルターニュ出身のセドリーヌ・ケルバオル、そしてポーリーヌ・フェランプレヴォと、願わくば、男子レースよりもスリリングになることを期待している」とコメントした。

マウンテンバイクのレジェンド選手であるポーリーヌ・フェランプレヴォ(ヴィスマ・リースアバイク)がロードレースに本格転向初年度に、フランス人として初の総合優勝をもたらした今年のツール・ド・フランス・ファム。男子ツールのコースプレゼンテーションが行われた10月23日、ファムのコース全貌も明らかとなった。
第5回大会の開幕地、グランデパールに選ばれたのはスイスのレマン湖に面するローザンヌ。オリンピック委員会(IOC)本部など様々なスポーツ組織が集まる国際的な拠点からスタートし、3日目にフランスへ入国。世界的なワイン産地であるジュヴレ・シャンベルタンから南下し、モンヴァントゥーでの総合争いを経て、一行はニースで最終日を迎える。
男子ツール閉幕の6日後に始まるツール・ファムのステージ数は今年と同じ9。平坦ステージは変わらず、山岳ステージが1つ減った代わりに2年ぶりに個人タイムトライアルが復活した。山岳フィニッシュは今年と同じ1だ。
ステージカテゴリー内訳
平坦ステージ:3
丘陵ステージ:3
山岳ステージ:2(山頂フィニッシュ1)
個人タイムトライアル:1



スイスでの2ステージ、そしてフランス入国する第3ステージを含む3日間は集団スプリントが濃厚なレイアウト。そして第4ステージの21km個人タイムトライアルから、マイヨジョーヌを巡る総合争いが本格化する。8つの丘を越える5日目の丘陵ステージは逃げ切りに有利ながら、総合争いも勃発しそうな厳しいレイアウト。そして同じ丘陵ステージを挟み、7日目に迎える今大会のクイーンステージ(最難関ステージ)は「魔の山」モンヴァントゥーが舞台となる。
2025年の男子ツールの第16ステージで登場し、ヴァランタン・パレパントル(フランス、スーダル・クイックステップ)が逃げ切り勝利を決めた山岳。「プロヴァンスの巨人」など様々な異名のあるこの山岳は、登坂距離15.7km、平均勾配8.8%と強烈。もちろんツール・ファム初登場だ。


翌日の平坦ステージを挟んでもまだマイヨジョーヌ争いは終わらない。最終日はフランス屈指のリゾート地であるニースで、スタート直後から始まる1級山岳エズ峠(距離7.7km/平均5.9%)を4度登るレイアウト。しかも最後はコースの異なる登坂路を使うため距離6km、平均7.6%の難易度となり、頂上からのダイナミックなダウンヒルを経てニースに帰着する。
パンチャーには登坂距離が長く、最後まで総合優勝をかけた争いから目が離せなくなりそうだ。
大会ディレクターを務めるマリオン・ルスは2026年大会について、「デミ・フォレリングや今年大きく飛躍したマーレン・ロイサー、母国(ジロ・デ・イタリア)で総合優勝したエリーザ・ロンゴボルギーニ、アンナ・ファンデルブレッヘン、ロッテ・コペッキー、地元ブルターニュ出身のセドリーヌ・ケルバオル、そしてポーリーヌ・フェランプレヴォと、願わくば、男子レースよりもスリリングになることを期待している」とコメントした。
ツール・ド・フランス・ファム2026ステージリスト
| ステージ | 日時 | スタート〜フィニッシュ | 距離 |
|---|---|---|---|
| 第1ステージ | 8月1日(土) | ローザンヌ〜ローザンヌ | 137km(平坦) |
| 第2ステージ | 8月2日(日) | エーグル〜ジュネーヴ | 149km(平坦) |
| 第3ステージ | 8月3日(月) | ジュネーヴ〜ポリニー | 157km(丘陵) |
| 第4ステージ | 8月4日(火) | ジュヴレ・シャンベルタン〜ディジョン | 21km(個人TT) |
| 第5ステージ | 8月5日(水) | マコン〜ベルヴィル・アン・ボージョレ | 140km(丘陵) |
| 第6ステージ | 8月6日(木) | モンブリゾン〜トゥルノン・シュル・ローヌ | 153km(丘陵) |
| 第7ステージ | 8月7日(金) | ラ・ヴルト・シュル・ローヌ〜モンヴァントゥー | 144km(山岳) |
| 第8ステージ | 8月8日(土) | シストロン〜ニース | 175km(平坦) |
| 第9ステージ | 8月9日(日) | ニース〜ニース | 99km(山岳) |
text:Sotaro.Arakawa
photo&image:A.S.O.
photo&image:A.S.O.
Amazon.co.jp