石畳坂で争われたレネウィ・ツアーはサバイバルな展開に持ち込まれた。マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)がドゥリーのロングスプリントを退け、ツール・ド・フランス以来となる勝利を手に入れた。

総合3連覇を目指すティム・ウェレンス(ベルギー、UAEチームエミレーツXRG) photo:CorVos
春のクラシックレースで活躍した選手たちが集ったレネウィ・ツアー(UCIワールドツアー)は3日目を迎えた。ベルギーのフランデレン地方、アールテルからヘラールツベルヘンへと至るステージは、序盤こそ平坦路であったが、中盤からは登坂距離が短くも急勾配の丘が連続。石畳を含む登りも登場するタフなレイアウトだ。
レースでは11チームから11名の逃げ集団が形成される中、残り95km地点でメイン集団からはマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)がアタック。それにマキシム・ファンヒルス(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)が唯一反応し、2分40秒先行する逃げグループへの合流を目指した。しかしこの2名は逃げに追いつく前に、後からプロトンを飛び出した追走集団に吸収された。

マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)ら3名が先頭に立った photo:CorVos
その後、総合3連覇を目指すティム・ウェレンス(ベルギー、UAEチームエミレーツXRG)が中心となり、ファンデルプールらと共に新たな追走集団を形成する。残り50km地点でこの追走集団が逃げグループを視界に捉えると、先頭集団からイェンセン・プロウライト(オーストラリア、アルペシン・ドゥクーニンク)がアタック。これはライバルたちに追走へ力を使わせることで、後続から迫るチームメイトのファンデルプールとティボール・デルフロッソ(オランダ)を間接的にアシストする動きだった。
その結果、先頭は19名の新たなグループとなり、直後の石畳の登りではウェレンスの加速にファンデルプールとアルノー・ドゥリー(ベルギー、ロット)が追従した。頂上手前で先に仕掛けたウェレンスが一度は遅れたものの、執念の下りで先頭に追いつく。ファンデルプールはボーナスタイムが与えられるグリーンKM(中間スプリントポイント)の前で加速し、1つ目を先頭通過したものの、2つ目はドゥリーがトップを獲る。しかし3つ目はファンデルプールが奪い返した。
先頭の3名はローテーションを回しながら距離をこなし、フレッド・ライト(イギリス、バーレーン・ヴィクトリアス)ら追走集団を振り切ることに成功した。残り4km地点の最後の石畳区間でのファンデルプールの加速も、2名を引き離すことはできず、3名のまま残り1kmを通過。昨年、同じヘラールツベルヘンにフィニッシュした第5ステージを制したドゥリーが、昨年同様にラスト200mからロングスプリントを仕掛けた。

ドゥリーを退け、マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)が勝利 photo:CorVos
しかしそのスプリントはファンデルプールを振り落とすには至らず、フィニッシュ手前でドゥリーを捉えたファンデルプールが、先頭でフィニッシュラインに飛び込んだ。
「このような終盤のレイアウトでは苦しむことが明らかだった。またアルノー(ドゥリー)がロングスプリントを仕掛けることは分かっていた。だが僕には勝利を掴むに足るパワーが残っていたよ」と、ファンデルプールは勝利を喜んだ。
勝利を逃したドゥリーだったが、ボーナスタイムにより1秒差で総合首位に浮上した。何度も遅れながらも2名に食らいついたウェレンスは12秒遅れでフィニッシュし、総合3位で総合優勝の望みをつなげた。

ツール以来の勝利を飾ったマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク) photo:CorVos

春のクラシックレースで活躍した選手たちが集ったレネウィ・ツアー(UCIワールドツアー)は3日目を迎えた。ベルギーのフランデレン地方、アールテルからヘラールツベルヘンへと至るステージは、序盤こそ平坦路であったが、中盤からは登坂距離が短くも急勾配の丘が連続。石畳を含む登りも登場するタフなレイアウトだ。
レースでは11チームから11名の逃げ集団が形成される中、残り95km地点でメイン集団からはマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)がアタック。それにマキシム・ファンヒルス(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)が唯一反応し、2分40秒先行する逃げグループへの合流を目指した。しかしこの2名は逃げに追いつく前に、後からプロトンを飛び出した追走集団に吸収された。

その後、総合3連覇を目指すティム・ウェレンス(ベルギー、UAEチームエミレーツXRG)が中心となり、ファンデルプールらと共に新たな追走集団を形成する。残り50km地点でこの追走集団が逃げグループを視界に捉えると、先頭集団からイェンセン・プロウライト(オーストラリア、アルペシン・ドゥクーニンク)がアタック。これはライバルたちに追走へ力を使わせることで、後続から迫るチームメイトのファンデルプールとティボール・デルフロッソ(オランダ)を間接的にアシストする動きだった。
その結果、先頭は19名の新たなグループとなり、直後の石畳の登りではウェレンスの加速にファンデルプールとアルノー・ドゥリー(ベルギー、ロット)が追従した。頂上手前で先に仕掛けたウェレンスが一度は遅れたものの、執念の下りで先頭に追いつく。ファンデルプールはボーナスタイムが与えられるグリーンKM(中間スプリントポイント)の前で加速し、1つ目を先頭通過したものの、2つ目はドゥリーがトップを獲る。しかし3つ目はファンデルプールが奪い返した。
先頭の3名はローテーションを回しながら距離をこなし、フレッド・ライト(イギリス、バーレーン・ヴィクトリアス)ら追走集団を振り切ることに成功した。残り4km地点の最後の石畳区間でのファンデルプールの加速も、2名を引き離すことはできず、3名のまま残り1kmを通過。昨年、同じヘラールツベルヘンにフィニッシュした第5ステージを制したドゥリーが、昨年同様にラスト200mからロングスプリントを仕掛けた。

しかしそのスプリントはファンデルプールを振り落とすには至らず、フィニッシュ手前でドゥリーを捉えたファンデルプールが、先頭でフィニッシュラインに飛び込んだ。
「このような終盤のレイアウトでは苦しむことが明らかだった。またアルノー(ドゥリー)がロングスプリントを仕掛けることは分かっていた。だが僕には勝利を掴むに足るパワーが残っていたよ」と、ファンデルプールは勝利を喜んだ。
勝利を逃したドゥリーだったが、ボーナスタイムにより1秒差で総合首位に浮上した。何度も遅れながらも2名に食らいついたウェレンスは12秒遅れでフィニッシュし、総合3位で総合優勝の望みをつなげた。

レネウィ・ツアー2025第3ステージ結果
1位 | マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク) | 3:50:53 |
2位 | アルノー・ドゥリー(ベルギー、ロット) | |
3位 | ティム・ウェレンス(ベルギー、UAEチームエミレーツXRG) | +0:12 |
4位 | ティボール・デルフロッソ(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク) | +0:34 |
5位 | アルベルト・ベッティオル(イタリア、XDSアスタナ) | |
6位 | フレッド・ライト(イギリス、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
7位 | アクセル・ローランス(フランス、イネオス・グレナディアーズ) | +0:42 |
8位 | ジャンニ・フェルミールス(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) | |
9位 | パヴェル・ビットネル(チェコ、ピクニック・ポストNL) | |
10位 | オラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) |
個人総合成績
1位 | アルノー・ドゥリー(ベルギー、ロット) | 11:05:47 |
2位 | マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク) | +0:01 |
3位 | ティム・ウェレンス(ベルギー、UAEチームエミレーツXRG) | +0:21 |
4位 | オラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) | +0:50 |
5位 | フレッド・ライト(イギリス、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
6位 | ティボール・デルフロッソ(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク) | +0:52 |
7位 | アルベルト・ベッティオル(イタリア、XDSアスタナ) | |
8位 | パヴェル・ビットネル(チェコ、ピクニック・ポストNL) | +0:54 |
9位 | ヴァランタン・マドゥアス(フランス、グルパマFDJ) | +0:58 |
10位 | オリヴェル・ナーセン(ベルギー、デカトロンAG2Rラモンディアール) | +0:59 |
その他の特別賞
ポイント賞 | パヴェル・ビットネル(チェコ、ピクニック・ポストNL) |
ヤングライダー賞 | ティボール・デルフロッソ(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク) |
チーム総合成績 | アルペシン・ドゥクーニンク |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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