若手登竜門レースとして知られる「ツール・ド・ラヴニール」が開幕し、日本ナショナルチームも参戦中だ。3km登坂で争われたプロローグはデカトロンAG2Rラモンディアール所属のポール・セクサス(フランス)が制した。

中根英登コーチと打ち合わせる橋川丈(愛三工業レーシング) photo:Japan Cycling Federation / Sonoko Tanaka

フランスのオーヴェルニュ=ローヌ=アルプ地方で開催される1週間レース photo:Tour de l'Avenir 若手登竜門として知られるU23のステージレース「ツール・ド・ラヴニール」が今年も開幕。1961年に初回大会が開催され、今年で第61回目。近年ではタデイ・ポガチャル(スロベニア)やイサーク・デルトロ(メキシコ)など多数のトップ選手が歴代優勝者リストに並ぶ伝統レースだ。
個人総合20位以内、各ステージ6位以内でプロチーム入りの扉が開かれると言われる本大会には、既にワールドチームやその育成チーム入りを果たした若手選手も多数揃ったほか、主催者から正式な招待を受けた日本ナショナルチームも参戦を果たしている。
JCF(日本自転車競技連盟)は、このラブニールを「将来プロやエリートカテゴリーで活躍する選手の登竜門であり、日本としても長期的な強化戦略の中核」として捉え、「ジュニア・ユース世代の育成にも重点を置き、彼らが将来このような舞台を目指せるよう、段階的な育成体制の整備を進めています」とも(JCFリリースより)。今年は清水裕輔監督や、中根英登コーチの元、男子レースに6名が参戦を果たしている。
メンバーはU23アジア王者の鎌田晃輝(JCL TEAM UKYO/日本大学)を筆頭に、渡辺一気(京都産業大学)、林原聖真(明治大学/群馬グリフィン)、橋川丈(愛三工業レーシング)、ソリューションテック・ヴィーニファンティーニにトレーニー(研修生)加入した岩村元嗣(早稲田大学)、望月蓮(Team Buffaz Gestion de Patrimoine)。ハイレベルな欧州の同世代選手に対してどう戦うかに注目したいところだ。

優勝候補のポール・セクサス(フランス)が早くもリーダージャージ獲得 photo:Tour de l'Avenir
8月23日(土)に行われたプロローグは、2021年のツール・ド・フランスにも登場したティーニュの峠を使った3km(獲得標高242m)の登坂タイムトライアル。誰が総合争いの輪に最初に食い込むかを示す重要ステージで最速タイムを叩き出したのは、既にデカトロンAG2Rラモンディアールに所属して結果を出している、フランス期待の星ポール・セクサスだった。
総合優勝候補に挙げられ、既に来期ツールへの参戦が噂されているセクサスのタイムは7分19秒14。平均23.594km/hで8%弱の峠道を駆け上がったことになる。2位はレッドブル育成チームメンバーのロレンツォ・フィン(イタリア)。今季からヴィスマ・リースアバイクのワールドチーム入りした注目株、ヨルゲン・ノルドハーゲン(ノルウェー)は5位だった。

ステージ100位でフィニッシュした橋川丈(愛三工業レーシング) photo:Japan Cycling Federation / Sonoko Tanaka

渡辺一気(京都産業大学) photo:Japan Cycling Federation / Sonoko Tanaka

鎌田晃輝(JCL TEAM UKYO/日本大学) photo:Japan Cycling Federation / Sonoko Tanaka 
望月蓮(Team Buffaz Gestion de Patrimoine) photo:Japan Cycling Federation / Sonoko Tanaka

林原聖真(明治大学/群馬グリフィン) photo:Japan Cycling Federation / Sonoko Tanaka 
岩村元嗣(早稲田大学) photo:Japan Cycling Federation / Sonoko Tanaka
注目選手たちが好タイムフィニッシュし、日本勢最高位はU23個人TT日本チャンピオンジャージを着用して走った橋川の100位(8分40秒)。渡辺は101位、鎌田102位、望月105位、林原118位、そして岩村127位と厳しい結果に。しかし「選手たちの調子は上がってきており、チーム一同、明日からのロードレースステージに向けて高い士気をもっている」とレポートには綴られている。


個人総合20位以内、各ステージ6位以内でプロチーム入りの扉が開かれると言われる本大会には、既にワールドチームやその育成チーム入りを果たした若手選手も多数揃ったほか、主催者から正式な招待を受けた日本ナショナルチームも参戦を果たしている。
JCF(日本自転車競技連盟)は、このラブニールを「将来プロやエリートカテゴリーで活躍する選手の登竜門であり、日本としても長期的な強化戦略の中核」として捉え、「ジュニア・ユース世代の育成にも重点を置き、彼らが将来このような舞台を目指せるよう、段階的な育成体制の整備を進めています」とも(JCFリリースより)。今年は清水裕輔監督や、中根英登コーチの元、男子レースに6名が参戦を果たしている。
メンバーはU23アジア王者の鎌田晃輝(JCL TEAM UKYO/日本大学)を筆頭に、渡辺一気(京都産業大学)、林原聖真(明治大学/群馬グリフィン)、橋川丈(愛三工業レーシング)、ソリューションテック・ヴィーニファンティーニにトレーニー(研修生)加入した岩村元嗣(早稲田大学)、望月蓮(Team Buffaz Gestion de Patrimoine)。ハイレベルな欧州の同世代選手に対してどう戦うかに注目したいところだ。

8月23日(土)に行われたプロローグは、2021年のツール・ド・フランスにも登場したティーニュの峠を使った3km(獲得標高242m)の登坂タイムトライアル。誰が総合争いの輪に最初に食い込むかを示す重要ステージで最速タイムを叩き出したのは、既にデカトロンAG2Rラモンディアールに所属して結果を出している、フランス期待の星ポール・セクサスだった。
総合優勝候補に挙げられ、既に来期ツールへの参戦が噂されているセクサスのタイムは7分19秒14。平均23.594km/hで8%弱の峠道を駆け上がったことになる。2位はレッドブル育成チームメンバーのロレンツォ・フィン(イタリア)。今季からヴィスマ・リースアバイクのワールドチーム入りした注目株、ヨルゲン・ノルドハーゲン(ノルウェー)は5位だった。






注目選手たちが好タイムフィニッシュし、日本勢最高位はU23個人TT日本チャンピオンジャージを着用して走った橋川の100位(8分40秒)。渡辺は101位、鎌田102位、望月105位、林原118位、そして岩村127位と厳しい結果に。しかし「選手たちの調子は上がってきており、チーム一同、明日からのロードレースステージに向けて高い士気をもっている」とレポートには綴られている。
ツール・ド・ラヴニール2025 プロローグ
1位 | ポール・セクサス(フランス) | 7'19"14 |
2位 | ロレンツォ・フィン(イタリア) | 7'19"84 |
3位 | マルコ・シュレットル(オーストリア) | 7'26"78 |
100位 | 橋川丈(愛三工業レーシング) | 8'40"92 |
101位 | 渡辺一気(京都産業大学) | 8'41"08 |
102位 | 鎌田晃輝(JCL TEAM UKYO/日本大学) | 8'42"03 |
105位 | 望月蓮(Team Buffaz Gestion de Patrimoine) | 8'45"24 |
118位 | 林原聖真(明治大学/群馬グリフィン) | 8'52"07 |
127位 | 岩村元嗣(早稲田大学) | 9'04"00 |
text:So Isobe
photo:Japan Cycling Federation / Sonoko Tanaka
photo:Japan Cycling Federation / Sonoko Tanaka
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